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('A`)はダークヒーローのようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 00:57:59.57 ID:bPM+K55Y0
代理

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 00:59:44.11 ID:5wmIvrH8O
N O  T H A N K  Y O U !

       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ__ヽ  :イ
     / /    ヽ ::: \
     | (●), 、(●)、 |
     |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
     |   ,;‐=‐ヽ   .:::::|
     \  `ニニ´  .:::/
     /`ー‐--‐‐―´´\

3 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:06:35.15 ID:QV3B1W3VO
NO Thank youな前回のあらすじ

過去か未来か異次元か。
( ^ω^)達の住む世界は、太古からの化け物「邪神」の復活によって人類滅亡の危機に瀕していた!

大学の民族学部に所属する( ^ω^)とξ゚听)ξは、人類最後の希望である「救世主」ドクオを蘇らせることに成功したが、ドクオも完全に彼らの味方をしてくれないようなご様子で…

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:07:35.11 ID:5HHs8Rc40
>>3
そのうち総合落ちるで
最初から投下したら?

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:09:13.55 ID:bPM+K55Y0
多分最初からのほうがよさげ

6 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:09:35.60 ID:QV3B1W3VO
>>4
ものっそい時間がががががが

今回の投下分落としてから、時間に余裕があったらやってみる。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:11:31.16 ID:HSEmXpzbO
二番煎じ乙

8 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:13:25.13 ID:QV3B1W3VO
と思ったが、見返したらなんとなく話数ごとに題名つけたくなった。
ということで、ガンガッて最初から投下してみる。

9 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:14:41.51 ID:QV3B1W3VO
プロローグ

暗い、暗い、真の暗闇の中。

闇と痛みと束縛。

その三つが世界の全て。

夢見るは叶わぬ自由か。

今はただ、使命と責任を果たすべき「その日」を待つのみ。

オレは今日もまどろみの中にたゆたう。

絶望も希望もない、黒い世界でただ一人、「その日」を待ちわびて。

('A`)はダークヒーローのようです

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:14:57.93 ID:5HHs8Rc40
支援

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:15:33.94 ID:lKSiRDab0
支援

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:19:03.65 ID:MIiwqXwNO
おお、スレできたか

13 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:19:45.68 ID:QV3B1W3VO
第一話 ビギニング


(;^ω^)「はぁ…この階段、どこまでおりればいいんだお?」

本日四度目の愚痴をこぼし、内藤は足を止めた。

ξ゚听)ξ「うっさいわね!文句言わないで黙って歩きなさいよ!」

内藤の先を行く、金髪縦ロールの女性が吠える。

(;^ω^)「でも、流石に疲れたお…そもそも、こんな所に本当に『ダークメサイア』が居るのかお?」

そう言うと、内藤は自分たちが今まで降り続けて来た螺旋階段を仰ぎ見た。
薄暗く狭い円筒形の中に、渦を巻くように階段が延々と続いている。
地下約4500m。既にここからでは地上の光も届かず、見下ろせど終着点も見えず。
内藤がへこたれるのも無理は無い。

( ^ω^)「大体ダークメサイアって何だお?厨二病ですかおwww」

内藤がフヒヒと笑ったのと、パンと乾いた音が螺旋階段内に響いたのはほぼ同時だった。

( ;ω;)「痛いお…ツンは加減を知らないお」


14 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:21:07.60 ID:QV3B1W3VO
内藤にツンと呼ばれた彼女は、頬が腫れ上がった内藤を無視して、歩き出しながら口を開いた。

ξ゚听)ξ「荒巻教授が発見した石版に書かれていたのよ。
『古の時代より神に仇なす者、ニュー速の地の丘に眠る』って。
私たちには他に頼るものなんて無いわ。実際、ニュー速丘陵にこんな地下遺跡が眠っていたんですもの、きっと間違いないわ。
ここに、『ダークメサイア』が眠っているのよ。私たちの救世主が、ね」

ツンが言い終わると、二人の目の前がついに開けた。長い長い階段の終着点だ。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:22:16.80 ID:MIiwqXwNO
しえーん

16 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:24:51.93 ID:QV3B1W3VO
階段の終着点には、広大な地底湖が広がっていた。
( ^ω^)「ふぃー、やっと終点かお…って湖だお!これはひと泳ぎするしかないかもわからんね!ブーン!」

内藤は、疲れも忘れて地底湖に向かって両手を広げて走っていった。

ξ;゚听)ξ「ちょっと、待ちなさいよ!走ると危な(ry」

ツンの言葉は、あと一歩の所で届かなかった。地底湖に頭からダイブする内藤。
( ^ω^)「アイキャンフラーイ!」

勢いよく着水。それに続いて肉の焦げるような音。

( ;゚ω゚)「ブヒィィィィ!?な、何だおこの湖@dmあくj67mp;\8せqkふじこ」

トビウオのように湖から飛び出した内藤は、地面を駄犬のように転げ回る。
彼の体からは、硫黄のような鼻をつく匂いとブスブスと煙が上がっていた。

ξ;゚听)ξ「ちょ、大丈夫!?」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:25:17.45 ID:5HHs8Rc40
支援

18 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:25:57.45 ID:QV3B1W3VO
慌ててツンが駆け寄り、内藤のそばにかがみこむ。

( ;゚ω゚)「ジュッていったお!ジュッていったお!」

内藤の言葉に、ツンは湖の方を改めて見る。
緑色の沸き立つ湖面から、まがまがしいばかりに煙を上げている。
ツンは試しに内藤の履いている靴を脱がせると、それを湖に投げ入れた。

(;^ω^)「テラヒドスwwwwww」

湖の水に着水した靴は、ジュッという音を立てて湖の中へと溶けるように沈んでいった。

ξ゚听)ξ「おそらく硫酸ね。それにしても、なんで地底に硫酸の湖なんかが?

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:26:43.01 ID:3upIK2UR0
( ;゚ω゚)がもにお君にしか見えない俺は末期…

20 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:27:13.12 ID:QV3B1W3VO
ξ゚听)ξ「これも『ダークメサイア』に関係しているの?」

ツンは自分たちが今いる地底の空間を見渡す。
そこはだだっ広い洞窟。硫酸の湖があるだけで、本当にただの洞窟のように見えた。
遺跡と言うには文明の匂いはこれっぽっちもしない。

( ^ω^)「あそこに橋があるみたいだお」

今まで煙を上げながら転げ回っていた内藤が、元気よく起き上がる。

ξ;゚听)ξ「あんた、よく硫酸の中に飛び込んで死なないわね。つうか待ちなさいよっ!」

またも走り始めた内藤を追って、ツンも慌てて走り出した。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:27:47.18 ID:i6j1BD/LO
>>19
にゅたお乙

22 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:28:58.44 ID:QV3B1W3VO
内藤の後を追い、地底湖のほとりに向かったツンの目に、湖の中ほどまでに突き出した橋が入ってきた。

ξ゚听)ξ「この橋は、何かしら?」

( ^ω^)「きっとここは釣り堀なんだお。絶好の釣り場なんだお」

内藤の戯れ言を無視して、ツンは橋を渡り始める。橋は石造りで、所々が苔むしていた。
橋の先端には石碑が立っており、その両端には巨大な鎖を巻き付けた歯車状のからくりが施してあった。

ξ゚听)ξ「うーん…古代VIP文字かしら。内藤、読める?」

23 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:31:06.42 ID:QV3B1W3VO
( ^ω^)「…」

ツンに言われて、内藤は石碑とにらめっこを始めた。
無言で石碑に間抜け面を向ける内藤。
長い長い沈黙が訪れた。

ξ゚听)ξ「ねぇ、なんて書いてあるの?」

( ^ω^)「………」

ξ#゚听)ξ「……ちょっと」

短気なツンに、我慢の限度がそろそろ訪れようかとしていたその時、内藤がポツリポツリと呟き始めた。

24 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:35:42.32 ID:QV3B1W3VO
( ^ω^)「…力有るもの、ここにとこしえの眠りにつく…
願わく…ば、彼のものの眠りが妨げられることの…無いように…
もし均衡破れ、邪なるもの目覚めし時は…唱えよ同士…」

そこまで言って、内藤はまた口をつぐんでしまった。

ξ#゚听)ξ「ちょっと!早く続きを訳しなさいよ!」

ツンが内藤を急かす。

(;^ω^)「ちょっと待つお。掠れてて読みづらいんだお」

( ^ω^)「えっと……唱えよ同士…『ニフ・メサイア・ドクオ』…」

内藤が言い終わると同時に、石碑の両端に据え付けられていた歯車が重々しく軋み始めた。
歯車の回転が、硫酸の湖に向かって伸びる鉄鎖を巻き取り始める。

ξ;゚听)ξ「え!?ちょ、内藤!あんた何したのよ!?」

ツンの焦燥した罵倒。

(;^ω^)「ちょwww僕も知らないおwwwww歯車が勝手に…」

あたふたする二人を後目に、歯車は湖の中から鉄鎖を巻き上げ続ける。
やがて湖の中から、鉄鎖に四肢を縛られた人型の何かが、鎖に吊し上げられるようにして姿を表した。

25 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:36:51.05 ID:QV3B1W3VO
( ;゚ω゚)「ががが骸骨だおぉooo!!!111」

内藤が叫んだように、「それ」には弾力性の欠片も無かった。
鎖の巻き取りが終わり、人の骸の形をした「それ」は湖の上空5m辺りに宙吊りになり、しかも丁度内藤たちの目前に、「それ」は浮かんでいる。

ξ;゚听)ξ「これは…何なの?」

ツンは冷や汗をかきながらも、目の前の「それ」を冷静に分析しようと試みた。
頭を捻って考える。
自分たちの目的と、自分たちが現在いる場所と、内藤が読み上げた石碑の文章をつなぎ合わせ、彼女は得心した。

26 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:39:05.52 ID:QV3B1W3VO
ξ;゚听)ξ「まさか…あれが『ダークメサイア』なの?」

( ●皿●)「その通り」

ツンの言葉に、目前の「それ」が言葉を返した。

(;^ω^)ξ;゚听)ξ「喋った(お)!!」

まさかの事態に、内藤たちは冷静さを失った。
ツンの呼吸は乱れ、内藤などは腰を抜かしている。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:40:21.86 ID:5HHs8Rc40
支援

28 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:40:48.95 ID:QV3B1W3VO
( ●皿●)「その反応は慣れている。お前たちに合わせて、もう少し話し安い姿になろうか」

「それ」はそう言うと自らを束縛する鎖をいとも容易く引きちぎり、内藤たちの立っている橋へとフワリと降り立った。

( ;゚ω゚)「ブヒィィ!!??こっち来んなお!
ゴーマンセーガン!ゴーマンセーガン!悪霊退散だお!
困った時は陰陽師ぃぃiii!!!111


内藤は五字切りやら十字切りやら、滅茶苦茶に手を振り回すと、「それ」から逃げようと尻で這いずり回る。



29 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:43:24.79 ID:QV3B1W3VO
「それ」はそう言うと、自らを束縛する鎖をいとも容易く引きちぎると、内藤たちの立っている橋へとフワリと降り立った。

( ●皿●)「肉の材料が無いな…しかし、お前たちを取り込んでは本末転倒か。
仕方ない。ここは土で間に合わせるとしよう」

「それ」が言葉を紡ぎ終わるやいなや、「それ」の周囲の剥き出しの地面の土が盛り上がると、「それ」の骨格に沿って粘土のように貼り付き、みるみる人間の形を作り上げていく。
やがて「それ」は人間の男性の姿を形作る。
どこか中性的で冷たく鋭い容姿をした「それ」は、内藤たちにその作りものの顔を向けた。

('A`)「オレが眠りから覚まされたということは、奴らも御覚醒なさった後だということだな。
やれやれ…もう少し寝ていたかったんだがな」



30 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:47:23.03 ID:QV3B1W3VO
(;^ω^)「あ、あんたが『救世主』さんなのかお?」

今まで腰を抜かしていた内藤が、恐る恐る目の前の「それ」に問いかける。

('A`)「お前たちが勝手にそう呼んでいるだけだろう。
オレは別にお前たちを救うつもりはない。
ただ、闘わずにはいられないから闘うだけだ」

それは冷たく言い放った。
ξ;゚听)ξ「でも古文書には、『邪悪なる神覚醒する時、それに仇なす救世主、VIPの丘に現れる』と書いてあったわ!
あんたがその救世主じゃないの?」
ツンが縋るように「それ」に問う。

('A`)「確かに、大昔にオレがお前たちにもたらしたのは、結果的に『救い』だった」

('A`)「だが勘違いするな。
オレはお前たちの都合で目覚めさせられ奴らを滅ぼすが、それはオレの目的が奴らを滅ぼすことだからであって…」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:47:43.90 ID:5HHs8Rc40
支援

32 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:48:51.84 ID:QV3B1W3VO
( ^ω^)「じゃあ結果的にあんたは救世主なんだおね!
これから宜しくだお!」

(;'A`)「いや、オレは…」

( ^ω^)「あ、僕は内藤ホライズン。こっちの気の強い子がツンだお」

「それ」の作り出した、氷のような冷たく硬質なふいんき(何故かry)は内藤ののほほんとした声によって、いとも簡単に崩壊した。

(;'A`)「いや、だから、その、なんだ…オレは別にお前たちの味方なわけじゃn」

( ^ω^)「お、お!そういえばあんたの名前を聞いてなかったお!なんて言うんだお?」

内藤は相変わらず間の抜けた、しかし純朴な顔で「それ」に話しかける。
「それ」は、やりにくそうな顔をして肩をすくめると、イヤイヤながらも呟いた。


33 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:49:38.80 ID:QV3B1W3VO
('A`)「ドクオ…とかつては呼ばれていた」

( ^ω^)「ドクオかお!僕は内藤ホラズン。みんなからはブーンって呼ばれてるお!
これから宜しくだお!…ってさっきも同じ事言ったかお?」

ドクオとツンはただただ、内藤の作り出した生温い空気に馴染めずにいた。
地下の薄暗い洞窟の中には、かつて無かった違和感と賑々しさを含み始めたのであった。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:50:45.33 ID:Flsn9PS/0
支援

35 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:54:01.62 ID:QV3B1W3VO
ξ#゚听)ξ「はいはい漫才はそこまで!ブーン、あんた私たちがここに何しに来たのか、ちゃんと覚えてる?
事態は急を要するわ」

やっと我に返ったツンが、パンパンと手を叩き奇妙な二人の即興劇はお開きとなった。

ξ゚听)ξ「私たちはドクオ…とか言ったっけ。あなたに助けを求めにやって来たの。
今更わかっているとは思うけど、邪神が覚醒してしまって私たち人間は奴らの脅威にさらされている所。
軍隊では歯が立たないし、人々は毎日家の中で震えているわ。
人間の力ではどうしようも無い化け物に対抗する為、私たちはあなたの…『人間では無い』あなたの力を借りに来たの」

一気にまくしたてるツン。

( ^ω^)「そうだお!人間ではどうしようもないんだお!
だからドクオの力を貸して欲しいお!」

内藤も表情を固くする。少なくとも、本人は固くしたつもりだった。

('A`)「これで言うのは二度目だ。オレはお前たちと馴れ合うつもりは無い」

ξ;゚听)ξ「それじゃあ…」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:54:36.51 ID:PdsYro0z0
支援

37 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:54:48.35 ID:QV3B1W3VO
('A`)「だが、目覚めたばかりのオレではまだ奴らと対等に渡り合うのは難しい。
だから、しばらくの間はお前たちと協同戦線を張ろう」

( ^ω^)ξ゚听)ξ「!!!」

('A`)「だが、勘違いするな。力が完全に戻り次第、オレはオレのやりたいようにやる。
その時点で協同戦線は破棄だ。よく覚えておけ」

そう吐き捨てると、ドクオは内藤たちの横を通り抜けて歩き始めた。

('A`)「どうした?協同戦線を張って欲しいんだろ?さっさと行くぞ」

38 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 01:59:04.82 ID:QV3B1W3VO
━━長い長い螺旋階段を上りきり、地上の光が三人を照らす。

既に日は傾きかけ、VIP丘陵は落日に彩られていた。

普段ならばさぞ美しい光景なのだろうが、この世界を取り巻く暗雲が終末の黄昏を彷彿とさせ、人々は夕日に安らぎを見いだせないでいた。

三人の耳に爆音が響く。
螺旋階段を上がっている途中でツンが呼んでいたVIP軍のヘリが、丘の上にホバリングしていた。

( ^ω^)「こっちだおー!」

内藤が大きく手を振ると、ヘリは短距離の低空飛行の後内藤たちの目の前に着地した。

(-@∀@)「おぅブーン、そいつが例の『救世主様』かい?」

ヘリの操縦桿を握る男が、ヘリのローター音に負けないように大声を出した。

( ^ω^)「そうだお!ドクオだお!」

( ^ω^)「ドクオ、こいつはアサピー。VIP軍のエースパイロットだお!」

('A`)「興味はない」

そう言うと、彼はさっさとヘリに乗り込んだ。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 01:59:53.07 ID:5HHs8Rc40
支援

40 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:00:08.23 ID:QV3B1W3VO
(;-@∀@)「これまたとんだ堅物だね」

アサピーは少し戸惑ったが、三人がヘリに乗り込んだのを確認するとヘリを上昇させた。

ヘリの中には一種独特の緊張感が漂う。
ドクオ以外の誰もが、居心地が悪いと感じていたであろう。

人外の持つ風格とも呼べる何かが、人間である三人を威圧しているのか。

やがて重々しい空気に耐えられなくなったツンが、たまらず口を開いた。

ξ゚听)ξ「私とブーンはVIP大学民族学部の院生で、そこの荒巻教授と太古から伝わる邪神伝説について研究していたの」


41 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:01:36.86 ID:QV3B1W3VO
ξ゚听)ξ「最初はただの民間伝承の研究だった。
よくある終末の伝説。
ノストラダムスとどっこいどっこい。
でも調べて行くうちに、どうもただの伝説じゃ無さそうだって事になって来てね。
確個たる確証を得たら論文を議会に提出しようと思っていた矢先に、奴らが復活しちゃったってわけ。
一足遅かったわ


ξ゚听)ξ「さっきも言ったとおり、邪神には現代兵器では全く歯が立たなかった。
だから荒巻教授と私たちは今度こそはと、邪神に対抗しうる方法を探し続けたわ。
政府や軍も協力してくれたから、今度は早いうちに調査が進んだ。何しろ世界の危機だものね。
そう言うわけで、あなたはこれから私たちと一緒に戦ってもらうわ。宜しく」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:02:44.16 ID:FBQMHj2XO
支援

43 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:04:10.40 ID:QV3B1W3VO
ドクオは相変わらず黙って窓外に目を向けている。
沈黙が沈澱しないように、今度はアサピーが口を開いた。

(-@∀@)「正直、トマホークが通用しなかった時にはもう駄目かもわからんねと思った。
でも、あんたが目覚めてくれたおかげでオレたちにも希望が見えてきたよ」

( ^ω^)「だお!だお!ドクオはみんなの希望の星だお!」

アサピーの言葉に内藤も続く。
件のドクオはと言えば、

('A`)「これが現代の乗り物か…人間は遂に自ら飛ぶ術を覚えたと…興味深い…」

('A`)はヘリコプターに興味深々のようです。

(;^ω^)ξ;゚听)ξ(;-@∀@)「………」

44 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:08:24.20 ID:QV3B1W3VO
━━ドクオの覚醒から大ざっぱにみて五時間がたった。

四人を乗せたヘリは丘陵地帯を越え、人々の住む街の上を飛んでいた。

既に日は完全に沈み、毒々しい真っ赤な月が空に輝いている。
かつてニュー速国の首都であったVIPは、今では廃墟の様相を呈している。
それでもそこには、細々としているものの人々の営みがあった。
朽ちかけたビルの窓には、ポツリポツリとだが蝋燭の灯りも見え、大通りにはバラックやテントのようなものが所狭しと建てられている。

( ^ω^)「これなんて世紀末救世主伝説?」

内藤の言葉は、今度こそはヘリの中を和ませることはできなかった。
ドクオ以外の三人の、疲れとも哀しみともとれる溜め息がヘリの中に響いた。


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:09:30.27 ID:YfQiUxrb0
今北
アンタを待ってたよ

46 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:10:37.13 ID:QV3B1W3VO
それからしばらくは、やはり誰も口を開かない時間が訪れる。
何がここまで空気を悪くするのか。
誰もが分かっていた。

気まずい空気が流れる中、ヘリに乗り込んでから全く口を開かなかった「この空気の元凶」が、初めて口を開いた。

('A`)「オレが眠っている間に、人間たちの技術力も様変わりしたようだな。
昔は城塞都市と言えども、これほど多くの塔は建っていなかったものだ」

どこを見るでもなくそう言葉を紡ぐと、もう一度窓外に目を向けてまた呟く。

('A`)「まぁ、活気は昔のほうがあったみたいだがな」

ヘリの中の空気は余計に重くなり、結局それ以降は誰も口を開かないままに、四人は目的地であるニュー速軍VIP基地へと到着した。

47 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:14:31.68 ID:QV3B1W3VO
夜の闇の中をヘリポートへと上手く着陸したアサピーの腕を、内藤が誉めた。

( ^ω^)「流石はアサピーだお!今度旅行に行く時はアサピーにヘリの運転を頼むおwww」

(-@∀@)「軍のヘリで観光か。悪くねぇなwww」

四人がヘリから降りた先には、軍の人間と思しき人物が三人程待っていた。

(´・ω・`)「ブーン、ツン、アサピー、それに『救世主』殿、待っていたよ。

そしてブーン、ツン、よくやってくれた。これで僕たちの未来も明るいな」

軍服の外套に、暗闇でも明るく輝く勲章をいくつも着けたしょぼくれ顔の男が、内藤たちの功績を、嬉しそうに称えた。
勲章の数からして、おそらく彼がこの中で一番階級が高いのであろう。

( ^ω^)「おっお!じゃあ今度焼き肉でもおg」

ξ゚听)ξ「いえ、私たちは世界の為に当然の事をしたまでです、ショボン大将」

内藤の厚かましい発言を遮るように、ツンがしょぼくれ顔の男━━自らがショボンと呼んだ━━の前に進み出た。

48 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:17:06.77 ID:QV3B1W3VO
( ´∀`)「それにしても、本当に『ダークメサイア』なんてものがいるなんて、正直驚きモナ」

後ろで腕を組んだ、これまた階級の高そうな男が信じられないといった顔でドクオの方を見つめる。

( ・∀・)「まぁ、邪神伝説も本当だったんだ。『救世主』様ぐらい居てくれなければ、我々としても不服だ」

どこか飄々とした口調と佇まいの男が、先の男に口を挟む。
ドクオは彼らの会話にさして興味を持っていないのか、三人の後ろの基地の方を眺めていた。

49 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:19:59.95 ID:QV3B1W3VO
それに気付いたのか、ショボンがドクオへと向き直り、

(´・ω・`)「おっと、申し遅れた。僕はショボン。
VIP軍の大将を務めている」

そう言って、ショボンはベレー帽を脱いで丁寧に挨拶した。
それに続くように、二人の軍人もドクオへと向き直る。

( ´∀`)「モナー小将モナ」

( ・∀・)「モララー。階級はモナーと同じ、小将だ。以後、お見知りおきを」

モララーはドクオに向けて、軽くウィンクして見せた。が、ドクオはそれを無視したのか、特に何の反応も示さないまま、三人の前へと進み出た。

('A`)「…ドクオ、と呼べ。お前たちがこの時代の軍の頭ということでいいのか」


50 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:20:58.69 ID:QV3B1W3VO
ξ#゚听)ξ「ちょ!あなt」

ドクオの不遜な態度にツンが慌てて抗議しかけたが、ショボンがそれを遮って口を開いた。

(´・ω・`)「いやツン、構わんよ。僕たちは彼に救いを乞う側だ。
ドクオ殿、僕たちは今現在とても切迫した状態に立たされている。
簡単に言えば人類滅亡の危機という、なんともチープなコピーで飾られることなのだが、これが今の現実なんだ。
なんとしても貴殿のお力を借りたい。
どうか僕たちに協力して く れ な い か」


51 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:23:01.27 ID:QV3B1W3VO
ドクオは値踏みするように三人の軍人達を見つめる。
三人の間に、緊張が走った。
やがて三人を眺めるのが飽きたのか、ドクオは冷たく硬質な声で、ショボンに向かって口を開く。

('A`)「オレの力が戻るまでは、お前たちの元で共に闘おう。
だが力が戻り次第、オレはオレのやりたいようにやる。
その時は、何があっても文句は言うな。
見たところ、お前は頭が良さそうだ。どういうことかは、理解できるだろう?」

そう言って、ドクオはショボンに向かって薄く笑った。


52 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:24:04.54 ID:QV3B1W3VO
ゾッとするような笑みだ。まさに氷のような笑み。
しばらくの沈黙。
空気が冷たい。
そんな中、ショボンはゆっくりと言葉を紡ぐ。

(´・ω・`)「あぁ。つまり君は将来的には僕たちの敵ともなりうる。
そう言うことだろ?」

ショボンの紡いだ言葉に、その場にいるドクオ以外の者は固まった。

('A`)「物分かりがよくて助かる。
安心しろ、力が戻るまではお前たちに牙は剥かない。
それにオレは気まぐれだ。奴らを滅ぼし終わったら、お前たちの事になど興味を失っているかも知れん」

安心など、できるわけが無い。一同はそう思っていただろう。
現にアサピーやツンなどは、ドクオからじりじりと距離を空けつつある。

('A`)「そんなに警戒するな。
もう一度言うが今すぐでは無い。
少なくとも、奴らを根絶やしにするまではお前たちの味方だ」


53 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:26:47.36 ID:QV3B1W3VO
長く、張り詰めた時間が過ぎる。
誰もが息をすることすら躊躇う、そんな時間だった。
ドクオだけが不気味に薄笑いを浮かべて佇んでいる。
そんな中、沈黙は突然破られた。

( ^ω^)「そうだお!ドクオは僕たちの味方だお!仲良くするお!」

氷ついて張り詰めた空気の中で、内藤がドクオの言葉尻だけを捉えて間の抜けた発言をする。
途端、氷付けの空間が弛緩した。

(;´∀`)「そ、そうモナね。ドクオ殿は今のところ僕たちの味方モナ」

(;-@∀@)「そ、そうですね!もう夜も遅いですし、とりあえずはドクオ殿を部屋まで案内するとして、今日のところは解散といきませんか?」

モナーとアサピーが、この期を逃すまいとショボンに提案する。



54 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:27:42.62 ID:QV3B1W3VO
(´・ω・`)「うむ。今後に関しての詳しいことは明日にして、今日はドクオ殿にこれから使っていただくことになる部屋まで案内をさせるとしよう。
しぃ」

ショボンが呼ぶと、どこから現れたのか若いセミロングヘアの女性がドクオの隣に歩み寄ってきた。

(*゚ー゚)「オペレーター兼あなたの身の回りのお世話をさせていただくしぃです。
宜しくお願いしますね♪」

そう言って、しぃはにこやかに微笑んだ。

('A`)「………」

ドクオはしぃに一瞥をくれただけで、すぐに視線をどこか遠くへとさまよわせた。
しぃはドクオの放つ人外の威圧感に若干戸惑ったが、よく権力者の世話をさせられているので、流石に対応には慣れた所がある。
ドクオの前に立って、しぃは基地の中へと彼を案内し始めた。
ドクオもその後をゆったりとついていく。

55 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:31:05.74 ID:QV3B1W3VO
しぃはドクオの前に立って、基地の中をドクオの部屋まで案内していく。

(*゚ー゚)「ここが食堂です。
兵隊さん達は朝が早い上に大食らいの人ばかりだから、寝坊した人は朝ご飯が食べられなかったりするんですよ」

冗談めかして、ドクオの方を振り向く。

('A`)「………」

相変わらずドクオは興味なさげに歩いている。

(;*゚ー゚)「あはは…」

しぃは間が持たずに、ぎこちない笑みを浮かべてしまう。

('A`)「………」

それにもドクオは無反応だった。
仕方なく、また前を向いて歩き出す。
やがてドクオがこれから使う事になる部屋の前に着く。
その間会話は一度も成立しなかった。

(*゚ー゚)「お待たせしました、ここがこれからドクオさんが使っていただくことになるお部屋です。
お部屋までの道順は大丈夫ですか?」



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:31:23.76 ID:eSxjlx/J0
しえん

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:32:09.36 ID:YfQiUxrb0
wktk

58 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:32:27.58 ID:QV3B1W3VO
('A`)「人間の学習能力とオレの学習能力とでは比べるに値しない」

ドクオはそう吐き捨てると、顎で部屋のドアを開けるように指図した。

(;*゚ー゚)「………(ムッ…まてまて、落ち着くのよしぃ。きっと彼は今流行りのツンデレなのよ。
男ツンデレじゃ萌えないと思うけど、これも新ジャンルだと思って我慢するのよ)」

(*゚ー゚)「あ、はいすいません!今お開けしますね。……はい、どうぞ」

しぃがドアを開けると、ドクオはさっさと部屋の中へ入っていく。
部屋は二十畳以上の広さで、中にはベッドとクローゼット、大理石の机と本棚があり、机の上にはデスクトップPCが据え付けられていた。
一般人ではお目にかかれない、そこはまさにVIPクオリティ。



59 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:33:34.81 ID:QV3B1W3VO
('A`)「まぁこんなものか」

(*゚ー゚)「部屋の中は勿論好きに使っていただいて構いません。
何かわからないことなどが御座いましたら、そこの机の上のボタンを押していただければ、私が駆けつけますので」

(*゚ー゚)「それでは、私はこれで失礼します。お休みなさい」


必要事項を言い終わると、早くこの場から逃げ出したい思いのしぃは、そそくさと部屋から出ていった。
その後ろ姿にすら、ドクオが振り返ることは無かった。


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:35:10.89 ID:5HHs8Rc40
支援

61 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:37:04.83 ID:QV3B1W3VO
しぃが退室しドアが閉まるのを確認すると、ドクオはクローゼットの扉を開けて中に入っている衣服を手にとって眺める。

('A`)「これがこの時代のオーソドックスな衣類のデザインなんだろうか。この時代は皆が裕福なんだな」

そう言う彼の手に握られているのは、ボアのついた外套だ。
クローゼットの中にある衣類は、彼が言うように確かに18世紀のヨーロッパ貴族が着ているような豪奢なものだった。
色々と衣服を引っ張り出しては、ドクオは試着してみる。
だがなかなかしっくりとくる服が無い。


62 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:38:50.24 ID:QV3B1W3VO
あれやこれやと試着してみて、十七着目でやっと彼は気に入った服を見つけたようで、漆黒のラバースーツに袖を通しながら、ドクオは大理石の机に腰をかけた。
どうやら長い間眠っていた為、美的価値観が崩壊してしまっているようだ。

('A`)「この密着感………落ち着く」

そう言いながら、机の上に視線をさまよわせると、彼はそこに見慣れないものを見つけた。

('A`)「なんだ、この箱は?」

金属で出来ていると思しき箱を叩く。

('A`)「それに、このガラスのようなもの…鏡にしては、像が不鮮明だ」



63 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:41:33.32 ID:QV3B1W3VO
鏡台のような何かの用途を探ろうと、ドクオはあちこちいじる。
手探りで調査を進めていると、ドクオの指が出っ張りを見つける。
何の気無しに出っ張りを押し込んだ瞬間、メロディーと共に今まで何も映さなかった鏡台のようなものが光を発した。

(;'A`)「!なんだ、これは…」

ドクオは驚きと摩訶不思議な感情に戸惑い、もう一度鏡台の出っ張りを押し込んだ。
途端、鏡台はまた光を失い、そこにはドクオの訝しげな顔がぼんやりと映される。

(;'A`)「明日、しぃとやらに聞いてみるか…」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:42:10.75 ID:5HHs8Rc40
支援

65 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:43:17.23 ID:QV3B1W3VO
そう呟き、ドクオはベッドに横たわった。
様々な考えがよぎったが、深く考える必要は無かった。
目を閉じて、ドクオは彼にとっては短い眠りの床に就く。


66 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:45:47.09 ID:QV3B1W3VO
二人の姿が基地の中に消えると、その場にいた面々は一斉に肩を下ろした。

ξ#゚听)ξ「なんなのよ、あの男…本当にあれが救世主なの?あんな、ふてぶてしい…」

ドクオの言葉の端々やその身から発せられる、言いようの無い畏怖と圧迫感を苛立ちでごまかしながらツンが毒づくが、いつものような覇気は感じられない。

( ;´∀`)「側にいるだけで金玉が縮み上がってしまうモナ」

モナーは権力者である身を忘れ、ぶるぶると震えている。

( ;・∀・)「情けないようだが、私も彼の前ではお手上げだね。人外相手にジョークの一つでも言ってやろうと思ったが、それで私が死んだりしたらジョークにならない」

モララーも落ち着かな気に周囲を気にしている。

(;-@∀@)「…自分は、そろそろ持ち場に戻らせていただきます」

アサピーは形だけの敬礼をすると、兵舎の中へそそくさと引き上げていってしまった。

皆、ドクオの異常な雰囲気に飲まれてしまっているようだ。
そんな中、二人だけ先程とさして変わり無い様子なのはショボンと内藤だ。
空気の読めない内藤は例外として、ショボンは何か思案するように腕を組んで立っている。

(´・ω・`)「ダークメサイア…暗黒の救世主…彼で間違いは無いのだが………少し、上と話合ってみるか」

67 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:49:30.68 ID:QV3B1W3VO
皆が一様に難しい顔をしている中、内藤はいつもの締まらない顔でぶらぶらとそこいらを歩いていた。
彼は思い出したように、空気を読まない発言をする。

( ^ω^)「そういえば、僕とツンはこれからどうするんだお?
VIP大学寮行きのバスはもうとっくにおしまいになってるお」

(´・ω・`)「二人にもちゃんと部屋を用意してある。安心してくれ」

ショボンが即答する。

ξ;゚听)ξ「そんな、民間人の私たちにそこまでしてもらっては申し訳がありません!」

ツンが慌てて抗議するが、相変わらずショボンはマイペースだ。

(´・ω・`)「昔馴染みの中じゃないか、そんなに肩肘を張らなくてもいいだろう」

( ^ω^)「そうだお。ブーンとショボン、それにツンは仲良しこよしなんだお。気にするなお!」

ξ#゚听)ξ「お前が言うな!」

ガツッという鈍い音。膨らむ内藤の頭頂部。

( ;ω;)「わーん、ツンが怒ったお!」

(´・ω・`)「ははは、君たちの夫婦漫才を見るのも久しぶりだね」

ξ;゚听)ξ「ちょ、ショボン!別に私たちはそんななk」



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:50:04.33 ID:5HHs8Rc40
支援

69 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:50:32.82 ID:QV3B1W3VO
(´・ω・`)「どうだい、今夜は僕の部屋で三人で飲 ま な い か ?」

( ^ω^)「それはいい考えだお!」

(´・ω・`)「漫才の続きは飲みながらということで。
モナー小将、モララー小将、君達もどうだい?」

ショボンは持て余し気味に立ち尽くしている二人の小将を振り返る。

( ・∀・)「いや、折角の幼なじみの再会なんだ。今夜は邪魔者は遠慮するよ。なぁ、モナー小将?」

( ´∀`)「酒……………。
ん?あぁ、そうモナね!僕たちは遠慮しておくモナよ」

(´・ω・`)「そうかい。残念だ。それじゃあまた今度ということで。それじゃあブーン、ツン、行こうか」

( ^ω^)「おっおっお酒〜♪」

ξ#゚听)ξ「ちょっと待ちなさいよ!私は別に…」

こうして、それぞれの夜は更けていく。

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:53:19.82 ID:FBQMHj2XO
しえーん

71 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:54:03.05 ID:QV3B1W3VO
第二話 百万回の死

VIP基地の朝は早い。
軍隊ならば一般人よりも早いのは当たり前のことなのだが、その中でもVIP基地は飛び抜けて早い。
今日も早朝4時に起床した後、新米兵士たちは遠掛けに出かける。
約二時間をかけて20qの道のりを往復した後、基地に帰ってきて一時間組み手の練習を積む。
ひよっこたちが朝食にありつけるのは、それからだ。

\(^o^)/「よし、今日の早朝訓練はオワタ!いつも通り各自、9時まで自由行動とする!」

オワタ教官の一声で、未来の強者たちは我先にと食堂へ駆けていく。

(*゜ー゜)「ふふふ…朝から頑張ってるなぁ」

しぃは、そんな新兵たちの様子を少し離れた楓の木の根本で眺めていた。
そのしぃの視線に気づいたのか、忙しなく走る新兵の中から一人がたいのいい男が彼女の元へと走ってくる。

72 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:55:33.53 ID:QV3B1W3VO
(,,゚Д゚)「はぁ…はぁ…おは…はぁ…よう、しぃ」

切れた息を更に切れ切れにさせながら、男はしぃの前まで来て膝に手をついた。

(*゚ー゚)「おはよう、ギコ君。そしてお疲れ様」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 02:56:02.41 ID:5HHs8Rc40
支援

74 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 02:59:29.04 ID:QV3B1W3VO
肩で息をしているギコに、しぃは優しく労りの言葉をかけた。

(*゚ー゚)「毎日毎日朝から大変だね。頑張っているようで結構♪」

(,,゚Д゚)「まだまだ訓練兵だからな…はぁ、はぁ。配属先が決まれば、もう少し楽になるさ」

(*゚ー゚)「うんうん。それまでは死に物狂いで頑張らなきゃね」

(,,゚Д゚)「あぁ。必ず邪神討伐隊になって、そこで一気にのし上がってやるさ」

二人の語らいは、日常の何気ないものであったが、そこには恋人同士の間にしか無い幸福と充実感が溢れていた。

(*゚ー゚)「あんまり無理はしないでね。体が資本なんだから。時にギコ君」

(,,゚Д゚)「ん?」

(*゚ー゚)「もう外には誰もいないみたいだけど、朝ご飯は食べなくてもいいの?」

(,,゚Д゚)「……」

(,;゚Д゚)「!ちっ、迂闊…!すまねぇしぃ、重大な事を忘れてたぜゴルァ!とりあえず、またな!」

ギコは頭上にエクスクラメーションを浮かべると、どたばたと基地に向かって駆けていった。
後には朝の風と、しぃだけが残される。

(*゚ー゚)「さて、私も会議に行かなきゃ」

くすくすと笑いながら、しぃはスキップで基地の中へと向かう。

75 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:03:10.49 ID:QV3B1W3VO
━━暗闇の中で、声が聞こえる。

?「もういかなきゃ」

('A`)「そうか」

?「ごめんなさい」

('A`)「何故謝る」

声の主を、彼は知っている。

?「あなたを今まで騙していたの」

('A`)「そうか」

声の主を、思い出せない。

?「怒らないの?」

('A`)「何故」



76 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:04:35.17 ID:QV3B1W3VO
?「私は自分に腹を立てているわ」

('A`)「可笑しな奴だ」

それは遥か昔の夢うつつ。

?「私が憎くないの?」

('A`)「どうでもいい」

?「そう」

?「私は……」

現実か、虚構か。

声が遠ざかる。
視界と意識が徐々に鮮明になってくる。

77 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:05:52.35 ID:QV3B1W3VO

基地のベッドの中で目を覚ました時には既に、どんな夢を見ていたのかドクオは思い出せなくなっていた。

('A`)「そういえば、会議があるんだったな」

そう独りごち、彼は部屋を出た。

78 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:08:10.41 ID:QV3B1W3VO
部屋を出る前に、なんとはなしにクローゼットから黒のジャケットを引っ張り出し、昨日から着たままのラバースーツの上に羽織った。
だが端から見たら充分以上に怪しい。
ドクオのセンスはいかほどに。

部屋を出たものの、ドクオは会議がどこで開かれるかを知りかねていた。
これから協同戦線を張ることになるのだ、一応会議には出席しておくべきだろう。
それに、自分の存在は人間達にとっては欠かせないものだ。
そのうちしぃとか言う世話役の女が迎えに来るだろう。
そう思いながら、彼はあてもなく基地内をぶらついていた。
特に意味は無かった。理由もなく、歩く。
そうやって歩いていると、ドクオはテラスになっている場所を見つけた。
とりあえずそこから見える景色を眺めてみる。

('A`)「桜、か」

季節は春なのだろうか、外の河川敷には桜の花が咲いていた。
近くで見てみようと思い、ドクオはテラスの扉を開けて外に出た。
あまり遠くに行くと、世話役が自分を捜せなくなると思い、ドクオはドアの近くのベンチに腰を下ろした。
そこからぼんやりと桜を見つめる。

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:08:18.53 ID:5HHs8Rc40
支援するよ

80 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:10:48.07 ID:QV3B1W3VO
どれくらい時間が経っただろうか。
そんなには経ってはいないはずだ。
ドクオがふと桜から目を離すと、彼の目の前に小さな少女が立っていた。

*(‘‘)*「………」

頭の両端をお下げにして手に絵本を持った女の子は、軍の基地には似つかわしくないほどに幼かった。
何故こんなところにこんな少女がいるのか。
そんな疑問が頭を一瞬よぎった。

('A`)「………」

だがしかし、ドクオは直ぐに少女への興味を失うと、また桜の木へと視線を戻した。

ふと、袖を引っ張られたような気がして目線を落とすと、件の少女がドクオのジャケットの袖口を掴んでいる。



81 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:12:09.75 ID:QV3B1W3VO
('A`)「何か用か?」

*(‘‘)*「……」

('A`)「用が無いのなr」

*(‘‘)*「絵本、読んで」

少女はそう言って、手に持った絵本をドクオに押し付ける。
ドクオは面倒だと感じた。

*(‘‘)*「……」

しかし少女は期待のこもった眼差しでこちらをじっと見つめている。

('A`)「………(やれやれ)」

ドクオは早いうちに諦めると、自分の体に穴が空く前に絵本を開いた。

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:14:16.66 ID:h3vXc9INO
支援

83 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:14:43.28 ID:QV3B1W3VO

━━絵本は、猫が何回も何回も死んでは蘇り死んでは蘇りを繰り返し、最後には伴侶を見つけて死ぬというよくわからない内容のものだった。

絵本を読んでいる間、少女は場面ごとに息をのんだり怒ったり、かと思えば花が咲いたように笑ったりした。
ドクオはそれを眺めながら、子供とは実に素直に感情を表現するのだなとぼんやり考えていた。

('A`)「……それっきり、猫が蘇ることはもう二度とありませんでした。終わり」

そう締めくくり、絵本を閉じる。

*(‘‘)*「…猫さん、死んじゃったね」

少女は、呆けたように呟いた。

84 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:15:52.44 ID:QV3B1W3VO
('A`)「あぁ」

*(‘‘)*「もう、生き返らないの?」

('A`)「この絵本には、生き返らないと書いてある」

*(‘‘)*「そっかぁ…なんで、もう生き返らないの?」

納得のいかない顔で、少女が訪ねる。

('A`)「さぁな。作者に聞け」

*(‘‘)*「だって、折角好きな人が出来たのに、これじゃあ猫さんが可哀想…」

少女はそう言うと、悲しそうな顔をして俯いてしまった。

('A`)「そういう物語なのだろう。とにかく、物語はここで終わっている」

不満そうに、うらめしそうに、少女はドクオを見上げている。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:17:23.19 ID:5HHs8Rc40
支援

86 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:18:16.35 ID:QV3B1W3VO
*(‘‘)*「猫さんを、生き返らせれないかな」

少女は顔を上げたと思ったら、今度は真剣な顔で架空の問題に取り組み始めた。
不思議な子供だ。
物語の猫の為に、真剣に悩んでいる。
それとも、子供故の認識力の不足がそうさせるのか。

*(‘‘)*「おじさんも、一緒に考えてよ」

少女が真剣な眼差しで訴える。
面倒ごとは避けたい。泣かれるなんてもってのほかだ。

('A`)「ん?あぁ、そうだな。オレも考えておこう」

ドクオがそう言うと、少女は本当に嬉しそうに笑った。

*(‘‘)*「本当!?有難う!」


87 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:19:40.29 ID:QV3B1W3VO
少女の言葉に頷いたその時、テラスの方から聞き覚えのある声が自分を呼んでいるのが聞こえた。

(*゚ー゚)「ドクオさーん、どこ行ったんですかー?」

*(‘‘)*「!あたしもう帰らなきゃ。おじさん、絵本読んでくれて有難う!
またね!」

少女は慌てたように、ベンチから飛び上がると、河川敷の向こうへと走って行ってしまった。

88 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:23:22.80 ID:QV3B1W3VO
少女の姿が見えなくなったのと同時に、テラスの扉が開いた。

(*゚ー゚)「こんな所にいたんですか。
捜したんですよ?もう会議、始まってますよ」

('A`)「場所を知らせ無かったのはそっちだろう?」

(;*゚ー゚)「うっ……とにかく、早く会議に行きましょう」

しぃは口早に言うと、ドクオの傍らに置かれた物にふと視線を留めた。

(*゚ー゚)「どうしたんですか、その絵本」

しぃに聞かれて、ドクオも初めて少女の忘れ物に気付いた。

('A`)「……この時代について知っておこうと思ってな」

そこで嘘をついた理由は、その時のドクオにはわからなかった。

(*゚ー゚)「ふーん……あ、急がないと!さぁドクオさん、早く行きましょ行きましょ」

しぃに急かされて、ベンチから立ち上がる。
少し迷ってから、絵本を懐に閉まった。

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:23:35.45 ID:5HHs8Rc40
支援

90 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:26:35.33 ID:QV3B1W3VO
第三話 今そこにある脅威

ドクオたちが会議の開かれている第三作戦室に顔を出した時には、既に出席者は全員席に着いていた。
しぃはすいませんと言って、壁際の席へと座る。
彼女はあくまでドクオの付き人という名目で、この会議に出席しているようだ。

(´・ω・`)「これで全員揃ったね。それじゃあ会議を始めたいと思う」

ショボンの一言で、円卓に着いている全員が背筋を伸ばした。

(´・ω・`)「まずは今回の議題についてだ。
今日皆に集まってもらったのは、言うまでもないが新たな味方である彼を紹介する為。
それと今後の方針についてだ」

そう言ってショボンはドクオに視線を向けた。
ショボンの目線を追うように、皆の目がドクオに集まった。

91 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:28:04.57 ID:QV3B1W3VO
(´・ω・`)「彼が荒巻教授の言う『ダークメサイア』だ。
…と言い切るのは些か早計だが、内藤達の話しを聞くに間違いはなさそうだ


(´・ω・`)「彼はこれから、僕たちVIP軍の援軍として、この基地に留まることになる。
皆、仲良くしてやってくれ」

内藤が隣のツンに耳打ちする。

( ^ω^)「ボソボソ(ドクオ、転校生みたいだお)」

ξ#゚听)ξ「(会議なんだから黙ってなさい)」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:34:34.17 ID:k085ksb7O
しえん

93 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:34:36.08 ID:QV3B1W3VO
(´・ω・`)「さて、それじゃあ今後の方針についてだが……まずはドクオ殿に我が軍、いや、人類の現状について知っておいてもらおう」

('A`)「一応聞いておこうか」

(´・ω・`)「うむ。現在世界の四割は邪神によって支配されている。
残りの六割のうち二割は焦土と化して、人間が住めるような状況じゃない」

(´・ω・`)「つまり、地上の六割を支配されているのと変わりは無い」

('A`)「情けないものだな」

(´・ω・`)「ああ、本当に情けない。我々の力ではどうしようも無いのだ。
南半球は既に邪神達の巣窟だ。奴らの下僕の化け物で溢れかえっている」

(´・ω・`)「この下僕達には、僕たちの兵器でもなんとか通用する。
現にこうして僕たちが会議できるのも、辺境警備軍が魔物達と戦ってくれてるおかげだ」

(´・ω・`)「しかし邪神には科学兵器の一切が通用しない。
これを見てくれ」

ショボンがそう言って、隣の軍人に合図した。
軍人は立ち上がると、ショボンの後ろの天井から伸びた紐を引き、スクリーンを引き出す。
そのまま部屋の反対側まで回ると、どこから取り出したのか映写機のスイッチをいれた。

94 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:37:42.81 ID:QV3B1W3VO
すぐに映像の再生が始まった。

画面は、何かとてつもなく巨大な赤黒い塊を映している。
塊の表面は粘着質なのだろうか、小刻みに震えている。
よく目を凝らすと、それは小さな蛆のような生物の集合であることがわかった。
その生物達がそれぞれ蠢いているのだ。

( ^ω^)「きめぇwwww」

画面が少し引いて、その塊の全体像が明らかになる。

それは、熊とも牛とも言えるような形をした、高層ビル程もある巨大なけだものだった。

('A`)「ベルゲルドか」

熊や牛ですら、ようやくこじつけた表現に過ぎない。
それを表すのに、この世の動物を引き合わすのは、この上なく愚かに思われた。

━━突然、画面の端から何かがけだものに向けて疾駆した。
と思った瞬間、画面がホワイトアウトする。

(´・ω・`)「核弾頭を積んだ巡航ミサイルを使って、僕たちはこの化け物に四度に渡る射爆を試みた。
今のが四度目の射爆だ」

やがて、ホワイトアウトした画面が鮮明になってくる。
もうもうと舞う土煙。
土煙が晴れると、辺りにあった建物は影も形も無くなっていた。
そんな中赤黒い塊が天を仰ぎ、身の毛もよだつ吠え声を上げた。
けだものが、傷を負った様子は無い。
映像は、最後にけだものがのそりのそりと歩き出すところで終わった。

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:38:04.49 ID:PmN30jtl0
紫炎

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:38:10.67 ID:5HHs8Rc40
支援

97 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:40:28.29 ID:QV3B1W3VO
(´・ω・`)「この直後、僕たちの軍はこの地区を放棄。
四時間後、偵察機が焼け跡に奴らの天国が築かれているのを確認した」

ショボンが、淡々と結果だけを述べた。

(´・ω・`)「これで邪神の脅威を目の当たりにしたことが無い諸君も、奴らの出鱈目な生命力を理解してくれたと思う」

(´・ω・`)「僕たち人間がまだ絶滅していないのは、奴らが全盛力を持って攻めてこないからだ。
僕たちはいつ絶滅してもおかしくない」

ショボンの言葉に、部屋の中が水を打ったように静かになる。
皆が皆、我が身に迫る絶対的な死の恐怖を自覚し始めたのだろう。
内藤ですら、強張った表情のまま動けないでいる。

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:41:04.62 ID:7BoRiBpxO
支援

99 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:44:04.87 ID:QV3B1W3VO
静まり返った部屋の中で、ドクオがショボンに問いかけた。

('A`)「で、ベルゲルドは…奴はここから近いところに住み着いているのか?」

(´・ω・`)「いや、これは僕たちの軍が南半球のラウンジ国に遠征したときの映像記録だ。
奴は今海の向こうだよ」

('A`)「そうか。ベルゲルドは数いる邪神の中でも極めて高い位の存在だ。
ここまで頑丈で馬鹿出かいのは、そうざらにはいないから安心しろ」

( ;^ω^)「そ、そうなのかお?なんか、安心したお」

('A`)「もう一つ。お前たちは勘違いをしている。奴らが神だとか言ってはいるが、奴らも肉体は有機体だ。
完全に息の根を止めるのはオレにしかできないが、やろうと思えばお前たちの兵器でも、短時間なら無力化できるだろう」

(´・ω・`)「それはいいことを聞かせてもらった」

会議室の中に、束の間安堵のため息の音が吐き出された。
完全に希望が無いわけでもないのだ。

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:44:18.47 ID:AHza1XfV0
支援

101 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 03:48:43.63 ID:QV3B1W3VO
(´・ω・`)「さて、それじゃあそろそろ締めようか。今後の方針について、だったね」

(´・ω・`)「とりあえず現時点で、ドクオ殿がどれだけの力を持っているのかがわからないと、侵攻作戦も立てられない。
そういうことで、ドクオ殿にはしばらくの間試験的に魔物討伐隊に加わってもらって、腕前を見させていただく」

('A`)「まぁ、起き抜けの運動には丁度いいか」

(´・ω・`)「頼もしい限りだ。他のものは、これまで通り適当にやってくれ。
以上、解散」

解散の一声で、出席者達は一斉に立ち上がり敬礼をする。
ドクオがだけが、座ったままだ。
が、誰もそれについて咎める者はいなかった。
ショボンも敬礼し、会議室を後にする。
大将が退室した後の会議室では、残った面々が会議の内容について口を交わしている。

( ^ω^)「おっお。適当にやっていいとは、なんて楽なんだお」

(*゚ー゚)「軍隊では『適当』っていうのは、最善を尽くせっていう意味なんですよ」

( ^ω^)「ブーンはいつでも最善だお」

ξ゚听)ξ「どこが……」

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:52:44.17 ID:7BoRiBpxO
支援

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 03:58:44.78 ID:5HHs8Rc40
さる?

104 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 04:03:43.64 ID:QV3B1W3VO
雑談に興味の無いドクオは、早々に自室へと引き上げるべく席を立つ。
そこへ絶妙のタイミングで声がかかる。

( ゚∀゚)「君が噂のドクオ君だね?」

振り向くと、どこか捉えどころの無い中年の男がそこに立っていた。

( ゚∀゚)「オレはジョルジュ。
君がこれから配属されるであろう、魔物討伐隊の隊長を務めている。
まぁ良かったら名前だけでも覚えてくれ」

('A`)「………」

( ゚∀゚)「そう嫌そうな顔をするな。
これから一緒に戦うんだ、戦略的に見てオレ達の関係はできるだけ良好に保っておいた方がいいと思わないか?」

そう言って、ジョルジュはシニカルに笑った。

('A`)「一理あるな。せいぜい宜しく頼む」

( ゚∀゚)「ははは……気に入ったよ。まぁ何かわからないことがあったら、何でも聞いてくれ。
悪いようにはしないさ」

そう言い残すと、ジョルジュは気だるげに会議室を出ていった。
なんとなく、彼のふいんき(何故かry)に懐かしいものを感じて、ドクオは安心のようなものを覚えた。

105 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 04:06:43.56 ID:QV3B1W3VO
今日の投下分はこれでおしまい!

ご意見、ご要望、ご感想、クレームなどございましたら気軽にドゾー!

みんなたちのきたんなき言葉が聞きたいんだぜ!

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 04:09:51.04 ID:k085ksb7O
>>105
おつ

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 04:27:21.74 ID:QV3B1W3VO
落ちてたりすると面倒だから保守

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 04:34:27.90 ID:uGKB/4XiO
意見聞きたいなら投下ペース早くしたほうがいい
3時間強はあまりに長い


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 05:16:47.77 ID:5HHs8Rc40
>>105

たしかに>>108には同意

110 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 05:47:50.30 ID:QV3B1W3VO
携帯厨だとどうしてもこれが限界なんだよ…スマソ

今度から出来るだけコピペの方法を工夫してみる

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 05:49:02.38 ID:5HHs8Rc40
あ、あと誤字脱字はもーちょい注意して
話は面白いよ

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 06:19:03.03 ID:tuA96Fpn0
('A`)の努力しない天才はおもしろかったなあ・・・
このスレ関係ないけど

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 06:40:42.71 ID:mbrGG/dGO
>>112
それ、どっかにまとめある?ドックン好きな俺としては読んでみたい

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 06:46:40.06 ID:TL0xoJaWO
携帯での投下乙

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 06:51:07.55 ID:tuA96Fpn0
>>113
新都社にあった
http://neetsha.com/inside/main.php?id=812

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 07:08:36.50 ID:hvBDdXBN0
hosyu-

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 08:12:49.82 ID:WQplqI1GO
>>110
乙!

あと疑問なんだが
ショボンが大将って若すぎないか何か理由があるのか?院生であるブーン達と同じ位の歳だったら軍に強力なコネがあったとしても大将はおかしいと思うのだが。

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 08:58:49.31 ID:0WCUATirO
>>1
どっかでまとめてもらったらいいんじゃん?

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 09:16:37.51 ID:uGKB/4XiO
たくさん投下するのはうれしいが、時間帯によっては「まだやんのかよ…」って雰囲気になる
平日の早朝まで支援してくれた優しいやつらを大切にしてられ


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 09:51:31.98 ID:WgGoipU6O
携帯から保守

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 10:34:01.56 ID:vY+4AdsH0
ほす

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 11:08:39.69 ID:HUE7nxvoO


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 12:08:58.38 ID:WgGoipU6O


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 12:45:02.84 ID:AniT03+EO
おちる〜!!!!保守

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 13:00:50.33 ID:U33+atudO
ほしゅっしゅ

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 13:37:01.39 ID:EnBKRe3r0
ほしゅ

のようなもの

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 13:53:50.44 ID:x7k/NvWs0
hosu

128 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 13:56:22.15 ID:QV3B1W3VO
うぉっ、残ってる!有難うみんなたち!
涙が…(´;ω;`)ブワッ

>>117
正直作者もおかしいと思ったんだぜ。

軍関係のコネ+特別な作戦に従事、etc...などなどで脳内補完してくれると助かる。本当にすまない。

>>118
ダメ元であちこち当たってみる。

>>119
だな。読者に負担かけるのはイクナイよな。
今度からは短めなのを小刻みに投下していこうと思う。
そして、保守&支援&wktkしてくれた皆さん。本当に有難うございます。
宜しければ、これからも自分の駄文にお付き合い下さい。

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 14:00:53.77 ID:Flsn9PS/0
>>128
自分からまとめ依頼カコワルイ
駄目だぜ

130 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 14:04:54.30 ID:QV3B1W3VO
そうっすよねwww

テヘ☆

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 14:18:32.39 ID:B7/V59gO0
オムにまとめあるよ

132 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 15:04:08.10 ID:QV3B1W3VO
mjk!?

保守して見に行くお( ^ω^)

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 15:07:48.71 ID:Flsn9PS/0
…先がたのしみだぜ、wktkしてる

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 15:57:26.92 ID:hvBDdXBN0
保守

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 16:12:00.19 ID:WQplqI1GO
>>128
> 正直作者もおかしいと思ったんだぜ。

ちょwww作者がおかしいと思っちゃダメだろwww

まぁ何らかの理由で元の軍上層部が壊滅したから若いが有能なショボンが大将の役についてると脳内補完しますた。

あと、作者ガンバレ、応援してるぞ


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 16:30:27.35 ID:hvBDdXBN0


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 16:54:12.78 ID:hvBDdXBN0
ほっほっほっ

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 17:05:39.89 ID:0C+k8//qO
ほしゅ

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 17:21:31.30 ID:UN5VFyA/0
期待保守


140 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:40:11.53 ID:QV3B1W3VO
>>135
フヒヒwww
まだまだ先になるが実はこれからの物語の中で、そこら辺の補完を行おうと思っているんだぜ。
ちゃんと納得いきそうなのを考えているから安心汁。


さて、続き投下するかね。

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 17:40:14.03 ID:hvBDdXBN0
ほっし

142 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:42:58.05 ID:QV3B1W3VO
第四話 無知

ジョルジュと別れた後、ドクオはすぐに自室へと戻っていた。
詳しい事はおいおい話すと世話役がそう言っていたので、それまでは実質暇な時間が流れる事になる。
ベッドに腰掛けると、改めて広大な部屋の中を見回す。
まるで高級ホテルのスイートルームのような部屋は、ドクオ一人には広すぎた。
ふと、机の上の金属の箱と鏡台のようなものの事を思い出す。

('A`)「………」

一体あれは何なのか。
手っ取り早く世話役に聞いてみることにしたドクオは、机の上に据え付けられたボタンを押した。

ピンポーンと間の抜けた音がする。

143 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:47:12.75 ID:QV3B1W3VO
しばらくして、部屋のドアがノックされる音がする。

(*゚ー゚)「お呼びですか?」

('A`)「ああ。少し聞きたいことがある」

しぃを部屋に招き入れると、ドクオは彼女を件の箱と鏡台らしきものの前に案内する。

('A`)「この箱と鏡台のようなものは一体何だ?見たところ、何かの機械のようだが。使用用途と操作方法を教えて欲しい」

(*゚ー゚)「え?」

ドクオの言葉にしぃは一瞬何を言ってるのかわからないような顔をしたが、彼が現代について全くの無知である事を思い出した。

(;*゚ー゚)「ああ、えっと、これはパソコンと言いまして、様々な情報を得たりするのにとても便利な機械なんです


そう言うと、しぃはパソコンの電源をいれインターネットに繋ぐ。

(*゚ー゚)「ここの所に、自分の調べたいことを入力して…」

キーボードを叩きながら喋る。

(*゚ー゚)「ここの検索を押すと」

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 17:48:27.53 ID:hvBDdXBN0
しえんしえん

145 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:50:15.20 ID:QV3B1W3VO
('A`)「おぉ…」

画面に現れた大量の検索結果に、よくわからないながらもドクオは感心した。

('A`)「つまり、辞書のようなものか」

(*゚ー゚)「まぁそんな感じです。他にも色んなことが出来ますよ。
遠くにいる人とお話ししたり、ゲームしたり…」そう言いながら、しぃは次々とサイトを開いては閉じていく。

('A`)「ふむ……興味深い。操作方法を教えろ」

子供のように画面に釘付けになったドクオの姿にしぃはクスりと笑うと、

(*゚ー゚)「いいですよ。
私もそんなに詳しくは無いですけど、お教えしましょう♪」

ドクオをパソコンの前に座らせ、その後ろに立つ。

(*゜ー゜)「まずはマウスとキーボードの使い方から教えますね」

('A`)「うむ」

部屋の中には不思議と和やかな空気が流れたが、二人はそれに気付かなかった。

146 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:53:04.45 ID:QV3B1W3VO
━━バスを降りると、古びた洋館のような様相をした「VIP大学」が目の前にそびえていた。

( ^ω^)「いつ見てもバ〇オみたいだお」

ξ゚听)ξ「教授、元気かしら」

内藤とツンの二人は今回のドクオの件を荒巻教授に報告する為、VIP基地からここまでバスを乗り継ぎ、約一時間かけてやってきたのだ。

( ^ω^)「前に会ったのはオオカミ遺跡発掘の時の記者会見前だから……もう、二週間も会ってないことになるのかお」

珍しく内藤が説明台詞を発し、ツンが頷く。

ξ゚听)ξ「教授は自ら世界中を飛んで歩いて邪神伝説について調査している身だものね。
なかなかお会いできる機会が少なくて残念だわ」

( ^ω^)「それでも、僕たちがドクオを覚醒させたって聞いたら、世界の裏側からでも飛んでくる辺り、僕たちへの愛を感じるお」

ξ゚听)ξ「ねーよwwwwww」

147 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:55:23.31 ID:QV3B1W3VO
そんな事を話しながら、大学の構内を教授の研究室がある別棟まで歩く。

ここVIP大学は、民族学や神学などの研究が盛んなニュー速でも珍しい大学で、中でも民族学部には専用の棟までもが割り振られている。
他の学部からは、この別棟は「オカル棟」などと呼ばれ、敬遠されているが、内藤とツンにとっては我が家のような所である。
廊下のそこかしこに散らかった水晶ドクロや土偶、巨大ペンタグラムなどを掻き分け進む二人に、馴染みの学生達が声をかけてくる。

キバヤシ「やぁ、ブーンにツン、VIP丘陵遺跡の方はどうだった?
何か新しい発見はあったかい?」

( ^ω^)「聞いて驚くなお。なんと、あの『ダークメサイア伝説』は本当だったんだお!」

キバヤシ「な、なんだってー!?
…オレ達は、とんでもない思い違いをしていたようだ………」

ξ゚听)ξ「(知らないのはおめーだけだよ)」

148 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:57:24.07 ID:QV3B1W3VO
そんなこんなでやっと荒巻教授の研究室に辿り着いた二人は、少し緊張した面持ちでドアをノックする。
緊張する要素は何もないが、なんとなくふいんき(変換d)が盛り上がると思っての計らいだった。

/ ,'3「開いているよ。入りたまえ、ブーンにツン」

ξ;゚听)ξ「な、なんで私達だってわかったんですか?」

驚きながら、ツンが訪ねる。

/ ,'3「そっちの方が、わしのキャラが格好良くなると思ってな。オカルト的に考えて」

( ;^ω^)ξ;゚听)ξ「相変わらず(ね)(だお)……」

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 17:58:58.51 ID:uY0xAYXW0
私怨

150 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 17:59:05.88 ID:QV3B1W3VO
/ ,'3「さて、時間が勿体無い。さっさと本題に入ろうか。
まずはおめでとう、ブーンにツン。流石はわしの教え子じゃ」

ξ゚听)ξ「あの、ドア開けていいですか?」

/ ,'3「部屋の描写が面倒くさい。
そこで結構」

なんという横着。これは間違いなく作者の本音。

それを無視してツンはドアを開ける。

ξ゚听)ξ「失礼します」

部屋の中は相変わらず散らかっていた。
所狭しと並べられた本棚と、それに入りきらなかった書物がうず高く床に積まれている。
荒巻は、その床に積まれた本の上にいつものように寝そべっていた。

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:00:40.89 ID:uY0xAYXW0
私怨

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:00:52.28 ID:hvBDdXBN0
支援

153 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 18:01:15.97 ID:QV3B1W3VO
/ ,'3「面倒くさいと言うに…
まぁいい。とにかくおめでとう。これでまた一つわしの研究が実を結んだわけだ」

ξ゚听)ξ「はい。やはりあの石版に記されていたことは、間違ってはいなかったようです」

/ ,'3「うむ。これで伝説は伝説では無くなった。
しかしまだわからない事が山ほどある」

ξ゚听)ξ「……と、言いますと?」

/ ,'3「奴らの正体じゃよ」

( ^ω^)「『邪神』と『救世主』でいいんじゃないかお?」

/ ,'3「軍や政府はそれで納得がいくかもしれん。彼らにしてみれば、倒す方法がわかればそれでいいのだからな」

/ ,'3「だが、わしら学者は違う。奴らの正体を、起源を、生態を知りたい!」

ξ゚听)ξ「確かに、そこら辺はまだまだピンボケで、詳しい資料が見つかってませんもんね」

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:02:01.13 ID:uY0xAYXW0
私怨

155 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 18:03:16.44 ID:QV3B1W3VO
/ ,'3「今まで見つかった資料には、奴らの存在を仄めかす程度のこと、各地に散らばる怪物伝説との関連性を示すことしか記されておらん」

/ ,'3「実際の所、わしらはまだ何も理解などしていないのだよ」

荒巻が嘆息する。学者としての探究心故、思考の壁にぶつかってしまうと気分が沈んでしまうのだ。

ξ゚听)ξ「そういえば数ある邪神の伝承の中でも、救世主についての記述だけは今回のVIP丘陵遺跡のものだけでしたよね」

/ ,'3「そう言われればそうだな。殆どの伝承では怪物の出現と終末の訪れについてしか記述が無い。
そういえば、あの『ダークメサイア伝説』はどこの出典だったかな」

ξ゚听)ξ「確か『クリプテリア』だったと思います。
ニュー速国の黙示録的戦史です」

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:04:04.70 ID:hvBDdXBN0
支援

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:04:36.87 ID:uY0xAYXW0
私怨

158 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 18:05:16.77 ID:QV3B1W3VO
/ ,'3「別名『魔術戦記』と呼ばれるあの書物には、魔術の存在を認める興味深い記述が溢れている。
魔王と勇者、それに邪神と救世主。まるでファンタジー小説のようだ」

( ^ω^)「指輪物語みたいで面白かったお。
神の怒りに触れた人間達が、救世主と呼ばれる神の分身と共に世界を救うヒロイックな内容でしたお」

/ ,'3「そう、『神の怒り』だ。もしも奴らが本当に神だとしたら、我々は途方も無いものを相手にしている事になる」

ξ゚听)ξ「しかし、他の伝承には奴らは知性の無い化け物としてしか描かれていません。
私達が邪神と呼んでいるのも、神懸かり的な力を持っているからそう呼称しているに過ぎないんでしょう?」

/ ,'3「まぁ、そうなのだが……」

( ^ω^)「まだまだわからない事だらけなんだから、ここで結論を急がなくてもいいと思いますお」

/ ,'3「そう……だな。わしらはまだまだ無知なんじゃ。すまん、わしの悪い癖だ」

そう言って、荒巻は窓の外に目を向けた。
空はどんよりと、曇っていた。

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:09:54.18 ID:hvBDdXBN0
支援

160 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 18:10:41.14 ID:QV3B1W3VO
とりあえずここまで。

続きは間に合えばまた今夜。


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:12:20.51 ID:hvBDdXBN0
乙〜
なんかテンポ良くなってきたなー

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:13:46.88 ID:uY0xAYXW0


163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:21:49.44 ID:3pHy7tuX0
ホシュ

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:33:11.12 ID:JkdcSQTk0
テレビかと思ったらパソコンだったか

165 : ◆/ckL6OYvQw :2007/06/01(金) 18:38:11.13 ID:QV3B1W3VO
>>161
第一話のダラダラ具合がもう目も当てられなかったからさwww
今は文章量減らすことに専念してる。

>>164
そ の 手 も あ っ た か !

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 18:47:17.43 ID:3pHy7tuX0


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 19:03:57.33 ID:hvBDdXBN0
保守

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 19:18:50.72 ID:hvBDdXBN0
ほっし

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 19:40:03.15 ID:hvBDdXBN0
ほっほっほっ

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 19:54:10.09 ID:j/znhbLHO
ほっ

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 20:08:17.76 ID:FBQMHj2XO
ほしゅ

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 20:31:22.10 ID:hvBDdXBN0
ほっほっほっほっほっ

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 20:42:09.56 ID:GzA6TVjiO
よむ

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 20:49:33.17 ID:AYsu3yYT0
ドクオに萌えた保守

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 20:50:28.58 ID:YfQiUxrb0
hosyu

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 21:04:27.23 ID:hvBDdXBN0
ほっさ

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/01(金) 21:21:03.25 ID:hvBDdXBN0
ほっし

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