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文才無いけど絶妙なタイミングで落ちながら書く

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:44:35.84 ID:JYO0GZWS0
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※

■各まとめ入口:http://bnsk.jf.land.to/
初心者の方は掲示板を一度ご覧下さい。小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので「お題下さい↓」のようにもらうと良いです
・人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・他の作者が投下中は投下完了まで待って下さい。投下前にはリロードを忘れずに。投下宣言するのもありです
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・できれば名前欄に『「タイトル or お題」 現在のレス数/総レス数』のように書いて下さい
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてからまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、保守を兼ねての書き下ろし投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てれる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:46:44.25 ID:JYO0GZWS0
▼週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
※混乱を避けるため、日曜日の23:00以降は投下予約制となっています
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・名前欄は 【品評会作品】タイトル (現在のレス数/総レス数) #トリップキー の様に入力して下さい

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:50:15.90 ID:JYO0GZWS0
534 名前:【60th品評会お題投下】 ◆wDZmDiBnbU [] 投稿日:2007/05/24(木) 20:00:00.14 ID:vYc/3pVO0
 『セガール』が来る。
 ラベンダーの香りを振りまいて、あの無敵の男、スティーブン・セガールが来る。
 今朝、そんな夢を見た。だから、お題はこれしかない、って。そう思ったんだ――。

           第六十回BNSK週末品評会
             お題:『時間』

ごめん。ここのところガジェットとして組み込みやすい『モノ』のお題が続いたので、
あえて概念的抽象的なしちめんどくさいお題にしてみようと思った。反省はあとでする。
時、とせずに時間、としたのは、まあただの趣味です。あまりお気になさらず。
主に「時の流れのある一点からある一点まで」というような意味合いですけど、
数億年からほんの一瞬まで、その長さは問いません。お気に召すままアズユーライク。
小説なんだから、あり得ない時間の流れだって、タイムマシンにお願いしちゃえばいいさ!
二点間の経過だけでなく、単に「ある一点」を指す場合もありますね。投下締切時間、とか。
「好きな時間」なんて言うと、特定の時間帯のことを指したりするけどそれもOK。
無論、ほかの意味でも全然構わない。物理的な時間そのものである必要もないです。
とにかく、『時間』を感じればなんでもこいこい。おまいらの無敵時間を見せてくれ。

   規制事項:レス数制限5
   投稿期間:2007/05/26(土) 00:00〜2007/05/27(日) 23:30
   宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
   投票期間:2007/05/28(月) 00:00〜2007/05/29(火) 24:00

 たとえ一瞬でも、人は誰でも強くなれる。みんなセガールになれる時間があるんだ、って。
 そう、パパが言っていたから。だから僕は、この品評会の四十八時間に、全てを賭けたい。
 ――僕の中に、セガールが、来た。

皆様のソウルフルな力作、お待ちしております。

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:56:23.99 ID:YAgT4nWB0
まあ、何といいますか>>1

やはり土曜日ともなると平日夕方とちがって30分経たずに落ちるもんだね

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:01:54.48 ID:U8FCpS4K0
前スレ>>316まで持ってる人居る?

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:06:05.14 ID:YAgT4nWB0
上げておいたお

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:14:25.13 ID:U8FCpS4K0
>>6さんくー。
それと言い忘れたが>>1乙。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:26:28.18 ID:U8FCpS4K0
前スレ(html):
http://bnsk.jf.land.to/log/2007_2nd/1180054456.html

前スレ(zip):
(準備中)

前スレ通常作品:
(準備中)

総作品数:(2974)
総スレ数:228

【現在229スレ目です】

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:29:37.89 ID:QInyBvrR0
部屋掃除してたら落ちてたwww
>>1

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:33:51.51 ID:01YMgo9I0
週末評論会の投稿ってこのスレでいいの?

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:36:23.53 ID:QInyBvrR0
>>10
YES まとめ人がまとめの方に転載してくださる

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:37:23.45 ID:01YMgo9I0
ありがと。
今、読み直して微調整してるから、もう少ししたら投稿するわ。

13 : ◆BNSK/DqMrY :2007/05/26(土) 18:42:49.98 ID:U8FCpS4K0
前スレ(html):
http://bnsk.jf.land.to/log/2007_2nd/1180054456.html

前スレ(zip):
(準備中)

前スレ通常作品:6作品
http://wing2.jp/~bnsk/index.php?%C5%EA%B9%C6%BA%EE%C9%CA%B0%EC%CD%F7%A1%A12007%C7%AF%2F1180054456

総作品数:2980
総スレ数:228

【現在229スレ目です】

14 :六十年目の夏  ◆y7XYmaFpQA :2007/05/26(土) 18:49:51.83 ID:01YMgo9I0
 あれはそう、この前の戦争の時の話でね。私が生まれてから五年と三ヶ月と少しが経った、とても暑い夏の日のこと。
 強い日差しの中、海軍航空隊の軍服を着込んで、頭にハチマキ、その上からゴーグルを被った兵隊さんが、私達の前を通り過ぎて行ったの。
そしたらその兵隊さんが突然立ち止まってね、夏の青空を高々と仰いでから、一つ涙をこぼしたのよ。
彼の涙を見た瞬間、蝉が声を伸ばして飛んで行ったのを、今でも鮮明に思い出せるわ。
 隣にいた姉さまが言うにはね、彼の未練がその涙を流させたんだそうよ。未練が彼の意思に置き去りにされたから、涙を流したんだって。
その時は、姉さまが何を言っているのか理解できなかったわ。でも、私がそれを理解するのに、そんなに月日はいらなかった。
空を飛んで行く一式陸攻が、お腹に飛行機を括り付けているのを見てしまったからね。あぁ、あの兵隊さんは死んでしまったんだって。
それに気がついたのは、彼の涙を見てから六日も経った日のことだったわ。

 玉音放送を聴いたのは、それから一ヶ月ばかり過ぎてから。放送を聴いて地面に突っ伏し泣き叫ぶ人もいたけれど、
私は待ちに待った終戦に大喜びだったわ。私も姉さまも、爆弾で焼かれなくてすんだって。
私は喜びを表現したくてね。大きな音をたてて騒いでみたけれど、姉さまは騒ぐ私を尻目に、静かでおしとやかな姉さまのままだった。
 だから聞いてみたの。姉さまは戦争が終わって嬉しくないのかって。どんなに聞いても、姉さまは何も言ってくれなかった。
ただただ泣き崩れる人達を見て、小さく俯くだけだった。
 姉さま自身は、終戦をとても喜んでいた。だけども、素直に喜ぶ事が出来なかったのよ。家族が死地へと向かって行って、
いつ帰るともわからぬ彼等を待つ人達は、この玉音放送を聴いて、どんな気持ちになっていたのかしらね。
 姉さまは優しかったから。その優しさを、涙する人たちに向けていたのね。

 それから、近所の航空基地が解体されてね。高い塀が取り払われて、辺りに大きな広場ができたの。
風通しが良くなって、姉さまも近所の人達も大喜びだったのよ。けど、姉さまにとって、それが大きな仇になってしまった。
 三年もしたら、その広場に道路が作られ始めてね。姉さまの居る場所が悪かったのね。ある日、沢山の人が姉さまの周りに集まってきて、
無理やりに姉さまを連れて行ってしまったの。それを見た近所の人達は、諸手をあげて喜んでいたわ。新しい道路が出来たってね。
 私は、とても悲しかった。長い間、隣にいてくれた姉さまが、突然知らない人達に連れ去られてしまったのだから。
 眼の前の真新しい道路が憎かったわ。でも、姉さまが連れて行かれるのを、嬉しそうに見ていた人達も許せなかった。
小さな頃、姉さまに遊んでもらった人だっていた筈よ。なのに、誰一人として道路工事に異論を唱えてはくれなかったの。
 取り残された私は、毎日不安で一杯だったわ。もし道路の拡張工事が始まったりしたら、今度は、私が連れて行かれるんじゃないかって。
でもね、このままじゃいけないとも思ったの。いつからか、姉さまの様に気丈に生きて行かなくてはと思うようになっていたわ。
 だから目標を立ててみたのよ。いつか、眼の前に通る忌々しい道路を壊してやろうって。私から姉さまを奪ったこの道路に、
一撃をお見舞いしてやろうって。ずっと前に見たあの兵隊さんの様に、未練を残したまま、消えていきたくはなかったのよ。

15 :六十年目の夏  ◆y7XYmaFpQA :2007/05/26(土) 18:51:20.76 ID:01YMgo9I0
 あの戦争から、もう六十年以上経ったのね。辺りもすっかり変わってしまった。
 後ろにあった小さな長屋は、八階建てのマンションへと姿を変え、車輪を転がして遊んでいた子供達は、サッカーボールを追いかけているわ。
僅か六十年で、こんなに日本が変わるだなんて。それでも私は、この土地に根を張り続けて、なんとかかんとかこの年まで生きてきたわ。
 あの目標も達成できそうなのよ。私の一部がアスファルトにヒビを入れて、ほんの少しだけ盛上げているでしょう。
長年頑張ってはみたのだけれどね、アスファルトは思っていた以上に硬かったわ。
 ソメイヨシノの寿命は六十年と聞いた事があるけれど、私はまだまだ花を咲かせ、根を伸ばす事が出来そうなの。
私の樹齢がどこまで伸びるかわからないけれど、未練を残したまま消えて行くのは、やっぱり忍びない。
志半ばで命を絶たれたあの兵隊さんと姉さまの為にも、私はまだまだ長生きして、せめてアスファルトから根が見える位まで成長したい。
 もうすぐ夏が来る。暑い暑い日本の夏が、大きな入道雲と共に、彼の仰いだ青空に浮かび上がるのでしょう。
私はただ、空に浮かぶ時間の歩みに花を咲かせ、緑を芽吹かせ、葉を散らし、寒気に耐え、そして去年よりも根を伸ばしていきます。
姉さま。私はもう少しだけ、この日本の季節に身を任せ、花を咲かせていたいのです。




この手のスレに投稿するのは初めてだ。
ドキドキドン一年生。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:00:23.55 ID:r++T1gsR0
月曜、火曜あたりに感想もらえるから、お楽しみに。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:17:01.78 ID:QInyBvrR0
保父

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:19:26.25 ID:YAgT4nWB0
まとめ済み

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:34:27.41 ID:EBKSxLGM0
保守だ、ほしゅー

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:52:26.86 ID:JYO0GZWS0
書けない、心がついてこねぇ!

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:59:40.97 ID:oF8VhEiB0
>>1


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:05:07.61 ID:ghsLUa5+0
品評会用に何かお題をば↓

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:06:19.63 ID:Sh+3AQVK0
「キス」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:07:16.54 ID:ghsLUa5+0
>>23
把握。
眠りの森の(ry

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:08:48.81 ID:EBKSxLGM0
いやいやいや、品評会用じゃだめだろ、とマジレス

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:09:53.80 ID:ghsLUa5+0
>>25
キス+時間で書こうと思ったんだが、駄目とは知らんかった……。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:13:01.47 ID:Sh+3AQVK0
べつにそれはダメじゃないんじゃね?
それで失格になるなんて聞いたことないけど

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:16:52.62 ID:YAgT4nWB0
>>26
キスだけで書くのだと思ったんだろう。
キス+時間なら別に枷を二つはめただけのこと。
問題はなかろうて?

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:17:28.80 ID:ghsLUa5+0
>>27-28
安心した。
とりあえず頑張ってくる。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:18:54.07 ID:EBKSxLGM0
>>28 Yes

でもさ、てことは作品投下時に貰ったお題の方も記載するん?

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:19:56.60 ID:ghsLUa5+0
>>30
それは好きでいいんじゃないかと思う。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPからお送りします。:2007/05/26(土) 20:20:43.47 ID:CkIS2rlmO
なんかやってみようと思った
お題ください↓

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:22:06.18 ID:YAgT4nWB0
まとめるときはいつもと同じようにタイトルとレス数、酉でまとめる。
本文に記載する分には別に止めはしない。
気分が殺がれるっていう人もいることを承知の上でご随意に。

>>32
黄昏

34 :以下、名無しにかわりましてVIPからお送りします。:2007/05/26(土) 20:28:27.29 ID:CkIS2rlmO
>>33把握
むずいが善処する

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:35:30.02 ID:oF8VhEiB0
時間が無いオワタ\(^o^)/
もう時間が無いことしかネタに出来ないwwwwwww

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:36:22.46 ID:JYO0GZWS0
>>35
今日、プロットを練る
明日書く、これでおk

ぼんやりとしたイメージあんだけど
全然プロットにならなくて大変だぜ

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:36:30.48 ID:xvY76r1a0
VIPでやんな

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:48:52.22 ID:oF8VhEiB0
保守

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:59:51.58 ID:oF8VhEiB0
保守

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:13:58.78 ID:QInyBvrR0
保守乙して保守

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:26:27.05 ID:JYO0GZWS0


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:33:16.17 ID:OOIK50y00
http://k66.ath.cx/lntg/

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:42:43.72 ID:JYO0GZWS0
保守

すぐ400くらいにまで落ちるなぁ〜

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:48:29.60 ID:K2wKew8+O
大学の飲み会中、死にたい保守。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:53:55.64 ID:rVFYl1fM0
保守なんかしないで飲み会楽しめよwwwwwwwwwwww

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:55:32.18 ID:v6xQoSAgO
現在何作投下された?
せめて投票には参加したいので全作目を通したいんだけど

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:59:10.74 ID:Cc4CJsW50
前スレでテーマ『毒』を貰った俺が投下してもいいだうろか

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:00:33.34 ID:JYO0GZWS0
>>46
3か4くらいだと思うよ

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:02:20.24 ID:Cc4CJsW50
問題なさそうなんで投下する

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:03:30.20 ID:JYO0GZWS0
>>49
投下おk

51 :【やる夫刑事】 1/2:2007/05/26(土) 22:05:12.67 ID:Cc4CJsW50
『テーマ』毒

(始)

「午後六時三十分、被害者は会社の同僚とここ、ふぐ亭でてっさ、つまりふぐの刺身を食べた直後に
苦しみ始め死亡。被害者の体内からふぐの持つ毒テトロドトキシンが検出された事と死亡時の状況を
合わせて考えると……常識的に考えて店側の調理ミスによる死亡だろ」
 ベージュのロングコートを着込んだやらない夫刑事がメモ帳を見ながら隣のやる夫刑事に向かって
冷静に事を報告した。
「なるほど、報告ありがとうだお」
 そうやらない夫に言った後、その場でやる夫は何かを考え始めた。
(おかしいお、ふぐ毒は摂取後時間をおいてから発症するはずだお。でもやらない夫は食後すぐに苦し
み始めたそうだお。だから……これは間違いなく殺人事件だお!)
「何を考えているんだ?」
 やる夫刑事がその場で何か考えている様子を見て、不審に思ったやらない夫刑事がやる夫刑事に話し
かける。
「これは殺人事件の可能性があるお。被害者と一緒にここに来た同僚と話がしたいお」
 やる夫刑事のその言葉を聞いたやらない夫刑事は、その言葉に少し驚いた後、急いで被害者とふぐ亭
にきた同僚を集めた。
 被害者と共にここ、ふぐ亭に来たのは茶色がかったサングラスをかけたムスカ、今時のギャルといった
風貌のやる実、そしていつも泣いているイイハナシダナーの三人だ。
「なんのようだね、私達は忙しいのだよ。早く用件を済ませたまえ」
 度重なる事情聴取で、機嫌が悪いのか。ムスカはやる夫刑事に対してそう悪態を吐く。
 そしてそれに追従するように
「ほんと、早く終わらせて家に帰りたい」
「イイハナシダナー」

52 :【やる夫刑事】 2/2:2007/05/26(土) 22:06:35.49 ID:Cc4CJsW50
 とそれぞれやる夫刑事に悪態を吐いた。それに対してやる夫刑事は「すまないお、もう少しで終わる
お」となだめた後「それでここに来るまではなにをしてたんだお」と聞いた。
「またその話かね。我々はここに来るまでは全員会社で仕事をしていたのだよ。何度言わせれば気が済
むのだね」
(なるほどだお、被害者に毒を飲ませる事は誰にでも出来たのかお)
「それじゃあ、ここに来ようと言い出したのは誰だお」
「イイハナシダナーが言い出したのだよ」
(おかしいお?)
「ムスカさんが良いふぐを出す店があるって私達を誘って」
(ムスカと言ってる事が違うお……)
「イイハナシダナー」
「ちょっと待つお、言ってる事が違うお」
「だからこんな時間まで、現場に全員残ってたんだろ、常識的に考えて……」
(イイハナシダナーはイイハナシダナーとしか喋れないお。だからイイハナシダナーから誘う事は出来
ないお。つまりムスカは嘘を吐いているお)
「ムスカは嘘を吐いているお?」
「な、なにを言う!?」
「偽証罪と公務執行妨害で逮捕だろ、常識的に考えて……」
 そう言うやいなや、やらない夫はムスカの両手首に手錠をかけ、近くにいた制服を着た警官に引き渡
す。
「これで事件は無事解決だろ、常識的に考えて……」
(何か引っかかるお。いったい何がおかしいのかお……)
(でもそんな事言うと事件が長引くお)
(だから放置するお!)

(終)

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:08:39.50 ID:v6xQoSAgO
投げっぱなしジャーマンktkr

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:09:43.00 ID:v6xQoSAgO
>>48
あ、d
んじゃこれ以前は後から読むか

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:11:50.29 ID:Cc4CJsW50
ずっと毒について考えてたら気持ち悪くなって無理矢理話を作って終わらせた。
反省はしていない

56 :【品評会作品】アネハ(0/4) ◆wDZmDiBnbU :2007/05/26(土) 22:23:56.62 ID:HGKRIGcv0
なんか設定かぶりまくりで絶望した。
もう諦めて投下します。ゆるせ。

第60回週末品評会 投稿作品
お題:『時間』
タイトル:『アネハ』
4レス

57 :【品評会作品】アネハ(1/4) ◆wDZmDiBnbU :2007/05/26(土) 22:24:46.21 ID:HGKRIGcv0
 遺伝性サヴァクシーナ型メイソーニ症候群、というのだそうだ。
 姉の病名だ。私には聞いたこともない病気だったけれど、姉の創作なのだから当然だ。つい
でに言うと不治の病で、助かる見込みはまずないらしい。今日も昼間から、私の部屋の窓際に
張り付いて、
「あの葉っぱが落ちたら、私は」
 なんて、新緑の五月の木々を見て言うからどの葉っぱだかさっぱりわからない。正直どの葉っ
ぱでも別に構わないのだけれど、私が気になったのは「遺伝性」という部分だ。ただでさえ瓜
二つと言われる姉妹なのだから、私もそのサバなんとかに罹患している可能性が高い。いい迷
惑だった。せめて自分の死に方くらいは自分で選ばせてほしい。
 私と姉はよく一卵性双生児に間違われるけれど、本当は二卵性の双子だ。そんな話をすると
決まって「うそつくな」と言われるから、端から見ると私たちは大変よく似ているらしかった。
姉はそれを面白がってそこら中で一卵性だと吹いてまわるから、結局私が嘘つきみたいな扱い
になって大変不満だ。こんな客観的な事実レベルで意見が一致しないのだから、一卵性である
はずもないのだけれど、でも賢くて話のうまい姉の言うことを疑うものは少ないようだった。
 その賢いはずの姉は、時折こうしておかしなことを言う。無視しても構わないのだけれど、
「私が死んだら泣いてくれる?」なんて聞くので、私は「泣く」と答えて再び数学のノートに
没頭する。姉が死んだら泣くかもしれないけれど、でもとりあえず今は生きている姉よりも、
高校への進学のほうが今は大事だ。それに、言いたいことがあるのならはっきり言えばいいの
に、とも思う。
 時計に目をやると、針は丁度十二時半を指していた。姉が窓際に張り付いてから、五分くら
いが経っただろう。私が腰を上げて部屋を出ると、姉もその後ろについてくる。正直なところ、
自然に漂ってくる匂いでもう想像はついていた。食卓には、サバの味噌煮があった。
 土曜日は父も母も働きに出ているから、お昼は私たち自身で用意する必要があった。ここ最
近は、それをずっと姉に任せている。私は受験勉強に忙しかった。本来ならそれは双子である
姉も同じであるはずなのだけれど、でも姉は土曜の昼からのんきにサバを煮たりする。もし私
に姉と同じくらいの成績があれば、きっと私もそうしていただろう。
 サバの味噌煮はまだ温かくて、そして想像していたのとはまるで違う味がした。いつの間に
か料理の腕を上げていた姉に、私は少なからず驚いた。サバの味噌煮は、私たち姉妹が最初に
母から教わった料理だ。小学校高学年の頃だったろうか。いくら双子でもキッチンまで二つと
いうわけにはいかないから、私と姉はごく自然に役割を分担することになった。その日の晩の

58 :【品評会作品】アネハ(2/4) ◆wDZmDiBnbU :2007/05/26(土) 22:25:30.63 ID:HGKRIGcv0
食卓に上がったそれは、母の味とはほど遠いものだったけれど、でも両親には好評だった。そ
れが嬉しかったのは、きっと私だけでなく姉も一緒だったのだろう。その日以来、私たちは何
度か、一緒にサバ味噌を作った。そしてそれは私にとって、姉と私が双子であるということを
最も実感できる時間だった。
 いま私が口にしているのは、少なくともそのときの味ではない――そう言いきる自信だけは
確かにあった。母の味に似ていなくもないけれど、少し違う。でも決して美味しくないという
わけじゃないのは、いつの間にか小鉢が空になっていたことからも明らかだ。だから、ごちそ
うさま、という私の言葉に、嘘偽りは一切なかったと思う。
「お粗末様でした」
 と微笑んで、台所に食器を運ぶ姉。複雑な気持ち、というのはきっと、今の私のような状態
を言うのだろう。勉強の続きのために部屋に戻っても、私の頭には姉とサバがぐるぐる回るば
かりだ。かつて二人で作ったサバ味噌に、父は「すぐに母さんを越えるな」なんて言って、母
は「二人掛かりじゃ勝ち目がないわ」と笑っていたのが懐かしい。さっき姉が見せた笑顔は、
そのときの母によく似ていた。だったらその姉にそっくりであるはずの私も、母に似ているの
だろうか、と考えてみる。考えてはみたものの、でもやっぱり、そんな気は全くしなかった。
 私たち姉妹は、似てなんていないと思う。よく人から「自分とそっくりの人がいる気分」を
聞かれることがあるけれど、そもそも私自身、姉とそっくりだなんて思わないのだから答えよ
うがない。似ている部分もそうでない部分も、今まであまり気にしたことはなかった。確かに
姉を羨んだことなら数えきれないくらいにある。でも、姉と私は別の人間なのだ。羨んだとこ
ろで仕方がないのだということくらい、私は昔から知っていた。
 考えても意味のないことに時間を費やすくらいなら、私はそれを勉強にあてる。ただ姉のサ
バ味噌だけが、私の頭から離れなかった。もし再びそれを口にしたときは、やっぱりまた腕を
あげているのだろうか。別にどうでもいい、といえばそうなのだけれど、でも気にならないな
んていえば嘘になる。でも、私その答えを知ることは、なかった。そのための機会が永遠に失
われてしまったのは、それからしばらくしてのことだった。

 高校の制服の丈を測る頃、私はもう姉の言っていた嘘の病名を思い出せなくなっていた。
 当然、その病とはなんの関係もないということはわかっている。交通事故、それもあっけな
い、どこにでもある単純な事故だった。世界にトラックが何台あるのか知らないけれど、その
うちのたった一台が信号を無視したおかげで、私はその日から「双子の妹」ではなくなった。

59 :【品評会作品】アネハ(3/4) ◆wDZmDiBnbU :2007/05/26(土) 22:26:14.81 ID:HGKRIGcv0
 私が死んだら、なんて、軽い気持ちで言った姉が少し恨めしい。そのとき交わした約束を、
私は果たすことができなかった。通夜と告別式には親戚一同が勢揃いして、彼らは皆一様に暗
い顔つきをしており、中には泣いているものも少なくなかった。彼女にとってたった一人の妹
である私が、その中に混じって同じように涙を流すのは、どうしても嫌だった。
 喪失感というのか、突然の姉との別れは、私たち家族にとって言いようのない痛手をもたら
した。でもそれだけでなく、負荷は物理的現実的な面にも及んだ。事故ということもあってそ
の検証だとか責任や賠償の問題だとか、受け止めたくない現実はむこうからいくらでもやって
くる。そんな目の回るような忙しさの中でも、私は当初からの日程通りに高校への入学を果た
した。姉と一緒に進むはずだったその学校に、予定通りに進学を果たすことは、私にとって最
低限の責務であるかのように思えた。きっと両親も、同じように感じたのだと思う。

 一卵性か二卵性かなんて話は、高校では一切出てこなかった。姉と間違われることもなけれ
ば、「どっち?」なんて冗談を言われることもない。それはきっと普通のことなんだろうけれ
ど、でも私は落ち着かなかった。特に違和感を感じるのは、鏡を目にしたときだった。いまま
で全く似ていないと思っていた姉の面影を、私は鏡の中に感じる。姉の着たことのない制服を
身にまとって、髪も少し短くした私の姿は、本来なら姉とは全くの別人のはずだった。私一人
だけのはずの高校生活に、そこで生じた小さな変化のひとつひとつに、私はいちいち姉の姿を
重ねた。もし姉がまだ私の側にいたなら、彼女はどんな高校生になっていただろう。
 高校にも慣れてきて、事故に関するあれこれが落ち着いても、その違和感は消えなかった。
それでも家にいるときはまだましだったのだけれど、でも土曜日だけは別だった。姉のことを
知らない同級生に囲まれているのと、両親のいない家に一人でいるのとでは、どうやら似たよ
うな効果があるらしい。現に今も、部屋の姿見の中に、姉がいる。いなくなれ、とは言わない
けれど、でも姉はちゃんと姉らしく自分の部屋にいればいいんだと思う。部屋がいやなら、べ
つにどこでもいい。居間でも、私の部屋の窓際でも、キッチンでも。
 試しに去年の服を着てみても、それで姉といた頃の私に戻れるわけではなかった。でも私は
その格好で、近所のスーパーに買い物に出かけた。土曜日のお昼は、一人で作らなくちゃなら
ない。鮮魚売り場で、一尾売りのサバが群れて光っていた。
 一人で料理をしたことがないわけじゃない。でも、サバの味噌煮は初めてだった。記憶をた
よりに、下ごしらえを始める。準備しなきゃいけない道具は多かった。キッチンがいやに広く
感じられて、勝手が分からないと思ったのは初めてだ。

60 :【品評会作品】アネハ(4/4) ◆wDZmDiBnbU :2007/05/26(土) 22:27:38.61 ID:HGKRIGcv0
 サバ味噌は何度も作っていたし、分担する役割はいつも変えていたから、調理の行程はすべ
て頭の中に入っていた。そのはずなのに、サバの味噌煮はいつまでたっても出来上がる気配が
ない。やらなきゃいけない作業が多すぎる。こんなに時間がかかった覚えは、なかった。
 落としぶたをして火を弱火にする頃には、私はすっかりへとへとになっていた。キッチンタ
イマーを手に取って、何分だったかな、と考える前に、手が勝手に目盛りを十五分にセットし
ていた。そういえば、この行程だけはいつも私の役割だった。姉は機械が苦手で、こんな簡単
な装置も使いこなすことができない。姉が、私がいないとサバ味噌が作れない、なんて言って、
笑っていたのを思い出す。
 使えるようになったのだろうか。いやそもそも、無理にタイマーでなくても時計を見ればい
い。でも、どっちの方法で作ったんだろう――そんなどうでもいいことを考えていたのに、な
ぜかどうしようもなく涙が溢れてきた。どうしてだろう、とも考えず、私はただ、姉との約束
を果たせたな、と思った。涙を止めようとは思わない。出るに任せて自然に流した。キッチン
のティッシュが空になってしまったので、私は自分の部屋へと移動した。
 姿見の中に、ぼろぼろに泣いている人がいた。姉ではなかった。私だ。
 隣には誰もいなかった。後ろにも、家中のどこにも、学校にも、私の探す人はいない。鏡に
私だけが映っている。窓の外に目をやると、そこには青々とした葉が茂っていた。やっぱり嘘
つきは姉のほうだ。文句を言いたいところだけれど、そのかわりに私は外の木々を見つめた。
姉の言った「一枚の葉っぱ」を見つけようとしたけれど、葉が多すぎて何がなにやらわからな
い。そもそも見分けがつかないのは、視界が滲んでいるせいだ。それでも私は、姉の葉を捜す。
滲む緑はどんどん大きくなった。私の視界はやがて緑で埋め尽くされ、一枚の葉っぱになる。
 タイマーが鳴るまであと何分くらいだろうか、私にはもう、わからない。わからないがため
のタイマーなのだ。でも次にサバ味噌を作るときは、もうそれを使わないことに、私は決めた。

<了>

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:28:22.43 ID:HGKRIGcv0
以上です。本当にすいませんでした。

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:29:21.28 ID:JYO0GZWS0
投下乙

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:34:30.78 ID:YAgT4nWB0
まとめ済み

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:45:36.64 ID:OOIK50y00
保守するよー

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:56:07.59 ID:YAgT4nWB0
保守

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:00:28.75 ID:vqfeZKob0
以前もらったお題「サーベル・少女・旅」を投下してもよいですか?

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:03:44.02 ID:JYO0GZWS0
おっけーなんだからね

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:04:16.36 ID:QInyBvrR0
カオスなようでそうでもないお題コンボだな…投下おk
ていうか、皆許可とる時、慇懃すぎじゃね?

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:10:18.92 ID:vqfeZKob0
では投下。題名は特になし。
今回は無理矢理に文体を変えてみた。よって不安要素たくさん。あと好き嫌い、っていうか嫌いな人の方が多そう。
---------------------
 ここに一本のサーベルがございます。
 ここ、というのはわたくしのお家のリビングです。
素敵な事に、リビングは木造、しかもバロック様式なのです。
もちろん温かい暖炉があります。私はそこで、まるで母親に抱かれて眠る
子猫のように丸まっています。もちろん、鯉のお人形を抱いて。
さっき飲んだココアの、この世の甘露をかき集めてきたかのような甘みが口に残っております。大変に美味でした。
 さて、暖炉の上にかけられたサーベルを御紹介いたしましょう。
これは元々、ヨーロッパの貴族が所有していたものらしいのです。
なにやら、馬に乗った殿方が腰に身につけている様子を思い浮かべてしまいます。
その殿方、いや私は誰なのか知らないのですが、馬に乗るナイスガイが中東に行かれた時の事です。

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:12:08.67 ID:vqfeZKob0

     ◇

 私など鳥取砂丘でも汗ダラダラ、周りは砂丘なのに私一人だけ釧路湿原になる有様ですから、
とても砂漠に行く気にはなりません。
 とにかく、その殿方は私ではないのですから、きっと暑さには慣れていたのでしょう。
その当時のヨーロッパは涼しい気候でしたから、その殿方が中東への外交に任ぜられたのは
「適材適所」を忠実に守った素晴らしい考えです。
 かくして外交官として中東へ向かった殿方。そこには美しい女性がいました。
彼女は王の娘、殿方と恋仲になっては王が困ります。実際、王は困りました。
娘には婚約者がいたのですが、若き男女の愛情の前には霞みます。まさしくフォーリンラブ。
 殿方と娘が駈け落ちしようとします。その時の王のビックリ度合いと言ったら、
「世界ビックリ被害者選手権」の優勝候補になるでしょう。
 殿方は「世界かけおち選手権」で失格してしまいました。王は激怒しましたが、
外交担当を殺しては戦争も必至。王は泣く泣く……いや、実際に泣いていたのは他の二人なのですが、
娘は城に戻され、殿方は国に返されました。その時、お詫びの印としてサーベルを置いていきました。
なんと紳士的な殿方なのでしょう。カーネルおじさんの様な姿でしょう。ああ素敵。

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:12:49.97 ID:vqfeZKob0

     ◇

 かくしてさーちゃんの旅は続きます。サーベルだと愛嬌がないので、さーちゃんにします。
 王がさーちゃんを手篭めにしてから十数年後、中東で戦争が起きます。十字軍です。
クリスマスを祝い、その一週間後には初詣に行く私には羨ましい限りの熱中度です。
その二つですら真剣に祝わず、常に綿飴のようなふわふわした足取りの私には想像すらできません。
 とにかく、戦争が起きたのです。さーちゃんも武器だし使えばいいのにと思いますが、そこは
王様の愛人。美しい女性はいつも徳をします。私など、人生で十回程しか愛の告白を受けていません。
よく知らない方なので「ごめんなさい」と言ったら、その後は例外なく音信不通です。私はその程度の扱いなのです。
きっと私が可愛くないからですし、バケツのほうが可愛いはずです。
 それに対しさーちゃんは可愛かったので、王様は彼女を連れて東へ逃げました。逃げて逃げて、着いたのは現在のインド。
新天地でやり直すぞ、とまるで夜逃げ屋本舗のような気分だったのでしょう。
 ところが現インドの軍隊に見つかるやいなや、王と護衛はひっ捕らえられてしまいました。
当然さーちゃんも離れ離れ。今度はインドの王族とくっ付きます。なんて恋多き女、さーちゃん。
 さーちゃんはインドでもマドンナっぷりを発揮し、最後の王が暗殺されるまでインドに滞在していました。
時代は十九世紀、急速に世界がメカっぽくなっていく頃です。
 植民地となったインドで、イギリス人の歴史家が王室跡でさーちゃんと出会います。
 思わず「オウ、ビューティフォー」と語ったとその歴史家の日記に記されています。
彼はこっそりとあーちゃんを持ち出し、同乗せてもらっている貿易船に持ち込みました。

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:13:32.18 ID:vqfeZKob0

     ◇

 海の神様、ご機嫌斜め。船を襲ったジャブは次第にアッパーへと変化し、時折休憩を挟みながら
船全体を北東へ押しこんでいきました。イギリスへ帰るはずの船は九州に上陸。
 目覚めた船員はビックリしたでしょう。その船は漁村のど真ん中で寝そべっていたのですから。
こうなっては魚と同様、手も足も出ません。仕方が無くイギリス人たちは迎えを待つことに。
 当時の記録によれば、村人は「ビックリしたわ」という気持ちだったそうです。
それでも船をどけないと生活にちょっとしたアクセントが加わり続けるので解体作業に移ります。
そこで登場、さーちゃん。村の助兵衛という男がさーちゃんを持ち出して床の間に飾りやがりました。
なんとハレンチな! 女をさらって見世物にするとは、不届きな輩です。
 歴史家にさーちゃんを探す余裕も無く、迎えの船で帰っていったそうです。
因みにその歴史家は八十歳まで生き、七十八歳の時に著した「剣の恋人」の中で
さーちゃんに対する恋心を語っています。

     ◇

 かくしてハレンチ野郎の家に飾られたさーちゃんは激動の二十世紀前半を生き抜きます。
物資確保の為の鉄製品の回収にも出されず、その姿は五十年代まで世間から隔離されていました。
 そして高度経済成長期。さーちゃんは九州で眠っていた所を叩き起こされます。
東京への引越しの際、どうしても床下から出さざるを得なかったのです。
長い眠りからさめたさーちゃんはメジャーを目指す野球選手の如く上京します。

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:16:01.86 ID:vqfeZKob0
 そこで私のお父さんと出会うのです。
 助平の子供とはいえ有能だった伊谷修也は、お父さんと同じ一流貿易会社の社員。
酒の席で出会った二人は花札を愉しみます。乱れ飛ぶ札束、無くなっていく上着。
両者スウェットにズボンになったところで手持ちの賭けるものが無くなります。
 そこで頭をかすめたのはさーちゃん。
 結果、さーちゃんは我が家にやってきます。

     ◇

 さて、さーちゃんクロニクルにようやく登場する私。
 あれは五歳の時です。お父さんはさーちゃんの鞘を磨いていました。
 お父さんは鞘を磨いていましたが、裸のさーちゃんは床に寝転んでいました。
 洗剤ですら「小さな子供に近づけるな」という素晴らしき過保護社会ニッポンにおいて
このような忌々しき事態が許されてよいのでしょうか。

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:16:46.24 ID:vqfeZKob0
 御手洗いに向かうお父さん。さーちゃんの光沢に魅入られた私。
 次に覚えているのは、病院で押えつけられながら指を縫っている私の姿。
 因みに体の傷は癒えましたが、心の傷は残っています。
 なんと恐ろしい女、さーちゃん。処女の血を浴びた、魔性の美しさです。

     ◇

 という訳で、この話は幕を閉じるのです。世の中は奇妙キテレツな事が多いのですね。
 そりゃ奇妙キテレツな事が多いでしょう。私が考えたお話です。
 退屈だったので、ちょっと考えてみただけです。まったく意味はありません。
 確かにさーちゃんはヨーロッパ貴族の所有物であったものが中東に渡り、
インドから日本へやって来たのは考古学会で証明された事実です。
お父さんは破廉恥野郎から分捕りましたしね。でも、やはりこれは私の考えた話なのです。
 私は自分をもてあまし、まるで鯉のぬいぐるみを具、私がシャリといった風情で転がりました。
私が酢飯で、毛布が海苔ならば阿鼻叫喚の寿司地獄が拝見できたでしょう。なんと楽しいのでしょうか。
 全ては私の妄想のおかげです。まったく、自分が満足するだけの無意味な妄想です。
 そういう妄想を抱いても、人生が楽しいならそれでいいのです。

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:17:28.06 ID:vqfeZKob0
ここで終わりです。
なんというか、自分でコピペしながら悲しくなってきた。もっと書かねば。

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:35:04.71 ID:OOIK50y00
ほぬ

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:44:42.90 ID:vqfeZKob0
保守

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:53:33.74 ID:V0yAr0Qc0
アンインストールアンインストール保守

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:59:26.92 ID:6iKhA5Xa0
日付変更線は新しい自分への扉保守

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:05:23.77 ID:FMnQ0XxH0
ちょっと悲しい保守

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