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( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

1 :代理:2007/06/21(木) 20:08:32.85 ID:JftWXWEN0
規制解けたのにスレ立てれないなんて不思議でつね

まあktkr支援

2 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:11:10.09 ID:EagyJmYX0
最近スレ立てできない不思議。


>>1さんありがとうございます!!
今日は予定より一日早いですが、12から14話まで投下しようとおもいます。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:12:12.59 ID:DuhcoSMJ0
wktk
あと、禿BBは氏ね

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:13:12.67 ID:EagyJmYX0
少し長くなりますが、ちゃんとした人物紹介テンプレを作ってきましたので、それをまず投下します。

5 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:13:55.96 ID:EagyJmYX0

( ^ω^)ブーン。駆動兵器『2CH-VG』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

('A`) ドクオ。駆動兵器『2CH-VB』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

川 ゚ -゚) クー。駆動兵器『2CH-VR』に搭乗するVIPの兵士。ν時代からのエースパイロット。少尉。

(´・ω・`)ショボン。VIPの兵士。モララーをスパイの行動に見立てて殺害。VIPに大きな不満を持つ。二等兵。

( ゚∋゚) クックル。VIPの兵士。何故か色々なパイプを持つ、ブーンたちのまとめ役。ショボン同様、VIPに対して不穏な動きを見せる。二等兵。

( ゚∀゚) ジョルジュ。VIPの兵士。明るく、表裏の無い性格。デミタス中尉と共に、前国民代表ミルナを助ける。一等兵。

( ゚д゚ ) ミルナ。元国民代表兼アンカーズ捕手。今は戦争勃発への責任を感じ、地位を全て捨てて軍人になる。二等兵。

( ,'3 ) バルケン。駆動兵器を扱うVIPの科学者兼演習棟長。駆動兵器を開発した荒巻の研究チームに所属していた。中尉。

从'ー'从 ワタナベ。駆動兵器を扱うNRPの乗員。

@^0^@) ホッペマン。ワタナベと同じく、NRPの乗員。

ミ,,゚Д゚彡 フサギコ。VIP軍幹部。冷徹無慈悲な男。ブーン、ドクオ、クーなどを含めた、駆動兵器隊を秘密裏に結成。元武器商人というコネを生かし、駆動兵器への資金面バックアップをしている。少将。

6 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:15:19.43 ID:EagyJmYX0

/ ,' 3 荒巻スカルチノフ。博士。駆動兵器の開発者。今も中央研究所にて、駆動兵器の開発を日夜進めている。

(・(エ)・)クマー。ν帝国の大統領。諸悪の根源ともとれる人物。ニーソク欲しさに大陸を巻き込んだ戦争を展開させた。

从 ゚∀从 ハインリッヒ。ν帝国大統領クマーの側近。何を考えているかわからない言動、行動をする。暗殺部隊にも所属していた。カタナを好んで使う。

(´・_ゝ・`) デミタス。ニーソク軍人。落ち着いた物腰の人物。中尉。

(-_-) ヒッキー。ν帝国軍人。荒巻に恨みを抱いている。

( ◎□◎) モルモロ。ν帝国の幹部。メガネをかけていて、どこか嫌らしい性格が伝わってくる風貌。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴ タナシン。軍隊長以外は不明。

【国の位置関係】

    VIP        ↑北

   ニーソク

 ν     ラウンジ 

7 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:16:59.69 ID:EagyJmYX0
では、前回さるさんを喰らってしまったので、今回は少しゆっくりですが投下していこうと思います。
よろしければ、最後までお付き合いください。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:17:11.77 ID:JftWXWEN0
支援

9 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:18:45.80 ID:EagyJmYX0



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第12話

10 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:20:01.96 ID:EagyJmYX0


川;゚ -゚)『核……エネルギーだ』

 ブーンは驚愕した。
遠い、遠い昔の戦争。νもVIPもニーソクも無かった頃に、ある国をきっかけに、世界へと飛び火した戦争があった。
戦艦が轟き、戦闘機が空を制した時代。
その時代に使われて以来、世界では、兵器として禁じられてきたモノ。
それが、核兵器。

(;^ω^)「そ、そんな……そんなこと、許されるわけないですお!!!」
川;゚ -゚)『だが、可能性としてはこれ以外考えられない』

駆動兵器を動かす為のエネルギーは、生半可なものではない。
従来の兵器より、より精密に、より素早く動かす為に、より濃く、より強いエネルギーが必要になるのである。
ヴィプクロメタリウムがあってこそ、駆動兵器を動かすことができるのであるが、それでも搭乗者には危険が伴う。
そのヴィプクロメタリウムを使わずに、駆動兵器を動かそうとすると、やはり現在軍で使用されている電気エネルギー、液体燃料では無理がある。

なので、そのような事を全て含めたクーの頭の中に残された選択肢というのが、原子力、核エネルギーなのである。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:20:36.76 ID:g4LvzyW+0



昔々

このたいりくには とても数のおおいみんぞくと

少ない数のみんぞくが住んでいました。

みんぞくたちは、狩りをし、かちくを育て、さくもつを育て、
あらそいも無く、平和にくらしていました。



しかしあるひ 数のおおいみんぞくが、少ない数のみんぞくを おそい始めたのです。

数のおおいみんぞくは じぶんたちの欲を満たすために、少ない数のみんぞくの ざいさんをうばいました。

あっとうてきな数の差に、少ない数のみんぞくは なすすべもありませんでした。

そしてたいりくはあっというまに、数のおおいみんぞくのものとなってしまいました。

そして少ない数のみんぞくは、異民族と呼ばれ、きらわれてしまいました。

そしていまでも数のおおいみんぞくは
異民族をいじめるのでした。





12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:21:18.08 ID:g4LvzyW+0
まじごめん。誤爆した。すいません。わざとじゃないです。信じてください。

13 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:22:52.43 ID:EagyJmYX0

 ブーンの手が、一気に震えだす。
教科書や、両親からは聞かされていた。過去の大きな過ちのことを……。
『死の光』。この大陸では、核のことをそう読んでいる。
そんなものが、今、自分の目の前に……?

(;^ω^)「て……、手放してもいいですかお……?」
川 ゚ -゚)『……うむ。ゆっくりと、だ』

 トリガーをゆっくりと引き、ブーンは銀の駆動兵器を地面へと下ろした。
そして、クーも同じく、地面へと駆動兵器を下ろす。

川 ゚ -゚)『……私はこのまま、ドクオの方へと向かおうと思う。ブーンはこの場所で待機をしていてくれ』
(;^ω^)「り、了解ですお!!」

 そういうと、クーは、暗闇の中、時たま光を放つ方向へと駆動兵器を進めた。
脚部についているブースターが激しく唸り、土煙を上げて行ったのを、ブーンは確認した。そして、今自分が置かれている状況を考える。

( ^ω^)「この二体……やっぱり、核なのかお……?」

 νだって、核の怖さはもちろん知っているはずだ。
自分達は、所謂『死の光』を浴びた民族の末裔だ。
過去の教訓となる、核に関する文書は多く残されている。
誰もが知っている。
使って幸せになるものではない、と。

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:23:57.12 ID:vRIIPKHiO
しえーん

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:25:13.02 ID:JftWXWEN0
そうか怪盗か
支援

16 :>>11、>>12わろたw:2007/06/21(木) 20:25:53.08 ID:EagyJmYX0

『……ン……。ブー…さん』

 やっぱり、戦争は人間の、性だ。

从'ー'从『……ブーンさん?聞こえていますか?』
(;^ω^)「……はい!!はいですお!!!」

从'ー'从『さきほど、クーさんから通信が入りました。そちらの駆動兵器を二体回収しに行きます』
(;^ω^)「回収ですかお?核兵器の可能性が――」

从'ー'从『はい。それも伺っております』
(;^ω^)「でも……危険ですお……」

 震えたような声を放つブーンに、バルケンが活を入れる。

( ,'3 )『……ブーン二等兵。こんなことで怖がっていてはいけない。これは、戦争。そして、我々は軍人なのだぞ』
(;^ω^)「……すいませんお」

――くそっ。
いつも、自分の背中にまとわりつく恐怖。
今までずっと、明るく取り繕ってきたんだ。それが、こんなちっぽけな事によって取り払われてしまった。
僕は、やはり臆病者だ。
こんな奴、軍人なんかに、ましてや、駆動兵器になんて――乗れない。

気づくと、涙がブーンの頬を伝う。

( ;ω;)「すいませんお……。情けないですお……」

17 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:28:22.69 ID:EagyJmYX0


( ,'3 )『……ブー…』
从'ー'从『ブーンさん。私が言うのも可笑しいですが、自信を……。自信を、持ってください。あなたは、そんなに弱い人間ではありません』

 突然、ワタナベが優しくブーンを諭す。

( ;ω;)『!!』

 ブーンにしては、意外であった。ワタナベから、こんな言葉をもらうだなんて。
駆動兵器を降りろ、そう言われるのを覚悟していた。しかし、ブーンを襲う天命か、駆動兵器から降ろそうとはしない『何かの力』か。

( ,'3 )『……弱い人間であるなら、もう会議の時に死んでおろう。ワタナベの言うとおり、もう少し、自信を持てばいい、そう私は思うぞ?』

( つω;)「……っ。も、申し訳ないですお……」
从'ー'从『VGの上空へと、あと15秒で到着します。ブーンさん、作戦は続いています。頑張ってくださいね』

 そうだ。くよくよしてちゃダメだ。
自分らしさを失っていた。こんなのは、自分じゃない。
たとえ、ずっと臆病者の自分だとしても、死ぬまでに、結果は必ず出してやる。

 犬死なんかしてやるものか。
僕の2CH-VGで、死ぬまで抗ってやる。

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:29:13.43 ID:JftWXWEN0
支援

19 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:30:51.76 ID:EagyJmYX0

 そうして、二台のν帝国駆動兵器をNRPに格納すると、ここから一番近い基地、ニーソク国国境南部基地へと急いだ。
ブーンは、NRPを見届け、そして、ふと自分の腕を見た。

 駆動兵器に乗る前と比べて、一回り太くなった腕を見ていると、どれだけ辛い訓練をしてきたのかが、頭に鮮明に浮かんだ。
その光景を、もうブーンは、辛く思わない、苦く感じない。
トリガーを握り、VGへと話しかける。

( ^ω^)「……2CH−VG。死ぬまで、一緒だお……」

 ノトーリアスを立ち上げる。
ブースターが熱を持ち始め、周囲の空気が、チリチリとしだした。
焦燥ではない、何か力の篭った空気。それが、ブーンを覆い始める。

( ^ω^)「空を……走るお」

 メインカメラに、再度火が点った。
赤く、けたたましく対象を捉え、離さない。
そして、ブーンへ、どこからか、問いかける声。

『準備は、できているか。
これから襲い来る人生の風に立ち向かう覚悟は、できているか――。』

 それは幻聴か、もしくは駆動兵器の声なのか……。

( ^ω^)「……つい、さっきできたお」

 トリガーの側面。
ノトーリアスのボタンを、ブーンは、力を込め、深く押し込んだ。

20 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:32:30.73 ID:EagyJmYX0

 時を少し戻し、シガ谷の森林で、ドクオとνの駆動兵器との戦闘が始まっていた。
木々にさえぎられ、銀の機体を捕えきれない。

 あの蜘蛛――。
2CH-VBにしては、余にも障害物が多く分の悪い場所。

(;'A`)「……ちょこまかしやがって!!!」

 これだけV-Rifle1を撃ったのだ。何発か当たっていても……おかしくはない。
だがしかし、全く当たった手ごたえが無い。
レーダーで見る限り、その長い手足、であろうか、それを樹木へと引っ掛けて高速移動をしているようだ。

 2CH-VBを少しずつ後退させるドクオ。
νの銀も、少しずつドクオへと詰め寄る。せめて見晴らしのいい場所に出ることができたなら――。

(-_-)「ふふ……。見晴らしのいい場所まで出ようって魂胆かな?そんなの、させないよ……?」

 そう、相手も馬鹿ではない。
いや、ドクオより一枚も、二枚も上手である。
まるで、チンパンジーのように木を手で掴み、自在に移動するν帝国駆動兵器『カンダタゴロシ』が、ドクオへと迫る。
脚部のブーストを使い、バネのようにドクオの背後へと飛び跳ねた。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:34:29.58 ID:JftWXWEN0
支援

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:34:41.12 ID:551Zch8MO
待ってた

23 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:35:07.09 ID:EagyJmYX0

(;'A`)「なっ……!!」

 咄嗟にライフルを撃つも、余にも素早い為、掠りもしない。
自分の上空を通過するものに目を取られ、月を仰がされたドクオは『カンダタゴロシ』を、一瞬ではあるが、見失ってしまった。
そして、背中に大きな衝撃が走る。
すると、VBの肩に、二つの大きなナイフが刺さっていた。

(;'A`)「な、何だこれ!?」

(-_-)「気づいた時には、もう遅い。絡み絡みつく蜘蛛の糸。腕に脚に、頭に腰に……」

(;'A`)「……構ってられねぇ!!」

 ドクオは、蜘蛛の腕から発射され、VBの肩に刺さったナイフを無視して、ライフルを蜘蛛へと向ける。
が、向こうの腕にワイヤーが引っ張られ、肩がぐらついてしまい思ったような方向へ撃つことができない。

(-_-)『君ぃ……馬鹿じゃないのか?こういうことを封じる為に、コレはあるんだよ?』

(;'A`)「……っ!!」
(-_-)『それに……』

 『カンダタゴロシ』が、ドクオの周囲を旋回するように移動する。
ドクオは為す術も無く、ただその場で倒れないように踏ん張るだけとなった。
しかし、その負けん気が、更なる問題を引き起こす。
ドクオの肩に刺さったナイフが、楔のような役割をし、ワイヤーがVBを絡め取ったのである。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:35:43.76 ID:Qf/YdEiR0
支援

25 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:36:26.12 ID:EagyJmYX0

(-_-)『ぐるぐる巻きになってるよ?大丈夫なの?』

(;'A`)「……!!」

 ギリ……ギリ、と、歯軋りのような、歯車と歯車が無理やりかみ合わせようとしているような、嫌な音がコクピットに響く。
腕も絡め取られてしまい、まさに、雁字搦めのような状況になりつつあった。
ドクオは必死にトリガーを握り、引く。
だが、ワイヤーが強固で、なかなか引きちぎれない。
いや、無理に引きちぎろうとすると、ヴィプクロミニウムで出来ている機体が自分の力の反動で壊れてしまうかもしれない……。

(;'A`)(どうすりゃいい……!!?)

 完全に上半身を捕えられてしまい、ドクオの乗るVBは沈黙してしまった。
黙りこくったVBを確認した後、νの駆動兵器は、ドクオの正面へとまた、回り込んだ。
そして、ドクオが先程まで装備していたV-Rifle1を拾い、構える。
ワイヤーで繋がれた長い腕が、ライフルをVBのコクピットのある、胸部へと宛がう。まさにゼロ距離射撃のよう。

(-_-)『何発耐えられるか……試してみましょう……!!!』

 銃口から、容赦なく発射される無数の弾丸。
先程まで、ドクオの自分の身を守る武器であったのに、今は、自分の命を奪おうとするモノになってしまった。
激しい衝撃と、轟音がドクオを襲う。

(;'A`)「うぅ……っ!!」

26 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:39:32.64 ID:EagyJmYX0

 そして、その攻撃は、V-Rifle1の弾が無くなるまで続いた。
弾数にして、およそ630発の局所集中攻撃。
その攻撃にも、VB、いや、ヴィプクロメタリウムは耐え抜いた。正確に言うと、VBはほぼ無傷であった。
その光景を見て、ヒッキーがおかしく思わないはずがない。
情報にはあったが、ここまで強固なものだとは予想外であった。

(;-_-)『おい……なんで……なんでお前、まだ壊れないんだよ……!!!!』

('A`)『……』
(;-_-)『なんとか言えよ!!なんとか言えって言ってるだろ!!!』

 ドクオは、今のνのパイロットの発言で、ある事に気づいた。
それは、νの機体は、VIPの駆動兵器の仕組みとは全く違う、ということに。
ヴィプクロメタリウムの存在をしっていれば、ただのライフル600発程度で壊れるわけが無い。
あくまでも、V-Rifle1は汎用ライフル。ドクオも、相手がヴィプクロミニウムでできている前提で考えていたので、牽制程度にしか視野には入れていなかった。

('A`)『最初とえらく違って、興奮してるな、νの兵士さんよぉ』
(;-_-)『……っ!!なんだと!!?お、お前のどこにそんな虚勢張ってる余裕がどこにあるんだよ!!』

 そう言って、ヒッキーはライフルをほうり捨てる。
そして、脚部に備え付けてあったサバイバルナイフのような形状の武器を取り出し、VBに近づき構えた。

('A`)『……近づくと、火傷するんだぞ?』
(;-_-)『……?何をいって……』

 その瞬間、ドクオの脚関節部分から斜め上を向いて、射出されたミサイル4発が、ヒッキーの乗る『カンダタゴロシ』の腕を吹き飛ばした。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:40:18.19 ID:vRIIPKHiO
しえーん

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:40:29.42 ID:JftWXWEN0
支援

29 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:41:20.91 ID:EagyJmYX0

(;-_-)『うっ……うあぁあぁあっ!!!』

 吹き飛んだ面から炎を吹いて『カンダタゴロシ』はその場へと崩れ落ちた。
すぐさま、ドクオは自分を絡め取っているワイヤーを取り外し『カンダタゴロシ』の頭部にハンマーパンチを叩き込んだ。
メインカメラをぶち壊されたヒッキーは、混乱と怒りを隠せない。

(#-_-)「くそっ!!!くそくそくそくそくそぉぉぉぉっ!!!」


('A`)『……この作戦、敵駆動兵器を見つけ次第、捕縛、確保優先とされている。
     貴君が命を惜しく思い、捕虜になることを望むのであれば、すぐに駆動兵器から出て、降伏をしろ』

(;-_-)『……っ。』

('A`)『降伏するか、しないかの答えを頂きたい』

 ドクオは冷静に問いかける。
向こうのパイロットだ。何か情報を持っていることには間違いが無かった。
なので、無闇に殺すことは、余り宜しくない判断。
このパイロットさえ大人しく降伏するのであれば、捕虜にして、情報を聞き出すこともできるのだ。


(;-_-)『……降伏……』

30 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:43:32.27 ID:EagyJmYX0

(#-_-)『降伏……、なんてするはずないだろぉぉ!!!』

 バック転のような動きと共に、蜘蛛でいう腹の部分を、レーダーで感知しているVBがいるであろう方向に突き出す。
すると、その腹部から、ネットが飛び出し、VBの一部へと引っかかった。

(#-_-)『ふふふ……ちょっと黙ってなよ!!!』
(;'A`)『な……!?』

 ネットに、強烈な電磁波のようなモノが伝わり、VBを襲う。
VBは、瞬間的にショートし、動けなくなった。
VBのボディから力が抜けたように、その場へと倒れこむ。
もちろん、コクピットも真っ暗になり、ドクオは一瞬何が起こったのかさえわからなくなった。

(;'A`)『……ショート!?』

 すぐに、コクピットの緊急用具入れからライトを取り出して、セーフモードのスイッチを押した。

…――現在、セーフモード起動中。復帰マデ、アト72秒。

(;-_-)『今回は、いいところまで戦えたみたいだけど、次はそうはいかないからな……』

(;'A`)「……逃がして……たまるか……!!」

 しかし、無常にも72秒というのは長かった。
ドクオはνの機動兵器をみすみす逃がしてしまう。
CPUの、起動を知らせる声が、コクピットに空しく響く。

(;'A`)「……くそっ……いつもじゃねえか……」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:44:51.77 ID:JftWXWEN0
支援

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:44:54.49 ID:VNj24jkk0
支援

33 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:47:07.27 ID:EagyJmYX0

 メインカメラをやられていたヒッキーは、レーダーのみを頼りに一番近くのν帝国基地へと向かっていた。
そう遠くは無いので、ヒッキーは安心していたのであろう。
いや、油断していても、VRの移動速度を、レーダーが捉えられたであろうか。

川 ゚ -゚)『もっと、早く逃げることはできたはずだが?』

 強力なモーター音が響いて『カンダタゴロシ』の後ろに、VRがつく。

(;-_-)『……誰だ!?』
川 ゚ -゚)『こちらから確認する限り、メインカメラと両腕を、すでにやられているらしいな』

 闇夜に照らされキラキラと輝く水面を横に、銀色の機体が足を止めた。
いや、正確に言うと、止められた、のである。
脚を掬うように、鎌で藁を凪ぐようにして、VRの鉤爪が『カンダタゴロシ』の両脚を切り裂き、吹き飛ばした。

(;-_-)『……ぐぅぅぅっぅっ!!!』

そして、ダルマのようになった銀を踏みつける。
とてつもないプレッシャーをヒッキーに与えつつ、クーは言い放った。

川 ゚ -゚)『この駆動兵器……。何をエネルギーとしている?』
(;-_-)『(こいつ……)な、何で動いてるか、知ってて聞いているんだろ?』

34 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:49:07.69 ID:EagyJmYX0

 やはり、といったところだった。
νは、核にも手を出し始めている……。

川 ゚ -゚)『……知ってて?お前の口からそれを聞きたいのだが……』

 脚のブーストを使い、勢いよく踏んづける。
バキバキと、鉄が砕ける音をだしながら『カンダタゴロシ』のコクピットをVRの脚が潰していく。
火花が飛び散り、もう、ヒッキーの乗る駆動兵器は完全に沈黙していた。
コクピットが、大きく歪み、ヒッキーに死が迫った。

(;-_-)『……ぐっ。そうだよ、核を使ったんだ』

川 ゚ -゚)『核を……使った?もしや、お前がこの駆動兵器を作ったのか?』

(-_-)『そうさ。すごいだろ?このカンダタゴロシはνの未来を伴っているんだ』

 カンダタゴロシ、という名前なのか。この駆動兵器は。
こいつを、生かしておくべきか……?
捕虜にして、こいつの持つ駆動兵器技術をVIPに流用することはできるだろう。
だがしかし、駆動兵器を製造できるほどの知識の持ち主。この私が策略に『もう』はめられているのかもしれない。

(-_-)『そして君は、捕虜の可能性含め、この核燃料の恐ろしさから、僕を殺すことなんてできないはずだよ』

川 ゚ -゚)『……』

 そうだ。おそらく兵器の心臓、小さい核融合炉でも積んでいるのであろう。
それを壊してしまうと、高い確率で核爆発が起こってしまう。

35 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:50:23.85 ID:EagyJmYX0

(-_-)『言っておくけど、核を積んでいる場所は、このコクピットの後ろ。
       君に、僕だけを殺して、核に傷一つつけないなんて、できるとは思えないな』

川 ゚ -゚)『……そうか。』

 どこか納得したような答えをヒッキーに言った途端、クーがカンダタゴロシの胸装甲を剥ぎだした。
バキバキと、乱雑に装甲を剥ぐクーを前に、ヒッキーは恐れ戦いた。

(;-_-)『……つ、潰したら君も死ぬかもしれないんだぞ!?』

川 ゚ -゚)『一向に構わん』

 おい、止めろ、などと、先程までの落ち着きを無くして喚くヒッキーを尻目に、4枚、5枚と剥いでいくと、コクピットが姿を表した。

川 ゚ -゚)『これがコクピットのようだな。お前はどうするのだ?』
(;-_-)『……』

川 ゚ -゚)『お前の命と、私の命を賭けた大博打も、いいものであろう?』
(;-_-)『……!!頭オカしいんじゃないのか!?核爆発だぞ!?この周りが吹き飛ぶn』

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:50:25.15 ID:JftWXWEN0
支援

37 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:51:18.58 ID:EagyJmYX0
 コクピットへ、鉤爪を突き刺すと、ヒッキーの声がもう、クーの耳へと届くことは無かった。
鉤爪を引き上げると、そこには赤い液体が付着していて、機械ではなく、人間を殺したという事を実感させられた。

 だが、それすらクーには快感にすぎない。

川 ゚ -゚)『爆発はしなかった……私の勝ちだ。』


 クーが一息ついていると、物凄い勢いで、VGが飛んできた。
轟音と強風を纏い、VGが地面へと着地すると、ブーンから通信が入る。

(;^ω^)『敵はどこですかお!!!』

川 ゚ -゚)『……ふふっ。君はずっとそんな調子の方がいいかもしらんな』
(;^ω^)『も、もう作戦は終了していたんですかお……』


川 ゚ -゚)『ああ。作戦は終了だ。ドクオを拾って、VIPへと帰ろう。ブーン』



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第12話 『無常の乞い』  完

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:51:56.58 ID:VNj24jkk0
支援

39 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:53:18.64 ID:EagyJmYX0
続けて13話も投下します。

40 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:54:31.26 ID:EagyJmYX0


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第13話

41 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:56:50.02 ID:EagyJmYX0

 ――ν帝国、中央都市ピチカート――

(#・(エ)・)「あいつは一体どれだけ問題を残して逝けば気が済むんだ!!!」

 大きな部屋で一人苛苛を抑えられずにしているクマー。
そう。その怒りの原因は、ヒッキーに対してのものである。
資金を与えたのをいいことに、開発を急進、驚異的な速度での3機の量産。
単独での発進。二機をVIPに奪還され、搭乗していた一機も殲滅。ヒッキーも同時に死亡。
これ以上の醜態が無いといってもいいほどのものであった。

(#・(エ)・)「やはりあいつには、荒巻の後釜など到底無理であったのだ!!」
从 ゚∀从「荒れているようですが、クマー殿……」

(#・(エ)・)「……なんだ」
从 ゚∀从「こんなものが、ヒッキーの机からでてきたんですよ」

 机の上にバサバサとプリント類を置いていくハインリッヒ。
クマーの目に入ってきたのは、あまりにも斬新すぎる設計図――。
ツーコクピットの、駆動兵器。

(・(エ)・)「……ほう。あいつも、悪い問題ばかりを残して逝った訳ではなさそうだな」
从 ゚∀从「では、これも含め予定通り、あちらとの交渉を進めても……?」

(・(エ)・)「……ああ。構わん。断るなら腕の二、三本でも切り落としてやれい」
从 ゚∀从「了解」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:57:25.24 ID:Qf/YdEiR0
支援

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:57:50.90 ID:VNj24jkk0
支援

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:57:58.94 ID:JftWXWEN0
支援

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 20:58:45.76 ID:551Zch8MO
面白すぎワロタ

46 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 20:59:27.91 ID:EagyJmYX0

 『カンダタゴロシ』と呼ばれるその駆動兵器の、解剖、解析が進む。
その様子を、ドクオとクーは見ていた。
あの戦闘からは、もう2週間程たっているのだが、各地での戦闘が、明らかに激化し始めていた。
この駆動兵器がきっかけに、双方の戦闘意欲の増強、戦争意義の確立に繋がっていった。

核兵器保有を肯定し、戦争に使用するを宣言したν帝国。
核兵器保有を否定し、戦争により使用を防ごうとするVIP、ニーソク。
依然参戦宣言以外は沈黙のラウンジ。

 元は侵略戦争だったのだが、いつの間にか、大陸を巻き込んだ大きな核戦争へとなりつつあった。

('A`)「カンダタゴロシ……。趣味悪い名前をよくもまぁνはつけるもんですね……」
川 ゚ -゚)「まあ元々は同じ国民だったんだがな……」
('A`)「五年で変わるものでしょうか?」

川 ゚ -゚)「うむ……。そういえばブーンはどこへ?」
('A`)「ああ、ブーンなら……ワタナベさんと向こうで話してましたよ?」

 演習棟の地下実験室の外の廊下をドクオが指差した。
確かに、向こうにはワタナベとブーンが二人で話をしている。

川 ゚ -゚)「……そうか」
('A`)「最近仲いいですよね、あの二人。なにかあったんでしょうか?」
川 ゚ -゚)「むう……」

 少し薄暗いライトが照らす地下廊下で、二人は話をしていた。
あの作戦が終わってからというものの、二人はよく一緒にいる機会が多い。
ワタナベの励ましが、ブーンの心へと響いたのか、またはその逆なのか――。

47 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:01:49.66 ID:EagyJmYX0

从'ー'从「ブーンさん。今日は、訓練あるんですか?」

( ^ω^)「いいえ。無いですお!どうかしたんですかお?」
从*'ー'从「いや……。よ、よろしかったら、晩御飯……一緒にどうかって……」

( ^ω^)「本当ですかお!?自分を誘ってくれるなんてありがたいですお!」
从'ー'从「そ、それじゃあこの調整が終わったら行きましょう?」
( ^ω^)「了解ですお!」
从'ー'从「じゃあ、行ってきます」

 ブーンは、何故か不思議な気持ちになっていた。
これは、恋心というものなのだろうか――?

 軍人同士で、このようなうつつをぬかすのはよろしくないな。うん。
などと、そんなことを交互に考えながら廊下に背を預け、腕を組む。

('A`)「……ワタナベさんと仲いいな、ブーン」
(;^ω^)「ブ……ブラクラ!!じゃなかった、ドクオかお」
('A`)「……」
( ^ω^)「そんな仲じゃないお。ただ、ワタナベさんはブーンを励ましてくれたんだお」

( ^ω^)「弱い人間じゃない、って言ってくれたお……。それが、とっても嬉しかったんだお」
('A`)「は、はぁ……」
( ^ω^)「もっと強い兵士になって、ワタナベさんの期待に沿えるように頑張るんだお!!」

('A`)「目標、ってやつか?」
( ^ω^)「……そう言える気がするお」
('A`)「そうか、よかったじゃないか」

48 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:03:17.03 ID:EagyJmYX0

 ポン、とブーンの肩を叩く。
ブーンにはワタナベさんの期待に添えられるように、といった目標が。
そして、ドクオにはブーンを守るという使命が。
共にベクトルは違えど、背中に刻み込まれていた。

( ^ω^)「じゃあ、ブーンは晩御飯を食べにいってくるお!!」
('A`)「おう。行って来い!」


 ブーンと別れたドクオは、久々にいつもの仲間の元へ向かった。
いつぶりだろうか。もう一ヶ月は会っていない。
食堂に着くと、いつもの三人が変わらず迎えてくれた。

( ゚∀゚)「お!!ドクオじゃねえか!!」

(´・ω・`)「待ってたよドクオ」
( ゚∋゚)「久しいな」

('A`)「おう。みんなかわらねぇな」

 相変わらずのメンバー。
駆動兵器に乗る前の事を思い出す。
あの頃……といっていいのか、ほんの数ヶ月前の事なのに、死ぬ間際に見る走馬灯のように思い出された。

49 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:04:39.25 ID:EagyJmYX0

('A`)「そういえば、ジョルジュは一等兵になったんだって?」
( ゚∀゚)「ああ。ミルナ元国民代表を助けたのと、ニーソク国のデミタス中尉からの打診があったんだってよ」

( ゚∋゚)「ジョルジュより立場が下とは、どこか複雑なものだな」
(´・ω・`)「ほんとほんと」

( ゚∀゚)「うるせーよ!!まあ、二等兵と一等兵に大きな違いなんて無いんだけどな」

('A`)「他に何か変わった事は?」
(´・ω・`)「やっぱり、最近はこの付近の国境が騒がしいね。よく警備しても、国境向こうで銃声が響いたり……」

( ゚∋゚)「以前よりは確実に戦闘が増えたな。俺達も、いつ向こうへと駆り出されるか、時間の問題か」

 やはり、いつもの話題というには重い、戦争の事である。
クックルもショボンも、ジョルジュもいつも通りだ。

ドクオは、口へオムレツを運ぶ。よく食べている好物の一つなのだが、いつも食べるより美味しく感じた。

('A`)「みんな、相変わらずでほっとしたよ」

(´・ω・`)「ドクオは、前よりもずっとたくましくなってるように見えるよ?」
('A`)「駆動兵器隊の人にもたまに言われるな、それ」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:05:16.19 ID:VNj24jkk0
支援

51 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:06:36.94 ID:EagyJmYX0

( ゚∀゚)「軍人なのにひょろひょろだったお前が、こうもガッチリしてくるってのは、いやはや駆動兵器ってすげぇなぁ!!」

(;´・ω・`)「駆動兵器をトレーニング機器か何かと勘違いしてない?」
('A`)「ハハ……いつもの事だな」

( ゚∋゚)「では、俺は持ち場に戻る事にする。構わずゆっくりしていてくれ」
(´・ω・`)「ああ。僕も今日はクックルと同じ場所だから一緒に行くよ」

('A`)「おう。またな」
( ゚∀゚)「ニーソク側ならあまり問題は無いが、ラウンジの方が少し不穏な感じだ。警戒しとけよー」

( ゚∋゚)「了解」

 クックルとショボンが監視体制へと戻り、ジョルジュも召集が入ったのか、そそくさと行ってしまった。
ドクオも、仕方ないので手短に食事を済ませ自分の部屋へと戻った。

 久しぶりに部屋でゆっくりする。
そういえば、大きい怪我などをしていたせいで、ここ最近は自分の部屋のベッドより、病棟のベッドで寝ることが多かった。
それよりも、さらに多いのが、駆動兵器のコクピットであるのだが……。

('A`)「やっぱり、ベッドはいいな……」

 目を瞑ると、スゥッと夢の世界へと入ることができた。
心地のよい眠りが、体を癒す一番の特効薬。どこかでそう聞いた通りだ。
明日も、VIPの為に、ブーンの為に頑張ろう。

52 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:08:02.70 ID:EagyJmYX0

 そして、宵闇が大陸を染める頃。
ラウンジ共和国西部研究所で、ある交渉が行われていた。

从 ゚∀从「だーかーらぁ、私達の要求は、この二体の駆動兵器を製造して欲しいってだけだよ」

(;´ー`)「そう言われても、この設計図には、無理が多すぎる……それに、駆動兵器は量産できるようなものではないんだ」

 ハインリッヒとの交渉に臨んでいる少し人を小馬鹿にしたような面持ちの男。
名前はシラネーヨ。ラウンジ共和国の幹部の一人で、ラウンジの駆動兵器を製造した第一人者。

从 ゚∀从「言っておくが、あんたたちラウンジに拒否権は無い。
     こっちが本気を出せば、1週間ほどでラウンジ全体を火の山にする事だって……不可能じゃあないぜ?」

(;´ー`)「……。νが力を持っているのは、百も承知だ。だが、なぜそれだけの力があるのに、更に駆動兵器なんかを必要とするんだ?」

从 ゚∀从「さあね。クマー殿が決めたことなんだから、私には何もわかんないよ。
      それこそ、私達にしては、なぜあんた達ラウンジがこの戦争に介入してくるか、そっちの方が気になるんだがな」

 そうハインリッヒが言うと、シラネーヨが笑いを含みながら返答する。

( ´ー`)「……どれだけうちの駆動兵器が強いか、試してみたいじゃないですか」

从 ゚∀从「ふん……お前達ラウンジも、国家くるめて頭おかしいようなもんだよ」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:09:25.80 ID:VNj24jkk0
支援

54 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:10:42.79 ID:EagyJmYX0
 そして、ある程度、ヒッキーの設計図とにらめっこをしていると、急に思い立ったかのように、持っていたメモに何かを書きなぐり始めた。
ガリガリと、無我夢中にペンを走らせるシラネーヨを見て、ハインリッヒは気色悪く感じた。
さっきまでだんまりであったのに、堰を切ったかのように……。

( ´ー`)「このバランスを含め……いや……こうなると……」
从;゚∀从「……」

 何を書いているのか覗いてみると、エンジン……であろうか、大きな何かをメインとした駆動兵器の絵と、各部の説明のようなものがビッシリと書かれていた。
それを見て、ニヤリと笑う。
交渉成立が無ければ、この施設にいるやつ全部殺して、こいつを誘拐してでも作らせようと思っていたんだが、このやる気があれば、すぐにでも製作にうつれるだろう。

从 ゚∀从「……そのやる気は、YESと受け取っていいんだな?」
( ´ー`)「……ここを……そうか、関節部に……」
从 ゚∀从「……」

( ´ー`)「ん、ああ。こちらとしては協力させてもらうよ。当初の通り、ラウンジへの資金の提供。相互平和条約を結ぶ事が条件でね」
从 ゚∀从「いい返事、聞けて嬉しいよ。では、また後日、条約締結の時にでもな」

( ´ー`)「いいよ……これは、いい……!!VIPの駆動兵器なんて目じゃない……」

 ハインリッヒが帰った後も、その男は、夜が明けるまでメモにペンを入れ続けていた。
シラネーヨの頭には、悪意の塊が、着々と色づけられていく。
悪の子種は、時間を必要とせず、形へと育っていった。ゆっくり、地下深くに着床して……。



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第13話「子種」 完

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:12:57.88 ID:JftWXWEN0

続けて支援

56 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:14:19.37 ID:EagyJmYX0
5分ほど休憩です!
ヨーグルト食べてきます。

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:17:31.20 ID:QtS8OtSBO



58 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:19:49.48 ID:EagyJmYX0
それでは、14話投下していきます。

59 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:20:52.67 ID:EagyJmYX0



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第14話

60 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:21:38.76 ID:EagyJmYX0

 正直、驚いた。
僕と同じ志をもつ人間をいるだなんて。
いや、これはいいチャンス。クックルもこちらへと歩み寄ってくれているんだ。拒む意味などどこにもない。

( ゚∋゚)「聞いて、くれるな……?」
( ´・ω・`)「……うん」

 そう言って、クックルが話し出したのは、クックルの過去の生い立ち。僕達には、語ることが無かった、暗い過去。

( ゚∋゚)「俺は、研究所で生まれた、所謂、試験管ベイビーという奴だ」

 話には聞いていた。
ν帝国時代に行われていた人体実験のことを。
元々のVIPの独立にも、このような非人道的な実験、殺戮が行われていた、ということも含まれている。
一切に廃止されたという事はニュースでも報道されていたのだが、実際にその、実験で生まれた人間が目の前にいるなんて、俄かにも想像しがたいことであった。

(;´・ω・`)「う、噂には聞いていたよ。今も何人か"生存"している、ってことはね」
( ゚∋゚)「そう。その何人かの中の一人が、俺だ」

 人体実験、所謂、改造人間作りの成功率は、およそ0.25%と言われている。
成功したとしても、すぐに死んでしまうというケースが多く、今も生存しているといわれている人間はごくわずか。
そして、軍によって隔離されていたり、身柄を隠蔽されていたり、というケースが多い。

61 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:22:33.08 ID:EagyJmYX0

( ゚∋゚)「もう一人、ここには軍人として所属している奴がいるようだが……まあそれはおいておこう」
(´・ω・`)「そ、それで、その生い立ちと、このVIPへの反逆へ至る経緯を教えてくれないかな……?」

( ゚∋゚)「ショボンは、この世界に生まれてきてよかったと思った事はあるか?」

(´・ω・`)「……。何回かは、思ったこと、あるよ」
( ゚∋゚)「俺には、それが一度も無い」

 望まれて、生まれた命。
親の愛情の塊として生まれた、命。
それこそ、人間の本能として、親の期待に応じようと、奮闘する。
生きる意義が生まれるのである。

 だが、俺は違う。そう、クックルは言う。
親の愛情を知らない人間は、どうすれば、生きる意義を見つけることができる?
意義が無ければ、生きていることへの喜びを見出せない。理由が無いと、人は行動を起こせない。

( ゚∋゚)「そこで、俺は怒りの末、思いついたのだ」


( ゚∋゚)「俺の人生を作った奴に、地獄を味合わせてやろう、とな」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:22:50.02 ID:Qf/YdEiR0
支援

63 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:24:29.42 ID:EagyJmYX0

 端的に言う、復讐。
どう厳正な判断によって作られた軍であっても、上層部がν時代に軍と関わりが無くとも、なんらかの功績があった人間。
独自にクックルが調べたところによると、あの研究所の人間も多数この軍に所属しているのだ。

 その人間へ、復讐をする。

( ゚∋゚)「今は、まだ夢物語と言われてもしょうがない。だが、俺は着実に実現へと土壌を固めている」

 ショボンにとっては、まさに夢のような計画。
国を乗っ取りたい、ただその一心なのである。

(´・ω・`)「……僕も、この国が欲しい」
( ゚∋゚)「俺は、復讐を遂げる為に、この国が欲しい」

 お互い、のぞむべきモノが一致する。
答えは、二人の微笑みに出ていた。

(´・ω・`)「何か、いい案はあるの?」
( ゚∋゚)「ああ。仲間がいる。何回か話はでているが、情報部のワカッテマス。あいつは俺の理解者だ」
(´・ω・`)「……わかった。楽しみにするよ」

  そして、ブーンやドクオ、そしてクーが、駆動兵器に搭乗し、命を擦切らせるような戦いを繰り広げている時も、その裏でゆっくりではあるが、ショボンとクックルの計画は進んでいた。ショボンの部屋で、ワカッテマスを含めて策略を練る。

( ゚∋゚)「まず、俺達ができる最短のルート。これを話しておこうと思う」
( <●><●>)「自分が説明するんです。今後、大きな戦闘が起きる予定が、三つあるんです」
(´・ω・`)「……予定?」

( <●><●>)「そうです。予定、なんです。その大きな戦闘の一つ目、それが今度のν帝国建国記念式典です」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:26:12.10 ID:JftWXWEN0
支援

65 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:27:32.60 ID:EagyJmYX0
 ワカッテマスの説明によると、VIP内部では、ν帝国、ラウンジに合わせて、大規模な空爆を行う模様だという。
一般人を巻き込むのには躊躇いがあるが、もう向こうが核の所持を認めている以上、こっちもなりふり構ってはいられない。
というのが、VIPの建前だという。
VIPとしては、核云々に限らず、早急に戦争を終わらせたいというのがある。
なので、式典に合わせ空爆を行い、その勢いで、帝国の重要人物をまとめて葬り去ろう、ということである。

(´・ω・`)「……思ったより、腐ってきているね」

( ゚∋゚)「ふん……。そんなこと、とうにわかりきっていたことだ。この戦争、どこにも正義などない」

( <●><●>)「その空爆の後には、駆動兵器による強襲が行われるんです。
           VIPの上層部としては、その大規模空爆を皮切りに、帝国の首都まで占拠したい、というのがあるんです」

 このワカッテマスという男、どこまで知っているのだろうか。
情報部でも、それほど地位があるわけでもなく、いってみれば僕達二等兵のようなものである。

 ショボンが、そう頭の中で想像を膨らませていると、大きな目をこちらへ向けて、ワカッテマスがある写真を見せてきた。
それには、国境会議時のVRとラウンジ駆動兵器の戦闘が写っていた。

( <●><●>)「おそらく、この駆動兵器も式典に来るんです。ラウンジとνが手を組む可能性は、こちらからしても非常に確立の高いものなんです。」

66 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:29:07.24 ID:EagyJmYX0

(´・ω・`)「それで、僕達にできることは?」

( ゚∋゚)「ラウンジの駆動兵器を、奪還する」

(;´・ω・`)「ど、どうやって……!?」

( <●><●>)「奪還方法は、もうわかってます。私達三人でも、できるくらい簡単な事なんです」

( ゚∋゚)「まあ、詳細はまた次の機会にでも話そう。私達は間違いなくその戦場へと駆り出される。それが、3回の内の、1回のチャンスだ」



そして、大陸に吹く心地よい風が、湿気を持った、不快な風に変わる頃。
兵士達ほぼ全員を集めた、大規模集会が行われた。
もちろん、その内容は、ν帝国建国記念式典に乗じた、大規模空爆。そして、帝都への進行である。

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:29:22.27 ID:Qf/YdEiR0
支援

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:29:30.79 ID:VNj24jkk0
支援

69 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:30:41.81 ID:EagyJmYX0
ミ,,゚Д゚彡「諸君。よく聞いて欲しい」

 フサギコの、熱の篭った声が、基地内に響く。兵士達は、耳を傾け、気を集中させる。
ブーンやドクオも、駆動兵器としての出動があるので、同じようにしてその場にいた。

ミ,,゚Д゚彡「諸君達は、帝国を恨んでいるか?憎んでいるか?
        私は、いつでも喉を掻っ切ってやりたいほどの憎悪が、帝国にある。
          それはなぜか。今の、ニーソクへの進行、そして『死の光』の悲劇をもう一度繰り返そうとしている愚行。
                          許せぬ悪が、目に余ってしまっている。」

 兵士達の目も、自ずと力が入り、志を高く持っている事はすぐにわかった。
ジョルジュや、ミルナも、帝国への怒りを募らせる。

( ゚д゚ )(……クマー。許しはしない……)

 硬く拳を作り、フサギコの言葉を聞き逃さないようにする。

ミ,,゚Д゚彡「我々は、元はν帝国の一国民であった。だが、今はその母国へと牙を向けている。
               我々が生まれ育った、土地を、風習を、全て焼き払おうとしているのだ。
                      だが、悔やむ事は何一つ無い。我々が、帝国を許してはいけない。
              帝国は、有無を言わさず我々を根絶やしにしてくる。そのような者達に、慈悲の心など向けてやる必要は無いのだ」

70 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:31:28.43 ID:EagyJmYX0

 胸に輝く勲章の音を立て、さらに熱弁を奮う。

ミ,,゚Д゚彡「VIPこそ、今、この大陸にあるべき正義の形である。
      『死の光』を繰り返さぬよう、同胞の死を悲しまずに済むように、今、我々の腕にある勲章と、我々の肩にぶらさがっているライフルで、帝国を沈めてやるのだ!!!」

『イエス!!サー!!』

 兵士達の声が、こだまする。
各々胸に秘めた想いを、銃弾にこめるように、深く刻みこんだ。

ミ,,゚Д゚彡「作戦開始は、30時間後。厳しい作戦になるであろう。各自、悔いのないように、この30時間を楽しめ。以上!!」

 一同が敬礼すると、フサギコは大広間から姿を消した。
ν帝国建国記念作戦まで、あと30時間。
ブーン、ドクオは、何を胸に思い戦いへと急ぐのか。



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第14話 「ワカッテマス」 完

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:31:55.05 ID:Qf/YdEiR0


72 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:34:14.89 ID:EagyJmYX0
これで、今日の投下を終了します。
合作に参加していますが、この投下ペースは崩さずにいきます。

次回予告というわけではないですが、来週の15から18話で、物語は大きく動きます。
投下は来週の木曜日か金曜日になる予定です。

支援、wktk等いただきまして、本当にありがとうございます。
質問等ありましたら受け付けていますのでお気軽にどうぞ。

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:35:38.62 ID:JftWXWEN0
乙〜!

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:35:56.43 ID:VNj24jkk0


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:36:44.09 ID:/XPthxI70


2CH-VR

〜のつもりで描いてみたけど・・・なんかほぼオリジナル要素orz
まぁファンアートということで大目に見てください・・・
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/21121.jpg

76 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/21(木) 21:43:28.15 ID:EagyJmYX0
>>75
毎回ありがとうございます!

そうですね……。僕が本編でVRの特徴を言い切れてないのもあるので僕が悪いのですが、

三つ目
大きな鉤爪
VGと基本的な構造が一緒

くらいが大きく言った特徴でしょうか。
もちろん、鉤爪は取り外しできるようになっているんですが、クーは本編でもちょくちょく出るように、
戦闘ジャンキーなところがありまして、相手を直接破壊するのを好んでいて、大体鉤爪をつけている、といったところでしょうか。


でも、こんなにかっこよく書いてもらえるんで幸せです。

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 21:55:20.21 ID:/XPthxI70
どもです
一応VGとフレーム、というか上から描いています。

三つの目については誤解して三方向につけてしまってました。ちょっと直してきます

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 22:08:17.55 ID:/XPthxI70
すみません
先ほど直すと言っていたのですが、外出することのなったのでまたの機会にします。

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