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( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

1 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 18:59:33.23 ID:MVtdHWVX0
まとめサイト様

http://vip.main.jp/271-top.html

今日は、少し早めのペースになってしまうので、15,16,17話の投下になります。
予定に入っていた18話は、今週の土曜日、もしくは日曜日に18,19話(予定)のようにして投下しようと思います。

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:00:00.10 ID:yEVaF7Mo0
またオナニー小説スレか

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:00:25.55 ID:ife2L9NbO
まってましたぁ

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:00:32.68 ID:A/iHkj270
ktkr!
>>1
コレ楽しみにしてたんだwww
ガンバレwww

5 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:00:51.73 ID:MVtdHWVX0

[人物簡易テンプレ]

( ^ω^)ブーン。駆動兵器『2CH-VG』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

('A`) ドクオ。駆動兵器『2CH-VB』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

川 ゚ -゚) クー。駆動兵器『2CH-VR』に搭乗するVIPの兵士。ν時代からのエースパイロット。少尉。

(´・ω・`)ショボン。VIPの兵士。モララーをスパイの行動に見立てて殺害。VIPに大きな不満を持つ。二等兵。

( ゚∋゚) クックル。VIPの兵士。何故か色々なパイプを持つ、ブーンたちのまとめ役。ショボン同様、VIPに対して不穏な動きを見せる。二等兵。

( ゚∀゚) ジョルジュ。VIPの兵士。明るく、表裏の無い性格。デミタス中尉と共に、前国民代表ミルナを助ける。一等兵。

( ゚д゚ ) ミルナ。元国民代表兼アンカーズ捕手。今は戦争勃発への責任を感じ、地位を全て捨てて軍人になる。二等兵。

( ,'3 ) バルケン。駆動兵器を扱うVIPの科学者兼演習棟長。駆動兵器を開発した荒巻の研究チームに所属していた。中尉。

6 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:02:40.98 ID:MVtdHWVX0
( <●><●>)ワカッテマス。クックルの野望に同調し、情報部という立場を利用して策を練る頭の切れる男。今回の作戦の中心核も、ワカッテマスの考案によるもの。

从'ー'从 ワタナベ。駆動兵器を扱うNRPの乗員。

@^0^@) ホッペマン。ワタナベと同じく、NRPの乗員。

ミ,,゚Д゚彡 フサギコ。VIP軍幹部。冷徹無慈悲な男。ブーン、ドクオ、クーなどを含めた、駆動兵器隊を秘密裏に結成。元武器商人というコネを生かし、駆動兵器への資金面バックアップをしている。少将。

/ ,' 3 荒巻スカルチノフ。博士。駆動兵器の開発者。今も中央研究所にて、駆動兵器の開発を日夜進めている。

(・(エ)・)クマー。ν帝国の大統領。諸悪の根源ともとれる人物。ニーソク欲しさに大陸を巻き込んだ戦争を展開させた。

从 ゚∀从 ハインリッヒ。ν帝国大統領クマーの側近。何を考えているかわからない言動、行動をする。暗殺部隊にも所属していた。カタナを好んで使う。

(´・_ゝ・`) デミタス。ニーソク軍人。落ち着いた物腰の人物。中尉。

(-_-) ヒッキー。ν帝国軍人。荒巻に恨みを抱いている。

( ◎□◎) モルモロ。ν帝国の幹部。メガネをかけていて、どこか嫌らしい性格が伝わってくる風貌。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴ タナシン。軍隊長以外は不明。

7 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:05:06.63 ID:MVtdHWVX0

【国の位置関係】

    VIP        ↑北

   ニーソク

 ν     ラウンジ 



それでは

( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

本編を投下させていただこうと思います。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:05:21.26 ID:A/iHkj270
wktk

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:06:00.19 ID:XqY+qaSh0
w k t k

10 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:06:10.81 ID:MVtdHWVX0




( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第15話

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:06:24.03 ID:SMZBNdTA0
支援
合作もあるのにペース速いな・・・
相乗効果かなにかか

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:06:45.33 ID:A/iHkj270
支援

13 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:07:37.84 ID:MVtdHWVX0



ミ,,゚Д゚彡「作戦開始は、30時間後。厳しい作戦になるであろう。各自、悔いのないように、この30時間を楽しめ。以上!!」



――30時間。
各々は何をするかを頭に描く。
ただ、なんとなく仲間と談笑をする者もいれば、故郷の家族へと、手紙を書いたり、電話をかけたりする者もいた。
そして、ブーン達もまた、自分がこれから戦火へと体を放り込む事を考え、各々の過ごし方を考えていた。

( ^ω^)「……ドクオは、作戦開始まで何をするつもりだお?」
('A`)「ん?ああ、俺は仮眠してから駆動兵器の調整をするつもりだ。ブーンはどうするんだ?」

( ^ω^)「ブーンも、特にしようと思っていることは無いお」

('A`)「……ワタナベさんはいいのか?」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:10:14.75 ID:A/iHkj270
sienn

15 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:10:23.48 ID:MVtdHWVX0

(;^ω^)「わ、わわわワタナベさんは、い、いいんだお!!ブーンも調整することにするお!」
('A`)「……そうか。じゃあ俺は部屋に戻るよ。また、30時間後、かな」

 ひらひらと手を振ると、ドクオは部屋へと戻っていった。
それを見届けると、ブーンは一人、駆動兵器の置いてある演習棟へと向かう。
演習棟には、人の気配は無く、いつも響いているはずの銃声や、キャタピラの音は聞こえない。

( ^ω^)「誰もいない演習棟も、何か変な感じだお」

 順応スーツへ着替え、ベンチに腰をかけ、ボーッとしているとクーがやって来た。
クーも順応スーツを着ており、ブーンと同じく、最終調整をしようとしているのが見てわかる。

川 ゚ -゚)「む。ブーンも駆動兵器の調整か?」
( ^ω^)「はいですお。別にやり残しているような事は無いですし、死なない為にも、調整は欠かせないですお」

川 ゚ -゚)「ふふ。いい心掛けじゃないか」

 ジメジメした大陸の空気を、順応スーツごしに感じ、パイロット二人は月夜を見上げる。
もう深夜の3時程であろうか。時折月を隠す雲が作る影が、黒味がかった群青の空をより映えさせた。
美しく輝く空を、何を言うわけでもなく見つめていると、クーが口を開いた。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:11:23.66 ID:A/iHkj270
支援

17 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:12:53.95 ID:MVtdHWVX0

川 ゚ -゚)「……戦争が起きようとも、これほど空は綺麗だ。私は、こういう事を忘れていたのかもしれん」

( ^ω^)「いい、空ですお」
川 ゚ -゚)「ああ。いい、空だ」

 虚空に響く、何かの音は、私を動かそうとする。
隣にいる、この安心感は一体……。

( ^ω^)「では、調整に入るので失礼しますお」
川 ゚ -゚)「あ……」

 何故か、声が出た。
ブーンを呼び止めたくて、私の体が自然に、声を発したようであった。

( ^ω^)「なんですかお?」
川 ゚ -゚)「……いや、何も無い。私も調整に入るとするよ」

 それでも、慣れない事はできない、言えない。
ただ、もう一度、この月を共に見たい、そう言いたかっただけなのに。
駆動兵器に乗る事以外は、何もできない、そうクーは、実感した。

そんなことも露知らず、ブーンはVGへと乗り込み、調整を開始する。
ヴィプクロメタリウムが共鳴をし、鼓動が鳴り始める……。

18 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:14:35.33 ID:MVtdHWVX0

ゴゥン……ゴゥン……。

 聞きなれたこの音。
心地のいい駆動兵器の鼓動を聞いているだけで、ブーンは落ち着く事ができた。

( ^ω^)「じっとしてると眠たくなってくるお。しっかり調整を済ませないと……」

 厳しい戦い、そうフサギコ少将は言っていた。
あのνの駆動兵器も現れるのだろうか……、そして、自分に倒せるのだろうか。
頭に不安がよぎる。
だが、もう以前の自分ではない。

VGと全てを共にすると決めたんだ。

いつか言われたように、命を、燃やしてやる。

少し、力を入れてトリガーを握る。
金属音が鳴り、VGの指が動いた。その感覚を忘れずに、一つ一つ確かめるように動かしていく。
順応スーツのプラグと繋がれているだけ、それだけなのに、お互いは、お互いを欲するようにできている。
ノトーリアスの起動を確認したところで、ブーンは調整を終えた。

( ^ω^)「……こんなものかお。って、もう朝の七時かお」

19 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:16:39.87 ID:MVtdHWVX0

 先程までクーと見ていた月は、もう逃げるかのように姿を隠し、代わりに、乾いた熱を持つ太陽が現れていた。
現れていた、と言っても、大陸に日が差すのは遅い。
朝の七時といえども、まだ太陽は半分ほどしか出ていなかった。

コクピットを開き、ブーンは駆動兵器から降りると、もう何人かの兵士がライフルの手入れや、作戦についての会議が行われているのが伺えた。

みんな、何かしらの思い入れ、大義が胸にあるんだろう、そうブーンは感じた。
が、それ以上に眠気がブーンを襲う。

( ´ω`)「……さすがにぶっ通しは眠たいお……」

 フラフラになりながら、自分の部屋へと帰るブーン。
ベッドに入り、目を瞑った途端に、ブーンは眠りに落ちる。

そして、ブーンが眠りについたころ、ワカッテマスによる、”駆動兵器奪還計画”が、ショボンに伝えられた。

20 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:19:11.99 ID:MVtdHWVX0

( <●><●>)「まずこの作戦は、今回の強襲にラウンジの駆動兵器が絡んでこないと話にならない、と言う事なんです」

 メモ用紙に、今回の式典の会場である、ν国立競技場の間取りであろう絵が書かれている。
そこへ、ワカッテマスが、説明をしながら、矢印や、文字を書き込んでいく。
クックルとショボンは、じっと耳を傾けながら作戦を理解していった。

(´・ω・`)「でも、この作戦には少し無理があるんじゃ……?下手をすれば、二人とも死んで終わり、なんてことになっちゃうよ?」

( ゚∋゚)「うむ。だが、これ以外にラウンジの駆動兵器を奪える策は無い。あったとしても、三人では無理だろう」
( <●><●>)「そうなんです。他の可能性も多々含め考えてみましたが、これよりいいものは浮かばなかったんです」

( ゚∋゚)「ブーンとドクオ、あの二人もこちらへと入れる事ができたなら……」

(´・ω・`)「それは、駄目。ブーン達は、この国を信じてる。表も裏も無い『綺麗なVIP』を信じてる」

真剣な物腰で、クックルへと返答するショボン。
あの二人は、まだ幼すぎる。何も知らない。下手をすれば、僕達に牙を向くだろう、そうショボンは続けた。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:19:52.58 ID:8UButK+3O
工藤平気支援

22 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:20:36.36 ID:MVtdHWVX0

( ゚∋゚)「……そうだな。俺が悪かった、すまない」
(´・ω・`)「まあ、この作戦が成功すれば、僕はもうブーン達と一緒にいられなくなる。それほどの覚悟は、できてるよ」

( <●><●>)「お話し中申し訳ないんです。自分はもう情報部へと行かないといけないので、また作戦開始前にお会いしましょう」
( ゚∋゚)「ああ。最終確認はその時だ」

 クックルは、小銃を肩に担ぐと、部屋を出て行く。
ワカッテマスもそれについていくように部屋を後にした。
ショボンは、作戦を頭にさらに叩き込む為に、さっきのメモに目を通す。

やはり、少々難のある作戦ではあるが、ショボンの頭にこれ以外のいい案が思い浮かばないのも事実であった。

 少し、自分へ悪態をつく。
その様な事をしても、何も変わらないのであるが。

(´・ω・`)「それでも……。それでも、やり遂げなきゃ」

 さあ、戦争へと出向こう。
胸に勲章、肩に小銃を担いで、なんて皮肉さ。

そして、作戦開始まで、あと2時間。
南部指令基地は、ザワつきだした。兵士達の声、金属音。
死を背中に感じるものたちの、覚悟を、皆が皆感じていた。

23 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:22:06.53 ID:MVtdHWVX0

( ,'3 )「みんな、今回の作戦は、非常に厳しいものになるであろう。νの駆動兵器、核戦力。色々な障害が、君達の命をそぎとろうとやってくる」

 バルケンの声が、演習棟に響く。
そこには、ブーン達を含む、駆動兵器隊がいた。
皆、今生の別れを覚悟し、バルケンの話を聞き入れる。

( ,'3 )「しかし、私達駆動兵器隊は、駆動兵器という力を持った、いわば最強の部隊!!
       νなどに、負ける要素などないのだ!!みんな、その事を胸に掲げ、最後まで戦い抜いて欲しい。
                 上官の私が言う事ではないことであるのはわかっている……。みんな、生き残ってくれ!!!」

 思い入れの強さか、バルケンの目には、うっすら涙が浮かんでいた。

自分も、その期待に応えなくては――。
そう、ブーンは思った。

( ,'3 )「私からの話は以上。各自、最後の調整をし、作戦開始時まで待機していてくれ」

『イエス!!サー!!』

( ^ω^)「……頑張るお。ドクオ」
('A`)「ああ。生きて帰ろう」


 二人は、力強く肩を組む。
そして、ブーンがVGに乗り込もうとすると、ワタナベがやってきた。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:22:50.44 ID:QSNmTVKD0
支援

25 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:24:13.21 ID:MVtdHWVX0

从'ー'从「……ブーンさん」
( ^ω^)「……」

 どこか思いつめた顔のワタナベが、ブーンへと近づく。
ブーンは、ただただ棒立ちになっているだけ。いつもと違う表情のワタナベに、違和感を感じていた。

从'ー'从「……」
( ^ω^)「……」

続く、沈黙。

そして、ワタナベが、もう一歩、距離を縮める。
ブーンの右手を、両手で包むように握り、震える声を我慢しながら、言った。

从'ー'从「……生きて、NRPへ帰ってきて下さい!」
( ^ω^)「……もちろんですお!!!」



('A`)「いいなぁ……」


 答えは、それだけでよかった。
二人の間にあるものに、言葉はいらず。
ワタナベの涙と、微笑みを後ろに、ブーンは駆動兵器へと搭乗する。

26 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:26:13.50 ID:MVtdHWVX0

( ^ω^)「CPU、オールチェック」

――了解。各部オールチェック。所要時間ハ約130秒。

 ブーンは、コクピットの正面。
サブモニターの下部に取り付けてある、銀色に輝くバッジに目をやる。

( ^ω^)「……そうだお。約束したんだお」

 そう、これは生還の約束の証。
ワタナベとした、小さな盟約。守らなければいけない、ささやかなもの。

そして、バルケンによる鼓舞が行われていた頃、ショボン達も、軍用トラックにて現地へと向かっていた。

(´・ω・`)「……」
( ゚∋゚)「気負ってはいては、成功もしないと思うのだがな」
(´・ω・`)「……だね」

20人ほどが同時に乗り込んでいるトラックの隅。
二人は、耳に無線のイヤホンを、そして軍服の胸ポケットに小型マイクを入れ、管制塔の情報部にいる、ワカッテマスと通信を試みていた。

( <●><●>)『……聞こえていますか?』
(´・ω・`)『……うん』
( ゚∋゚)『聞こえているぞ』

( <●><●>)『では、当初の通り、お願いするんです』

27 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:27:39.57 ID:MVtdHWVX0

(´・ω・`)『うん。わかったよ』

( ゚∋゚)『作戦開始の合図は、またここからすればいいんだな?』
( <●><●>)『はい。戦闘が始まればこちらも混乱することは必死なので、開始は容易なんです』

( ゚∋゚)『了解した。それでは、回線を切るぞ』
( <●><●>)『了解なんです。頑張りましょう』

 プツッ、と耳に少しだけ不快な音が響くと、通信が切れる。
それを確かめると、二人はバックパックを再度確認する。これが無いと、作戦は始まらない。

(´・ω・`)「成功すれば、いいね」
( ゚∋゚)「当たり前だ。成功、させる」

 二人がそう話している間に、どんどんと、ニーソクを抜け、νの領地へと迫っていった。
着々と、ニーソクとνの国境付近へと集結するVIP軍とニーソク軍。決してνに悟られてはいけないよう、細心の注意を払っていた。

『各部隊。点呼を取れ』

『通信妨害の電波を流しているので、通信は現在不可である』

そういった声が、到着したばかりのニーソク国境基地へと響いていた。

28 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:28:40.68 ID:MVtdHWVX0

(´・ω・`)「通信妨害電波って……大丈夫なのかな?」
( ゚∋゚)『ワカッテマス。応答してくれ』

( <●><●>)『……い。……n……でし……』

( ゚∋゚)「……ダメか。向こうにもほとんど届いていなさそうだ」
(;´・ω・`)「マズいことに……なった?」

( ゚∋゚)「いや、戦場ではないのだから、問題はなかろう」

 そうは言いつつも、この後の不安に繋がりかねないこの状況が、少し気になっているようであった。
元々成功率の見積もりが、それほどよくない作戦。
そして、3回しか予定が立っていないのだ。

焦る気持ちは、ショボンもよくわかっていた。

(´・ω・`)「……。いざとなったら、妨害電波を発しているところへ乗り込んで、殺そう」
( ゚∋゚)「……ああ」

 不本意だ。
だが、仕方が無い。人間は、自分の事を優先に考えている。
僕達だってそうだ。
僕は国が欲しくて動いている。クックルは、復讐の為に国を乗っ取ろうとしている。
自分の利益を追究した上での共同戦線。

障害物は、取り除くしかない。

29 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:29:43.63 ID:MVtdHWVX0

――ν帝国建国記念式典。
この式典は、スレスト湿地という、沼の用に湿気が強く、原生林が生い茂る巨大な地帯に囲まれた、ν国立競技場で行われる。
ν帝国の幹部が一同に喫し、体操選手や、国民歌手などによる大きい式典が行われるのだ。
もちろん、各国からの国賓を普段なら呼ぶのであるが、こんなご時勢呼べるわけもなく、国民の戦争への不安を払拭するためのイベント、というものに成り下がってしまっていた。

( ゚∋゚)「ショボン」
(´・ω・`)「なんだい?」

( ゚∋゚)「昔から、野望は高く、大きく持て、というもんだ。死と結果は後からついてくる。だが、死の前には結果が来る」

(´・ω・`)「……君らしい考え方だね。嫌いじゃないよ、僕は」


 さあ、あと残すは90分。
VIPというメインディッシュの前に、前菜のνを叩き潰す。



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第15話 『ストーリー・オブ・カンタベリ』 完

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:30:04.24 ID:XqY+qaSh0
otu

31 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:30:30.46 ID:MVtdHWVX0
これにて15話は終了です。
少し加筆修正しながらの投下になってしまってるので、いつもより投下ペースが遅いのはご了承ください

32 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:33:06.29 ID:MVtdHWVX0
それでは、16話を投下していきます。

33 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:34:11.50 ID:MVtdHWVX0




( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第16話

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:34:16.17 ID:SMZBNdTA0
支援


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:34:37.93 ID:XqY+qaSh0
おお、まだあるのか。
これは支援

36 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:37:49.86 ID:MVtdHWVX0

 ν国立競技場。
記念すべき日に、競技場に人が集まりつつあった。
しかし、もちろんというべきか……。ν帝国大統領、クマーはそこにはいない。

ゴゥン……。

ゴゥン……。


(・(エ)・)「まあ、こういう国民の犠牲があると、VIPへの反戦体制も国民側に整うものであろう?」

从 ゚∀从「でも、あっこにいる人間、3万人くらいじゃないんですか?多分、8割は死にますよ?」
(・(エ)・)「そんなものどうにでもなる。むしろ、その3万人の被害で済んで、向こうの駆動兵器を破壊できるかどうか、の方が心配だ」

从 ゚∀从「さすがクマー殿。一歩先を考えてらっしゃる」

相も変わらずケラケラとハインリッヒが笑る。
そうこうしていると、タナシンからの通信が入った。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴『クマーどノ、”ギガンテス”はどうすればよいのダ……?』
(・(エ)・)『湿地帯全域に到達するほどの威力が出るよう、調整しておけ』

∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……りょウかい。喰らわナイように、逃げる事をスすめる』
(・(エ)・)『ふん……、心配いらん。”ソレ”がくるまでには、かたはつくだろう』

从 ゚∀从「クマー殿、最終チェックをそろそろしないといけませんよ」

37 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:39:48.76 ID:MVtdHWVX0

(・(エ)・)「うむ。オペラ、起動だ」

――了解。オペラ、ツインコネクトオールグリーン、起動ヲ開始シマス。

広いコクピット内、上部にいるクマー、下部にいるハインリッヒがトリガーを握る。
白色の眼が、赤く光り、大きな体が持ち上がる。
生の息吹を受けたその体は、指先からゆっくり、ゆっくりと確かめるように駆動しはじめる。

(・(エ)・)「ハインよ。負けは頭から消しておけ」
从 ゚∀从「当に消えてますよ、そんなもの」

各関節部から、蒸気のような煙が上がり、格納庫であろう空間を白く染めた。
白と黒でペイントされたボディに、怪しく光る赤の瞳。
殺気を放ち、まさに、猛獣のよう。

(・(エ)・)「杞憂であったか。では、このまま行くとしようか」
从 ゚∀从「了解」
(・(エ)・)『整備班!!ハッチを開け!』

格納庫のハッチが開き、対照色の悪魔が姿を表す。
長く大きい右手に、巨大な槌を持って、VIPへ悪の力の塊を振り下ろしに行く。
くれてやるのは、死、のみ。

38 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:41:01.17 ID:MVtdHWVX0

 時を同じくして、VIP中央研究所。
駆動兵器の生みの親である、荒巻も、この戦いの行く末が気になっていた。

/ ,' 3「……クマーよ。わしの駆動兵器の技術を、どこまで使いこなせる……?」

一人、暗い部屋にライト一つ点け、設計図片手に考える荒巻。
いつ、浮かぶやもわからないアイディアを、汲み零さないように、荒巻は寝ない。
60歳に近い体になろうとも、浮かび続けるものは変わらないのだ。

/ ,' 3「ラウンジ、ν、ニーソク、VIP。どこも、同じに見えるのぅ」

『荒巻博士。迎えに参りました』

/ ,' 3「おお。待っていたぞ。さあ、スレスト湿地へ連れて行ってくれんか」

『……どうしてもですか?』

/ ,' 3「うむ。どうしても行きたいんじゃ。駆動兵器が、見たくての」

『バレたら駆動兵器から降ろされる自分の身にもなって下さいよ……全く』

/ ,' 3「すまんすまん!!だが、君の度量を測るいいチャンスとは思わんかね?そうあるチャンスではないぞ。それに、バレてもわしがちゃんと言ってやるから安心すればいい」

『……わかりました。ケガだけは気をつけて下さい』

/ ,' 3「ふん……。年老いても心と体は丈夫なもんじゃ。では、連れて行ってくれるかね?ロマネスク中尉」

( メωФ)「……了解!!」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:42:00.33 ID:eFfkQDHg0
支援

40 :少しの間だけ離席します。。 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 19:42:33.91 ID:MVtdHWVX0

 隻眼の男、ロマネスク。
荒巻の甥にして、VIPの駆動兵器『2CH-VP』を操る。

若くして、中央の守護の為に配属されたVPを操るのにもっとも適している、と軍内部からの声が高かった程の"天才"である。
隻眼といハンデがあるにもかかわらず、常人より瞬発力に優れており、駆動兵器に搭乗する以前の白兵戦などで、多くの武勲を挙げた。

そして、このロマネスク。
駆動兵器乗りだけではなく、駆動兵器の開発にも携わっている。
荒巻の血を少なからず継いでいるか、開発のアイディアも、戦闘におけるセンスも秀でている。まさに、非の打ち所がない男。

( メωФ)「それにしても、なぜこのような大きな戦闘の際に?」
/ ,' 3「ああ。旧友が……くるのでな」

( メωФ)「……クマー、ですか」
/ ,' 3「そうじゃ。アイツを死においやる、わしの作った駆動兵器が見たい。ただ、それだけだ」
( メωФ)「博士らしい」

 話しながら、中央研究所格納庫へと向かう二人。
ロマネスクは上着を脱ぐ。中には、もう順応スーツを着込んであり、準備も完璧であった。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 19:45:41.62 ID:gdnRsCjp0
おまいら暇ならこのスレに”ゆとりですが何か”ってID出して書け


ガンダム無料ネトゲで2115曲のアニソンを視聴熱唱
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1182919429/l50

42 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:00:26.47 ID:MVtdHWVX0

/ ,' 3「……いつ見ても、吸い込まれるような色をしておる」
( メωФ)「紫、今はなき、母親の付けていた髪飾りの色です」


 そう言うと、ロマネスクはパイロットへと乗り込み、ゴソゴソと何かを始めた。

( メωФ)「さあ、後ろに補助シートを取り付けました。乗り込んでください」
/ ,' 3「ああ。すまんの」

 奇しくも、双方1台の駆動兵器に、2人の人間。

( メωФ)「2CH-VP起動」

――了解。2CH-VP起動。

紫煙を撒いたような、そのボディカラー。
肋骨が飛び出ているようにも見える、胴部分の爪……といっていいのだろうか。
細身のボディとは思えないような、力強さを感じる。

/ ,' 3「33番を出しなさい。きっと、気に入るだろう」
( メωФ)「33番?――CPU」

了解。ランチャーヨリ33番ヲ展開イタシマス。

 格納庫の側部が開き、タンスのような壁が出てくる。
そこには、見本市のように、武器が格納されたボックスが羅列されていた。
その中の、No.33と書いてある箱が開く。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:00:30.30 ID:hHASTwgE0
ho

44 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:02:40.14 ID:MVtdHWVX0

( メωФ)「……ハンマー?」
/ ,' 3「少し違うの。答えは、メイス、槌矛じゃ」

 中に入っていたのは、頭の部分が十字になっている、大きなメイス。
相手の頭部めがけ振り下ろし、砕く為に用いられた、金属性打撃の代表ともいえるものである。

/ ,' 3「このメイスはの、ヴィプクロメタリウムを使っておる」
( メωФ)「……なぜ武器にもヴィプクロメタリウムを?」

/ ,' 3「おもしろそうじゃろ?」

 あっけらかんと答えを返す荒巻を見て、ロマネスクは逆に安心してしまった。
いつも難しいことばかり考えている叔父が、このように、好奇心のみで、子供のように武器を開発しているということに、嬉しくなってしまったのである。

( メωФ)「それで、この武器の特徴は?」
/ ,' 3「従来よりも、物質的硬度の上昇、というのもあるが、ヴィプクロメタリウムにしたことによって、駆動兵器と連動することができる」

 荒巻の言う事は、駆動兵器の外部プラグに接続、搭乗者の"流れ"を充電しておく事によって、
充電をしない場合よりも、エネルギーを放出しながら敵を殴打するので、破壊力を増す事ができる、ということであった。

45 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:06:03.20 ID:MVtdHWVX0

/ ,' 3「恐らく、相手も駆動兵器を何体かは出してくるじゃろう。
そして、向こうの駆動兵器が、ヴィプクロメタリウムを使用していた場合、容易には倒せなくなる。そのための武器じゃ」

( メωФ)「……了解しました」
/ ,' 3「うむ。それでは、全速力でスレスト湿地まで頼んだぞ」

( メωФ)「……計算によると、スレスト湿地まで、全力で飛ばして80分前後ですね」
/ ,' 3「ならば60分で行って見せい。ロマネスク、お主ならできるであろう?」

( メωФ)「もちろんです。駆動兵器の力を引き出すのは、自分なのですから」

 カタパルトが、重そうな口を開き、外への道が開けた。
紫色のボディが、太陽に当たり、映える。背中のブーストに火が点り、ロマネスクと荒巻は、グッと力を入れる。

( メωФ)「では、行きますよ……!!!」

 フワリと浮くように飛び出し、中空で一気に加速を始めるVP。
VGほどではないが、ブーストの反射を利用し、飛び跳ねるようにしてスレスト湿地へと飛ぶ。

クマーと荒巻。
二人は何を思い戦争へと出向いていくのか。
スレスト湿地へ、駆動兵器が集結する――。


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第16話 『隻眼の男、ロマネスク』 完

46 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:09:08.91 ID:MVtdHWVX0


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第17話

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:09:37.69 ID:hHASTwgE0
支援

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:09:46.08 ID:XqY+qaSh0
すごいな。支援

49 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:10:11.44 ID:MVtdHWVX0

 『上空へ到達するまで、あと20秒。』

『了解。P-2、P-3、P-4は、各自散開し、爆撃にムラの無いように頼むぞ』

『『『了解』』』

『VIPに、栄光を!!』


 砂利を、水面に叩き付けたかの様に、爆煙がスレスト湿地に舞った。
多くの悲鳴、逃げ惑う足音、流れる血が、競技場に溢れる。

『……繰り返し、爆撃だ』

戦闘機が4機、同時に旋回し、今度は競技場の周囲も含め、爆撃を行う。
致命傷に致命傷を、幾重にも重ねる。


その阿鼻叫喚の様子を、遠めに見つめる人物。

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:10:12.10 ID:SMZBNdTA0
しえん

51 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:12:14.23 ID:MVtdHWVX0

『おぉ!?始まった!!始まったじゃん!!』

残酷な事が行われているのにもかかわらず、構わず明るい声で振舞う者が。
ラウンジの駆動兵器乗り、ツー。
白の駆動兵器を操る、女兵士。

(*゚∀゚)「シラネーヨ!!始まってるよ!!」
( ´ー`)「相も変わらず五月蝿いな、君は。もう少し待つんだ。VIPの駆動兵器の確認後、君をリーダーにして、3機で出てもらうよ」

(*゚∀゚)「わかってるけど……。この前の黒い奴が来るかと思ったら興奮しちゃってさ」
( ・へ・)「姉御。その黒い駆動兵器は強いんですかい?」

一機の駆動兵器から、どこかしかめっ面をした、中年の男がでてきた。

(*゚∀゚)「あたしが引き分けたんだ。アソーよりは強いかもな?」
( ・へ・)「……本当に言ってるんですかい?」

( ゚&゚)「聞き捨てならねぇな、姉御」

 もう一機の駆動兵器からも、少しふっくらとした男が現れた。
この二人。”しかめっ面のアソー”と、”責任のアベ”は、同郷から出てきたラウンジ兵士。
小さい頃から仲がよく、スキル、コンビネーションに長けている、との事から駆動兵器に搭乗しているのである。

二人は、40台半ば。しかし、その上官にあたるツーは17歳。
自分の娘のような人間に頭を下げるのは、プライドの高い二人には不満であった。

52 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:13:41.50 ID:MVtdHWVX0

(*゚∀゚)「ここで何を言ってても、結局はぶつかった時にしかわからないものなーの」

( ・へ・)「……」
( ゚&゚)「じゃあ、自分達が結果を出せばいいってことかい?」

(*゚∀゚)「そりゃーそうじゃん。あんた達にこのセパタクロウを使いこなせるとは思えないよ、正直」

 今すぐにでもブン殴ってやりたい。そう二人は思うが、ツーには勝てない事がわかっていた。

ツーは、人間では、無い。

(*゚∀゚)「ほら、さっさと行くよ!これからが楽しいんだから……」
( ・へ・)( ゚&゚)「……了解」

( ´ー`)「ほらほら、急いだ急いだ。向こうの方もでてきたよ。ここでデータ取ってるから、死なないように暴れておいで」

 草原に、コンピュータを展開し、座り込むシラネーヨ。
駆動兵器のデータを収集するために、早速何かを打ち込み始めた。
そして、ツー達も駆動兵器を起動させ、脚部の車輪を回す。

土煙を立ち上げ、戦場であるスレスト湿地へと向かった。

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:14:36.67 ID:A/iHkj270
支援
スマン、めし食ってたww

54 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:15:03.21 ID:MVtdHWVX0

『爆撃を開始した。各員、スレスト湿地を抜け、ν帝国首都ピチカートを目指せ。繰り返す――』

( ゚∋゚)「――よし。いくぞ!!」
(´・ω・`)「――うん」

 早速、ショボンたちの周囲に、弾丸の雨が降り注ぐ。
向こうも、この攻撃の事を予測はしていたようで、すぐに応戦体制に応じてきた。
先程の戦闘機は、当に撃墜されているようだ。

こうなってしまえば、向こうの戦闘機等がくるまでに、なるべく先へ進むのが得策。
ショボンが運転席に乗り、防弾トラックのアクセルを踏み切った。

大きな掛け声が、そこら中に響く。
弾丸、硝煙、爆発、銃声、死体、エンジン音。
全てが、脳を刺激する。

( ゚∋゚)「これこそ戦場――、という顔をしてるな、ショボン」
(´・ω・`)「ふふ。やっぱり、この感覚は癖になるよ」

 ガタガタと音を立てて揺れるトラックを運転しながら会話をする。
トラックの後ろの積荷には、10人程度が乗っている。
道中、この兵士達を切り離さないといけない。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:16:11.66 ID:hHASTwgE0
支援

56 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:17:31.84 ID:MVtdHWVX0

(´・ω・`)「駆動兵器を確認次第、後ろを切り離すよ」
( ゚∋゚)「わかった」

 途中何発も銃弾が飛び、防弾ガラスへと直撃した。
そんなものにも目もくれず、先へ先へと進む。今なら兵士が少ない。
早い時点でラウンジの駆動兵器がくれば……、完璧だ。


( <●><●>)『お二人とも!!!聞こえますか!!?』

( ゚∋゚)『ああ。聞こえている』
(´・ω・`)『……もしかして、駆動兵器が現れたの?』

( <●><●>)『はい……。しかし……』

 湿地帯に入ったのか、霧が濃くなってきた。
地面も水っぽくなってきている。

( ゚∋゚)『……なんだ?』

(;<●><●>)『私達の期待に答え……すぎ、といいますか、駆動兵器の反応が4機あるんです』
(;´・ω・`)『よ……4!?』

( ゚∋゚)『全てラウンジか?』

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:17:34.42 ID:MDB7Mc4L0
今北産業

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:18:10.43 ID:XqY+qaSh0
>>57
今日は
一気に
三話目

59 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:18:23.46 ID:MVtdHWVX0

( <●><●>)『東から3機、南から1機です。南から来ているのは、恐らくνかと』
( ゚∋゚)『そうか、なら作戦に問題は無いな』

(;´・ω・`)『……どっちを狙うの?』

( ゚∋゚)『ラウンジの駆動兵器だ、作戦通り進める。では、後ろを切り離すぞ』

 そう言うと、クックルは後ろのレバーを引くと、積荷を積んだ台車が、ガチャリという音を立ててきり離れた。積荷は失速し、少し進んだ場所で止まる。

( ゚∋゚)「ここからが本番だ。気合を入れろ!」
(´・ω・`)「……了解!!」

 ハンドルを右に切り、ラウンジの駆動兵器の到達予想ポイントへと急ぐ。
もうここまできたら、後へは引けない、引かない。

(;゚∋゚)「……っ!ショボン!!右からミサイルだ!!」
(;´・ω・`)「……見えてる……よっ!!!」

 間一髪であるが、ミサイルの着弾をかわすことができた。
地面が大きくえぐられ、衝撃波が伝わる。車体が大きく揺れ、沼にタイヤを突っ込んでしまい身動きが取れなくなってしまった。

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:18:48.42 ID:SMZBNdTA0
しえん


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:19:31.04 ID:MDB7Mc4L0
>>58
把握 全力でwktk

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:19:45.43 ID:A/iHkj270
支援

63 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:19:47.86 ID:MVtdHWVX0

(;´・ω・`)「しまった……っ!!!」
(;゚∋゚)「……っ」

車体は大きく左に傾いてしまっていて、いくらアクセルを踏んでも、空回りしかせず、抜け出せそうにはなかった。

そして、また飛んでくるであろうミサイル。周囲を飛び交う弾丸。
一気に、死が二人に迫る。

( ゚∋゚)「……外に出てタイヤを持ち上げる」
(;´・ω・`)「……危険だ!!」
( ゚∋゚)「ここで死ぬよりはマシだろう。ワカッテマスに通信して、あといくらほどで向こうが予定ポイントに着くか聞いておいてくれ。アクセルはかけっぱなしだぞ」

(;´・ω・`)「……わかった。死なないでね」
( ゚∋゚)「……ふん。いらない世話だ」

左側から飛び出たクックルは、まずν兵士がいるであろう雑木林が鬱蒼としている場所へ、手榴弾を放り投げた。大きな爆発が起こり、沈黙が走る。
すぐさま後ろへと駆け寄ると、トラックのバンパー部分に手をやり、思い切り力を入れ、持ち上げる。バネがきしむような音を立て、少しずつ持ち上がっていった。

(;゚∋゚)「……ぐぅうぅぅっ!!!」

(;´・ω・`)『ワカッテマス!!!あとどれくらいの時間がある!!?』

( <●><●>)『あと、160秒なんです。何かトラブルでも?』
(;´・ω・`)『……いや、何にも無い。うまくいけばこの通信回線を駆動兵器で開くから、用意しておいてね』
( <●><●>)『はい、わかってます』

 通信を切ると同時に、ガクンとトラックが動く。
クックルが車体を上に持ち上げた事で、沼からタイヤを出す事に成功したのだ。

64 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:22:24.61 ID:MVtdHWVX0

(;゚∋゚)「よし!!」
(;´・ω・`)「……早く!!」

クックルがトラックへ戻ろうとすると、茂みの方からライフルの弾丸が降り注ぐ。
しかし、クックルは飛び込み前転のようなモーションで、助手席の方へと向かい、素早くトラックのドアを盾にする。
すぐさま反撃のライフルを茂みに向かって撃つと、トラックへと乗り込んだ。

(;´・ω・`)「このまま、かっ飛ばすよ!!!」
( ゚∋゚)「ああ。急ごう」

 トラックを、ラウンジが出てくるポイントまで進める。
もう、残る障害は後一つのみ――。

(*゚∀゚)『さあ!!もうすぐだよ!!』
( ・へ・)『向こうの駆動兵器よりも少し早い到着になりそうですぜ』
( ゚&゚)『向こうが来るまで、全部ぶっ潰してやればいい』

 アベのセパタクロウは、左肩から腕に連なった巨大なガトリングガンが装着。
アソーのセパタクロウには、サーベルの様な湾曲した刃が、槍の持ち柄についた、ナギナタと呼ばれる武器を担いでいる。

( ・へ・)『随分と湿っぽい。爆薬の香りが余りしないと、乗ってこないですぜ』
(*゚∀゚)『ジャンキーだねぇあんた。長生きできないよ〜?』

( ・へ・)『姉御にはまだまだ及びませんよ』
( ゚&゚)『それにしても、何故これほど変わった所へ競技場なんか作りますかねぇ……。もう、跡形も無いんでしょうけどね』

 こう地面が泥や湿気を帯びていると、車輪も駆動率が下がってしまい、機動性があまり望めない。
しかし、それは向こうも同じ事。駆動兵器における環境は、生かすも殺すも己次第。工夫で全て決まってしまうのだ。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:23:01.87 ID:XqY+qaSh0
しえぬ

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:23:31.34 ID:eOtiieTc0
wktk支援

67 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:23:38.79 ID:MVtdHWVX0

(*゚∀゚)『さあ。そろそろ戦車や兵隊さんが見えるよ!構わずぶっ潰すよ!!』
( ・へ・)( ゚&゚)『了解!』
 
そして、少し時間を遡り、ν帝国国境付近を航空中のNRP。

( ,'3 )『さて、もう少しで目標到達地点、スレスト湿地である。各自、装填部位を確認。
今回は、NRPへ兵器を積むことも許可された。投下ポイントは前述の通り。武器を回収する際はそのポイントへ行くように』

( ^ω^)川 ゚ -゚)('A`)『了解!!』
@^0^@)『あと240秒で投下地点です。ボックスのハッチロックを解除しました』
从'ー'从『周囲に敵戦闘機影無し。このまま行けば問題なく投下できます』

( ,'3 )『よし。では、もう一度だけ言わせてもらおう。君達は、VIPの力だ。その事に気負いせぬよう、存分に戦ってくれ』

 ブーンは、グッと拳に力を篭める。
スーツの繊維音が静かに鳴る。

( ^ω^)『……やるお』
('A`)『ああ』
@^0^@)『ポイントへ到達しました。ボックスを投下します。』

 NRPの腹が、いつものように開き、三つのボックスがスレスト湿地へと投下された。
ドスン、という音が戦場へ鳴り響くも、銃声や、爆発でかき消される。いつもとは違う、大きすぎる戦場。

これから、ブーン達の運命を大きく変える戦いが始まろうとしていた。


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第17話 『もしも君が泣くならば、君に涙は見せない』

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:24:11.11 ID:SMZBNdTA0
支援


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:25:34.61 ID:MDB7Mc4L0
紫煙

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:25:38.59 ID:SMZBNdTA0


71 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:25:41.09 ID:MVtdHWVX0
以上で、本日の投下は終了です。
>>1でも言いましたが、今週中には、2部の終わりまで投下する予定なので、お楽しみにしていただければ幸いです。

wktk、ktkr、支援等、重ね重ねありがとうございます。
質問、話の中の矛盾を見つけた等、承ってますのでお気軽にどうぞです。

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:26:16.47 ID:XqY+qaSh0
>>1
乙!

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:28:16.17 ID:hHASTwgE0
おつ

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:29:39.01 ID:A/iHkj270
おっツ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:29:59.63 ID:SMZBNdTA0

ν帝国のオペラ(?)と2CH-VPは2人乗れるってことは他の機体より多少大型なの?


76 :遅いけど>>40訂正 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:30:16.26 ID:MVtdHWVX0
 隻眼の男、ロマネスク。
荒巻の甥にして、VIPの駆動兵器『2CH-VP』を操る。

若くして、中央の守護の為に配属されたVPを操るのにもっとも適している、と軍内部からの声が高かった程の"天才"である。
隻眼という、大きなハンデがあるにもかかわらず、常人より瞬発力に優れており、駆動兵器に搭乗する以前の白兵戦などで、多くの武勲を挙げた。

そして、このロマネスク。
駆動兵器乗りだけではなく、駆動兵器の開発にも携わっている。
荒巻の血を少なからず継いでいるか、開発のアイディアも、戦闘におけるセンスも秀でている。まさに、非の打ち所がない男。

( メωФ)「それにしても、なぜこのような大きな戦闘の際に?」
/ ,' 3「ああ。旧友が……くるのでな」

( メωФ)「……クマー、ですか」
/ ,' 3「そうじゃ。アイツを死においやる、わしの作った駆動兵器が見たい。ただ、それだけだ」

( メωФ)「博士らしい」

 会話をしながら、中央研究所格納庫へと向かう二人。
ロマネスクは上着を脱ぐ。中には、もう順応スーツを着込んであり、準備も完璧であった。

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:30:56.38 ID:SaqenR9y0
乙〜

78 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:31:38.41 ID:MVtdHWVX0
>>75
オペラ(名づけ元は某ブラウザ)ですが、大体2CH-Vシリーズより、1.5倍ほど大きいと思っていただければよろしいです。

79 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/27(水) 20:34:34.49 ID:MVtdHWVX0
>>75
こたえ損ねていました><;

2CH-VPは、大きさに変わりはありません。元々少し余裕のあるコクピットのスペースに、バスでいう補助席をつけたようなものです。
荒巻がしっかりと体を固定していないと振り回されて死ぬと思います。

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:39:15.57 ID:SMZBNdTA0
有り難うございます
合作頑張ってください

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 20:54:48.40 ID:vjbOybyYO
読む上げ

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