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( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

1 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:13:39.67 ID:bdyvNrbq0
こんばんは。

二日前にお会いしたばかりですが、本日はそれぞれの想いが大きく動く18,19、20話を投下します。

まとめサイト様

http://vip.main.jp/271-top.html

今週中に二部終わらせる!!と意気込んでいましたが、書いているうちに長くなってしまい2部は来週に終わる予定に……。
先に謝らせていただきます。。

それではテンプレ、人物紹介後、本編を投下していきます。
そして1話1話の途中に駆動兵器のイメージを具体化してもらうためのイメージ文を少しだけ投下させていただきます。

2 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:14:41.06 ID:bdyvNrbq0

[人物簡易テンプレ]

( ^ω^)ブーン。駆動兵器『2CH-VG』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

('A`) ドクオ。駆動兵器『2CH-VB』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

川 ゚ -゚) クー。駆動兵器『2CH-VR』に搭乗するVIPの兵士。ν時代からのエースパイロット。少尉。

(´・ω・`)ショボン。VIPの兵士。モララーをスパイの行動に見立てて殺害。VIPに大きな不満を持つ。二等兵。

( ゚∋゚) クックル。VIPの兵士。何故か色々なパイプを持つ、ブーンたちのまとめ役。ショボン同様、VIPに対して不穏な動きを見せる。二等兵。

( ゚∀゚) ジョルジュ。VIPの兵士。明るく、表裏の無い性格。デミタス中尉と共に、前国民代表ミルナを助ける。一等兵。

( ゚д゚ ) ミルナ。元国民代表兼アンカーズ捕手。今は戦争勃発への責任を感じ、地位を全て捨てて軍人になる。二等兵。

( ,'3 ) バルケン。駆動兵器を扱うVIPの科学者兼演習棟長。駆動兵器を開発した荒巻の研究チームに所属していた。中尉。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:15:09.14 ID:svBfDl0a0
鉄人ktr

4 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:17:47.44 ID:bdyvNrbq0
(*゚∀゚) ツー。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと搭乗する17歳の女兵士。アソーや、アベ曰く、『人間ではない』との事。クーと似て、戦闘中になるとハイになってしまうことが多い。

( ・へ・) アソー。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと登場する男。アベとは同郷。

( ゚&゚) アベ。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと登場する男。アソーとは同郷。

( ´ー`) シラネーヨ。ラウンジが生み出した天才。νの駆動兵器『オペラ』を具体化し、生産に成功させた人物。もちろん『セパタクロウ』の生みの親もシラネーヨである。

( <●><●>)ワカッテマス。クックルの野望に同調し、情報部という立場を利用して策を練る頭の切れる男。今回の作戦の中心核も、ワカッテマスの考案によるもの。

从'ー'从 ワタナベ。駆動兵器を扱うNRPの乗員。

@^0^@) ホッペマン。ワタナベと同じく、NRPの乗員。

ミ,,゚Д゚彡 フサギコ。VIP軍幹部。冷徹無慈悲な男。ブーン、ドクオ、クーなどを含めた、駆動兵器隊を秘密裏に結成。元武器商人というコネを生かし、駆動兵器への資金面バックアップをしている。少将。

/ ,' 3 荒巻スカルチノフ。博士。駆動兵器の開発者。今も中央研究所にて、駆動兵器の開発を日夜進めている。

(・(エ)・)クマー。ν帝国の大統領。諸悪の根源ともとれる人物。ニーソク欲しさに大陸を巻き込んだ戦争を展開させた。

从 ゚∀从 ハインリッヒ。ν帝国大統領クマーの側近。何を考えているかわからない言動、行動をする。暗殺部隊にも所属していた。カタナを好んで使う。

(´・_ゝ・`) デミタス。ニーソク軍人。落ち着いた物腰の人物。中尉。

(-_-) ヒッキー。ν帝国軍人。荒巻に恨みを抱いている。

( ◎□◎) モルモロ。ν帝国の幹部。メガネをかけていて、どこか嫌らしい性格が伝わってくる風貌。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴ タナシン。軍隊長以外は不明。

5 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:18:51.90 ID:bdyvNrbq0
【国の位置関係】

    VIP        ↑北

   ニーソク

 ν     ラウンジ 


今日も加筆修正しながらなので遅いペースの投下になりますが、どうぞログやキャッシュを消さずに最後までご覧いただければ幸いです。

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:19:50.57 ID:LYlv8S9Z0
支援

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:20:29.47 ID:LEzqPYB40
作者は化け物ですか?支援

8 :>>4訂正 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:21:41.07 ID:bdyvNrbq0
(*゚∀゚) ツー。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと搭乗する17歳の女兵士。アソーや、アベ曰く、『人間ではない』との事。クーと似て、戦闘中になるとハイになってしまうことが多い。

( ・へ・) アソー。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと登場する男。アベとは同郷。

( ゚&゚) アベ。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと登場する男。アソーとは同郷。

( ´ー`) シラネーヨ。ラウンジが生み出した天才。νの駆動兵器『オペラ』を具体化し、生産に成功させた人物。もちろん『セパタクロウ』の生みの親もシラネーヨである。

( <●><●>)ワカッテマス。クックルの野望に同調し、情報部という立場を利用して策を練る頭の切れる男。今回の作戦の中心核も、ワカッテマスの考案によるもの。

从'ー'从 ワタナベ。駆動兵器を扱うNRPの乗員。ブーンと仲がよい。

@^0^@) ホッペマン。ワタナベと同じく、NRPの乗員。

ミ,,゚Д゚彡 フサギコ。VIP軍幹部。冷徹無慈悲な男。ブーン、ドクオ、クーなどを含めた、駆動兵器隊を秘密裏に結成。元武器商人というコネを生かし、駆動兵器への資金面バックアップをしている。少将。

/ ,' 3 荒巻スカルチノフ。博士。駆動兵器の開発者。今も中央研究所にて、駆動兵器の開発を日夜進めている。

(・(エ)・)クマー。ν帝国の大統領。諸悪の根源ともとれる人物。ニーソク欲しさに大陸を巻き込んだ戦争を展開させた。

从 ゚∀从 ハインリッヒ。ν帝国大統領クマーの側近。何を考えているかわからない言動、行動をする。暗殺部隊にも所属していた。カタナを好んで使う。

(´・_ゝ・`) デミタス。ニーソク軍人。落ち着いた物腰の人物。中尉。

(-_-) ヒッキー。ν帝国軍人。荒巻に恨みを抱いている。自らの作った核駆動兵器『カンダタゴロシ』に搭乗。駆動兵器隊との戦闘の末、クーに殺害される。

( ◎□◎) モルモロ。ν帝国の幹部。メガネをかけていて、どこか嫌らしい性格が伝わってくる風貌。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴ タナシン。tanasinn……。

9 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:22:36.89 ID:bdyvNrbq0



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第18話

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:23:48.04 ID:p1yMHdL/0
おまえ…すごすぎだろ…支援

11 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:24:20.20 ID:bdyvNrbq0

(#゚∀゚)『どけぇぇぇぇ!!!!!!』

 セパタクロウの進行を防ごうとする戦車を、車輪で蹴飛ばし、踏みつける。
戦闘機を腕に仕込んだミサイルで爆砕。

もう普通の兵器では、敵うレベルというのをとうに超えていた。
そして、少し暴走気味のツーを援護するように、後方に別れているアソーとアベ。

( ・へ・)『腕は本当にいいのだが、いかんせんあのようになるのが……』
( ゚&゚)『……うむ。しかし、大きな力だ。ラウンジも失うわけにもいかんのだろう』

 ツーの放つミサイルの爆発が伺えるほどの距離へと落とされた、ブーン達。
今回の作戦の役割を確認する。

川 ゚ -゚)『それでは、私はこのまま首都ピチカートを落としに行く。
     ブーン、ドクオはこの作戦区域にいる敵戦力、いや、駆動兵器を殲滅してくれ。
                今回はどれだけ敵の戦力があるかわからない状況だ。気をつけてくれ』


('A`)( ^ω^)『了解!!』

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:26:57.83 ID:svBfDl0a0
支援

13 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:27:04.63 ID:bdyvNrbq0

 ボックスのハッチを蹴飛ばして開けると、クーはブーストを展開し、南へと向かった。

ドクオ達も、ボックス内に積んだ武器を手に取り、戦闘体制を取る。
ボックスの中には、駆動兵器用の武器が多数積んである。戦闘中に取りにいけるのか?と言われれば、答えはNOなのだが……。
備えあれば憂いなし、ということだ。

まずは、レーダーに映っているラウンジの駆動兵器3機を確認する。

すると、ドクオの脳裏に、あの出来事が、鮮明に蘇っていた。
燃えるような暑さの森。白の駆動兵器。自分を殺そうとした一筋の大きな光――。

('A`)「……あの時感じた復讐を、今返すときだ」

( ^ω^)『ドクオ!!ブーンが先に行くお!!後方から支援を!』
('A`)『了解!!先に一発ぶちかましてやるぞ!!』

 ボックスから、VBとVGが姿を表した。
するとすぐに、VGはノトーリアスによる加速、VBは大きなパラボラアンテナのようなものを肩に担ぎ、構えた。
向こうはまだ気づいていない……?

そうなると、この武器からすると好都合だ。
狙うは、移動中の3機。

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:28:26.91 ID:rSoWeiL+0
>>1
楽しませてもらうぜ

15 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:29:36.37 ID:bdyvNrbq0

L○A`)『収束開始――。ターゲットロック』

光学スコープにより、大きく離れた三機の駆動兵器が鮮明に見える。
向こうの動きを読み、照準を合わせる……。
サインが二つ重なったのを見計らい、スイッチを押した。

すると、パラボラに集められた光が、セパタクロウに向けて、一閃のように放たれた。
その光は、ノトーリアスより遥かに早く、視覚にて確認できぬやもしれないほどであった。
そして、その光は、VGの隣を通過し、アベのセパタクロウの右腕を消し飛ばす。

(;゚&゚)『……なっ!!?』

機体に衝撃も何も与えず、ただ直撃した部分を焼ききる。
アベにはただ”急に右腕が吹き飛んだ”としか感じることができなかったのである。

(*゚∀゚)『……あいつだよ!!!あいつ!!あいつと戦いたかったの!!!』

 仲間の負傷など気にも留めず、VBへと向かうツー。
アソーとアベは、現状把握に苦しんだ。
何をされたかもはっきりとわかっていないのに、何も考えずに突き進むツーの強さを知った。

(;・へ・)『しっかりしろ!!向こうの”緑”が前に来るぞ!!!』
(#゚&゚)『……畜生!!!このままじゃすまさねぇ!!!』

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:33:10.31 ID:svBfDl0a0
支援



17 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:33:13.69 ID:bdyvNrbq0

 素早くナギナタと、ガトリングガンを構える二人の操るセパタクロウ。
そして、二人の目の前に、風のように現れた、ブーンの操る2CH-VG。

( ^ω^)『ドクオ!!そっちに一機行ったお!!』
('A`)『……ああ。この前の奴だ。負けたりなんかしねぇ』

( ^ω^)『ブーンも、こんなところで負けやしないお……!!フォルテセスタス展開!!』

 両腕に、コーティングされた鋼拳が現れ、VGは構える。
他の武器も多種もって来たのであるが、今までのブーンの戦闘を支えてきたものとしての、モノへの信頼があった。

アソーとアベは、ベテランらしく、落ち着き、動向をうかがう様に間合いを計る。
立ち込める霧が、VB達を包んでいく。
その時、ブーンの駆動兵器が動いた。

( ^ω^)『動かないなら、こっちからいくお!!』

 ブーストを展開させ、右方向へと跳ね飛ぶVG。
待っていたかのように、アベはガトリングガンを乱射した。アソーは距離を取りつつ、ナギナタの射程へ収めようとジリジリと動く。
できるだけ不規則に動こうとするブーン。

霧が濃々と立ち込めつつあるスレスト湿地に、泥が大きく舞う。
回転を止めないガトリングが、次第にVGを追い詰める。
水音と弾丸を発射する音が響き、アベの操るセパタクロウは、絶えずガトリングへ、バックパックから弾を送り続けていた。

18 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:35:10.55 ID:bdyvNrbq0

(#゚&゚)『いつまでも逃げられるもんじゃないぞ!!』

 ブーンは、事前に聞いていた。
ラウンジの駆動兵器には、ヴィプクロメタリウムが使われている、と。
なので、消耗戦はいい選択ではない。そこまではわかっていた。

しかし、なぜか近づけない。この二体が放つプレッシャーであろうか……。
そして、ラウンジの駆動兵器が撃って来るガトリングガンの威力を考慮し、行き着いた答えというのが、分断。
湿地という、動きにくく柔らかい土壌を生かした攻撃。

(;^ω^)「……うまく行けばいいお!!」

 クーとの演習の時の様に、大きく跳躍する。
ノトーリアスを起動し、できる限りの上空へと加速をした。

(#゚&゚)『!!?』
( ・へ・)『……ありゃあ何かあるぜぇ。気をつけろ』

上へガトリングを向け、ブーン目掛け発射する。
何発も何発も、ボディに命中し、ブーンへと衝撃が伝わる。

(; ω )「ぐぅぅっ!!!」

空中にて体制を崩すも、構わず加速を続ける。
ヴィプクロミニウムの装甲を信じ、上空へとVGを持っていった。
そして、フレキシブルアームを展開させ、νの戦闘機を半ば握りつぶすように捕縛。
引き寄せると、両手で構え、勢いをつけて地上の二機へと放り投げた。

19 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:37:56.92 ID:bdyvNrbq0

もちろん、二人の駆動兵器には当たるはずも無く、左右へと散開され、かわされてしまった。
地面へ強くぶつかり、爆発を起こす戦闘機。

( ・へ・)『とんだ期待はずれかもしれないぞ』
( #゚&゚)『ナメてんのか……やっちまうぜ!?』

 アベがガトリングガンを向け、ブーンへと攻撃を続ける。
そして、アソーも腕部のミサイルを発射する。空中にいるVGへ、弾幕の包囲網が迫る。

(;^ω^)「……ビンゴだお!!!」

 弾幕を、ノトーリアスによる高速移動で避ける。
風のような素早さで、空中を飛び回るVGを、必死にアソーとアベは狙っていた。
ノトーリアスは、今にも火を吹きそうなほどチリチリと音を立て、加速する。

そして、”分散させた”アベに、加速したままタックルをぶちかました。

(  & )『んなあ……っ!!!』

そう、この悪い土壌の中、いくら機動力があろうとも、ノトーリアスによる加速タックルは、避けられるものではなかった。
VGの肩が、タックルでベコベコになるほどの勢い。
ヴィプクロメタリウムを使用しているセパタクロウ、機体のダメージは軽減できようとも、衝撃だけは軽減できなかった。
大きく弧を描きながら地面へと叩きつけられたアベ。
余りにも衝撃が大きかったためか、意識を失ってしまった。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:39:45.53 ID:svBfDl0a0
しえん

21 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:39:53.53 ID:bdyvNrbq0

(;^ω^)「はっ……!!はっ……!!」

 勿論、ブーンへの衝撃も、アベに与えられたそれと等しい。
常日頃からの、ノトーリアスによる重力訓練を行なっていないと、ブーンもアベと同じく気を失っていただろう。
そして、体勢を立て直そうとブーンが腕へ力を入れる。

(;^ω^)「あ……あれ?手が痺れて動かないお?」

腕の痺れ。いくら訓練をしていても、やはり体にはダメージがきていたようだ。
VGが、カクカクと意味不明な動きをしていると、後ろへナギナタを持ったアソーが迫る。

(#・へ・)『パイロットさんよぉ……。よくもアベをやってくれたなぁぁ!!!』
(;^ω^)『まずいお……まずいお!!!』

 アソーのセパタクロウが、ブーンへと加速した瞬間、動きがぴたりと止まった。
何があったのかわからない、ただ、その場へとショートしたかのように沈んだのである。
ブーンは、震える腕を気に留めながら、周りに何が起きたかを確認する。

(;^ω^)『な……!?』

22 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:41:35.46 ID:bdyvNrbq0

(;'A`)『何が起きたんだ……!?』

 こっちへと向かってきていたラウンジの駆動兵器が、姿を消した……!?
いや、俺はずっとモニターで確認していたんだ。あの白の駆動兵器が一機、こっちへ向かってきているのを。

だが、今、モニターからも、そして、レーダーからも反応が”消えた”。

どこだ!?
いなくなったはずはない。
ステルス技術の駆動兵器への流用――。
ふとその事が頭に過る。そういえば、バルケン殿が、VBの補修時に言っていた、駆動兵器への新たな戦力案の一つに、そんな内容があったはず。
それをVIPより先にラウンジが?

(;'A`)『どこだよ……』

 ドクオが周りを警戒していると、VBの頭部から肩へかけて大きな衝撃が走った。
衝撃を受け、ガクン、と足を崩して膝をつく。

何がされたのか、ドクオは理解できていない。
すると、ツーの搭乗しているセパタクロウが、ビーム兵器を構えて背後から姿を現した。

体制を崩している所へ、ビーム状の弾を撃ち込む。
支えきれなくなったVBは、そのまま地面へと押さえつけられるように倒れてしまった。

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:41:52.10 ID:LEzqPYB40
支援

24 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:43:03.16 ID:bdyvNrbq0

(;A)『ぐっ……うぅぅ!!!』

背部から大きく煙を出し、這い蹲るようになったVB。
ビームによる攻撃で、熱を持ったヴィプクロメタリウムは赤く輝いていた。

ビームライフルをリロードし、ドクオの方へ再度向ける。

(#゚∀゚)『ねぇ。お前、そんなに弱くなかったでしょ?地面も見てなかったの?』

 ツーは、憤りを感じていた。
自分をあそこまで追い詰めた人間が、状況把握もできずに、こうも簡単に”殺せる”範囲にまで入るとは……期待はずれもいいところであった。
腹が立つ。

少しでも期待してしまった自分もだが、期待を裏切ったこいつが、何よりも腹が立つ。

(#゚∀゚)『……弱い奴には用は無いよ。さよなら、VIPの兵士さん』

 胸部の装甲が開き、大きなカノンが顔を覗かせた。
VBの背中へと向け、チャージを開始する……。

( A )『……くても、いい……よ』
(#゚∀゚)『……あ?』

25 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:44:50.96 ID:bdyvNrbq0

(#'A`)『……弱くてもいいっていってるんだよ!!!』

 あの時と、同じ。
今回は、肩を後ろへと向ける。
装填していたのは、散弾針。ショットガンのごとく発射されたそれは、セパタクロウへ牙を向いた。

(;゚∀゚)『……っ!!』

 超人的な反応をし、車輪を駆動させバックしたツーは、すぐさまカノンをしまい、ナイフを構える。

何本か刺さった”針”が、爆発した。
よろけるセパタクロウを、獣の様に低姿勢ブーストにて追跡、そのまま右腕を、針の刺さっていた腰関節へと抉り滑り込ませる。

バチバチと火花を上げるセパタクロウ。
脚部で地面を蹴散らすほどの踏み込みで、メリメリと腕を入れていくVB。

(#'A`)『お前ら普通の軍人が背負うもんだけじゃねえんだ!!!』

(*゚∀゚)『……ふ、ふふっ。やるじゃない!!!』


VBの胴体部分へナイフを突き刺す。
そのまま、VBの勢いを利用し、突き刺したナイフを軸に投げっぱなしジャーマンのような姿勢へと持っていった。

宙へと浮くドクオ。
二機が離れる瞬間が、二人の目にスローモーションのように映る。

26 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:46:39.70 ID:bdyvNrbq0

 飛び出し、不規則に火花を噴出す回路。
砕け散り、沼へとボトボトと音を立て沈んでいくヴィプクロメタリウムの破片。

霧を吹き飛ばす二人の闘気が、宙へと舞った。
ブーストを使い中空にて一回転し、着地するVB。輝くメインカメラが、ツーの操るセパタクロウを捕らえて離さない。

爪を大きく立て、一直線に飛び掛る。
巧みな駆動輪捌きで、ツーはドクオの猛攻を避けていく。

避けることはできる。
しかし、反撃しようとすると、間違いなく手痛い一撃を食らうであろう、そう感じていた。

楽しい。

(*゚∀゚)『……ふ、震えてるの、私が。楽しくって、楽しくってたまんないの。』

(*゚∀゚)『楽しくってたまんないの!!!』

 大きく車輪を回し、VBのメインカメラへと泥をぶちかます。
感情的になっていたドクオは、幾許ほどか、視界を失われたことにより、ひるんだ。

そこをツーは逃さない。
すかさず、アクセル全快で蹴り飛ばす。
大きく吹き飛ぶドクオへ、畳み掛けるかのように両腕のミサイルをぶち込んだ。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:48:23.08 ID:ZeHV4WVu0
sienu

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:48:34.61 ID:p1yMHdL/0
しえ

29 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:49:16.69 ID:bdyvNrbq0

(;'A`)「ぐぁぁぁぁ!!!」

 コクピット内が激しく揺れる。
爆煙と炎、音に衝撃。
響き渡る負の重奏は、恐怖を演出した。

しかし、今のドクオにはそのようなものは何も意味は無く、ただ、頭にある一つの大義。

『ブーンを守る事』

そのことのみが頭から離れはせず、ドクオを支配していた。

(*゚∀゚)『……これで、仕留める……!!!』

両腕に展開されたミサイルキャノンを、ロックした箇所への自動爆撃に設定し、再度胸のカノンを開く。

逃がしは、しない。

楽しみが無くなるのは辛い。
しかし、その楽しみが消える瞬間が、何よりも至福なのである。

人間が、体液を体外へと出すように、性的、生理的、感情的。
ツーの全ての感覚を、今満たせるのは、ドクオの死、それのみであった。

にやける口を、必死で押さえようとするツー。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:49:42.20 ID:rSoWeiL+0
支援

31 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:51:31.48 ID:bdyvNrbq0

(;'A`)『ぐぅぅっ……!!!』

鳴り止まない爆音と、絶え間なくVBを襲う爆発に、ドクオは防戦一方であった。

――各部、被害ガ増大シテイマス。

(;'A`)『わかってる!!!もう少し、もう少しでいい!!耐えてくれ!!!』

腕と脚でコクピットのある胸部を庇うようにし、必死にミサイル攻撃から耐える。
何か、策はあるのか。
VBの腕の装甲はじょじょに剥がれて行く。
もう、ぐしゃぐしゃになった腕では、カッツバルゲルも、クレインクラインも使えない。

ふと、ミサイル攻撃が止んだ。


(*゚∀゚)『これで最後だと……なんか、ツー悲しいな……。でもね、でも…ふふふっ。死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

胸部カノンから、あの光が出てくる。
ドクオは、しっかりと目にソレを刻み込み、コクピット前面にあるボタンを押しながら、何かをCPUに告げる。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 19:53:25.38 ID:p1yMHdL/0
しえn

33 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:53:45.23 ID:bdyvNrbq0

 セパタクロウが放つ光は、ドクオを飲み込んだ。
太く、密度の高いエネルギーがVBを襲う。

ツーは、ドクオの死を確信した。

プラズマが沼地に発生し、激しくバチバチと音を立てる。
煙が立ち上り、視認できなかった。

そして、煙が晴れ、視界が開ける。
が、目の前にはまだ、消し飛ばしたはずの、黒の駆動兵器がいた。

(;゚∀゚)『……え……?』

胸の部分に、青白く光る何か――。
ツーは、何が起こったのか全くわからなかった。
いや、把握できなくても当然である。
完璧の射程、完璧のタイミング、最高の出力でぶちかました粒子砲が直撃した駆動兵器が、まだ稼動しているのだ。

('A`)『……先に言っとくよ。もう負けない、お前には』

 内心では、心臓がバクバクいっていたのは言うまでもない。
ドクオが使用したのは、前回の教訓。ラウンジの駆動兵器がくると見越しての、粒子分解装置。

34 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:55:00.42 ID:bdyvNrbq0

 一歩、また一歩とセパタクロウとの距離を詰める、2CH-VB。
距離が詰まっていくのにもかかわらず、セパタクロウはピクリとも動かない。いや、動けない。

(#゚∀゚)『……』


なんで!!!なんでなんでなんでなんで!!!!
なんでこんな奴のプレッシャーに負けて手が震えて動かないんだよ!!
こいつを、こいつを早く殺して、気持ちよくなりたい……ただそれだけなのに……。


(*゚∀゚)『……早く、殺さないと……』
('A`)『……?』

 後ろへ素早く下がるツー。
特に、ドクオは追いかける素振りは見せない。

(*゚∀゚)『VIPの兵士さん。これで、決めましょう?』
('A`)『……』

 濃く立ち上る霧。
絶えず聞こえる銃弾の音。悲鳴。

しかし今は何も聞こえず。
少女はミサイルを構え、男は何かを待つ。


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第18話『ある男、ある女』 完

35 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 19:55:50.10 ID:bdyvNrbq0
これにて少し長めの18話は終了です。

少し時間を置いてから19話を投下していこうと思います。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:00:38.30 ID:p1yMHdL/0
合作やりながらなのに現行の更新スピードが落ちないとはな…
支援

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:00:43.03 ID:qgeYK5Hb0
乙そしてwktk
作者の速筆に嫉妬

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:03:20.43 ID:svBfDl0a0
というか加速してないか?

39 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:04:28.85 ID:bdyvNrbq0
<<駆動兵器機体別簡易説明>>

・2CH-VG

大きなブースト”ノトーリアス”を搭載した、第2世代目の駆動兵器。
話にも出ていた通り、元はVBのサポート機体として作られた。
特徴は、緑の一色統一。メインカメラは青。ヴィプクロメタリウムを利用した伸びる腕”フレキシブルアーム”。
使いこなすにはある程度の訓練が必要(ノトーリアスの課題が難)。
拡張性は少ない。
内臓武器は、フォルテセスタスのような、殴る蹴るといった肉弾的な武器が多い。

・2CH-VB

非常に拡張性に富んだ、第1世代駆動兵器。
VRと共に作られた駆動兵器で、遠距離攻撃を主とする。
ドクオが好んでカッツバルゲルや、本体の爪を使うのは、射撃に不安を覚えているから。
色は黒一色に、メインカメラの赤色のみ。
使用武器は、多岐に渡り、スターマイン(花火を応用したランチャー)や、クレインクライン(ビーム状の矢を撃つボウガン)などである。
18話に出てきたパラボラ状のアンテナをしたレーザー武器には、名前がまだついていない試作の武器である。

40 :>>39訂正+追加 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:06:40.98 ID:bdyvNrbq0
<<駆動兵器機体別簡易説明>>

・2CH-VG

大きなブースト”ノトーリアス”を搭載した、第2世代目の駆動兵器。
話にも出ていた通り、元はVBのサポート機体として作られた。
特徴は、緑の一色統一。メインカメラは青。ヴィプクロメタリウムを利用した伸びる腕”フレキシブルアーム”。
使いこなすにはある程度の訓練が必要(ノトーリアスの課題が難)。
拡張性は少ない。
内臓武器は、フォルテセスタスのような、殴る蹴るといった肉弾的な武器が多い。

・2CH-VB

非常に拡張性に富んだ、第1世代駆動兵器。
VRと共に作られた駆動兵器で、遠距離攻撃を主とする。
ドクオが好んでカッツバルゲルや、本体の爪を使うのは、射撃に不安を覚えているから。
色は黒一色に、メインカメラの赤色のみ。
使用武器は、多岐に渡り、スターマイン(花火を応用したランチャー)や、クレインクライン(ビーム状の矢を撃つボウガン)などである。
19話に出てきたパラボラ状のアンテナをしたレーザー武器には、名前がまだついていない試作の武器である。


なお、VIPにおける駆動兵器の名前付けは

2CH-V○

○の中には、英語時の色が入る。(VB=Brack)

41 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:08:51.66 ID:bdyvNrbq0
だらだらと蛇足文をつなげて申し訳ないです。

それでは第19話を投下していきます。


と、書いていてまた気づいてしまいましたが、訂正で間違えてしまいました。。

19話→18話ですorz
合ってたのに、訂正してしまった。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:09:39.19 ID:p1yMHdL/0
支援

43 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:10:12.71 ID:bdyvNrbq0




( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第19話

44 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:11:29.40 ID:bdyvNrbq0

『電子レンジ、ご存知ですか?』
『う……うん。知ってるよ』

『今回で使うのは、それなんです』

(;´・ω・`)「そ、それって言われても……一体どういうこと?」
( <●><●>)「時にショボンさん。海を挟んだ向こうの大陸の小話なんですが、
         猫を電子レンジにいれて乾燥させた……とかいう話をご存知ですか?」

(´・ω・`)「いや、知らないけど……どういう話なの?」
( <●><●>)「あるおばさんが、飼い猫の体を洗ってあげた後、早く乾かしてあげようと電子レンジに放り込んだんです。
       そうしたら、猫は体中の水分が沸騰、内臓を痛めて死んでしまいました。すると、その飼い主のおばさんが、電子レンジを作っていたメーカーへ、
       ”猫を電子レンジに入れてはいけないとは書いていない!”というイチャモンをつけてその会社から莫大な慰謝料を受け取った――というものです」

(;´・ω・`)「ほ、本当にそんな話が!?」

( ゚∋゚)「……」
( <●><●>)「……いえ、これは作り話なのですが、まあ後ろのほうは置いておいてください。
        問題は、前の部分。”電子レンジに放り込んだら、体内の水分が沸騰、内臓を痛めて死んだ”という所です」

45 :空白スレ乱立祭り中みたいなので素早く投下 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:13:28.13 ID:bdyvNrbq0

(´・ω・`)「つ、作り話ってわかってたよ」

( ゚∋゚)「……」
( <●><●>)「相手は大きく、強固な装甲を持った駆動兵器なんです。そうなると、略奪に必要となってくるのは、その装甲を破る力」

(´・ω・`)「……なるほど」

( <●><●>)「大きな電子レンジように、マイクロ波を発生させる物を、足元に作ってやればいいんです」
( ゚∋゚)「そして、それを駆動兵器の足元へと設置、そして奪還するのが俺たちの役目だ」

(´・ω・`)「でも、どうやって?駆動兵器を包み込むだけの大きいマイクロ波を発生させるなんて普通じゃあ……」

( <●><●>)「硬度が2000%超、金属内でエネルギーを精製する金属、という代物が存在する時代に、普通とおっしゃいますか?」
(´・ω・`)「……」

( ゚∋゚)「俺も最初は、お前と同じような反応をしていた。どうも軍の中にずっといると、時代に後れてしまうらしい」

 腕を組み、クックルが言う。
ショボンは、ワカッテマスも軍人じゃないか……、と言いたかった。

46 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:15:13.68 ID:bdyvNrbq0

( <●><●>)「今からお二人に渡すのは、小規模爆発とともに周囲の空間を固定。
              そして、その固定空間内にマイクロ波を射出する、といったものです」

ワカッテマスから、大きな乾電池のようなものを受け取る、ショボンとクックル。
固定されたフレームから見える、透明の容器に、緑の光る液体が入っており、”いかにも”な感じであった。

(´・ω・`)「これを……」
( <●><●>)「駆動兵器へと、取り付けてください。」

(;´・ω・`)「と、取り付け?」

( <●><●>)「取り付けることができると一番いいのですが、
        今回必要なのは、そのマイクロ波による空間を作る為の、二つの装置の距離を縮めていただければいいというだけなのです」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:17:03.79 ID:wQVyYt+FO
支援

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:17:39.55 ID:BlVNGyfbO
支援

49 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:17:44.78 ID:bdyvNrbq0

 ワカッテマスの説明は、こうだ。
そのフレームから覗く緑の液体の部分を、駆動兵器を挟み、照らし合わせる。

通信により、若干精度が下がるが、ショボン達の指示を受け、ワカッテマスが遠隔操作により起爆。
照らしあわされていた方向へと、マイクロ波の固定空間を形成、空間内にマイクロ波が爆散。

そして、その空間内が大きな電子レンジと同じようになる、ということであった。

( <●><●>)「地面に突き刺していただいてもかまわないんです……。しかし、もしも起動しようこちらへ通信、
        そしてこちらから起爆する時間の間に、駆動兵器が範囲からでてしまった場合。もう、これは失敗に終わるんです」

( ゚∋゚)「そして、俺たちも起爆させるまでに離れないといけない」
( <●><●>)「そうなんですが、それほど離れる必要はないんです。少し離れ、地面に思い切り伏せてください」

(´・ω・`)「それにしても、よくこんな作戦を思いついたね」
( <●><●>)「行動力はありませんが、こういう事を考えるのは得意なんです」

50 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:18:57.71 ID:bdyvNrbq0

 そして、今僕たちは、駆動兵器のすぐ近くまで迫っていた。
バックパックを胸に担いで、体勢を低くして――。

(;´・ω・`)「はっ……!!はっ……!!」
( ゚∋゚)「……近くで見ると、やはりデカいな……」

トラックを乗り捨てる直前に、僕は右脚部分、クックルは左脚部分に設置することに決まっていた。
霧が濃いせいか、まだボンヤリとしか駆動兵器を確認できない。

(;´・ω・`)「……どうする?これ以上近づいての待機はむずかしいよ!!」
( ゚∋゚)『ワカッテマス。聞こえているか?』

( <●><●>)『はい。聞こえているんです』

( ゚∋゚)『今俺たちの地点には、何体の駆動兵器がいるんだ?』
( <●><●>)『レーダーによると、少しはなれたところにドクオさんの乗るVBとラウンジ駆動兵器が一機。
               今クックル達の目の前にはブーンさんの乗るVGとラウンジが二機の模様です』

 ワカッテマスの通信が、とぎれるほどの地響きが連続して聞こえてくる。
駆動兵器の一挙手一投足が、人間の致命傷になる。
足をゆっくり動かしても、その大きな金属の塊は、人の命を奪うほどのものだ。ショボン達に緊張が伝わる。

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:19:20.47 ID:rSoWeiL+0
支援

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:20:26.69 ID:BlVNGyfbO
支援

53 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:21:02.07 ID:bdyvNrbq0

( ゚∋゚)『了解した。これより作戦を開始する。おって通信を入れる。起爆を頼んだぞ、ワカッテマス』
( <●><●>)『もちろんです。わかってます』


通信を切ると、クックルがショボンの方を見る。

( ゚∋゚)「これを成功させれば、俺たちの野望が一歩進む」
(´・ω・`)「……うん」

( ゚∋゚)「では、いくぞ……!!!」

 二人は、一斉にラウンジの駆動兵器へと向かい走り出した。
足元を掬われそうなほど、沼の足場は悪い。重い足を動かし、マイクロ波爆弾を抱え、足元へと急ぐ。

と、その時、轟音と共に、ラウンジの駆動兵器がこちらへと飛んできた。

(;´・ω・`)(;゚∋゚)『なっ……!!!』

地面を抉り、機体を滑らせながらこちらへと駆動兵器が吹き飛んでくる。

(;´・ω・`)「ふ……伏せて!!!」

駆動兵器の左腕が、クックルとショボンを襲う。
二人とも、素早く伏せる。匍匐前進のような体勢になっていた二人の背中を、大きな金属の塊が掠めた。

泥が舞い上がり、駆動兵器が持つ熱で、周囲は一気に蒸し暑くなる。
本来、人間がいかに駆動兵器の前では無力か、身を持って教えられた。

54 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:21:47.84 ID:bdyvNrbq0

(;´・ω・`)「……」
(;゚∋゚)「……さすがに、死ぬかと思ったぞ」

 しかし、こんなところで止まっているわけにはいかなかった。
すぐに立ち上がり、クックルは頬についた泥を拭う。

( ゚∋゚)「さあ、行くぞ!!」
(´・ω・`)「……うん!!」

雑木林を抜け、VBの足元を通過する。
ブーンは、こんな大きな物を操って、戦っているのか……。そう、ショボンは考えていた。

(;´・ω・`)「はっ……!!はっ……!!」

自分が乗れと言われたら、怖くて乗れないだろう。
孤独と戦って、未知の敵とも戦って……。

『歩く棺桶』

死ぬときは、一人。
死んだら一人なんだから、死ぬ時はせめて、誰かに見取られたいもの。
人間は、そんな孤独に強い生き物じゃないんだ。

55 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:22:46.10 ID:bdyvNrbq0

(;´・ω・`)「クックル!!足に取り付けるよ!!!」
(;゚∋゚)「……了解した!!!」

 ラウンジの駆動兵器の脚に全速力で向かうショボン、クックル。
息が切れる。胸が痛い。足が重い。

全て無視する。

抱えているマイクロ波爆弾を、上下に引っ張り展開させると、下部に取り付けアームが現れる。

(;´・ω・`)「うおぉぉぁぁぁ!!!!」

駆動兵器の右脚へと取り付いたショボンは、脚の膝関節部に、思い切りアームを突き刺した。

が、駆動兵器の脚が動き、ショボンは蹴飛ばされてしまう。
2,3m吹っ飛んだショボンは、口から血を流し、わき腹へ走る激痛により悲鳴を上げた。

(;´ ω `)「うっ……ぐぁっ……!!!」


 しかし、くたばってばかりもいられない……!!
ショボンは、わき腹を庇いながらムクリと立ち上がり、クックルを呼ぶ。

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:22:55.17 ID:rSoWeiL+0
支援

57 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:24:17.57 ID:bdyvNrbq0

(;´ ω `)「……く、クックル!!!!こっちは成功したぁぁ!!!!」

肺が破れているのだろうか、呼吸をするたびに激痛が走る。
車に轢かれた人は、このような感じなのだろうか。

(;゚∋゚)「こっちも取り付けに成功した!!!!」

(;゚∋゚)『ワカッテマス!!!!!起動だ!!!!』
(;<●><●>)『……わかってます!!!』

 少し、耳鳴りがする。
二人とも、地面に伏せていたのでその瞬間はわからなかったが、
もう一度駆動兵器の方向を見ると、駆動兵器は傾いており、その後、ゆっくりとその場へ沈んだ。

( ゚∋゚)「……よし!!!」
(;´・ω・`)「や……やったんだね……」

 それにしても地味だな……。
などと考えながらも、立ち上がるショボン。
クックルも同様に立ち上がり、駆動兵器のハッチへとよじ登った。
VIPの駆動兵器と違い、ラウンジの駆動兵器の搭乗口は後ろについてある。
うつ伏せに倒れてくれたというのもあってか、余計な部分を壊さずに済んだ。

ハッチを開けると、中年の男が、鼻血を垂らして死んでいた。
内臓が破裂して、中に血がたまっているのであろう、腹が大きく膨れ、水風船のようになっている。

58 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:25:12.42 ID:bdyvNrbq0

(;´・ω・`)「これ……二人乗れるの……?」
( ゚∋゚)「見たところ、補助コクピットをつければ大丈夫だ。さあ、乗り込むぞ」

 クックルは、ショボンの負傷を気にして、素早く補助コクピットを取り付ける。知ったような手際に、ショボンは驚いた。
そして、中に入っていた水風船のような死体が着ていた順応スーツを脱がせ、パンツ一枚になった死体を外に放り投げる。

そして、すぐに着替えると、コクピットへと二人乗り込んだ。

(;´・ω・`)「なんで……乗ったこともないのにそこまで……?」
( ゚∋゚)「……わからない。だが、脳の奥に焼き付けられているかのように操作方法がわかるんだ……」

テキパキと駆動兵器を立ち上げ、搭乗者のデータを書き換えていく。
その手際は、ブーンやドクオとは比べ物にならなかった。

――搭乗者、クックル。登録イタシマシタ。

( ゚∋゚)「怪我……しているんだろう。しっかり捕まっていろ」
(;´・ω・`)「……うん」

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:25:17.84 ID:rSoWeiL+0
支援

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:27:22.52 ID:cYno6glBO
支援

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:27:35.34 ID:rSoWeiL+0
支援

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:27:36.92 ID:BlVNGyfbO
支援

63 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:27:58.51 ID:bdyvNrbq0

( ゚∋゚)『ワカッテマス!!聞こえているか!!』

( <●><●>)『聞こえているんです』
( ゚∋゚)『そっちへ向かう。管制塔を出て待っていろ』

( <●><●>)『了解なんです』

( ゚∋゚)「……これからが、本番だ。反旗を翻す、ぴったりの言葉じゃないか」

うつ伏せだったセパタクロウに光が点る。
三人の、野望が芽を出した。


(;^ω^)「な……!?何が起こったんだお!?」

 自分を後方から狙っていたラウンジの駆動兵器が、いきなり”沈んだ”。
ブーンが、混乱していると、通信が入る。

その相手は、さらにブーンを混乱させることになった。

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:29:13.49 ID:cYno6glBO
支援

65 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:29:23.72 ID:bdyvNrbq0

( ゚∋゚)『……聞こえているか、ブーン』
(;^ω^)『だ……誰だお!!』


( ゚∋゚)『……クックルだ、ショボンもいる』
(;^ω^)『え……?』

ブーンはすぐさま通信元を特定する。
その通信元は、まぎれもなく、今、倒れたラウンジの駆動兵器。
セパタクロウからのものであった。

(;^ω^)『な……なんでそ、それに……乗っているんだお?』
( ゚∋゚)『俺たちが、奪ったんだ』

 全く理解のできないブーン。
奪った?なんでラウンジの駆動兵器を奪うんだろう?

頭の中はクエスチョンで埋まって行く。
さらに、クックルは話を続ける。

( ゚∋゚)『俺たちは、今をもってVIPから出て行く。だから、最後のお別れの言葉を言いにきた』

(;^ω^)『……お別れ?一体何を言ってるんだお!!理解できないお!!』
( ゚∋゚)『……ブーン。お前はもう一人前の兵士なんだ。別れを惜しむなとは言わない。
                   ただ、もう俺とショボンは、ブーン、お前の前には現れない』

 淡々と説明を続けるクックル。
呆然と話だけを聞いてるブーン。

66 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:30:17.66 ID:bdyvNrbq0
(;´・ω・`)「も……もう止めて……クックル。は、早く行こう……」

( ゚∋゚)「これが、いい機会なのかもしれない。ブーンは、内面が弱すぎる。
     このままでは、仲間との離別、仲間の死。そういうものに耐えられなくなる。お前も、ブーンには早死にしてもらいたくないだろう?」

(;´・ω・`)「……そうだけど……」

( ゚∋゚)「なら、話を続けさせてくれ。俺も、あいつとの別れは、悲しい」

 目の前が真っ暗になった気がした。
クックルとショボンがVIPから出て行く?
意味がわからなかった。

もう会えない?
友達なのに、戦友なのに……。
あの食堂で、みんな一緒にいた頃が頭によみがえる。
ドクオ、ショボン、ジョルジュ、クックル。

(  ω )『なんで……なんで……』
( ゚∋゚)『……ブーン、悲しみを表に出すな。お前の首を、どんどんと絞めていく』

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:30:23.96 ID:cYno6glBO
支援

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:31:09.27 ID:cYno6glBO
支援

69 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:31:16.47 ID:bdyvNrbq0

(  ω )『なんで……』
( ゚∋゚)『俺たちは、もう行かなくてはならない。これが、最後の挨拶だ』

(  ω )『なんでだお……なんで……』


(#゚∋゚)『ブーン!!!!!』
(;゜ω゜)『はっ……はひぃ!!!』

 クックルが、大きな声でブーンを怒鳴る。
こんなクックル、ブーンは見たことがなかった。

(#゚∋゚)『しっかりしろ!!お前は、VIPの力なんだ!!!
     そんな大役を背負っている奴が、それでどうする!!俺たちの別れを受け入れろ!!めげるな!!前を見ろ!!』

 グッとトリガーに力を入れるクックル。
セパタクロウが、ゆっくりと立ち上がる。マイクロ波爆弾が、搭乗者だけをうまく殺すようにできていることを確認した。

そして、胸部装甲が開き、カノンの発射準備を始めた。

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:31:57.30 ID:cYno6glBO
支援

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:32:35.48 ID:BlVNGyfbO
( ゚∀゚)最近出番少ない支援

72 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:32:35.87 ID:bdyvNrbq0

(;^ω^)『な……何をするんだお……?』
( ゚∋゚)『お前の前にいる駆動兵器、それを消すんだ』

( ゚∋゚)「ショボン、捕まってろ」
(;´・ω・`)「う……うん」

( ゚∋゚)『ブーン……』

光が集まり、光線がもう一機の駆動兵器へと吐き出された。
周囲を吹き飛ばし、駆動兵器は跡形もなく消える。
そして、小さな声で、クックルは言う。

( ゚∋゚)「……また、会おう」
(  ω )『……』

 呆然としているVGを背中に、クックル達はVIP南部指令基地へと急いだ。
ブーンは、今起こったこと、そして、今までのこと、これからのこと。全てを一度に考えて、何をすればいいのかが、全くわからなくなっていた。

頭に残る、クックルの言葉。

『ブーン、お前の前にはもう現れない』

悲しくなり、涙が溢れる。
戦場で流す涙は、どこか冷たく感じ、孤独をより一層強めた。



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第19話 『Familiar』 完

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:33:06.32 ID:cYno6glBO
支援

74 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:33:53.52 ID:bdyvNrbq0
これにて19話は終了です。

また少し時間を空けてから本日最後の20話を投下させていただきます。

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:34:08.72 ID:BlVNGyfbO
支援

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:34:43.82 ID:rSoWeiL+0
支援

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:35:53.78 ID:BlVNGyfbO
支援

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:35:56.81 ID:cYno6glBO
支援

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:36:26.21 ID:p1yMHdL/0
三話も書いて来たのか
支援

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:37:15.82 ID:cYno6glBO
支援

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:37:23.24 ID:qgeYK5Hb0
まだあるのか・・・すげえな

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:39:27.83 ID:cYno6glBO
支援

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:43:02.89 ID:cYno6glBO
支援

84 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:43:38.99 ID:bdyvNrbq0
<<駆動兵器機体別簡易説明>>

・2CH-VR


いわずと知れたνからVIPを独立させた駆動兵器。
開発された当初から、クーが搭乗している。非常に特徴としてはベーシックであり、オールマイティでもある。
色は赤に黒。三つ目。拡張性はやや高め。肉弾戦の方が得意である。
クーが好んで使用する鉤爪は、ヴィプクロメタリウムを混合したものを使用しており、硬度が非常に高い。
代表的な装備としては、前述の通り鉤爪、ビームコーティングを施した刀剣(作中では未出)などである。


・カンダタゴロシ


νの科学者、ヒッキーが開発した、核エネルギーを主とした駆動兵器。
禁忌とされてきた核エネルギーを使用しているので、非常に危険である。ヒッキー自身しか乗ってはいないが、
もし量産されれば(駆動兵器は本来量産が不可能)、動く核爆弾として、駆動兵器としての脅威となるであろう。
特徴は、長い手足。VGのフレキシブルアームとは違い、節足動物のような手足を持つ。
ヴィプクロメタリウムを使用していないので、本来の駆動兵器よりもヤワである。
名前の由来は、ヒッキーが好んで呼んでいた古文書にでてくる”クモノイト”という話から取ったものと思われる。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:44:01.27 ID:rSoWeiL+0
支援

86 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:45:09.45 ID:bdyvNrbq0
それでは、本日最後の第20話を投下していきます。

少しだけ短いですが、お楽しみください。

87 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:46:00.86 ID:bdyvNrbq0



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第20話

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:47:53.09 ID:p1yMHdL/0
支援しよう

89 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:47:58.00 ID:bdyvNrbq0


(*゚∀゚)『VIPの兵士さん。これで、決めましょう?』
('A`)『……』

 ドクオの乗るVBの装甲は、もうほとんど限界に近かった。
CPUが告げる、各部損傷の報告。

庇っていた胸部以外は、使い物になるか微妙なほどの損傷であった。
だが、逃げるわけにはいかない。

('A`)「……もう少し、頑張ってくれよ、VB」

 ドクオは、左へと目をやる。

武器を収納しているボックスまで、ブースト全開で3秒といったところか……?
そして、素早く中にある兵器を手にとって離脱。あわせて10秒あればいいのだが……。

この間に、ミサイルがボックスに被弾すれば、兵器ごと爆発して、もう反撃は難しいだろう。
ボックスごと運んで、一旦距離を置いてから……いや、無理だ。
ブーストも損傷が厳しい状況。ボックスを運べるとは思えない。

90 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:48:59.83 ID:bdyvNrbq0

(*゚∀゚)『……いけぇぇっ!!!』

右腕から4発のミサイル。
不規則軌道を描き、ドクオへと襲い掛かる。
体を大きく左へと寄せ、加速。ミサイルをかわすと、そのままブーストを全開にしボックスへと飛んだ。

(*゚∀゚)『やっぱり!!!!』

すぐさま左腕を構え、ミサイルをもう4発発射。
そして、追撃しようと、ドクオの元へと駆動兵器を走らせる。

(;'A`)『おぉぉぉぉ!!!!』

 どうするどうするどうする!!!!!
このままボックスへと向かっても、兵器を回収する時間が無い……。
アイツだってそれを見越して撃ってきているはず。

……こうなったら。

(;'A`)「一か……八か!!!」

 ブーストを急反転させるドクオ。
そのままミサイルが飛んできている方向を向き、左手を翳す。
何をするかと思うと、飛んでくるミサイルの内の一発へと思い切り拳を叩き込んだ。

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:49:14.60 ID:cYno6glBO
支援

92 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:50:14.69 ID:bdyvNrbq0

(*゚∀゚)『!!?』

ミサイルがミサイルを爆発させ、大きい爆炎が上がる。

(*゚∀゚)『気でも狂ったのかな……?』

爆煙が消えた先にいたVBは、片手に大きなショットガンを構えていた。
左手は、肩の少し先までしか残っておらず、火花を上げ、もう動く気配は無い。
それを見たツーは、興奮した。

(*゚∀゚)『ふふ……。左手を犠牲にしてミサイルを破壊。
    煙で見えない状態にして、兵器をボックスから回収……すごいね、ほんと』

 ツーは、再びドクオと距離を取る。
相手との間合いを調べるように、じりじりと離れ、ドクオを焦らす。

ドクオの持つ武器の形状はショットガン。
ショットガンは、いわば近距離用の銃。近づかなければ、ツーの勝利はゆるぎない物であった。

(*゚∀゚)『あたしにソレをぶちかます前にミサイルで死ぬかどうか……楽しいじゃない?』
('A`)『……』

 ドクオは、VBの脇に挟むようにしてショットガンを持ち、片手で器用にリロードをする。
実弾を入れるこのV-Shot1は、弾丸にヴィプクロミニウムを使う、対駆動兵器戦の兵器である。なので、直撃さえすればほぼ一撃で決まる。
まだ、あの爆撃を受けてVBが動けるかどうか不安であったが、もうこれしか手は無い。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:50:25.61 ID:rSoWeiL+0
sienn

94 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:51:57.10 ID:bdyvNrbq0
('A`)「CPU。脚部報告」

――脚部損傷率、43%。走行、跳躍他問題無ク行エマス。

('A`)「……よし。行くか!!」

 頬を思い切り叩くドクオ。
覚悟を決めたか、ドクオはツーに向かって最短距離を一直線に走り出す。
それに反応し、ツーは後退しながら、ミサイルを、次から次へとドクオへと撃ち込んだ。

(#'A`)『おらぁぁぁぁ!!!!!』
(*゚∀゚)『死ねぇぇぇぇ!!!』

 両者叫び声にも似た大きい掛け声と共に、全力で相手を殺そうと攻撃を仕掛ける。
飛んでくるミサイルを、ショットガンで何度も撃ち落す。

徐々にツーとの距離を縮めていく。
一発でもミサイルが当たれば、ひるんでVBを一気に殲滅することができるツーも、もう引くことはやめていた。

(#゚∀゚)『いい加減にぃぃぃ!!!死ぃねえぇぇぇ!!!』
(;'A`)『もう……少し!!!』

 正面から飛んでくるミサイルを、撃って、撃って、破壊するドクオ。
しかし、一発のミサイルが、脚に直撃する。

95 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:53:24.26 ID:bdyvNrbq0

(; A )『なぁっ!!!』

脚を取られ、膝をついてしまったVBへ、ミサイルが襲い掛かる。

(*゚∀゚)『……決まり!!!今度こそ!!』

胸部の装甲が開き、カノンがまたも顔を出す。
光を集約。
その間もミサイルは撃ち続け、逃げる隙を与えない。
光が大きくなり、カノンの中へと吸い込まれていく。

(*゚∀゚)『これで……終わりぃぃぃぃぃぃ!!!!』

至近距離からの超射撃。
先程より大きい光線は、地面を削り取り、表面を焼き尽くした。
まぶしいほどの輝きが、霧を晴れさせる。

が、またもVBはそこに存在していた。
そして、ゆっくりとツーのコクピットへショットガンの銃口を向ける。
驚く暇も無く、ツーは負けを悟った。

(*゚∀゚)『……負け、か。楽しかったよ』

ツーは潔く、目を瞑る。
そして、弾丸が発射された。

装甲をぶち破り、コクピットへと放たれる弾丸。
弾は、ツーの右半身を掠め取り、長い長い夢へと誘った。

96 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:54:44.93 ID:bdyvNrbq0

 白の駆動兵器を、倒した。
が、ボロボロのVBは、今にも崩れそうであった。
そして、ドクオは悲鳴も上げず、倒れもしない眼前の白の駆動兵器から、赤く綺麗な血が、少しだけ流れているのを見て、また悲しくなった。

('A`)「……」



川 ゚ -゚)『バルケン殿。もう少しでピチカートですが、向こうの守備が思った以上に硬い。援軍を待ちます』

( ,'3 )『うむ。NRPも、ブーン達の戦闘が落ち着き次第向かおうと思う。少し不便だが、そのまま待っていてくれ』

 湿地を抜けたクーの目に飛び込んできたのは、幼少の頃、よく見ていた光景。
ν帝国首都、ピチカート。
首都と呼ぶよりは、要塞と呼んだほうがいいその堅固たる守備、岩壁から覗く大砲は、難攻不落を表していた。
向こうも、本陣の守備に力を入れているのか、多くの戦闘機や戦車がひしめいている。
先発隊は、もう交戦を始めているようで、銃声が響いていた。

川 ゚ -゚)「ここで突っ込むのは得策ではない……。背中が万全に整ってからだな」

そう考え、バルケンにも伝えていた。
が、戦況は一変する。

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:55:36.84 ID:p1yMHdL/0
支援

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:55:46.13 ID:y513xtXSO
ちえん

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:56:40.95 ID:cYno6glBO
支援

100 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:57:08.44 ID:bdyvNrbq0

『各部へと緊急伝達。”ギガンテス”と称された、核ミサイルが、νによって発射準備中との事。各自、全力でギガンテスの発射を阻止せよ』

川;゚ -゚)『何!?』

 クーは要塞の上部を見上げた。
すると、大きなカタパルトが出てきており、着々と準備が進められているではないか。
すぐに、クーは駆動兵器との順応度を上げ、起動させる。

川;゚ -゚)『VR。すぐに起動だ!!!』

――了解。2CH-VRアクティブモード。

鉤爪を尖らせ、ピチカートへと飛び出す。
弾幕を掻い潜り、ミサイルの発射を阻止せねば――!!!


駆動兵器を倒しても、休憩をする暇など無くドクオはバルケンに通信を入れる。

('A`)『……バルケン殿』

( ,'3 )『ああ。よくやってくれた。回収へ向かうから、そこで待っていなさい』
('A`)『……違うんです。自分はまだ、戦えますか?』

( ,'3 )『戦える。だが、今は戦えん。ブーンを助けにいこうなどと思わないことだ』
('A`)『……わかりました』

通信を切ると、次はブーンへと通信を入れた。

101 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:58:09.50 ID:bdyvNrbq0

('A`)『ブーン。大丈夫か?』
(  ω )『……』

('A`)『ブーン!!』
(;^ω^)『ど、どうしたお!?』

 ボーッとしているのはいつものことか……?
そう思って、俺は気になんか留めていなかった。

('A`)『いや、返事が無いからさ。こっちは片付いた。そっちは?』
(;^ω^)『か、片付いたお』

('A`)『そうか。俺はVBを壊しちまったから、NRPへと戻ってる。無理だけは、しないでくれ』
( ^ω^)『……もちろんだお。帰ったら大事な話があるお』
('A`)『……ああ。じゃあ切る、死ぬなよ』


そうなんだ。
この後の事に比べると、たいした事じゃなかったけど、あの時にでも直接聞いておけばよかったかもしれない。
通信を手早く切ったりせずに、聞いておけばよかった。



もう、お前の声は、世界のどこへ行っても、どれだけ戦っても、聞けないんだから。



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第20話 『さよならの序章』 完

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:58:48.95 ID:cYno6glBO
支援

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:59:14.05 ID:8pYm4S0O0


104 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 20:59:55.62 ID:bdyvNrbq0
本日はこれだけで投下を終了します!!

来週は2部の終わりから、3部の始まりまでを3話ほど予定しています。
支援、保守等またまたありがとうございました!!

次回も読んでいただけたらうれしいです。
では、毎回ですが質問等を受け付けています。よろしければどうぞ。

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 20:59:56.35 ID:cYno6glBO
支援

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:00:12.19 ID:p1yMHdL/0
乙〜!

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:00:37.04 ID:qgeYK5Hb0
乙!

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:02:52.83 ID:aXV4ob0k0
乙!

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:04:16.36 ID:BlVNGyfbO
>>1乙!
なぜか種のふいんき(ry)がするんだぜ?

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:05:46.29 ID:rSoWeiL+0
乙!!!
次回も楽しみにしているぜ!


111 :>>71おまけ ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 21:05:55.13 ID:bdyvNrbq0


いや、俺だってお仕事くらいあるんだぜ?
みーんな、スレスト湿地いってっけどさ!!

( ゚∀゚)『定時報告。ニーソク国境付近以上なーし』

『了解。それでは警備を続けてくれ』


( ゚∀゚)「はぁ……。暇ってわけじゃないんだけどなぁ……」

どっかにおっぱいおっこちてねぇかな。




112 :>>71おまけ誤字訂正 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 21:06:56.94 ID:bdyvNrbq0

いや、俺だってお仕事くらいあるんだぜ?
みーんな、スレスト湿地いってっけどさ!!

( ゚∀゚)『定時報告。ニーソク国境付近異常なーし』

『了解。それでは警備を続けてくれ』


( ゚∀゚)「はぁ……。暇ってわけじゃないんだけどなぁ……」

どっかにおっぱいおっこちてねぇかな。




113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:07:18.79 ID:rSoWeiL+0
>>111
おっぱい落ちてるとかKOEEEEEEEEEEEEEE

114 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 21:09:05.29 ID:bdyvNrbq0
>>109
種とはガンダムでしょうか?
ドクオとブーンのBLの予定は無いので安心してくださいね!

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:13:21.95 ID:2UB0jK0u0
支援
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/23529.jpg
御免ね、見辛くて。スキャナないから直に撮ったんだ。
一応緑のつもり。

116 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 21:18:09.19 ID:bdyvNrbq0
>>115

いえいえ、書いていただけてありがたいです。
皆さんの中の駆動兵器のイメージが、絵師の方々によって具体化されているのがこちらとしてはうれしい限りです。
これからも僕の作品をお願いします。。

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:20:48.95 ID:BlVNGyfbO
( ゚∀゚)出番キター


この作者できるっ!


種のふいんきryがってのは話の流れとか。BLはむしろお断りなんだぜ。百合なら…ごにょごにょ…

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:31:35.00 ID:oO0C123HO


119 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 21:40:11.43 ID:bdyvNrbq0
遅くなってしまい、おそらくどなたも見てないかと思いますが、

次回投下はおそらく金曜日になると思います。
来週は少し忙しくて、一週間に6話投下はできそうにもないです( ><)

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/29(金) 21:41:13.81 ID:svBfDl0a0

勝手に2CH-VGのフレキシブルアームをゲッター3の大雪山おろしなイメージでみてます

121 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/06/29(金) 21:45:36.69 ID:bdyvNrbq0
>>120
そういう解釈をしていただければいいかとw
自分が思いついたときは、子供の頃によく遊んだ、虹色のチンケなバネのおもちゃでした。

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