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( ^ω^)机は繋がり僕らは出逢うようです。

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:08:09.90 ID:rSxGqWO50

やがて僕らは繋がる。

茫漠とした距離を跨いで、横たわる永劫の溝を越えて、

そうして僕と君は出逢う。
きっと、やたぶん、じゃなく

( ^ω^)「絶対に、会えるお」

人気のない教室。最後列、出入り口に一番近い廊下側。
軽くそれらを見渡して、僕は自分の机をなぞる。
『絶対なんてこの世にはないよ。絶対に。』
整った字体を脳裏に思い浮かべて、小さく笑った。

朝日を背中で受けて、ああこれが全部のスタートラインだったんだと柄にもなく感慨深く頷いてみた。
窓から燦燦と注がれる日の光を一身に受ける自分の机を見、
出来るだけゆったりとした動作で両腕を天に掲げて、伸びをする。

凍った氷が溶けて行くように、時計の針が一日分進んでいく。
そうして今日が始まって行く。

これは僕と、
そして彼女

僕らを繋ぐ物語。

( ^ω^)机は繋がり僕らは出逢うようです。
《 そのいち 落書きつくえ》

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:09:06.12 ID:rSxGqWO50
『眠い、眠い眠い眠い……眠いお……』
頭が下に行ってはまた浮上している。
心なしか視界に入る物の割り合いが黒板からノートに刻一刻と移っているような気がする。
最後列、出入り口に一番近い廊下側。寝るのと授業を聞き流すには最高のポイントだ。


「この因数分解の公式は絶対に覚えとけよー」


水面下の意識を繋ぐのは、公式を読み上げる数学教諭の声と
自分が当てられた時を仮定する恐怖のみ。


『えっ、今どこっスかお?』
『103ページだ授業中に寝るなバカモン』

この。
この103ページの更に詳細で重要な問題を探し当てる時間の、どうしようもないやるせなさを思う心だ。

生真面目に授業受ける奴のため息なんて聞こえてきた日にはどうすればいいんだ。
その上に当てられた問題が解らないとかになると自分の運命を呪いたくもなる。
しかし漕ぎ出した船はそう簡単に引き戻せなくて。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:10:25.10 ID:rSxGqWO50
腰を落として、腕で簡易枕を作る。自家発電。
僕を繋ぎ止めていた一抹の思いはどこかに消し飛んだらしい。

「期末テスト近いからな。だらけるなよ、諸君。」

諸君って勿論僕も含まれてるおね。ってな訳であくびを1つ。
悪い姿勢を取っているせいか少し痛む腰を無視しながら、そのまま僕は筆箱を漁る。
中からシャーペンを取って、その黒鉛を机に向けた。


( ^ω^)『うっうっうー♪ 時間の果てまでブーン♪』

軽快なメロディを頭の中で再生する。
所要時間3分とも掛からず机上に出現したイラスト。

        ヽ     
         (^ω^)-┐
       ┗-ヽ ノ
         ┏┘

この小生意気なフェイスは僕をデフォルメ化した物で、
結構ムカツクと人気である。ムカツクと言う評価が果たして良いのか悪いのかはさて置いて、
僕自身も結構気に入ってたりしてて。

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:11:22.04 ID:rSxGqWO50
( ^ω^)「……やっぱりかお」

机に書いた落書きほど上手く書けるのは何故なのだろう。
しかもそれを書き写そうと思うと失敗するジレンマ。
もしかすると青木まりこ法則の次に偉大な発見になるかもしれない。
……どうでもいいか。

ため息一つ。
消しゴムを取り、イラストに押し当て、

( ^ω^)「…………」
なんだか消すのもためらわれた。小さく息を吐く。
両腕でバリケードを作り、そのまま机へ寝そべった。


惰性と緩慢で形成された毎日を省みる日はいつか来るのだろうか。
僕としては、僕の30代とか40代なんて一生訪れないような気がする。
哲学的だけど非量産でなんか中学二年生的な思考がぐるぐると回り、それはやがて眠気に変換されていく。


段々と意識から離れていく数学教諭の声。
小さく息を吐いて、また吸って。そうして思った。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:12:17.89 ID:rSxGqWO50

青春って、こんなもんかお?


限りある化石燃料もとい青春のイチページを無駄に燃え尽くす高校2年の梅雨始め。
ガラスの僕を救ってくれる人たちはいない。そういやエコは誰にとってのエコなんだろう。
なんて関係無い思考を回しに回してこれが始まり。
日本中探さなくても山ほどあるような、没個性的なありふれた一コマ。


こんななんの変哲もない感じで、僕らの物語は始まる。


《そのいち 落書きつくえ。》 終
                そのにに続く!


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:13:18.22 ID:rSxGqWO50
《そのに 通信、ふぉー。》
机の変化に気がついたのは、翌朝の事だった。
見覚えのあるイラストと、見覚えのない字。
昨日から違いがないようで、決定的に違う自分の机。簡単な間違い探し。

( ^ω^)「お……?」
鞄を置いて、小首を傾げる。
そこにあったのは、綺麗な文字。明らかに僕の字ではないそれは、
僕の書いたイラストに添えられるように並んでいた。

        ヽ     
         (^ω^)-┐
       ┗-ヽ ノ
         ┏┘     ←かわいい。


( ^ω^)「お……?」
もう一度傾げてみた。それでも文字はやはりそこにある。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:13:39.53 ID:DdvxFDpSO
このスレタイ、オサレだよな

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:13:48.86 ID:A3z4d1XTO
支援

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:14:04.09 ID:rSxGqWO50
从 ゚∀从 「よう朝っぱらからバカ面下げて何やってんだ!?」
( ^ω^)「声量落せお……」
悪りぃ悪りぃとまったく悪びれもなく笑い僕の背中を叩く(結構痛い)昔なじみに
出来るだけじっとりとした視線をじぃっと送る。
そうしたらなんか妙にくねくねと体を捩じらせ始める昔なじみことハインリッヒ高岡さん。
なんだこの軟体動物。

从 ゚∀从 「見つめちゃいやーんwwww」
( ^ω^)「だまらっしゃいお」
ため息。

从 ゚∀从 「え、何、マリッジブルー?」
( ^ω^)「相手もいないのにですかお?」
確かになー! 朝っぱらから暖まったエンジンは誰にも止められない。
それから僕の背中を叩く猛攻も止められない。

バシィバシィバシィバシィッ

や、背中マジで痛いんですけどお。アンタの辞書に加減って言葉はないのかお。
……や、辞書すらもってないって豪語したっけお。どんだけ

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:14:59.80 ID:A3z4d1XTO
支援

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:15:56.91 ID:uFCA/U5R0
かならずこういう厨小説には携帯が集まる フ シ ギ !

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:16:13.81 ID:rSxGqWO50
「あいかわらずお元気そうで何よりです、お二人とも」

いきなり背後から呆れ気味でそんな声。
うお。思わず飛び出た言葉。目の前のハインリッヒがケラケラと笑う。

从 ゚∀从 「おーはよ!」
(´・ω・`)「おはようございます。高岡さん、内藤くん」
( ^ω^)「おー、おはようだおー」
振り向いて、相手を見ようとすれば視界に飛び込んだ後頭部。
背後の人物は深々と45度のお辞儀。律儀というか堅気と言うか。
じんじんと痛む背中の原因を作った人間はこれを少し見習って欲しい物だ。


从 ゚∀从 「苦しゅうない、面をあげっ、ってか!?」

本当爪の垢でもせんじて飲めば良いのに。


( ^ω^)「言葉の意味知ってていってるのかお……?」
从 ゚∀从 「あ゛? なんかいった?」
( ^ω^)「めめめめ、滅相もないですお!」
それを見て軽い笑いを漏らす後頭部、じゃなかったクラスメートのショボン。
裏千家なんとか流とか、なんだか大層な名前の付いた茶道の家元生まれ。
意識して敬語キャラ使っている訳ではなく、これが彼の素だ。

いきなりマッガレーとかは言い出さないから。
超能力者でもなんでもないから。疼かないで大丈夫尻の穴。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:17:05.38 ID:Jicsum4+0
支援

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:17:20.11 ID:rSxGqWO50
从 ゚∀从 「で、どーしたワケよ。なんかあったの?」
( ^ω^)「お?」
(´・ω・`)「なにかあったんですか?」
( ^ω^)「別にこれといったことはないお。ただ」

从 ゚∀从 「「ただ?」」(´・ω・` )

はもる二人。言葉で説明よりももっと簡潔に、人差し指を机へ。
僕の指の先を焦点にして、そこに視線が集まり、

从 ゚∀从 「あいっかわらずこれムカツクなー!!」
(´・ω・`)「内藤くんに似てますね」

論点ずれてる。

( ^ω^)「それじゃないお、これ!」

        ヽ     
         (^ω^)-┐
       ┗-ヽ ノ
         ┏┘     ←かわいい。

「かわいい。」の部分を指さす。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:17:35.85 ID:A3z4d1XTO
支援

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:18:19.31 ID:rSxGqWO50
从 ゚∀从 「こいつがおかしいのは感性か、眼か、頭かって話か?」
( ^ω^)「違っ。誰が書いたんだろうって話だお!」

ああ、なーる! ……こいつ。
喉に出てきたため息を飲み込んで、すり替えた言葉をもらす。

( ^ω^)「昨日まではなかったから、少し気になったんだお」
从 ゚∀从 「ふーーーーーーーん」

( ^ω^)「どうでもいいって顔すんなお」
从 >∀<从 「どうでもいい」

(; ^ω^)「物凄い笑顔で言うなお」
顔すんなって言ったから言葉にしただけじゃん。
文句垂れるハインリッヒはナチュラルに無視の方向性で、
多分、と切り出し始めたショボンの方に意識を向ける。

(´・ω・`)「定時制の方ではないですか?」
从 ゚∀从 「「なーる」」 (^ω^ )
今度は僕らがはもった。なる程。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:18:52.72 ID:bWLh18+NO
1はブリーチ好きと予想

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:19:38.52 ID:rSxGqWO50
僕らの学校は全日制と定時制の二つがあって、
全日制は僕らの、要約すると普通の高校、定時制は言ってみれば夜間学校のことだ。
事実上一つの校舎に二つの学校が同乗している感じ。一番伝わりやすいかお?

まあ色々と、全日制と定時制の間で盗難だとかの問題はあるらしいけど、基本的には
お互いのことを干渉し合わない、で均衡を保っている。そう言う暗黙の了解。僕らの間には深い深い溝がある。
多分言語も宗教も民族も文化も違う国と隣り合ってるってこんな感覚なのだろう。

高校生にしてそう言うシビアな現実に触れれるのは良い事なのだろうか。


ハインリッヒが面白みもなさそうな顔で頷いて、

从 ゚∀从 「ま、それが一番堅実だわな」
( ^ω^)「おー」
(´・ω・`)「はい。この教室は彼らも使っていますし。あ、そろそろ授業ですよ」
では。そしてお辞儀。流石次代家元、様になっている。
じゃ、俺も行くわ。女の子が俺なんて言葉遣いどうなの、でも様になってるし。ますますどうなの。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:20:14.23 ID:A3z4d1XTO
支援

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:20:58.99 ID:rSxGqWO50
( ^ω^)「じゃーおー」
適当に手を振り、席についた。
もう一度僕は自分の書いたイラストと向き合う。

        ヽ     
         (^ω^)-┐
       ┗-ヽ ノ
         ┏┘     ←かわいい。


( ^ω^)「…………綺麗な字だお」
男の整ったそれとはまた違う、整然とした中に柔らかさがある字。
字体で人物が出るとはよく言う。

筆跡鑑定の歴史は古く、はるか昔、16世紀のフランスで書籍として出たのが最初らしい。
……驚くほどどうでもいい知識であるが、それ位伝統ある、確立された分野であるから、やっぱり字体で人物はでるのだろう。
事実ハインリッヒはなんかを太刀でズバスバ切り倒してるような字なのだ。
豪快には遠いが、間違っても清楚なんて言葉を使っちゃいけない。

ええっと、なに、言うなら爽快?
……文字に使うべき言葉なのかとか聞かないほうが吉。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:21:04.19 ID:7WslkYD80
支援

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:22:17.90 ID:rSxGqWO50
いそいそ鞄から古文の教科書を取り出して、今回の授業のページを開ける。
筆箱からペンを取りだして、それを一回りさせる。

やっぱり返信はすべき、だおね?

メールがあるご時世に、机の上で一日空けてやりとりし会うなんてスロー通信手段が、
まるで今ちょうど開いている平安時代の人間みたいだと思えて、少し笑えた。

初めてこれをかわいいって言ってくれた彼女(もしくは、彼)に、何て書こう?


ああもう。青春ってこんなもんか!


     《そのに 通信ふぉー。》終

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:22:18.24 ID:A3z4d1XTO
支援

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:23:06.45 ID:rSxGqWO50
《そのにぃてんご  返信ふろむ。》

「なに、どしたの?」

まだ眠気が頭の上を徘徊しているらしい友人が、
やはり眠たそうな声でいきなり尋ねてきた。固まってた私は更に固まる。
喧騒に包まれた教室内、最後列の廊下側、内職するには結構いいポジション。隙間風が寒いのが唯一の難点。

「いや、なぁ。これなんだが」
「ん……」
認識して、うわと声を上げる友人。

「ムカツクわねー」
「な、可愛いと思うぞ?」
「…………」

純粋に言葉を返せば、純粋な言葉を返される。

「おかしいのは感性か目?
いや、アンタに限って頭って事はないし……熱でもあるの?」

随分と酷い物言いだなぁ。
っていや、額に手を当ててくれる親切心があるならもうちょっと友人を信じてくれ。


「冗談よ」
普段顔に感情の出ない私ですらこれには微妙な顔をしていたのか、
私の顔を見て半目になった友人が手を腰にもっていく。
すうと引いていく伝導熱。少しばかり残念。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:24:11.30 ID:A3z4d1XTO
支援

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:24:38.23 ID:cqdDPjHu0
まだ既出の部分?

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:24:39.66 ID:rSxGqWO50
「ほら、授業始まるわね。……って次はヨッシー中村じゃん」
だるっ。嘆息を入れる友人。ヨッシー?
「ほら、なんか数学の中村先生、マリオのヨッシーに似てるでしょ?」
「でっていう」
おまwwww 破顔した友人。
いつの間にか教室入りしていたヨッシー(解からないでもない)中村が早く席に付けと促す。
手でスカートと尻を押えて、皺にならないようにゆっくりと座り、

        ヽ     
         (^ω^)-┐
       ┗-ヽ ノ
         ┏┘    

イラストと向き合って、小さく笑う。
それから筆箱からペンを取り出して、通常ならばルーズリーフへ向けるべきそれを机に向けた。
たった一言だけ付け加える。


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:25:44.99 ID:A3z4d1XTO
支援

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:26:37.47 ID:PWrXQ2fW0
しえ

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:27:22.37 ID:rSxGqWO50

        ヽ     
         (^ω^)-┐
       ┗-ヽ ノ
         ┏┘     ←かわいい。


……よし、満足。
そして尚もこちらを見てニコニコと笑うイラスト。

今日一日は退屈しないで済みそうだ。

      《その2.5  返信ふろむ。》 終
         そのさんに続く!

と言う所で昨日までの投下分です。
中二臭いのは前知の通りで、題名とキーワードからそれが漂ってきてるのは察知してます。
>>17
もて王が打ち切られてからジャンプはあまり見てないけれども、P2が好きです。

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:27:39.29 ID:cqdDPjHu0
支援

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:29:01.28 ID:rSxGqWO50
《そのさん 一筆けいじょう。》

意識が浮かび上がってくる。
体は喧騒の中で、いつのまにか授業終わってたのかと、漏れたのは嘆息。
むくりと起き上がり、内藤ホライゾンを始動する。
ダダン ダン ダダダ ダン。脳内で掛かるサンダーバードのテーマ。
黒板を見、そして気づいた

( -ω-)「あ、ノートとり忘れてたお」
え、何さっそくフリーズ?
真っ白なノートと前方の黒板を交互に見る。

( ^ω^)「……うん、テスト前にショボンに泣きつけばいいお」
眉を下げながら、何で取ってないんですかと僕をなじりながら、
それでもノートを差し出してくれる友人を精密に思い浮かべる。
そしてそのノートをVIP高の核弾頭ことハインリッヒ高岡に奪い去られることも完璧に先見。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:29:19.44 ID:A3z4d1XTO
支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:30:32.10 ID:rSxGqWO50
(; ^ω^)「…………」
僕の頭の中限定で流れる微妙な空気。……さて、それはともかく。
ノートもさる事ながら、大問題が起こっているのだ。


すなわち、肝心な机の返信がまったく出来てない。
……ノートとこれどっちが学生として重要なのかとかは、推して知るべし。

( ^ω^)「どう書きゃいいかわかんないおー……」
人間熟考すればする程煮詰まるもので、それを身をもって体験してたりする僕。
うんうん。そういう時こそ、

(^ω^ )「とりあえずリサーチ」

他力本願とも言う。



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:30:51.51 ID:A3z4d1XTO
続きktkrwwwww
テラワクテカwwwwwwww

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:32:29.80 ID:rSxGqWO50
( ^ω^)「おーい、ショボンー」
窓際の三列目、授業をサボるにはいささか教師の目が届きすぎるけれども、
窓際って所を汲むとまあ別に良い席って思ってもいいかななんて感じの場所。
僕の席の基準は授業をサボれるかどうかなのかなんてのは聞くだけ野暮と言う物だ。
とにかく、そこの位置に座って外を眺めていたショボンに近寄る。

ショボンといえばこちらに気づいたなり、そのまま座礼。
こちらも妙に畏まって礼して返した。ほぼ反射。

……なんでこんなに緊張するのか不思議だお。
どうかしましたか。ちなみに両手は膝にきちんと添えられている。本当に不思議な奴だ。

( ^ω^)「いや、なんかそう深刻そうな顔して聞かれると困るお」
空笑い。
どうせ僕の口から発せられる話題なんて低レベルなものなんだから(自分でいってて少しむなしい。)
気を張らなくてもいいとは思うのだが、相手の話に全身全霊を持って耳を傾けるのが
ショボンと言う、あるいは裏千家なんとか流の性質らしい。
ショボンの背後に茶室ぐらいあっても違和感ない。そう言うスタンドですって言われたらたぶん納得する。
閑話休題。

( ^ω^)「えーっと、ほら、例の机の返信に迷って」
なんかいい案ない? 付言すれば、顎に手を当て瞑想するショボン。
そうですね。ワンクッションが入って、

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:34:06.13 ID:A3z4d1XTO
支援

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:34:57.57 ID:rSxGqWO50

( ^ω^)「えーっと、ほら、例の机の返信に迷って」
なんかいい案ない? 付言すれば、顎に手を当て瞑想するショボン。
そうですね。ワンクッションが入って、

(´・ω・`) 「暑気日ごとに加わり初蝉の声きく風待月のこ……」
(; ^ω^)「ストッ、ちょww ストォォオップッッ!」

はい? や、小首傾げられても困る。
顎に手を当て迷走するショボン。ワォ、うまく言えてたりする?
僕らの間に流れる微妙な空気。高校一年の一学期初クラス、
その自己紹介の時にいきなりただの人間には興味ありませんとか言い出した感じ。

( ^ω^)「それ重いお」
(´・ω・`) 「はあ……、すみません」
って言うか、こいつ本当に高校2年か。

ありがとう(全然参考にならなかったお!)
喉の先まで出てきた後半の言葉を、また無理やりに胃の方に返して、ショボンに手を振る。

だめだ。次。



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:35:21.37 ID:PWrXQ2fW0
支援




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:35:47.29 ID:A3z4d1XTO
支援

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:36:18.08 ID:rSxGqWO50

( ^ω^)「高岡ー」
教室の真ん中に陣取りながら、二、三人の女子と会話をしていたハインリッヒに声をかける。
先に言っておくけど全然期待してない。

从 ゚∀从「あー?」
「お、ブーンどうしたの」
声を掛けられたりあからさまに身引きするハインリッヒの友人に
ちょっと質問があるんだおー。と一声。

从 ゚∀从「何」
( ^ω^)「いや、ほら、例の机のメッセージへの返信」
('、`*川 「あー、それ今高岡から聞いてたよー」
*(‘‘)*「なんかすごいロマンチックよね」
川д川「……そう?」
わいわいと会話を広げようとする女子と軽く笑いあって、

( ^ω^)「なんかいい案無いかお?」
と一言。
聞いとくだけ聞いとけ的なちょっぴり投げやり思考。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:36:48.11 ID:cqdDPjHu0
支援

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:38:15.72 ID:rSxGqWO50
川д川「……愛しています、だから私は何も語りません」
('、`*川 「シェークスピアか」
从 ゚∀从「欧米か」
シェークスピアは西洋だよ。伊藤さんの知的な突っ込み返しですらもうどうでもいい。
女子の反応は打って響きまくった鐘のようだ。僕若干引き気味。
何ですか。皆さんそう言う気障な奴がご所望ですか。


*(‘‘)*「人と場合と財政によるわね!」


沢近さんが言う。うわなに一番最後生々しい。

川д川「女の子は狡猾じゃないと生きていけない、から……」

サダッチーこと貞子さんが言う。何か触れてはいけない世界な気がするお。
ふとハインリッヒ高岡と目が合う。なんか凄いイイ笑顔でこっちをみながら、

Σb从>∀从「Don´t think, feel!」

(; ^ω^)「ようはいい言い回しが思いつかんかっただけじゃまい……」
从 ゚∀从「なーんかいった?」
そして女子陸上部砲丸投げ部門のエース、ハインリッヒ高岡からのヘッドロック。
し、死むる……!!
(;;^ω^)「なな、ななな何も無いですお!!」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:38:28.48 ID:A3z4d1XTO
支援

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:39:17.81 ID:cqdDPjHu0
支援

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:39:29.14 ID:rSxGqWO50

そしてジャストタイミングに鳴る授業開始のベル。ある意味福音。救いのファンファーレ。

ありがとう(全然参考にならなかったお!)
喉の先まで出てきた本日二度目の後半の言葉(これを言ったら殺される。)を
また無理やりに胃の方に返して、僕たちは席にもどった。


もうなんかみんなだめだ。


そうして僕が結局書いたのは
『初めてそう言われたお! ありがとう』
すんごい普通。
僕と言う人間を正確に表しているように思う。いろんな意味で等身大。笑える。



47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:40:48.51 ID:rSxGqWO50

( ^ω^)「ってな事があったんですお」
ジュコココココ。もてなされたコーラを飲み干してから、僕はストローの先を噛んだ。
部屋は少し埃っぽくて、それは締め切ったカーテンと固く掛けられた窓の鍵の二重奏のせいで。

3年前からこの部屋の主は外界との交信を一切遮断している。
電気灯の青白い光だけが発光源の部屋。
年がら年中それを浴びまくりの家人は、
3年前の風貌からまったく変わっていないようにも思えた。
外に出たほうがエネルギー使って余計老けるって事だろ。カラカラと笑う家人は記憶に新しいが、やはりずっと前の記憶と瓜二つである。

世に言うひきこもり。

('A`) 「そうか。で、俺になんて言って欲しいんだよお前」
ひきこもりこと家人のドクオが、デスクワーク椅子で回りながら僕に問うた。
いや、あのねぇチミ。ストローから口を離す。

( ^ω^)「ドクオがなんか今日あったかって言ったから話しただけだお」
('A`) 「俺のせいですかそーですか」
ため息とその言葉を返される。歯噛みしていたストローから口を離して、

( ^ω^)「義務をまっとうした僕に何かプリー」
('A`) 「俺のコーラでも勝手に飲んどけ」
( ^ω^)「間接キッスっすかお」
('A`) 「絞めるぞ。」
冗談だお。そして冗談じゃねぇお。
露点に達して、表面の濡れ始めたコップを手にとって本日二杯目のコーラを啜る。
ドクオの部屋へ来て遊ぶのはほぼ日課だ。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:41:42.74 ID:rSxGqWO50
それは何も先生やドクオの両親に促されてやっている事ではなくて、
僕自身もここに毎日来ている理由はよくわからなかったりする。
しいてあげるなら「なんとなく」

この閉鎖空間のような(ようなは付けなくてもいいか。)場所が気に入ってたりするのかも知れないし、
ただ単にドクオが気の置けない仲だからなのかも知れない。

( ^ω^)「つーかドクオには持久力ってもんがないお」
('A`) 「は?」

( ^ω^)「中三になってパッタリ学校も、つか外に出なくなるし」
('A`) 「あー、はいはい。またその話か」

( ^ω^)「長距離走者がそれでいいのかお」
小学校からの腐れ縁であるドクオに僕は語りかける。
コーラの炭酸が口の中にまだ残っていて、パチパチと攻撃するように発泡している。

少し説明を入れよう。
中学に上がってから、僕とドクオは仲良く陸上部に入った。
そこでドクオは長距離を専門種目にしたという事に、僕の発言は帰来する。
持久力と粘り強さが求められる長距離走者がそれでええんかと言うのが僕の持論。

('A`) 「阿呆。長距離に求められるのは持久力なんかじゃねぇよ」
( ^ω^)「ほぉ……?」
これは興味深い。ドクオが首を一回しすれば、コキリと骨がなった。
時計の針が時間を刻む音と、パソコンの起動音だけが全部を満たす。そんな中でドクオが言う。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:42:07.61 ID:cqdDPjHu0
支援

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:42:16.52 ID:/aF4M6FQO
これから読むから支援!

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:42:46.49 ID:rSxGqWO50

('A`) 「諦め。諦めだよ、長距離に大切なのはな」

くあ。欠伸をするのもめんどうくさそうだ。
……って、いやいや。何で?
ドクオの言葉は、僕の持論とは真っ向から対立するものだ。と言うか、それで、いいのか。

('A`) 「走りきらなきゃ終らんのが長距離だからな。
あー、もうここでいいやーとかあの地点ついたらそこから歩こうとか、
そう言う念を俺らは常に諦めなきゃいかん。」

( ^ω^)「………………」

唐突気味ではあるが、僕はその時過去に一度
何故外に出ないのかとドクオに詰め寄ったことを思い出した。

『さあ? ぜんまいでも切れたんだろ』
そう言えば、あの時もドクオはどこか諦めたように笑っていたように思う。
あの時からこの、目の前の長距離走者は何かを諦めていたのだろうか。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:43:08.10 ID:A3z4d1XTO
支援

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:43:16.59 ID:cqdDPjHu0
支援

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:43:34.66 ID:rSxGqWO50

('A`) 「解ったかコラ短距離走者」
( ^ω^)「勉強になったようでならなかったお長距離走者」

ふざけ合って笑い合い、僕らはダウナーに時間を潰していく。
よしっ。と立ち上がったドクオは、やはり何かを諦めたように笑い、

('∀`) 「モンハンやるか」
( ^ω^)「おー。今日はドラゴン狩り祭だおー」

たぶん、青春ってこんなモンだ。

    《そのさん 一筆けいじょう。》終
             そのよんに続く。

っとここで一区切り。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:45:32.37 ID:eTnlhvbe0
長距離に大切なのは「諦め」か…。
なかなかおもしろい発想だな。

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:49:45.12 ID:A3z4d1XTO
よん投下しないのかな…
 
>>1とりま乙

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:49:49.81 ID:eTnlhvbe0
支援

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:53:17.26 ID:rSxGqWO50
http://www.uploda.org/uporg850677.jpg
さらに厨臭さを出すべくプロットの紙うp。毎回こんな感じですすめてます。
こう言う裏側って案外見えないもんですね。見せない方がいいんでしょうか。

携帯さんに優しくない画像の重さです。申し訳無い。
ハインリッヒは魅音的なキャラの位置付けでいいんじゃないですか。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:53:59.69 ID:/pEJfC8U0
支援

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:55:41.22 ID:eTnlhvbe0
>>58
sugeeeeeeeeeeeeeeeeeee
でも何でルーズリーフに書くんだ。
メモ帳とかに打った方が早くね?

っつーか、今日の投下はもう終わり?

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 21:59:09.93 ID:A3z4d1XTO
>>1に惚れますた

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:00:10.98 ID:rmtU6Bn90
これはまとめあるの?

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:00:20.09 ID:TYvv56y3O
>>1

そして少し素人の感想を言わさせてくれ

地の文がなんかクドすぎる気がする
そのせいで少し読みづらいとこがあるために読者をちょっと限定しちゃうかも

まぁそれが独特な雰囲気を作ってるのも確かなんだけどね

失礼した

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:01:24.94 ID:rSxGqWO50
>>60
パソコンに従事できる時間が少ないのと、あとは
ワープロで打つより紙面にかいた方がいいよ的なことをどこかの評論で見たのが
大きな理由です。>>60さんも是非一回やってみて下さい。
埋め尽くされたルーズリーフを見ると妙な満足感が生まれます。


投下はよんまでやらせて頂きます。これだけじゃあ申し訳無い。
ちょっと飯食ってきます。10分ほど失礼します。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:03:42.07 ID:A3z4d1XTO
wktkして待ってる

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:04:15.54 ID:rSxGqWO50
>>61
ありがとうございます。掘っていいですか。

>>63
いえいえ、そう言う素直な指摘はありがたい限りです。
一人称のピロートークが粘っこいとはよく言われます。努力あるのみですかね。
そしてしようとする度に粘度が上がってるとも言われます。
申し訳無い。精進します。ありがとう。

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:04:18.09 ID:uICGlkZ30
保守

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:07:29.25 ID:TYvv56y3O
>>63
すさまじく影ながら応援してますね



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:08:21.91 ID:uICGlkZ30


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:08:41.28 ID:TYvv56y3O
なんという誤爆…本当は>>63じゃなくて>>66

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:08:54.48 ID:r7hGx1xA0
うん、なんかな、気持ち悪い

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:11:16.85 ID:A3z4d1XTO
そろそろかな

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:15:35.33 ID:uICGlkZ30
保守

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:20:05.80 ID:A3z4d1XTO
ほす

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:25:13.41 ID:A3z4d1XTO


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:29:57.53 ID:A3z4d1XTO
られるまでは絶対落とさない

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:35:38.55 ID:A3z4d1XTO
死守

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:39:12.91 ID:rSxGqWO50
お待たせしました只今戻りました。
そのよん投下したいと思います。

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:41:07.40 ID:A3z4d1XTO
ktkrwwwwwwwww

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:41:36.01 ID:cqdDPjHu0
wktk

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:41:48.34 ID:rSxGqWO50
《そのよん 会話ろぐはとってない。》

さて。

朝一番に自分の机の前で呆然としているのも僕くらいのものだろうか。
教室内の喧騒と、外から聞こえる雨音が体のいいバックミュージックだ。
クラスメートたちは昨日の晩御飯の内容やTVドラマ、
あるいは今日の小テストの話題で盛り上がっている。

さてその一角、僕の机。

( ^ω^)「…………おー」
ゆるゆると吐く息はどこか震えていた。
この感情、歓喜とでも言うのだろうか。

        ヽ       初めてそう言われたお! ありがとう
         (^ω^)-┐   
       ┗-ヽ ノ       どういたしまして。
         ┏┘     友人はムカツクと言っていたが、私はそうは思わないよ。

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:43:14.34 ID:stDZ3BiZO
支援

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:43:18.08 ID:A3z4d1XTO
支援

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:43:18.67 ID:cqdDPjHu0
支援

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:44:29.85 ID:rSxGqWO50
( ^ω^)「…………おー」
もう一度、意味のない言葉を、感極まった声を出す。
整頓された字とでも言おうか。バカの一つ覚えみたいに言っているが、綺麗な字だ。
それからヤブから棒気味に、頭にメシャ、と衝撃。


( ゜ω゜)「ぬふぉ!?」

唾が飛び出て放物線。

从 ゚∀从「うっわ、汚ねぇ」
あれ。僕の頭の痛みがリアルならば、原因を作ったのは僕の背後で
ケラケラ笑いながら人の後頭部をグーで殴って置いてさらに
『うっわ、汚ねぇ』って罵倒してきた人物だと思うんだけど。

( ^ω^)「な に す ん だ お ……!」
从 ゚∀从「えー、いやー、なんかお前の頭の上にお花畑が見えたから
こっちに戻ってこさせようと思ったもんのすごい親切心みたいなー?」

もんのすごい大きなお世話様お。

从 ゚∀从「何かおっしゃってかしらー?」
(; ^ω^)「ひ、人のピロートークにまでツッコミいれんなお!」
両の手でガードをする僕に、ケッと悪付いたハインリッヒ。
暴行の現行犯なのにそれももう日常なのか僕らを特異の目で見てくるクラスメートは誰一人としていない。
くやしい。

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:45:51.76 ID:rSxGqWO50
从 ゚∀从「それで、何して……ああ」
合点。
ハインリッヒが僕の机をじぃと見る。どうでもいいけど肩に顎のせんなお。こしょばい。

从 ゚∀从「いーじゃんいーじゃんすげーいーじゃん」
棒読みでハインリッヒ。うるさいお電王。

从 ゚∀从「んー……何々、どういたしまして……」
読み上げるハインリッヒ。別の意味でこしょばいのだけれども。
背後霊のように背後に立つハインリッヒは非常にのんびりと音読している。
つられて僕も読み返せば、また少し心が浮き足立った。

从 -∀从「ふむ。おかしいのは感性か、目か……」
( ^ω^)「その話はもういいお」
从 ゚∀从「なんだよー」
返信するつもりではあったけど、まさかまた返答が帰ってくるとは思わなかった。
先の見えない暗闇に語りかけるような感覚であったために、
僕は平常以上に喜びを感じているのかもしれない。

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:46:46.34 ID:cqdDPjHu0
支援

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:46:48.27 ID:A3z4d1XTO
支援

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:47:09.91 ID:/pEJfC8U0
支援

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:47:50.02 ID:rSxGqWO50
从 ゚∀从「私ってことは女かー。お前、俺だけじゃあきたらず……ふご」
おま。ハインリッヒが妙なこと言う前に口を塞ぐ。それが最後の『ふご』だった。

変態ラブコメ現在進行形なのにそれももう日常なのか
僕らを特異の目で見てくるクラスメートは誰一人としていない。
くやしくはない。

そして手に篭もる熱。

( ^ω^)「つか、なあ体熱いお。熱でもあるのかお……?」
从 ゚∀从「俺に限って?」
( ^ω^)「心配したわたくしめが阿呆でございました」
よろしい。とハインリッヒ。くそぅ。

从 ゚∀从「朝練なのよー。もーお疲れ様よ俺様は」
( ^ω^)「雨の日もかお。陸上部は大変だおね」
うわっ、すっごい他人事だなおい。ジト目のハインリッヒ。
それからカラリと笑う。

从 ゚∀从「あー、つかブーン、なんでお前、高校で陸上やらねーんだ?」

その問題が酷く素朴だ、と体現するハインリッヒの声。

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:49:28.80 ID:A3z4d1XTO
支援

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:50:02.10 ID:rSxGqWO50
(^ω^ )「お?」
从 ゚∀从「県タイム保持者がもったいねー」

ハインリッヒにしては珍しく、ため息が漏れた。
中学まで陸上をやっていた僕であるけれど、高校に上がってからは自然とそれをやめてしまった。
走る事は、今でも好きだ。だけれど陸上をやろうという気にはどうしてもなれなかった。
先生にやれやれと急かされる度に、その気持ちは大きくなっていったのを、今でも思い出す。

『さあ? ぜんまいでも切れたんだろ』
ドクオの言葉が再生された。
僕のぜんまいも、もしかすると切れてしまったのかも知れない。

「さあ。なんでだろうかお」
「ふぅん……」
ハインリッヒがあっさりと食い下がる。珍しい事尽くめだ。
ふと窓の外をのぞいて、今日の雨はもうちょっと強くなるかも知れないなと思った。

喧騒と雨音はチャイムの音にかき消され、満を持して前方の扉から教師が入ってくる。

「じゃあなー」
ひらひらと後ろ手を振りながら去っていくハインリッヒを見ながら、
僕は着席する。手に取ったシャーペンは板書をする為じゃなくて、

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:50:07.09 ID:cqdDPjHu0
支援

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:52:06.26 ID:A3z4d1XTO
支援

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:53:43.38 ID:rSxGqWO50

『みんなムカツクって言うから正直落ち込んでたんだお!
 それにしても雨がうっとおしいお』

よし、完成。
1人で大袈裟に頷いてみた。
文通をやって居た時代の人間って、多分こんな感じだったのだろう。
相手はどう言う返事をしてくれるのだろう。いつ返してもらえるのだろう、とか。


多分そんな僕は今、割と青春してたりするのだろう。


 《そのよん 会話ろぐはとってない。》 終

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:54:29.40 ID:cqdDPjHu0
乙!

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:55:38.15 ID:A3z4d1XTO
乙っす

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:57:36.76 ID:/aF4M6FQO
落ちませんように

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:57:54.05 ID:rSxGqWO50
《そのよんてんご たあいもない会話。》

「雨…………?」
机の上に記されたメッセージを見ながら、もう一度私はそれを頭の中で租借する。
そしてソフトに叩かれた肩に反応して後ろを向けば、

「よっす。机の君から返信でもあったの?」
机の君ってなんだろうか。
「だから。あー、うん。そのムカツクイラストの人」
「いや、可愛いと思っ……」
「はいよー。アンタの趣味はわかんないわ」
言葉を遮られて、少しだけ眉を寄せる。
ごめんごめん。と軽く笑ってくる友人にまあいいが、と一言。
そうして友人は片目だけを細めて、小悪魔のように笑いかけてくる。

「つーかほら。次移動だし、さくさく返信しちゃいなさい」
「あ、ああ……しかし、せっかく書いてくれたんだし……」
「何事も全力投球なのはいいけどぜんまい切れるわよ」
じゃあ授業の後にでも書けばいいじゃん。
教室の喧騒の中、他愛もない会話をする。小さく相槌を打って、世界史の教科書を取り出す。

ξ゚听)ξ「ほら、いくわよクー」
川 ゚ -゚)「了解。ツン」


机の上に、予備のシャーペンが転がった。


《そのよんてんご たあいもない会話。》終
         そのごに続く!

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 22:58:42.28 ID:A3z4d1XTO
ちょwwwww終わってなかったwwwwww

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:00:12.19 ID:cqdDPjHu0
ちょwwww

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:00:38.06 ID:sTlu6AY80


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:00:58.15 ID:rSxGqWO50
と、散々お待たせしておいてこれだけです。
地の文は押さえ気味でいった方がスッキリしますね。
けれども少なすぎると生首会話だし、当面は呼吸というか間をつかむのが課題ですかね。
と、チラシの裏でした。

さて、支援と保守ありがとうございました。
これが落ちた場合はまたこちらで立てたいと思います。
ただ今日明日とは言い切れません。申し訳無い。

体を大事に早めのご就寝を。視力は一生のパートナーです。
では、失礼します。

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:01:41.92 ID:rSxGqWO50
>>100
予想を裏切るのが大好きです。いい意味でも悪い意味でも。
いや色んな意味で。
>>101
わーいwww

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:01:51.66 ID:w0BmNbcZ0
もうちょっと行間あけたほうが良さそうです支援

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:02:50.92 ID:w0BmNbcZ0
終わってるし!
乙!

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:02:51.72 ID:A3z4d1XTO
今度こそ
>>1さん乙です

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:05:26.58 ID:/pEJfC8U0


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:09:36.06 ID:wbMRixD8O
>>1乙。

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