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( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

1 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:03:28.62 ID:KpIK/YZP0

今回で、( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

第2部も終わりです

21、22話の2話の投下ですが、お付き合いいただけることをお願いします。

まとめサイト様

http://vip.main.jp/271-top.html


それでは、テンプレ投下後、本編へ行こうと思います。

2 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:05:11.24 ID:KpIK/YZP0
[人物簡易テンプレ]

( ^ω^)ブーン。駆動兵器『2CH-VG』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

('A`) ドクオ。駆動兵器『2CH-VB』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

川 ゚ -゚) クー。駆動兵器『2CH-VR』に搭乗するVIPの兵士。ν時代からのエースパイロット。少尉。

(´・ω・`)ショボン。VIPの兵士。モララーをスパイの行動に見立てて殺害。VIPに大きな不満を持つ。二等兵。

( ゚∋゚) クックル。VIPの兵士。何故か色々なパイプを持つ、ブーンたちのまとめ役。ショボン同様、VIPに対して不穏な動きを見せる。二等兵。

( ゚∀゚) ジョルジュ。VIPの兵士。明るく、表裏の無い性格。デミタス中尉と共に、前国民代表ミルナを助ける。一等兵。

( ゚д゚ ) ミルナ。元国民代表兼アンカーズ捕手。今は戦争勃発への責任を感じ、地位を全て捨てて軍人になる。二等兵。

( ,'3 ) バルケン。駆動兵器を扱うVIPの科学者兼演習棟長。駆動兵器を開発した荒巻の研究チームに所属していた。中尉。

3 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:07:03.62 ID:KpIK/YZP0
(*゚∀゚) ツー。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと搭乗する17歳の女兵士。アソーや、アベ曰く、『人間ではない』との事。クーと似て、戦闘中になるとハイになってしまうことが多い。死亡。

( ・へ・) アソー。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと登場する男。アベとは同郷。死亡。

( ゚&゚) アベ。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』へと登場する男。アソーとは同郷。死亡。

( ´ー`) シラネーヨ。ラウンジが生み出した天才。νの駆動兵器『オペラ』を具体化し、生産に成功させた人物。もちろん『セパタクロウ』の生みの親もシラネーヨである。

( <●><●>)ワカッテマス。クックルの野望に同調し、情報部という立場を利用して策を練る頭の切れる男。今回の作戦の中心核も、ワカッテマスの考案によるもの。

从'ー'从 ワタナベ。駆動兵器を扱うNRPの乗員。ブーンと仲がよい。

@^0^@) ホッペマン。ワタナベと同じく、NRPの乗員。

ミ,,゚Д゚彡 フサギコ。VIP軍幹部。冷徹無慈悲な男。ブーン、ドクオ、クーなどを含めた、駆動兵器隊を秘密裏に結成。元武器商人というコネを生かし、駆動兵器への資金面バックアップをしている。少将。

/ ,' 3 荒巻スカルチノフ。博士。駆動兵器の開発者。今も中央研究所にて、駆動兵器の開発を日夜進めている。

(・(エ)・)クマー。ν帝国の大統領。諸悪の根源ともとれる人物。ニーソク欲しさに大陸を巻き込んだ戦争を展開させた。

从 ゚∀从 ハインリッヒ。ν帝国大統領クマーの側近。何を考えているかわからない言動、行動をする。暗殺部隊にも所属していた。カタナを好んで使う。

(´・_ゝ・`) デミタス。ニーソク軍人。落ち着いた物腰の人物。中尉。

(-_-) ヒッキー。ν帝国軍人。荒巻に恨みを抱いている。自らの作った核駆動兵器『カンダタゴロシ』に搭乗。駆動兵器隊との戦闘の末、クーに殺害される。

( ◎□◎) モルモロ。ν帝国の幹部。メガネをかけていて、どこか嫌らしい性格が伝わってくる風貌。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴ タナシン。tanasinn……。

4 :>>2訂正 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:08:58.62 ID:KpIK/YZP0
[人物簡易テンプレ]

( ^ω^)ブーン。駆動兵器『2CH-VG』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

('A`) ドクオ。駆動兵器『2CH-VB』に搭乗するVIPの兵士。二等兵。

川 ゚ -゚) クー。駆動兵器『2CH-VR』に搭乗するVIPの兵士。ν時代からのエースパイロット。少尉。

( メωФ)ロマネスク。駆動兵器『2CH-VP』に搭乗するVIPの兵士。隻眼なのは、戦場での負傷によるもの。中尉。

(´・ω・`)ショボン。VIPの兵士。モララーをスパイの行動に見立てて殺害。VIPに大きな不満を持つ。二等兵。

( ゚∋゚) クックル。VIPの兵士。何故か色々なパイプを持つ、ブーンたちのまとめ役。ショボン同様、VIPに対して不穏な動きを見せる。二等兵。

( ゚∀゚) ジョルジュ。VIPの兵士。明るく、表裏の無い性格。デミタス中尉と共に、前国民代表ミルナを助ける。一等兵。

( ゚д゚ ) ミルナ。元国民代表兼アンカーズ捕手。今は戦争勃発への責任を感じ、地位を全て捨てて軍人になる。二等兵。

( ,'3 ) バルケン。駆動兵器を扱うVIPの科学者兼演習棟長。駆動兵器を開発した荒巻の研究チームに所属していた。中尉。

5 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:10:21.75 ID:KpIK/YZP0
【国の位置関係】

    VIP        ↑北

   ニーソク

 ν     ラウンジ 



少し人がいるかどうかわからないですが、いつものごとく加筆修正しながらの投下になりますので、よろしくお願いします。

6 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:11:23.16 ID:KpIK/YZP0




( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第21話

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:11:31.29 ID:cGfaQPoH0
( ゚∀゚)o彡゜工藤!工藤!

8 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:12:33.23 ID:KpIK/YZP0

ガコン……。
重い音と共に、NRPへとVBが回収される。

ドクオは安堵の表情を浮かべていたが、どこか上の空であった。
VBは故障してしまったが、大きく勝利を収め、何の申し分の無い戦闘内容であった。
だが、ドクオの脳裏に残る、あの赤い液体。
人を殺したという実感。
手には感触は残っていない。けれども、深く刻まれた”何か”が、ドクオを襲う。

('A`)「……はぁ」
@^0^@)/『お疲れ様です!2CH-VB、収納完了しました!』

順応スーツのプラグを取り外し、一息つく。
コクピットから出ると、すぐに修繕をスタッフが始めていた。

こう見てみると、VBには悪いことをした、と感じる。人間でいう所の、生傷、であろうか。
駆動兵器の修繕に携わったことが、よりVBへの理解を深めていた。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:14:11.88 ID:8vZzTKAN0
( ゚∀゚)o彡゜平気!平気!

10 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:14:19.13 ID:KpIK/YZP0

('A`)「……バルケン殿」
( ,'3 )「ドクオか。よくやってくれた。どうやらあのラウンジ駆動兵器は、向こうのリーダー機だったようだ」

('A`)「はい。それはいいんですが、ブーンとクーさんは大丈夫でしょうか?」

自分より、仲間の事が気になってしょうがないドクオ。

( ,'3 )「ワタナベ君。衛星からのVG、VRの映像を」
从'ー'从「了解。正面モニターに開きます」

電子音と共に、正面に大きく二分割された映像が写る。
ややノイズがかかっていて、見づらい。

クーのVRは、砦のような壁に、鉤爪を突き刺して上っている。
そして、ブーンは、なぜか戦場に立ち尽くしたままで、動く気配が無かった。

11 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:15:35.21 ID:KpIK/YZP0

('A`)「……あいつ、何やってんだ?」
从'ー'从「どうやら、ラウンジ駆動兵器を一機逃がしてしまったようです」

ブーンが、逃がす?
あいつのノトーリアスから逃げられるはずがない。
生き残るために深追いは止す、そんな男でもないはずだ。

なにか、あったのか?

('A`)「ワタナベさん。ブーンと回線は繋げますか?」

从'ー'从「それが……ドクオさんを回収してすぐに、向こうからの妨害電波が入ってしまったみたいで……」
('A`)「そうですか……わかりました。ブーンを信じましょう」

从'ー'从「……はい」

急速上昇し、戦場から離れるNRP。
クーのいる、ν帝国首都ピチカートへと向かう。

12 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:16:50.58 ID:KpIK/YZP0

( ^ω^)「……ショボン、クックル」

ひどく静かなコクピットの中で、何か物思いにふけるブーン。
外では、銃弾の雨が、流れ星のようなミサイルが飛び交っている。
時たま弾丸があたり、乾いた音が鳴るが、そんな音はブーンには聞こえてはいなかった。

苛立ちが募る。
トリガーを、強く握り、歯を食いしばる。

(  ω )「……くそっ……」

ショボン達を止められなかった自分。
追いかけられなかった自分。
もし、敵対した場合、いくら考えてもショボン達を”殺せない”であろう自分。


ブーンが、自己嫌悪に苛まれているちょうどその頃。
クーの首都進攻、核ミサイルの発射阻止作戦が、急遽始まっていた。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:17:13.76 ID:8vZzTKAN0
支援

14 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:18:05.75 ID:KpIK/YZP0

川 ゚ -゚)「ふぅん!!!」

飛び掛るような体勢のまま、首都正門へ爪を立て、突き刺し、引きちぎる。
戦車、戦闘機、攻城砲台。
一斉に首都周辺へと展開されると、全てがクーの操るVRへと砲身を向けた。
そんなものに構うことなく、大きく、堅固な正門を突破すると、目の前にも攻城砲台が10基ほどであろうか、こちらを向いていた。

川 ゚ -゚)「そんな子供だまし……この、駆動兵器に通用すると思っているのか!!!」

爆音と共に飛び出す砲弾を、バネのように跳ねてかわすと、そのまま砲台へと飛び降り、踏み潰す。
地盤沈下のごとく、へこみ、沈む。
続けざまに、首都内の建造物をぶち壊していく。

悲鳴。
銃声。

クーの興奮は、収まらない。
たとえ、核ミサイルを止めるための侵攻であったとしても、クーにとっての軍属の意味は、戦闘にある。
いくら上官といえど、この楽しみを止めることは許さない。

15 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:20:05.86 ID:KpIK/YZP0

立て続け、すぐには移動できない攻城砲台を、赤子が積み木を崩すかのように、蹴散らした。
鉄片が宙を舞い、爆発が起こる。

右の鉤爪をパージすると、その鉤爪を、上部へと放り投げる。
この首都ピチカートは、元は砦だった場所。
地形的戦略に非常に優れており、居住区がある正門から、大統領邸宅、ν帝国軍中央基地までの高低差は、およそ80mにもなるのだ。
金属独特の重い音が、砦の”中腹”に響く。

川 ゚ -゚)「……ふん。攻め込まれないからこそ、砦だというのに」

背中に取り付けておいた、大きな鞘からカタナを引き抜く。
スラリと伸びた細い刀身に、粒子がコーティングされ、薄緑に輝く。

『オオテンタ』

そう名づけられたこの武器を、右手に持ち、少し後ろ向きに構える。
水が流れるような音を放っており、クーのリズムを形成していく。

川 ゚ -゚)「……オオテンタも、久しぶりだな」

空気を切るように、試し振りをする。
兵器越しにも伝わってくる、この、吸い付くような感覚、感触。
感傷に浸っている間もなく、次々とやってくる敵戦力をなぎ倒していく。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:21:48.64 ID:8vZzTKAN0
しえん

17 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:22:07.44 ID:KpIK/YZP0

川 ゚ -゚)「きりが無い。一気に行く……!!」

片腕で構えたオオテンタを、防壁に切り叩きつける。
パックリと削がれた壁、戦車は、斬撃のスピードを追いかけるように爆発した。

切断面を足場に、凹凸の無い砦特有の壁を登っていく。
居住区は、首都内部に展開されており、敵侵攻時には、”フタ”を閉じ、居住区と元の砦部分とを隔離する。
クーが飛び出すと同時に、隔壁が現れ、ミサイル発射カタパルトへの道を防ぐような形となっていた。

そして、城砦と化したピチカート。
鉤爪を駆使し、素早く上るクーを待ち構える、一機の駆動兵器が、上部にいた。
黄色いボディに、緑のライン。大きなアーム、短い脚。
まるでゴリラのような駆動兵器には、ν帝国軍隊長、タナシンが搭乗していた。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……』

そして、砦最上部。
ミサイル発射準備を着々と進める男。

( ◎□◎)『おい!!しっかりとめてくれよ!!』
∴∵(・)∴∵(・)∵∴『あア……』

( ◎□◎)「あといくらほどかかる?敵は駆動兵器一機。このペースだと5分以内に発射できれば問題ないが……」
作業員「あと6分20秒ほどで、全チェック終了。発射できます」
( ◎□◎)「1分20秒か……。まあ誤差範囲内だ。そのまま進めろ」
作業員「了解!!」

( ◎□◎)「……タナシンが、あの悪魔をどれだけ抑えられるか……だな」

18 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:23:58.05 ID:KpIK/YZP0

クマーが命じた、タナシンへの命令。
それは『帝都への駆動兵器の侵入を許した際。向こうの駆動兵器を迎撃せよ』。

そして、その命令には、続きがある。
『もし、その駆動兵器が”赤”である場合、できる限りの時間稼ぎをせよ』

ズズ……ン。
と、不規則な間を起き鳴り響く爆発音。
タナシンは、構える。

今から襲い掛かろう、余りにも強大な力。
『赤』の恐怖。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴「……クる」

ロッククライマーのごとく、鉤爪を岩盤へと押し当て、抉り込ませる。
VRのブーストはそれほど上昇に適したものではないので、こうやって引っ掛けて上るほうが効率がよいのだ。
勢いよく、岩壁を駆け上がってきたVR。
それを待ち構える『シルバック』。
この障害を取り除けば、ミサイルの発射を阻止できよう。

19 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:25:48.00 ID:KpIK/YZP0

川 ゚ -゚)「……新型か?」
∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……おレは、ν帝国軍隊長、タナシン。赤イ悪魔とおみうけシた。……しょうブ』

川 ゚ -゚)『……礼儀がいい奴だ。私は、VIP軍少尉、クー。勝負の申し受け、したいところであるが……』

オオテンタを右腕に、鉤爪を左腕に構える。
クーのこの戦闘スタイルは、VIP独立の際に多用していた。
片腕で持つオオテンタ、片腕に取り付ける鉤爪。この構えは、機動性に非常に優れており、相手の空間感覚を間接的に壊せるのである。
鉤爪での連続攻撃。そこからのオオテンタによる斬撃。間合いが大きく違うこの武器を生かして、クーは戦う。

川 ゚ -゚)『残念だが、お前に構っている暇は無いようだ。すまんな』
∴∵(・)∴∵(・)∵∴『にがシは、シない』

川 ゚ -゚)「……そうこないと、な」

タナシンの操る『シルバック』の巨大な両腕が、駆動音を発し始める。
腕の中にモーターを積んでいるのだろうか、小刻みに震え、アームが回転し、蒸気を吹く。
強い力で、相手をそのままねじ伏せようとする力が、クーの喉元を狙う。

20 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:27:31.49 ID:KpIK/YZP0

∴∵(・)∴∵(・)∵∴『おぉオおぉおぉおォォ!!!!!』

腕を引きずり、VRへと突撃するシルバック。
クーは、視認すると同時に左へ飛び出す。このようなパーツバランスの破綻している機体は、大抵機動性に欠ける。
案の定、ゆるい軌道を描くカーブでしか曲がれることは無く、クーは容易にシルバックの右側を取ることができた。

川 ゚ -゚)『……なめるなよぉぉっ!!!』
∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……ぬぅゥっ!!!』

間合いを維持することを含めての袈裟斬り。
しかし、回転するアームが邪魔をし、刃が通らず弾かれてしまう。
続けざまに鉤爪を叩き込むも、やはりあの巨大なアームが邪魔で、本体には通らない。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴『グォぉあぁぁアぁ!!!』

ただ乱暴に振り回しているだけのタナシン。
だが、その破壊力は凄まじく、足場を掠め取り、隔壁を吹き飛ばす。

川 ゚ -゚)『……ただの力馬鹿が、私に当てられると思っているのか!?』

飛び掛り、オオテンタを両手で構え、正面から右肩部分へ突き刺す。

刺されば、もうこちらのもの。
あがく間もなく、右腕をそぎ落とす。
はずであった。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:27:40.89 ID:8vZzTKAN0
支援

22 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:29:30.03 ID:KpIK/YZP0

クーにとっての大きな誤算。
それは、ロケット発射場からの、援護射撃。

( ◎□◎)『おい!!俺がレーザー撃ってなかったら腕落とされて終わってたぞ!!!』
∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……!!』

VRの右脚を貫通するレーザー。
バランスを崩し、膝を突く。

川;゚ -゚)『ちぃぃぃっ!!!!』

レーザーと続けざまに叩き込まれる、タナシンの攻撃。
アッパーカットが、VRに直撃し、吹き飛ばされてしまった。
そこへ、シンプルなハンマーパンチであるが、VRの背中部分へ次々と叩き込まれる。

振り下ろされるたびに響く轟音。あまりの威力で足場へとめりこんでいくVR。
削り取られるように、背部装甲にダメージが蓄積されていった。

川; - )『……っ!!!』
∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……ふんッ!!!ハぁぁぁっ!!!』

――背部装甲。ダメージ危険値ニ達シマシタ。

強烈な攻撃は、とどまることを知らない。
このまま、クーをコクピットごとへしゃげて殺してしまおうというのか。
クーは、タイミングをただただ待つしかなかった。

23 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:31:32.17 ID:KpIK/YZP0

大きく振りかぶり、パンチを叩き込む。
ここぞ、という振りかぶりを待っていたクー。
それを見計らい、クーは素早く仰向けになり、両腕でシルバックの豪腕を受け止める。メキメキと関節が鳴り響く。
少しの間、駆動兵器の力比べが行われる。
向こうは片腕、こちらは両腕。片腕どうしなら力の差は歴然であった。

川#゚ -゚)『……この野郎!!!!』

駆動兵器の頭部を蹴り上げ、ひるんだところで体勢を立て直す。
すぐさまオオテンタを構えると、アームへと一直線に突き刺した。繊維を掻い潜るまち針のように手から肩まで突き刺さるオオテンタ。
火花が散るのと同時に、右腕が二つに吹き飛んだ。
体勢を崩すシルバックは、そのまま左腕を振りかぶる。

∴∵(・)∴∵(・)∵∴『オオぉぉォおおお!!!!』

川#゚ -゚)『死を見せてやる。構えていろ!!!』

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:32:02.02 ID:8vZzTKAN0
支援

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:32:11.39 ID:Q8Ke3lAB0
支援

26 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:35:45.33 ID:KpIK/YZP0

シルバックの左フックを直に受け止めるVR。
大きな衝撃がクーを襲い、足場を巻き込み吹き飛ばされそうになったが、なんとか持ちこたえることができた。

そのまま、今度はメインカメラへと突き刺す。火花を上げ、ふらついているところに、左脚を掬うように切り取る斬撃。
足場を崩しながら、その場へ膝をつくシルバックのコクピットへ、一直線に突き刺す。
完全に背中までぶち抜くと、そのまま下へと切り払った。
汚い音をたてるまでもなく、綺麗に二分割されたシルバック。


∴∵(・)∴∵(・)∵∴『……tana……sinn……』


プツンと途切れるタナシンの記憶。
最後に見た『死』は、切り離された装甲から覗く、爆炎を纏う2CH-VR。
赤い死神であった。

しかし、タナシンの死は、無駄には終わらない。
モルモロの方を向くVR、もうミサイルは、カタパルトから射出されており、スレスト湿地へと一直線に向かっていた。

27 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:37:35.30 ID:KpIK/YZP0
川;゚ -゚)『……こちらクー。あと少しのところで逃してしまった……』
( ,'3 )『そうか……。では、NRPから本部へ情報を伝達させる。君を回収しに行くのでその場を離脱しなさい』
川 ゚ -゚)『……了解しました』

発射カタパルトが設置してあった研究所に、オオテンタを突き刺し破壊すると、クーはその場を離脱した。


( ^ω^)「……」

銃声が、疎らになりつつあるスレスト湿地――。
やはり、直接侵攻もあったせいか、VIP側が優勢のようであった。そのど真ん中。一機たたずむ駆動兵器、2CH-VG。

(・(エ)・)「もうすぐだ。スレスト湿地に着くぞ」
从 ゚∀从「了解。通信が届いてますよ。ラウンジ駆動兵器2機大破。1機奪取だそうですよ!!ぎゃははは!!」

(・(エ)・)「赤以外も、思ったよりやるみたいだな。向こうのほうが場数をこなしている、というのもあるのだろうが……」

湿地帯に入ったオペラも、戦闘体勢に入る。
巨大な槌を振り回し、VIPの戦闘機を吹き飛ばした。
遠距離妨害電波が発せられている現在、オペラの存在に気づいたものは、いない。

いや、オペラの”範囲内”に入ったものは、全て、潰されているのである。
そして、クマー達は、一機の駆動兵器を見つける。

28 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:39:05.86 ID:KpIK/YZP0

(・(エ)・)「……ほう」
从 ゚∀从「それじゃあ緑から、ってことですね?」

そして、スレスト湿地へと向かっていた、もう一機の駆動兵器。
荒巻、そしてロマネスクを乗せた2CH-VPも、吸い寄せられるかのように、ブーンの元へ向かう。

( メωФ)「それにしても、もう戦いは収束しているようですよ?」
/ ,' 3「クマーはまだでておらんじゃろ。もしクマーを見つけたら、わしが後ろにいる事を忘れて戦ってくれの」
( メωФ)「了解」



終焉は、近い。




( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第21話 『セントラル』 完

29 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:40:07.46 ID:KpIK/YZP0
これにて第21話を終了です。

10分ほど席をはずします。申し訳ないんです><;

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:42:28.00 ID:8vZzTKAN0
乙〜
続けて支援

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:48:34.90 ID:bAjgIq2pO
>>1

これ小説の元ネタはなんだい?wwww

32 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:48:47.46 ID:KpIK/YZP0
落ちてないかな……?

33 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:49:39.13 ID:KpIK/YZP0
せふせふ


じゃあ第2部最終話 22話を投下していきます

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:50:05.82 ID:8vZzTKAN0
流石に8分じゃ落ちないだろう…常考

35 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:50:36.94 ID:KpIK/YZP0


ドクオ、聞いてるかお?
この駆動兵器の、鼓動を――。


ずっと、ずっと聞いてたお。
ブーンは、ずっと聞いて戦ってたんだお。


駆動兵器には、魂があるお。
でも、もう、この声は、ドクオには届いていない。
届いていないけど、言っておきたくて。



最後に、こう、心の中で、口に出してるんだお。




( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第22話 『命を守って死んだ男、ブーン』

36 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:51:24.31 ID:KpIK/YZP0

霧が晴れてきたスレスト湿地。
多くの原生生物が、もともとは住んでいるこの場所も、すっかり火薬の匂いに染まってしまった。
その中で、クマー、ハインリッヒとの戦闘が、勢いよく封切られた。

泥を撒き散らしながら、ハンマーをVGに打ち上げるクマー。
胸部に直撃し、火花と共にVGは吹き飛ぶ。
痛みではない、痛みなどではない。
ブーンの脳は、悲しみを発していた。

(  ω )『ぐぅぅぅぅっ!!!!』
(・(エ)・)『じっとされていては、こちらとしては、的にもならなくて困るんだがなぁぁぁ!!!!!』

大きく吹き飛ぶブーンを、追いかけ、振り下ろす。
槌による衝撃。地面に叩きつけられた衝撃。バランサーが追いつかないほどの高速攻撃に、ブーンは翻弄される。

そして、このオペラ。体内に第3、4の腕を内蔵している。
その3,4の腕を操るのが、ハインリッヒの役目。

37 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:52:16.89 ID:KpIK/YZP0

从 ゚∀从「クマー殿。私の役目も残しておいてもらわないと」

笑いを含みながら、ハインリッヒは言う。
大きく揺れ、遠心力に振り回されそうになる。

右から。
左から。

およそ1,5倍はあるであろう、その巨体を素早く動かし、VGを殴打していく。
ガードしきれないほどの威力は、一撃一撃ごとに大きく体を反らさせる。

(  ω )『……ぐぅぁっ!!』
(・(エ)・)『……ふん』

クマーはピタリと攻撃を止める。
VGは、大きく振り回され、身動きが取れないようだ。

(・(エ)・)『そうか、戦意が無いのだな』
从 ゚∀从「何を――?」

トリガーの左部分に備え付けてある、青いボタンを押す。
すると、白と黒のコントラストが激しいオペラの腕部から、ブーストが飛び出した。

38 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:53:31.23 ID:KpIK/YZP0

(・(エ)・)『お前を、楽にしてやろう』

槌を握りなおすと、腕部に展開されたブーストが熱を持ち始める。
そう。クマーがしようとしている事、それは、ブーストを威力に変換した、強烈なゴルフスイング。

(  ω )『……くそっ』
(・(エ)・)『少し、待っていなさい』

大きく構えるオペラ。
地面に倒れたまま、動こうともしないVG。

生きる事を、抗うことを止めた人間は、死ぬ。
それは、自然の摂理から言われていること。

種の保存を放棄した生物は、絶滅する。
それと同じ事。

命を守る事を放棄したものにあるのは、死、のみである。

槌がVGに振り下ろされようとした、その時。
ブーンは、フサギコに言われた言葉を思い出した。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:53:56.25 ID:8vZzTKAN0
しェェェん

40 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:54:52.67 ID:KpIK/YZP0

ミ,,゚Д゚彡『お前たちは、命を賭けて、この国、VIPを守る。これを、君たちはどう解釈しているのだ?』

ミ,,゚Д゚彡『答えろ。ブーン二等兵』


そう、あの時の僕は、口だけだった。
自分の命を棚の上の上へと置いて、人が死ねばそれを悲しみ、泣く。
僕は、軍人では無かった。

今も、だろうか?

今も僕は、軍人ではないのだろうか?
いや、違う。

僕は今、軍人だ。
駆動兵器に出会ってから、確かに僕は、命を燃やしてきていた。

今なら。
今なら、フサギコ少将にだって、胸を張って答えが言える――!!!


( ゜ω゜)『ブーン二等兵!!!軍人たる者!!!命をかけて、国を守るものであります!!!』

41 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:55:47.78 ID:KpIK/YZP0

とっさに出たアイアンクロー。
槌を持つ腕へ左腕を振り下ろし、叩き落す。
そのまま地面へと押さえ込むと、フォルテセスタスを展開し、頭部へとハンマーパンチを叩き込んだ。
急に抗い始めたブーンに、驚きを隠せないクマー、ハインリッヒ。

(#・(エ)・)『……あのまま……。おとなしく死んでればよかったものを……!!!』
从#゚∀从『……行きますよ』

ハインリッヒがトリガーを握ると、背中部分に格納されていた第3・4の腕が姿を現す。
そのまま槌を握ると、VGへ振りぬいた。
しかし、素早く柄の部分を握り、振りぬきはさせないブーン。

もう、接近戦では勝ち目が無いように見えた。
ノトーリアスを起動させ、その勢いを利用し思い切りニードロップを放つ。

( ゜ω゜)『敵を……敵を倒すんだお!!!そうすれば、みんな!!!みんな幸せになるんだお!!!!』

何がここまでブーンを動かすのだろうか。
ブーンを、何かが支配していた。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/04(水) 23:56:26.06 ID:8vZzTKAN0
支援

43 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:57:12.83 ID:KpIK/YZP0

( ゜ω゜)『だから!!早く壊れてくれお!!』

馬乗りになり、コクピット部分へ攻撃をする。
一発一発の攻撃の威力が大きいのか、その度に、オペラは電撃が走ったかのようにびくつかせている。
が、こんなところで終わるオペラではなかった。

上体だけを素早く起こし、後ろに手を回し、そのままVGの頭部を掴む。
そして、VGを逆海老反りの形にし、胴体破壊を試みた。

(#・(エ)・)『なめるな!!!小僧がぁぁ!!!』

火花を出し、バキバキと音を立てて”く”の字になるVG。
だが、そんな事、今のブーンは蚊ほども気にはしない。構わずコクピットへフォルテセスタスを叩き込む。装甲が剥がれて行く。

たまらずVGを放り投げ、距離を取るオペラ。
クマーも、ハインリッヒも感じていた、人外の何かと戦う”不安”。
クローンや、エクステンドとは違う、何か独特の圧迫感。

二人が距離を取った、丁度その頃。
上空に、白くまぶしく輝く、大きな光がこちらへと迫ってきていた。

44 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:58:49.34 ID:KpIK/YZP0

(・(エ)・)『……ちっ。もう来たか』
从 ゚∀从『……ひきますか?』

(・(エ)・)『うむ。範囲外に出次第、電波妨害を打ち止め。全軍撤退と伝えろ』
从 ゚∀从『了解』


撤退をしようと、ブーストを起動させ、後退するクマー。
しかし、ブーンがそのままみすみす逃がすわけは無かった。

( ゜ω゜)『どこに行くんだお!!ブーンがいるのに!!どこにいくんだお!!!』

なぜ、ブーンがこのようになってしまったのか。

そのきっかけ。
いや、原因は、ある男にあった。
その男は、最初からこうなることを見通していた。
軍の忠実なる犬。
ただ、ソレを作りたいが為の、ワナ。

ブーンは、立ち上がろうとする。
しかし、先ほどの攻撃で、背中の伝達部分へ不備が起きたのか、思うように動かない。
大声で、叫ぶブーン。

( ゜ω゜)『動けお!!!!動けお!!!!!』

脚が震えるように動き、まるで歩くことができない。
膝をつき、どんどん小さくなっていくオペラを、睨み付ける。獲物を逃した猛獣のように。勝利を逃した選手のように。

45 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/04(水) 23:59:54.00 ID:KpIK/YZP0

そして、天から落ちる光を、遠めに眺めるロマネスク達。
すぐに、核とわかった荒巻は、VGの様に、震えが止まらなかった。

/ ,' 3「……なぜ……」
( メωФ)「……あれは、ミサイルか何かですか?」

そう。
ロマネスク達、若い兵士は、核というものがどういうものか、よく把握していなかったのである。
いくら研究に従事していたとしても、禁忌は禁忌。
荒巻たちは、核の存在は危険、ということを後世に植え込む事に励んできていた。
非常に、言いにくそうに、荒巻は口を開く。

/ ,' 3「ロマネスク。あれが、核じゃ」
( メωФ)「……え?」

/ ,' 3「あれが、あの光が、古の大陸を地獄へと追い込んだ、核じゃ」

冷静なロマネスクも、さすがに動揺は隠せない。
書物程度でしか聞き覚えしていなかった核。それが今、神の裁きのように、天から地へと降り立とうとしている。

(;メωФ)「そ……そんな……。じゃあ、あの光が地面に到達すれば……?」
/ ,' 3「規模はわからんが、この周囲は、吹き飛ぶ。人間も、動物も、植物も、何もかも、じゃ」

ゆっくり、ゆっくりと落ちていく光を見ていた。
だが、それだけではいけない。

そういった感情が、ロマネスクに生まれ始める。
スピーカーへと、出力を切り替え、ロマネスクは大声で叫び始める。

46 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:01:26.25 ID:/fBWpQ4J0

(;メωФ)『この周囲にいる全軍に告ぐ!!!今すぐ、この場所から退避せよ!!!今すぐ退避せよ!!!』

その一連の動きを見ていた荒巻は、感心した。
凡人であるならば、すぐにでもこの場を立ち去ろうと思うもの。
それなのに、このロマネスクは、危機的状況においても人を助けようという慈愛に満ちた行動へ出た。

( メωФ)「博士。一つ、いいでしょうか」
/ ,' 3「中央へ行って、できるだけ多くの兵士へと伝える、じゃろ?」

(;メωФ)「な……なんでわかったんでしょうか」
/ ,' 3「甥じゃからの。遠くとも私の血は受け継がれている、ということじゃ。時間はあの調子だと、もう少ない。急げ!!!」

( メωФ)『了解!!!』

トリガーを全力で握り、ミサイルの着弾点であろうスレスト湿地の中央へと向かう。
その間にも、まだ戦闘を続けていたり、勝利に喜んでいる者たちへ危険を喚起する。

(;メωФ)「時間が……足りない!!」

いや、正確に言うと、この状態から逃げても、間に合わない。
いくらの規模かはわかってはいないが、接近してからわかる、このミサイルの大きさ。

おそらく、この湿地は軽く飲み込んでしまうほどの威力を持つだろう。
そう、荒巻は説明する。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:01:46.67 ID:4O73RT8s0
支援

48 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:03:18.50 ID:/fBWpQ4J0

/ ,' 3「……ロマネスク。これはもう、塞ぎ切れないものなのかもしれん」
(;メωФ)「そんなわけ……無いです!どうにかして、人を遠くへ……!!」

そして、競技場が”あった”地点へと到着する。
さすがにここには人の気配はしない。だが、膝をつき、小刻みに震える駆動兵器が一機、そこに佇んでいた。

( メωФ)「あれは……?」
/ ,' 3「VB。バルケンの南司令部の駆動兵器じゃ」

( メωФ)『こちら2CH-VPのロマネスク。応答願う』
( ゜ω゜)『……ふぅ。……ふぅ』

( メωФ)『(なんだ……?)応答願う、VBのパイロット、応答願う』
( ゜ω゜)『敵じゃ……ないんですかお……』

どうしたんだ?
このパイロット……。どこか、おかしい。

( メωФ)『怪我でもしているのか?上を見てみてくれ、核ミサイルが迫っている』
( ゜ω゜)『……知っていますお』
( メωФ)『そ、そうか!それでは、自分と一緒に周囲に退避を促してくれないか?』

( ゜ω゜)『いえ、その必要はありませんお』

49 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:04:12.90 ID:AT+gQLYA0

――何を言ってるんだ?

(;メωФ)『必要……ない?』
( ゜ω゜)『そうですお。軍人たる者、命を燃やし、仲間を守るものですお』

/ ,' 3「ロマネスク!!そのVGを止めろ!!」
( メωФ)「――え?」

荒巻へと、どういうことか問い返そうとした瞬間。
目の前の駆動兵器は、はるか上空へとその体を持っていっていた。

(;メωФ)『……なっ!!?』
/ ,' 3「早く!!!!あのパイロット、自分の身をミサイルに衝突させようとしておる!!」

(;メωФ)『……くそっ!!!』

すぐさまブーストを展開し、先を行くVGを追いかける。
が、全くといっていいほど追いつけない。ノトーリアスをフルスロットルで使用しているのか、スピードが衰えることは無かった。

(;メωФ)『……追いつけない……!!!』
/ ,' 3「……」

ああ。
目の前の景色が、流れる水のように変わっていく。
こんなに、空を飛ぶのが気持ちよかっただろうか。

( ゜ω゜)「守る……国を……守るお……」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:04:23.68 ID:d930yuX60
支援

51 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:04:54.78 ID:/fBWpQ4J0

今の僕は、僕じゃない。
誰かに作られた、僕。

最後くらいは、自分でいたい。

( ^ω^)「最後……くらいは……」

ギガンテスを、正面から受け止めるブーン。
その瞬間、衝撃でコクピットがぐしゃぐしゃになる。
痛みが、ブーンを襲うも、すぐにその感覚は無くなった。

『もう、右足は千切れたんだろうな。左肩ももう感覚がないや』

暢気にそのような事を考えるブーン。
目標は、ただ一つなのだから、ただ一つを遂行すれば、それで終わりなのだから、何ももう、失うものは無かった。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:05:14.29 ID:d930yuX60
支援

53 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:05:45.77 ID:AT+gQLYA0

( ;ω;)「最後くらいは……!!最後くらいは……!!」

波動と共に、VGは、最後の加速を始めた。
ぐんぐんと、ギガンテスを上空へと持っていく。

血にまみれ真っ赤に染まったコクピットも、装甲がはがれ無残な姿になった機体も、
人の命を奪おうとするミサイルも、そして、その命を守ろうとするブーンも。

全て、全て天へと上る。

( ;ω;)「最後k……」

大きな光が、スレスト湿地を覆った。

さらに広がる輝き。
美しくも、儚くも見えた、その輝き。

54 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:08:21.18 ID:AT+gQLYA0

大きな光が、スレスト湿地を覆った。

広がり、さらに広がる輝き。
美しくも、儚くも見えた、その輝き。

ブーンと共に、散った、その輝きを、各々は、見た。

川 ゚ -゚)「なんだ……?」

从'ー'从「あの光は……」

('A`)「……爆弾?」

(´・ω・`)「……あの閃光は?」
( ゚∋゚)「……なんだろうか」

(;メωФ)「……こんな……。こんなことが……」
/ ,' 3「……」


誰もが、ブーンの燃やした、最後の命の輝きとは知らずに――。


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第2部『邂逅編』 最終話 『命を守って、死んだ男、ブーン』 完


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第3部『悲愴編』 0話 『('A`)は墓標を立てるようです』 完

55 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:10:14.55 ID:AT+gQLYA0
以上で、第2部『邂逅編』と、本日の投下を終了します。


少し急ぎ目で投下して申し訳ありませんでした。
次の投下へは、少し時間が空いてしまいそうです。

次の投下の間に、短編(駆動兵器とは関係ない話)を、こっそりと投下させてもらおうと思っているので、お願いします!

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:10:47.64 ID:d930yuX60
>( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第3部『悲愴編』 0話 『('A`)は墓標を立てるようです』 完
>0話 『('A`)は墓標を立てるようです』 完
完?

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:11:01.41 ID:+F5JRs9b0
乙!!!!!!!!!!!!!!!!

58 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:11:01.36 ID:AT+gQLYA0
次の投下までの”間”に


でしたorz

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:11:48.62 ID:d930yuX60
乙〜

60 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:12:47.95 ID:AT+gQLYA0
>>56
指摘されたついでにですが、少し説明でも。
どうしようか迷っていたのですが、小説自体のタイトルを変えようと思っていたんです。


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです



('A`)は墓標を立てるようです

という風にです。
わかりにくいかと思って、タイトルにだけ使用させてもらいました。



そして、その完は間違いです、申し訳ないorz

61 :>>54訂正 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:14:42.94 ID:AT+gQLYA0
大きな光が、スレスト湿地を覆った。

広がり、さらに広がる輝き。
美しくも、儚くも見えた、その輝き。

ブーンと共に、散った、その輝きを、各々は、見た。

川 ゚ -゚)「なんだ……?」

从'ー'从「あの光は……」

('A`)「……爆弾?」

(´・ω・`)「……あの閃光は?」
( ゚∋゚)「……なんだろうか」

(;メωФ)「……こんな……。こんなことが……」
/ ,' 3「……」


誰もが、ブーンの燃やした、最後の命の輝きとは知らずに――。


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第2部『邂逅編』 最終話 『命を守って死んだ男、ブーン』 完


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第3部『悲愴編』 第0話 『('A`)は墓標を立てるようです』 

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:16:40.89 ID:d930yuX60
なるほど
ブーンが死んだからどうするのかと思ってたが
第3部からは主人公がドクオに変わるということだな

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:16:53.74 ID:zxYdihJF0
お,お,乙

これは・・・どうなんの?伏線残ってるなんてレベルじゃねーぞ

64 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:17:35.55 ID:AT+gQLYA0
>>62
そこらへんはいい意味で予想を裏切れたらと思いますw

それでは、落ちるまでは張り付いてると思うので、質問をよろしければどうぞです。。

65 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:19:39.21 ID:AT+gQLYA0
>>63
いわばこれからが解答編だと思っていただいてもよろしいかと
ブーンの死から見えてくるものがどんどん増えてくるので

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:31:21.64 ID:zxYdihJF0
では、
タナシンの乗ってた駆動兵器やオペラもヴィプクロメタリウムが使われてるの?
あとスレスト湿地にいる人って展開していた軍以外にいるの(一般人とか)


67 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:34:51.63 ID:AT+gQLYA0
>>66
使われています。
少し前の話に登場していた、シラネーヨが作った駆動兵器です。
シラネーヨが、ヴィプクロメタリウムの製造方法をどうやって手に入れたかはまだ作中にはでてきていません。
ラウンジへの資金援助を含め、クマーが作らせました。


スレスト湿地は、普段は原生生物の温床となっている場所です。
なので、その記念式典以外には人の行き来というものがほとんどありません。
ちなみに、その記念式典に行った人たちは、ほとんど最初の爆撃で死んでいます。

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:42:14.95 ID:zxYdihJF0
ということはブーンは撤退の完了していない軍人たちのために命をはったのか、他に意味があったのか・・・

今後の展開が読めないっす


69 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:44:38.46 ID:AT+gQLYA0
>>68

そういうところを含めて3部で明らかになっていく予定ですので、よろしければwktkしていてください( ^ω^)

70 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/05(木) 00:46:05.94 ID:AT+gQLYA0
それではもうそろそろ明日に備えようと思うので、みなさまありがとうございました。
おやすみなさい。

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 00:50:19.36 ID:EcX/19oGO
乙!!
タイトルのAAが死んでも続く小説なんかはじめてだな

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 01:02:44.21 ID:K6nuICl7O


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/05(木) 01:10:40.70 ID:EqocOKTQO
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