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('A`)はダークヒーローのようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:27:35.83 ID:xPWQkMNYO
立てた

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:29:18.39 ID:xPWQkMNYO
立つとは思わんかった。
正直心臓がばくばく言ってる。
とりあえず投下してみる↓

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:30:09.50 ID:XeFGtVQD0
いろいろとがんばれ

4 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:31:23.39 ID:xPWQkMNYO
暗い、暗い、真の暗闇の中。

闇と痛みと束縛。

その三つが世界の全て。

夢見るは叶わぬ自由か。

今はただ、使命と責任を果たすべき「その日」を待つのみ。

オレは今日もまどろみの中にたゆたう。

絶望も希望もない、黒い世界でただ一人、「その日」を待ちわびて。

('A`)はダークヒーローのようです

5 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:34:32.93 ID:xPWQkMNYO
(;^ω^)「はぁ…この階段、どこまでおりればいいんだお?」

本日四度目の愚痴をこぼし、内藤は足を止めた。

ξ゚听)ξ「うっさいわね!文句言わないで黙って歩きなさいよ!」

内藤の先を行く、金髪縦ロールの女性が吠える。

(;^ω^)「でも、流石に疲れたお…そもそも、こんな所に本当に『ダークメサイア』が居るのかお?」

そう言うと、内藤は自分たちが今まで降り続けて来た螺旋階段を仰ぎ見た。
薄暗く狭い円筒形の中に、渦を巻くように階段が延々と続いている。


6 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:35:57.48 ID:xPWQkMNYO
地下約4500m。既にここからでは地上の光も届かず、見下ろせど終着点も見えず。
内藤がへこたれるのも無理は無い。

( ^ω^)「大体ダークメサイアって何だお?厨二病ですかおwww」

内藤がフヒヒと笑ったのと、パンと乾いた音が螺旋階段内に響いたのはほぼ同時だった。

( ;ω;)「痛いお…ツンは加減を知らないお」

内藤にツンと呼ばれた彼女は、頬が腫れ上がった内藤を無視して、歩き出しながら口を開いた。


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:36:21.77 ID:LiBYrcVIO
昨日の総合のか。頑張れ支援

8 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:37:38.92 ID:xPWQkMNYO
ξ゚听)ξ「荒巻教授が発見した石版に書かれていたのよ。
『古の時代より神に仇なす者、VIPの地の丘に眠る』って。
私たちには他に頼るものなんて無いわ。
実際、VIP丘陵にこんな地下遺跡が眠っていたんですもの、きっと間違いないわ。
ここに、『ダークメサイア』が眠っているのよ。私たちの救世主が、ね」
ツンが言い終わると、二人の目の前がついに開けた。長い長い階段の終着点だ。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:38:27.35 ID:hF6SWu2s0
毒男スレかとオモタ

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:39:18.90 ID:P9duDxorO
wktk

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:40:06.16 ID:D21LFXJI0
これはじめから?

12 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:40:57.01 ID:xPWQkMNYO
階段の終着点には、広大な地底湖が広がっていた。

( ^ω^)「ふぃー、やっと終点かお…って湖だお!
これはひと泳ぎするしかないかもわからんね!ブーン!」

内藤は、疲れも忘れて地底湖に向かって両手を広げて走っていった。

ξ゚听)ξ「ちょっと、待ちなさいよ!走ると危な(ry」

ツンの言葉は、あと一歩の所で届かなかった。地底湖に頭からダイブする内藤。
( ^ω^)「アイキャンフラーイ!」

勢いよく着水。それに続いて肉の焦げるような音。


13 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:41:58.34 ID:xPWQkMNYO
YES
一応今北さんの為にとオモテ

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:42:38.79 ID:D21LFXJI0
良くやったぞ
褒めてやる

15 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:44:04.85 ID:xPWQkMNYO
( ;゚ω゚)「ブヒィィィィ!?な、何だおこの湖@dmあくj67mp;\8せqkふじこ」

トビウオのように湖から飛び出した内藤は、地面を駄犬のように転げ回る。
彼の体からは、硫黄のような鼻をつく匂いとブスブスと煙が上がっていた。

ξ;゚听)ξ「ちょ、大丈夫!?」

慌ててツンが駆け寄り、内藤のそばにかがみこむ。

( ;゚ω゚)「ジュッていったお!ジュッていったお!」

内藤の言葉に、ツンは湖の方を改めて見る。
緑色の沸き立つ湖面から、まがまがしいばかりに煙を上げている。


16 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:45:14.77 ID:xPWQkMNYO
ツンは試しに内藤の履いている靴を脱がせると、それを湖に投げ入れた。

(;^ω^)「テラヒドスwwwwww」

湖の水に着水した靴は、ジュッという音を立てて湖の中へと溶けるように沈んでいった。

ξ゚听)ξ「おそらく硫酸ね。
それにしても、なんで地底に硫酸の湖なんかが?これも『ダークメサイア』に関係しているの?」

ツンは自分たちが今いる地底の空間を見渡す。
そこはだだっ広い洞窟。硫酸の湖があるだけで、本当にただの洞窟のように見えた。


17 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:47:17.57 ID:xPWQkMNYO
遺跡と言うには文明の匂いはこれっぽっちもしない。

( ^ω^)「あそこに橋があるみたいだお」

今まで煙を上げながら転げ回っていた内藤が、元気よく起き上がる。

ξ;゚听)ξ「あんた、よく硫酸の中に飛び込んで死なないわね。つうか待ちなさいよっ!」

またも走り始めた内藤を追って、ツンも慌てて走り出した。

18 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:49:27.97 ID:xPWQkMNYO
内藤の後を追い、地底湖のほとりに向かったツンの目に、湖の中ほどまでに突き出した橋が入ってきた。

ξ゚听)ξ「この橋は、何かしら?」

( ^ω^)「きっとここは釣り堀なんだお。絶好の釣り場なんだお」

内藤の戯れ言を無視して、ツンは橋を渡り始める。橋は石造りで、所々が苔むしていた。
橋の先端には石碑が立っており、その両端には巨大な鎖を巻き付けた歯車状のからくりが施してあった。

ξ゚听)ξ「うーん…古代VIP文字かしら。内藤、読める?」


19 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:51:13.61 ID:xPWQkMNYO
( ^ω^)「…」

ツンに言われて、内藤は石碑とにらめっこを始めた。
無言で石碑に間抜け面を向ける内藤。
長い長い沈黙が訪れた。

ξ゚听)ξ「ねぇ、なんて書いてあるの?」

( ^ω^)「………」

ξ#゚听)ξ「……ちょっと」

短気なツンに、我慢の限度がそろそろ訪れようかとしていたその時、内藤がポツリポツリと呟き始めた。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:54:26.74 ID:x+TsqKUkO
しょうがねぇな支援

21 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:54:44.81 ID:xPWQkMNYO
( ^ω^)「…力有るもの、ここにとこしえの眠りにつく…
願わく…ば、彼のものの眠りが妨げられることの…無いように…
もし均衡破れ、邪なるもの目覚めし時は…唱えよ同士…」

そこまで言って、内藤はまた口をつぐんでしまった。

ξ#゚听)ξ「ちょっと!早く続きを訳しなさいよ!」

ツンが内藤を急かす。

(;^ω^)「ちょっと待つお。掠れてて読みづらいんだお」

( ^ω^)「えっと……唱えよ同士…『ニフ・メサイア・ドクオ』…」


22 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 14:56:05.01 ID:xPWQkMNYO
内藤が言い終わると同時に、石碑の両端に据え付けられていた歯車が重々しく軋み始めた。
歯車の回転が、硫酸の湖に向かって伸びる鉄鎖を巻き取り始める。
ξ;゚听)ξ「え!?ちょ、内藤!あんた何したのよ!?」

ツンの焦燥した罵倒。

(;^ω^)「ちょwww僕も知らないおwwwww歯車が勝手に…」

あたふたする二人を後目に、歯車は湖の中から鉄鎖を巻き上げ続ける。
やがて湖の中から、鉄鎖に四肢を縛られた人型の何かが、鎖に吊し上げられるようにして姿を表した。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:56:43.78 ID:/KMYmUO90
お前…がんばってるな…
支援w

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 14:58:34.37 ID:nX86EozN0
支援

25 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:00:07.52 ID:xPWQkMNYO
( ;゚ω゚)「ががが骸骨だおぉooo!!!111」

内藤が叫んだように、「それ」には弾力性の欠片も無かった。
鎖の巻き取りが終わり、人の骸の形をした「それ」は湖の上空5m辺りに宙吊りになり、しかも丁度内藤たちの目前に、「それ」は浮かんでいる。

ξ;゚听)ξ「これは…何なの?」

ツンは冷や汗をかきながらも、目の前の「それ」を冷静に分析しようと試みた。
頭を捻って考える。
自分たちの目的と、自分たちが現在いる場所と、内藤が読み上げた石碑の文章をつなぎ合わせ、彼女は得心した。


26 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:01:34.13 ID:xPWQkMNYO
ξ;゚听)ξ「まさか…あれが『ダークメサイア』なの?」

( ●皿●)「その通り」

ツンの言葉に、目前の「それ」が言葉を返した。

(;^ω^)ξ;゚听)ξ「喋った(お)!!!」

まさかの事態に、内藤たちは冷静さを失った。
ツンの呼吸は乱れ、内藤などは腰を抜かしている。

( ●皿●)「その反応は慣れている。お前たちに合わせて、もう少し話し安い姿になろうか」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:03:40.17 ID:lCflSaLRO
こんなタイトルの話なかった?

28 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:05:12.19 ID:xPWQkMNYO
「それ」はそう言うと自らを束縛する鎖をいとも容易く引きちぎり、内藤たちの立っている橋へフワリと降り立った。

( ;゚ω゚)「ブヒィィ!!??こっち来んなお!こっち来んなおぉ!!
ゴーマンセーガン!ゴーマンセーガン!悪霊退散だお!
困った時は陰陽師ぃぃiii!!!111


内藤は五字切りやら十字切りやら、滅茶苦茶に手を振り回すと、「それ」から逃げようと尻で這いずり回る。

( ●皿●)「肉の材料が無いな…しかし、お前たちを取り込んでは本末転倒か。
仕方ない。ここは土で間に合わせるとしよう」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:05:55.70 ID:DDOHtg+WO
>>27
('A`)は正義のヒーローになれないようです。

これか?

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:06:03.11 ID:WqIBDIJRO
総合で練習したやつを手直し投下?

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:06:49.30 ID:ijQXsc2s0
支援

32 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:07:39.61 ID:xPWQkMNYO
「それ」が言葉を紡ぎ終わるやいなや、「それ」の周囲の剥き出しの地面の土が盛り上がると、「それ」の骨格に沿って粘土のように貼り付き、みるみる人間の形を作り上げていく。
やがて「それ」は人間の男性の姿を形作る。
どこか中性的で冷たく鋭い容姿をした「それ」は、内藤たちにその作りものの顔を向けた。

('A`)「オレが眠りから覚まされたということは、奴らも御覚醒なさった後だということだな。
やれやれ…もう少し寝ていたかったんだがな」

━━('A`)はダークヒーローのようです

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:11:01.63 ID:7lQmiBsO0
>>29
の話の中で、ドクオがネガティヴアバターってのに変身する。
毒ガスとかいろいろ噴射する(うろ覚え)

34 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:11:51.25 ID:xPWQkMNYO
(;^ω^)「あ、あんたが『救世主』さんなのかお?」

今まで腰を抜かしていた内藤が、恐る恐る目の前の「それ」に問いかける。

('A`)「お前たちが勝手にそう呼んでいるだけだろう。
オレは別にお前たちを救うつもりはない。
ただ、闘わずにはいられないから闘うだけだ」

それは冷たく言い放った。
ξ;゚听)ξ「でも古文書には、『邪悪なる神覚醒する時、それに仇なす救世主、VIPの丘に現れる』と書いてあったわ!
あんたがその救世主じゃないの?」
ツンが縋るように「それ」に問う。

('A`)「確かに、大昔にオレがお前たちにもたらしたのは、結果的に『救い』だった」

('A`)「だが勘違いするな。
オレはお前たちの都合で目覚めさせられ奴らを滅ぼすが、それはオレの目的が奴らを滅ぼすことだからであって…」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:14:47.03 ID:RRQF1Bta0
支援

36 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:15:35.87 ID:xPWQkMNYO
( ^ω^)「じゃあ結果的にあんたは救世主なんだおね!
これから宜しくだお!」

(;'A`)「いや、オレは…」

( ^ω^)「あ、僕は内藤ホライズン。こっちの気の強い子がツンだお」

「それ」の作り出した、氷のような冷たく硬質なふいんき(何故かry)は内藤ののほほんとした声によって、いとも簡単に崩壊した。

(;'A`)「いや、だから、その、なんだ…オレは別にお前たちの味方なわけじゃn」

( ^ω^)「お、お!そういえばあんたの名前を聞いてなかったお!
なんて言うんだお?」

内藤は相変わらず間の抜けた、しかし純朴な顔で「それ」に話しかける。

「それ」は、やりにくそうな顔をして肩をすくめると、イヤイヤながらも呟いた。

('A`)「ドクオ…とかつては呼ばれていた」

( ^ω^)「ドクオかお!僕は内藤ホラズン。
みんなからはブーンって呼ばれてるお!これから宜しくだお!…ってさっきも同じ事言ったかお?」

ドクオとツンはただただ、内藤の作り出した生温い空気に馴染めずにいた。
地下の薄暗い洞窟の中には、かつて無かった違和感と賑々しさを含み始めたのであった。

37 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:18:08.34 ID:xPWQkMNYO
ξ#゚听)ξ「はいはい漫才はそこまで!
ブーン、あんた私たちがここに何しに来たのか、ちゃんと覚えてる?
事態は急を要するわ」

やっと我に返ったツンが、パンパンと手を叩き奇妙な二人の即興劇はお開きとなった。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:20:01.56 ID:DDOHtg+WO
( ゚д゚ )

39 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:20:33.50 ID:xPWQkMNYO
ξ゚听)ξ「私たちはドクオ…とか言ったっけ。あなたに助けを求めにやって来たの。
今更わかっているとは思うけど、邪神が覚醒してしまって私たち人間は奴らの脅威にさらされている所。
軍隊では歯が立たないし、人々は毎日家の中で震えているわ。
人間の力ではどうしようも無い化け物に対抗する為、私たちはあなたの…『人間では無い』あなたの力を借りに来たの」

一気にまくしたてるツン。

( ^ω^)「そうだお!人間ではどうしようもないんだお!
だからドクオの力を貸して欲しいお!」
内藤も表情を固くする。少なくとも、本人は固くしたつもりだった。


40 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:22:28.24 ID:xPWQkMNYO
('A`)「これで言うのは二度目だ。オレはお前たちと馴れ合うつもりは無い」

ξ;゚听)ξ「それじゃあ…」

('A`)「だが、目覚めたばかりのオレではまだ奴らと対等に渡り合うのは難しい。
だから、しばらくの間はお前たちと協同戦線を張ろう」

( ^ω^)ξ゚听)ξ「!!!」

('A`)「だが、勘違いするな。力が完全に戻り次第、オレはオレのやりたいようにやる。
その時点で協同戦線は破棄だ。よく覚えておけ」

そう吐き捨てると、ドクオは内藤たちの横を通り抜けて歩き始めた。

('A`)「どうした?協同戦線を張って欲しいんだろ?さっさと行くぞ」

41 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:25:31.47 ID:xPWQkMNYO

━━長い長い螺旋階段を上りきり、地上の光が三人を照らす。

既に日は傾きかけ、VIP丘陵は落日に彩られていた。

普段ならばさぞ美しい光景なのだろうが、この世界を取り巻く暗雲が終末の黄昏を彷彿とさせ、人々は夕日に安らぎを見いだせないでいた。

三人の耳に爆音が響く。
螺旋階段を上がっている途中でツンが呼んでいたVIP軍のヘリが、丘の上にホバリングしていた。

( ^ω^)「こっちだおー!」

内藤が大きく手を振ると、ヘリは短距離の低空飛行の後内藤たちの目の前に着地した。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:26:42.23 ID:RRQF1Bta0
支援age

43 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:27:05.90 ID:xPWQkMNYO
(-@∀@)「おぅブーン、そいつが例の『救世主様』かい?」

ヘリの操縦桿を握る男が、ヘリのローター音に負けないように大声を出した。

( ^ω^)「そうだお!ドクオだお!」
( ^ω^)「ドクオ、こいつはアサピー。VIP軍のエースパイロットだお!」

('A`)「興味はない」

そう言うと、彼はさっさとヘリに乗り込んだ。

(;-@∀@)「これまたとんだ堅物だね」

アサピーは少し戸惑ったが、三人がヘリに乗り込んだのを確認するとヘリを上昇させた。

ヘリの中には一種独特の緊張感が漂う。
ドクオ以外の誰もが、居心地が悪いと感じていたであろう。
人外の持つ風格とも呼べる何かが、人間である三人を威圧しているのか。
やがて重々しい空気に耐えられなくなったツンが、たまらず口を開いた。

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:28:48.86 ID:Gu+Je0D70
ヘリでエースっすか

45 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:32:07.92 ID:xPWQkMNYO
ξ゚听)ξ「私とブーンはVIP大学民族学部の院生で、そこの荒巻教授と太古から伝わる邪神伝説について研究していたの」

ξ゚听)ξ「最初はただの民間伝承の研究だった。
よくある終末伝説。
ノストラダムスとどっこいどっこい。
でも調べて行くうちに、どうもただの伝説じゃ無さそうだって事になって来てね。
確個たる確証を得たら論文を議会に提出しようと思っていた矢先に、奴らが復活しちゃったってわけ。
一足遅かったわ


ξ゚听)ξ「さっきも言ったとおり、邪神には現代兵器では全く歯が立たなかった。
だから荒巻教授と私たちは今度こそはと、邪神に対抗しうる方法を探し続けたわ。
政府や軍も協力してくれたから、今度は早いうちに調査が進んだ。何しろ世界の危機だものね」

ξ゚听)ξ「そう言うわけで、あなたはこれから私たちと一緒に戦ってもらうってこと。
これから宜しく」

ドクオは相変わらず黙って窓外に目を向けている。


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:32:38.55 ID:Gu+Je0D70
なるほどwwww

支援

47 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:35:25.03 ID:xPWQkMNYO
沈黙が沈澱しないように、今度はアサピーが口を開いた。

(-@∀@)「正直、トマホークが通用しなかった時にはもう駄目かもわからんねと思った。
でも、あんたが目覚めてくれたおかげでオレたちにも希望が見えてきたよ」

( ^ω^)「だお!だお!ドクオはみんなの希望の星だお!」

アサピーの言葉に内藤も続く。
件のドクオはと言えば、

('A`)「これが現代の乗り物か…人間は遂に自ら飛ぶ術を覚えたと…興味深い…」

━━('A`)はヘリコプターに興味深々のようです。

(;^ω^)ξ;゚听)ξ(;-@∀@)「………」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:37:40.10 ID:DDOHtg+WO
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)  ワクワク
 (0゚∪ ∪ +  テカテカ
 と_)_) +


49 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:37:51.34 ID:xPWQkMNYO

━━ドクオの覚醒から大ざっぱにみて五時間がたった。

四人を乗せたヘリは丘陵地帯を越え、人々の住む街の上を飛んでいた。
既に日は完全に沈み、毒々しい真っ赤な月が空に輝いている。
かつてニュー速国の首都であったVIPは、今では廃墟の様相を呈している。
それでもそこには、細々としているものの人々の営みがあった。
朽ちかけたビルの窓には、ポツリポツリとだが蝋燭の灯りも見え、大通りにはバラックやテントのようなものが所狭しと建てられている。

( ^ω^)「これなんて世紀末救世主伝説?」

内藤の言葉は、今度こそはヘリの中を和ませることはできなかった。
ドクオ以外の三人の、疲れとも哀しみともとれる溜め息がヘリの中に響いた。

50 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:40:27.43 ID:xPWQkMNYO
それからしばらくは、やはり誰も口を開かない時間が訪れる。
何がここまで空気を悪くするのか。

誰もが分かっていた。

気まずい空気が流れる中、ヘリに乗り込んでから全く口を開かなかった「この空気の元凶」が、初めて口を開いた。

('A`)「オレが眠っている間に、人間たちの技術力も様変わりしたようだな。
昔は城塞都市と言えども、これほど多くの塔は建っていなかったものだ」

どこを見るでもなくそう言葉を紡ぐと、もう一度窓外に目を向けてまた呟く。

('A`)「まぁ、活気は昔のほうがあったみたいだがな」

ヘリの中の空気は余計に重くなり、結局それ以降は誰も口を開かないままに、四人は目的地であるニュー速軍VIP基地へと到着した。

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:41:24.69 ID:RRQF1Bta0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)  ワクワク
 (0゚∪ ∪ +  テカテカ
 と_)_) +



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:41:36.62 ID:yz/oWPJe0
携帯厨ここ入ってみw
マジうけるww
http://hey.chu.jp/up/source3/No_2032.xxx

53 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:43:17.80 ID:xPWQkMNYO
夜の闇の中をヘリポートへと上手く着陸したアサピーの腕を、内藤が誉めた。

( ^ω^)「流石はアサピーだお!今度旅行に行く時はアサピーにヘリの運転を頼むおwww」

(-@∀@)「軍のヘリで観光か。悪くねぇなwww」

四人がヘリから降りた先には、軍の人間と思しき人物が三人程待っていた。

(´・ω・`)「ブーン、ツン、アサピー、それに『救世主』殿、待っていたよ。

そしてブーン、ツン、よくやってくれた。これで僕たちの未来も明るいな」

軍服の外套に、暗闇でも明るく輝く勲章をいくつも着けたしょぼくれ顔の男が、内藤たちの功績を、嬉しそうに称えた。
勲章の数からして、おそらく彼がこの中で一番階級が高いのであろう。

( ^ω^)「おっお!じゃあ今度焼き肉でもおg」

ξ゚听)ξ「いえ、私たちは世界の為に当然の事をしたまでです、ショボン大将」

内藤の厚かましい発言を遮るように、ツンがしょぼくれ顔の男━━自らがショボンと呼んだ━━の前に進み出た。



54 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:46:24.17 ID:xPWQkMNYO
( ´∀`)「それにしても、本当に『ダークメサイア』なんてものがいるなんて、正直驚きモナ」

後ろで腕を組んだ、これまた階級の高そうな男が信じられないといった顔でドクオの方を見つめる。

( ・∀・)「まぁ、邪神伝説も本当だったんだ。『救世主』様ぐらい居てくれなければ、我々としても不服だ」

どこか皮肉屋と思わせるような口調と佇まいの男が、先の男に口を挟む。
ドクオは彼らの会話にさして興味を持っていないのか、三人の後ろの基地の方を眺めていた。
それに気付いたのか、ショボンがドクオへと向き直り、

(´・ω・`)「おっと、申し遅れた。僕はショボン。
VIP軍の大将を務めている」

そう言って、ショボンはベレー帽を脱いで丁寧に挨拶した。
それに続くように、二人の軍人もドクオへと向き直る。

('A`)「…ドクオ、と呼べ。お前たちがこの時代の軍の頭ということでいいのか」

ξ#゚听)ξ「ちょ!あなt」

ドクオの不遜な態度にツンが慌てて抗議しかけたが、ショボンがそれを遮って口を開いた。

55 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:49:12.40 ID:xPWQkMNYO
(´・ω・`)「いやツン、構わんよ。僕たちは彼に救いを乞う側だ。
ドクオ殿、僕たちは今現在とても切迫した状態に立たされている。
簡単に言えば人類滅亡の危機という、なんともチープなコピーで飾られることなのだが、これが今の現実なんだ。
なんとしても貴殿のお力を借りたい。
どうか僕たちに協力して く れ な い か」

ドクオは値踏みするように三人の軍人達を見つめる。
三人の間に、緊張が走った。
やがて三人を眺めるのが飽きたのか、ドクオは冷たく硬質な声で、ショボンに向かって口を開く。

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:50:45.31 ID:DDOHtg+WO
+ +
∩__∩ +
(0゚・(ェ)・) ドキドキ
(0゚つ旦O +  クマクマ
と__)__) +

57 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:54:37.88 ID:xPWQkMNYO
('A`)「オレの力が戻るまでは、お前たちの元で共に闘おう。
だが力が戻り次第、オレはオレのやりたいようにやる。
その時は、何があっても文句は言うな。
見たところ、お前は頭が良さそうだ。どういうことかは、理解できるだろう?」

そう言って、ドクオはショボンに向かって薄く笑った。
ゾッとするような笑みだ。まさに氷のような笑み。
しばらくの沈黙。
空気が冷たい。
そんな中、ショボンはゆっくりと言葉を紡ぐ。

(´・ω・`)「あぁ。つまり君は将来的には僕たちの敵ともなりうる。
そう言うことだろ?」

ショボンの紡いだ言葉に、その場にいるドクオ以外の者は固まった。

('A`)「物分かりがよくて助かる。
安心しろ、力が戻るまではお前たちに牙は剥かない。
それにオレは気まぐれだ。奴らを滅ぼし終わったら、お前たちの事になど興味を失っているかも知れん」

安心など、できるわけが無い。一同はそう思っていただろう。
現にアサピーやツンなどは、ドクオからじりじりと距離を空けつつある。

('A`)「そんなに警戒するな。
もう一度言うが今すぐでは無い。
少なくとも、奴らを根絶やしにするまではお前たちの味方だ」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 15:57:15.03 ID:RRQF1Bta0
wktk

59 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 15:58:45.51 ID:xPWQkMNYO
誰もが息をすることすら躊躇う、そんな時間だった。
ドクオだけが不気味に薄笑いを浮かべて佇んでいる。
そんな中、沈黙は突然破られた。

( ^ω^)「そうだお!ドクオは僕たちの味方だお!仲良くするお!」

氷ついて張り詰めた空気の中で、内藤がドクオの言葉尻だけを捉えて間の抜けた発言をする。
途端、氷付けの空間が弛緩した。

(;´∀`)「そ、そうモナね。ドクオ殿は今のところ僕たちの味方モナ」

(;-@∀@)「そ、そうですね!
もう夜も遅いですし、とりあえずはドクオ殿を部屋まで案内するとして、今日のところは解散といきませんか?」

モナーとアサピーが、この期を逃すまいとショボンに提案する。

(´・ω・`)「うむ。今後に関しての詳しいことは明日にして、今日はドクオ殿にこれから使っていただくことになる部屋まで案内をさせるとしよう。
しぃ」


60 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:00:42.93 ID:xPWQkMNYO
ショボンが呼ぶと、どこから現れたのか若いセミロングヘアの女性がドクオの隣に歩み寄ってきた。

(*゚ー゚)「オペレーター兼あなたの身の回りのお世話をさせていただく、しぃです。
宜しくお願いしますね♪」

そう言って、しぃはにこやかに微笑んだ。

('A`)「………」

ドクオはしぃに一瞥をくれただけで、すぐに視線をまたどこか遠くへとさまよわせた。
なぁなぁになってしまったこの場の雰囲気が気に入らないのか。
彼の顔からはしかし、感情の変化は読み取れなかった。

(;*゚ー゚)「えっと、それじゃあ私についてきて下さい」

しぃはドクオの放つ人外の威圧感に若干戸惑ったが、よく権力者の世話をさせられているので、流石に対応には慣れた所がある。
ドクオの前に立って、しぃは基地の中へと彼を案内し始めた。
ドクオもその後をゆったりとついていく。

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:01:51.80 ID:DDOHtg+WO
ガラガラガラ…
  ≡ ∧_∧
=  (´・ω・)
  ⊂⌒⌒ニ⊃⊃
 ≡ ̄◎ ̄◎ ̄


62 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:05:48.84 ID:xPWQkMNYO
しぃはドクオの前に立って、基地の中をドクオの部屋まで案内していく。

(*゚ー゚)「ここが食堂です。
兵隊さん達は朝が早い上に大食らいの人ばかりだから、寝坊した人は朝ご飯が食べられなかったりするんですよ」

冗談めかして、ドクオの方を振り向く。

('A`)「………」

相変わらずドクオは興味なさげに歩いている。

(;*゜ー゜)「あはは…」

しぃは間が持たずに、ぎこちない笑みを浮かべてしまう。

('A`)「………」

それにもドクオは無反応だった。
仕方なく、また前を向いて歩き出す。
やがてドクオがこれから使う事になる部屋の前に着く。
その間会話は一度も成立しなかった。


63 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:07:22.12 ID:xPWQkMNYO
(*゚ー゚)「お待たせしました、ここがこれからドクオさんが使っていただくことになるお部屋です。
お部屋までの道順は大丈夫ですか?」

('A`)「人間の学習能力とオレの学習能力とでは比べるに値しない」

ドクオはそう吐き捨てると、顎で部屋のドアを開けるように指図した。

(;*゚ー゚)「………(ムッ…まてまて、落ち着くのよしぃ。
きっと彼は今流行りのツンデレなのよ。
男ツンデレじゃ萌えないと思うけど、これも新ジャンルだと思って我慢するのよ)」

(*゚ー゚)「あ、はいすいません!今お開けしますね。……はい、どうぞ」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:08:14.75 ID:D21LFXJI0
支援

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:09:00.10 ID:DDOHtg+WO
  ┌─┐
 /  \
/____\
 ̄l(。・ω・)/`
  `(  )゙クィクィ
___//゙__
\ ̄ ̄ ̄ ̄/
 \  /
  └─┘


66 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:09:04.01 ID:xPWQkMNYO
しぃがドアを開けると、ドクオはさっさと部屋の中へ入っていく。
部屋は二十畳以上の広さで、中にはベッドとクローゼット、大理石の机と本棚があり、机の上にはデスクトップPCが据え付けられていた。
一般人ではお目にかかれない、そこはまさにVIPクオリティ。

('A`)「まぁこんなものか」

(*゚ー゚)「部屋の中は勿論好きに使っていただいて構いません。
何かわからないことなどが御座いましたら、そこの机の上のボタンを押していただければ、私が駆けつけますので」

(;*゚ー゚)「それでは、私はこれで失礼します。お休みなさい」

必要事項を言い終わると、早くこの場から逃げ出したい思いのしぃは、そそくさと部屋から出ていった。
その後ろ姿にすら、ドクオが振り返ることは無かった。


67 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:13:22.78 ID:xPWQkMNYO
しぃが退室しドアが閉まるのを確認すると、ドクオはクローゼットの扉を開けて中に入っている衣服を手にとって眺める。

('A`)「これがこの時代のオーソドックスな衣類のデザインなんだろうか。この時代は皆が裕福なんだな」

そう言う彼の手に握られているのは、ボアのついた外套だ。

クローゼットの中にある衣類は、彼が言うように確かに18世紀のヨーロッパ貴族が着ているような豪奢なものだった。
色々と衣服を引っ張り出しては、ドクオは試着してみる。
だがなかなかしっくりとくる服が無い。
あれやこれやと試着してみて、十七着目でやっと彼は気に入った服を見つけたようで、漆黒のラバースーツに袖を通しながら、ドクオは大理石の机に腰をかけた。

('A`)「この密着感………落ち着く」



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:14:18.47 ID:vqWlWaxVO
wktk支援wktk

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:16:27.75 ID:DDOHtg+WO
  ┌─┐
 /  \
/____\ パタン・・・
\ ̄ ̄ ̄ ̄/
 \  /
  └─┘


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:17:42.29 ID:+snx1bmu0
trwktk

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:22:58.03 ID:QglTIrfhO
ID:DDOHtg+WOはさっきからなにうっとおしい事やってんの

72 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:23:33.53 ID:xPWQkMNYO
そう言いながら、机の上に視線をさまよわせると、彼はそこに見慣れないものを見つけた。

('A`)「なんだ、この箱は?」

金属で出来ていると思しき箱を叩く。

('A`)「それに、このガラスのようなもの…鏡にしては、像が不鮮明だ」

鏡台のような何かの用途を探ろうと、ドクオはあちこちいじる。
手探りで調査を進めていると、ドクオの指が出っ張りを見つける。
何の気無しに出っ張りを押し込んだ瞬間、メロディーと共に今まで何も映さなかった鏡台のようなものが光を発した。

(;'A`)「!なんだ、これは…」

ドクオは驚きと摩訶不思議な感情に戸惑い、もう一度鏡台の出っ張りを押し込んだ。
途端、鏡台はまた光を失い、そこにはドクオの訝しげな顔がぼんやりと映される。

(;'A`)「明日、しぃとやらに聞いてみるか…」

そう呟き、ドクオはベッドに横たわった。
様々な考えがよぎったが、深く考える必要は無かった。
目を閉じて、ドクオは彼にとっては短い眠りの床に就く。


73 :↑までが前回 ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:28:16.29 ID:xPWQkMNYO
二人の姿が基地の中に消えると、その場にいた面々は一斉に肩を下ろした。

ξ;゚听)ξ「なんなのよ、あの男…本当にあれが救世主なの?あんな、ふてぶてしい…」

ドクオの言葉の端々やその身から発せられる、言いようの無い畏怖と圧迫感を苛立ちでごまかしながらツンが毒づくが、いつものような覇気は感じられない。

( ;´∀`)「側にいるだけで金玉が縮み上がってしまうモナ」

モナーは権力者である身を忘れ、ぶるぶると震えている。

( ;・∀・)「情けないようだが、私も彼の前ではお手上げだね。人外相手にジョークの一つでも言ってやろうと思ったが、それで私が死んだりしたらジョークにならない」

モララーも落ち着かな気に周囲を気にしている。

(;-@∀@)「…自分は、そろそろ持ち場に戻らせていただきます」

アサピーは形だけの敬礼をすると、兵舎の中へそそくさと引き上げていってしまった。

皆、ドクオの異常な雰囲気に飲まれてしまっているようだ。
そんな中、二人だけ先程とさして変わり無い様子なのはショボンと内藤だ。
空気の読めない内藤は例外として、ショボンは何か思案するように腕を組んで立っている。

(´・ω・`)「ダークメサイア…暗黒の救世主…彼で間違いは無いのだが………少し、上と話合ってみるか」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:33:19.35 ID:oH4vt1hL0
支援する

75 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:33:42.54 ID:xPWQkMNYO
皆が一様に難しい顔をしている中、内藤はいつもの締まらない顔でぶらぶらとそこいらを歩いていた。
彼は思い出したように、空気を読まない発言をする。

( ^ω^)「そういえば、僕とツンはこれからどうするんだお?
VIP大学寮行きのバスはもうとっくにおしまいになってるお」

(´・ω・`)「二人にもちゃんと部屋を用意してある。安心してくれ」

ショボンが即答する。

ξ;゚听)ξ「そんな、民間人の私たちにそこまでしてもらっては申し訳がありません!」

ツンが慌てて抗議するが、相変わらずショボンはマイペースだ。

(´・ω・`)「昔馴染みの中じゃないか、そんなに肩肘を張らなくてもいいだろう」

( ^ω^)「そうだお。ブーンとショボン、それにツンは仲良しこよしなんだお。気にするなお!」

ξ#゚听)ξ「お前が言うな!」

ガツッという鈍い音。膨らむ内藤の頭頂部。

( ;ω;)「わーん、ツンが怒ったお!」

(´・ω・`)「ははは、君たちの夫婦漫才を見るのも久しぶりだね」

ξ;゚听)ξ「ちょ、ショボン!別に私たちはそんななk」



76 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:35:23.93 ID:xPWQkMNYO
(´・ω・`)「どうだい、今夜は僕の部屋で三人で飲 ま な い か ?」

( ^ω^)「それはいい考えだお!」

(´・ω・`)「漫才の続きは飲みながらということで。
モナー小将、モララー小将、君達もどうだい?」

ショボンは持て余し気味に立ち尽くしている二人の小将を振り返る。

( ・∀・)「いや、折角の幼なじみの再会なんだ。今夜は邪魔者は遠慮するよ。なぁ、モナー小将?」

( ´∀`)「酒……………。
ん?あぁ、そうモナね!僕たちは遠慮しておくモナよ」

(´・ω・`)「そうかい。残念だ。それじゃあまた今度ということで。それじゃあブーン、ツン、行こうか」

( ^ω^)「おっおっお酒〜♪」

ξ#゚听)ξ「ちょっと待ちなさいよ!私は別に…」

こうして、それぞれの夜は更けていく。

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:36:08.00 ID:DDOHtg+WO
紫煙

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:42:24.24 ID:D21LFXJI0

続き期待してるぜ

79 : ◆/ckL6OYvQw :2007/05/31(木) 16:44:03.88 ID:xPWQkMNYO
とりあえず今書きためてあるのを全部投下した。
続きは今日の夜から明日にかけて投下するとオモウ

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:44:24.45 ID:DDOHtg+WO
あ、終わりか。乙!!。

それと総合にも挙がってた事なんだが、小将じゃなく少将が正しい。

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:53:30.05 ID:oH4vt1hL0
乙〜

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 16:55:50.40 ID:8f85UgKR0
これはなかなか期待乙

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 17:02:39.44 ID:vqWlWaxVO
GJ

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 17:22:18.01 ID:2Kagqg6w0
おつかれ
面白かったお

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 17:47:53.66 ID:5MI3QURCO


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/31(木) 18:13:12.83 ID:D21LFXJI0
 

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