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( ^ω^)は駆動兵器を操るようです

1 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:02:10.10 ID:U+1Qwlr+0
こんばんは。
少し間が開いてしまいましたが、今晩は第3部の1話にあたる、23話と、短編を一つ投下させていただきます。

まとめサイト様

http://vip.main.jp/271-top.html


それでは、今回は投下後にテンプレ投下しますので、早速本編から行かせていただきます。

2 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:03:23.61 ID:U+1Qwlr+0
【国の位置関係】

    VIP        ↑北

   ニーソク

 ν     ラウンジ 

3 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:04:20.52 ID:U+1Qwlr+0

( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第3部 『悲愴編』


( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第23話

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:04:43.36 ID:0JSTtVOL0
すまないがwktkさせてもらうんだぜ?


5 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:05:28.73 ID:U+1Qwlr+0

一人、夜空を見つめる。
失った人は、もう戻るわけも無く……。
そして、大きく大きく胸に膨らんでいく。

もう、ブーンはいない。
あのまっすぐ前を見つめる瞳も、風のように空を翔る駆動兵器も、俺の胸倉を掴み、強がっていたあの姿も、全て、全て。
頭の中にしか、残っていない。

6 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:06:55.28 ID:U+1Qwlr+0

('A`)「……」

不思議と、涙は出なかった。
自分の中にいる、現実を受け入れることのできない自分が、一番先に、ブーンの死へと反応したからだ。


白い光が、湿地の上空に輝いた、数時間後。
2CH-VPを操るロマネスク中尉と、荒巻スカルチノフ博士が、NRPへと格納され、説明に来た。

( メωФ)「……、あの緑の駆動兵器に乗っていた男、名前は何と言いますか?」
( ,'3 )「ブーン二等兵です。それが、いかがしましたか?」

まだ、その頃はまだ湿地一帯に電波障害が残っていて、ブーンとは通信できなかった。
戦闘が収束し、そのブーンより先に、NRPに入ってきたロマネスク中尉を見て、疑問が浮かんでいた。

7 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:08:16.11 ID:U+1Qwlr+0

/ ,' 3「ロマネスク、言いにくいだろう。
……わしが言おう。VGへと搭乗していた、ブーン二等兵は、死んだ」

ゆっくりと空を進むNRPの中にいる、乗組員たちの驚いた顔を、俺は忘れない。
まさか、通信が取れないだけで、死んでいるなんて……思いもしなかった。

('A`)「……え?どういう……事ですか?」

( メωФ)「……非常に言いにくいんだが、あの光を見ただろう?」
('A`)「……はい」

( メωФ)「ブーン二等兵は、あのミサイルから、皆の命を守ろうとして、死んだ」

繰り返し、口から放たれる”死”という言葉。
その度に、ブーンの死という現実を、受け入れざるを得なくなってくる。
後ろを少し振り返ると、真っ直ぐ前を見ながら、涙を溜めているであろうワタナベさんが見えた。

('A`)「……なんで、なんでそんな事が言えるんですか?」

もう、手は震えきっていた。
初めて駆動兵器に乗った、あの時よりもずっと、ずっと震えていた。
信じたくなくて、信じたくなくて。

8 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:09:56.84 ID:U+1Qwlr+0

( メωФ)「私たちは、ミサイルへと突っ込んでいく二等兵を、止められなかったんだ」
('A`)「……」

ミサイルへと、突っ込んでいく……。

/ ,' 3「……このような空気で聞くのはおかしいことであるが、あの二等兵。
    何かの増強剤や、薬品を多用していたかね?」

( ,'3 )「……薬ですか?そのようなものは一切、私たちは投与していませんが……」
/ ,' 3「あの二等兵。何か”おかしかった”んじゃ」

( メωФ)「ブーン二等兵は、死を、恐怖と感じていなかった。
まるで、子供のように、何も知らずに死を選んだような……そんな感じがしたんだ」

('A`)「……たしかに、ブーンは子供っぽいところも多々あります。
でも、死というものには、人一倍恐怖を抱いていました。ずっと一緒にいた自分が言うんです。間違いは、ありません」

( メωФ)「それなら、なぜあのような行動に出たのか?
という事にはならないかい?何かの衝動に、急に駆られるというのは、あまりにも不自然だ」

/ ,' 3「そして、彼は最後に通信した際、こう言っておった」



( メωФ)/ ,' 3「「軍人たる者、命を燃やし、仲間を守る」」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:10:18.20 ID:pVIKcL6B0
支援

10 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:10:54.18 ID:U+1Qwlr+0

――あいつが、頭に浮かんだ。

ブーンを撃った、あいつ。

俺達を、駆動兵器に乗せた、あいつ。

駆動兵器隊を結成した、あいつ。

そう、フサギコ少将が、俺の頭に浮かんだ。

('A`)「……そうですか。わかりました」

だが、この場でそんな事が言えるわけが無い。
俺の頭の中に浮かんだ、ブーンを間接的に殺した人物の候補が、フサギコ少将だなんて。

( メωФ)「核ミサイルの爆発したポイントへ、NRPを飛ばしてはくれませんか?
        VGの破片があれば、何かがわかるかもしれません」

ロマネスク中尉の言い方は、もう、ブーンは跡形も無い、といったような言い方であった。
ブーンは、本当にもういないのか?

この世から、消えてしまったのか?
俺の頭に浮かんでは消える、意味の無い考え。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:10:55.29 ID:4+esuAiK0
しえ

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:11:41.26 ID:pVIKcL6B0
支援

13 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:12:09.97 ID:U+1Qwlr+0
/ ,' 3「正直な所、あの程度の威力しか無い核ミサイルでよかったのじゃ。
クマーも、首都へ爆発が及ぶのを恐れたんじゃろう。
通常のミサイルに格納できるほどの核燃料が入っていたら、今頃わし達も死んでおった」

('A`)「……」
( ,'3 )「……信じられません。ブーンが、こんなことになるなど……!!」

感情的になり、操縦パネルを大きくたたきつけるバルケン。
ドクオも、本当はそうしたかった。

ふつふつと湧き上がる、悔しさと悲しさ。
耐えることができる、自信は一欠片も無かった。

ゆっくりと旋回をし、ブーンの”いた”湿地の中央部分へと向かうNRP。
皆、悲しみに満ちていた。

〜〜〜〜〜

( ^ω^)『はっ!我々の命を燃やし、敵を業火の海へと葬りさってやることであります!』
( ●ω^)『それに、一度乗って見たかったんだお』


〜〜〜〜〜

あいつは……。
いつも、いつも強がりだった。
辛いことは、全て自分の中に放り込んで……。

14 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:13:09.98 ID:U+1Qwlr+0

/ ,' 3「……ここじゃ」

円形に、大きな地面がえぐれている部分を、空から見下ろして言う。
ドクオも知っている、ノトーリアスの起動の際に起こる”マーク”だ。

( メωФ)「彼は……。彼は、空へとのぼっていきました。
あれほどの出力でノトーリアスを起動できるとは……。やはり、正常な精神状態では無かったと思えます」

( ,'3 )「彼は、ノトーリアスを使いこなす訓練を多く重ねておりました。
それだけで正常では無いとは言い切れないのですが……」

/ ,' 3「そこの君。VPのメインカメラのログを引っ張り出してはくれんか?」

@^0^@)「ログですか?」
/ ,' 3「ああ。データに残っておるはずだ。主観的ではあるが、VPのセンサーが感じ取ったあの時のVGのノトーリアスの出力がの」

@^0^@)/「了解です」

パネルを忙しく弾くホッペマンのモニターを、各員が見つめる。
電子音と共にでてきたデータは、やはり、正常とは思えない記録。

『算出出力:約420%』

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:14:22.63 ID:pVIKcL6B0
支援

16 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:14:41.26 ID:U+1Qwlr+0

( ,'3 )「……!!420%!?」

普段のノトーリアスというものは、出力を70%ほど使用するように設定されてある。
連続使用の際に、ノトーリアスの吐く熱にノトーリアス自身が耐えられない、
という問題が残っているので、100%では使用できない、ということだ。

そこで、この420%は一体どういうことか、となる。

/ ,' 3「この数値だと、理論的にノトーリアスの中心の駆動部分が焼ききれてしまうだろう。
どうやってリミッターを外したのかは不明だが……」

( ,'3 )「……信じられない……」

('A`)「……ブーンは、死にに行った、ということですか?」

( メωФ)「そのような言い方は決してしない。ただ、彼の死にはおかしすぎる部分がいくつもある」
('A`)「おかしすぎる……」

また、俺の頭をフサギコ少将が頭を掠める。
頭の中では、それ以外考えられなかった。

17 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:16:02.82 ID:U+1Qwlr+0
( メωФ)「これは、僕が責任を持って調べさせてもらう。
VGの欠片を一つでも多く回収して、彼を止めることのできなかったせめてもの報いとさせてくれ」

('A`)「……」

/ ,' 3「ここだ。降下してくれんか」
从'ー'从「……了解」

NRPが地面へと降り立ち、乗降口が開く。
入り口から入ってくる生暖かい風は、どこか焦げたような、鉄のような臭いを帯びていた。

( メωФ)「……ドクオ二等兵、君は……」
('A`)「行かせてください」
( メωФ)「だが……」

('A`)「友の死を見取ってやれなかったんです。せめて輝いて散った場所だけでも……見ておいてやりたいんです」
/ ,' 3「こう、言っておるんじゃ。共に行っても、問題あるまい」

ロマネスク達が、乗降口へと足を向けるのと逆に、ドクオはワタナベの方へと向き、小さく声を出した。

18 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:16:58.65 ID:U+1Qwlr+0

('A`)「……ワタナベさん。俺は、ブーンとあなたの関係を聞いていました。あなたこそ、あの場所へ行くべきだと思うんです」

ブーンを愛し、ブーンに愛されていたワタナベ。
短いながらも、信頼を築いていた二人を、ドクオは羨ましくも見守っていた。

从'ー'从「……。私は、あの人を愛している以前に、このNRPの搭乗員です。この座席を空ける訳にはいきません……」
('A`)「……でも」

从'ー'从「それに、あんな場所へ行ったら、私泣いちゃいます。
今だって……耐えるのに必死で……。だから、ドクオさんがあの人が最後にいた場所を、見てきてあげてください」

('A`)「わかりました」

それ以上聞いても、意味が無いと思った。
ワタナベさんは、強い。強いからこそ、この現実を受け入れるのが早かったんだろう。

ブーンの死。愛した男の死。
俺とは、根本的に違う強さを、ワタナベさんは持っているんだ。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:17:06.14 ID:4+esuAiK0
支援

20 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:18:08.83 ID:U+1Qwlr+0

('A`)「じゃあ、行ってきます」
从'ー'从「……お願いします」

ドクオは、急いで乗降口へ行くと、VGが墜ちたであろう場所へと歩を進めた。
そこは、湿地であるにもかかわらず、風が吹いていて……。

土の乾いた、その一帯だけがまるで荒野のような場所であった。

それは、かつて二人が戦場へ身を投じる前に感じた風と似ていて、ひどく懐かしかった。
ブーンが、また頭に浮かび始める。
ドクオは、自然に浮かぶ涙を目に溜めて、先を行くロマネスクと荒巻を追う。

/ ,' 3「……やはり、ヴィプクロメタリウムでも、核エネルギーの直撃は耐えられなかったか……」

( メωФ)「しょうがありません。核は禁忌とされています。
このように、尊い兵士の命が一つ、私たちに教えてくれたんです」

/ ,' 3「ブーン二等兵。彼は、何を思っておったんじゃろうか」

熱で乾ききった砂に近い土を手で掬う。
蒸し暑い風が、砂を飛ばす。

21 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:19:00.69 ID:U+1Qwlr+0

('A`)「あいつは、このVIPの事を思っていたに違いありません」
/ ,' 3「君は、そう思うのかね?」

('A`)「物事を真っ直ぐにしか捉えられない、
しかも一つのことに夢中になるような男です。戦闘中は、VIPの事を思って死んでいったに違いありません」

( メωФ)「いい意味で、軍人の鑑――……、ん?なんだ?」

ロマネスクが、前方に散らばっている破片の中に、何か輝くものを見つけた。

( メωФ)「これは……バッジ?」

少しくすんだ色をした、銀色のバッジ。
欠けたり、溶けてしまっていて、原型を留めていないものであった。

('A`)「……それ、心当たりがあるかもしれません」

( メωФ)「これかい?」

('A`)「はい。それ、いただけませんか?」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:19:05.61 ID:pVIKcL6B0
支援

23 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:19:51.76 ID:U+1Qwlr+0

( メωФ)「ああ、そういうなら。それと……」
('A`)「……はい?」

ロマネスクは、ドクオへとくすんだ銀のバッジを手渡した。
軽い、軽いバッジ。

しかし、ドクオの手には、大きな何か重い”もの”が乗っかったように感じた。
確信する。
これは、ブーンのものだと。

右手でどこかへいかないように握り締める。
ロマネスクと荒巻は周辺をもう少し見て回ると言うので、ドクオは先にNRPへと戻ることにした。

/ ,' 3「……何か、何かおかしいの」

( メωФ)「何か、ですか?」
/ ,' 3「そうじゃ、何か……こう、軋む音がしておる。軋む音……何かが、外れようとしておる」

( メωФ)「……」

荒巻の尋常ではない落ち着きの無さに、ロマネスクまでもが動揺を隠せない。

何が、起ころうとしているのか。

いや、何が起こっているのか。

24 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:21:06.59 ID:U+1Qwlr+0

ロマネスクが、一人の男の死を機に、闇の内部へと足を踏み入れ始めた。
そして、ドクオはNRPへと帰艦すると、ワタナベにバッジを見せた。

('A`)「これ……ブーンのものじゃないでしょうか」
从'ー'从「!!!」

他のものは、皆黙っていた。
機械に響く、小さな、小さな嗚咽。
ワタナベの中で、何かが弾けた。

从;ー;从「……っ。泣かないって……泣かないって決めたのに……ブーン……ブーン!!」
('A`)「……」

バッジを胸で押さえ、むせび泣くワタナベを、ドクオはじっと見ていた。
俺だって、泣きたい。
でも、友の死を、直視できない。

頭の中で、ブーンの死を、肯定したり、否定をしたり。

( ,'3 )「……ドクオ。少し、いいかね」
('A`)「……はい」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:22:10.63 ID:pVIKcL6B0
支援

26 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:22:30.01 ID:U+1Qwlr+0

NRPの操縦室を出て、狭い通路へと二人は行く。
バルケンの重い面持ち。

( ,'3 )「今回は、私たちのバックアップのミスによって起きた惨事だ。
友を失わせてしまった事を、謝らせてくれ」

('A`)「……謝らないで下さい。あいつは、国のために死んだはずなんです。
上官に死を惜しまれてはあいつも浮かばれません」

( ,'3 )「……すまない。この事は、VIP軍全体にて軍葬させてもらう。もちろん、失われた命の価値は同じ扱いだが……」

('A`)「いえ、それでいいんです。
いつか、俺があの場所へ墓標を立ててやろう、そう、さっき決めてきました」

( ,'3 )「そうか。その際は、私もついて行かせてくれ」
('A`)「はい。いつになるかはわかりませんが、必ず」

27 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:23:44.84 ID:U+1Qwlr+0

――もう、誰が正義で、誰が悪かなんて、わからない。
ただ、ロマネスク中尉が、僕に言った言葉。

( メωФ)『ああ。そういうなら。それと……』
('A`)『……はい?』

( メωФ)『……バルケン中尉には、気をつけるんだ』

あの言葉が、本当なら、俺はVIPを憎むべき敵として、見なさないといけない。
もう俺の正義は、VIPには無いのだから。

ドクオの、静かな決意。
揺らめく炎のように、胸にともった、行き場を定めていない、復讐の念。
ロマネスクの言葉は、真実なのか――。

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:24:02.97 ID:pVIKcL6B0
支援

29 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:24:32.66 ID:U+1Qwlr+0

そして、ブーンの死を、まだ知らない兵士達。

川 ゚ -゚)「NRPが着陸しているポイントまで、あと130秒」

( ゚∀゚)「……戦争、戦争。か」

(´・ω・`)「もうすぐ、南部指令基地だよ」
( ゚∋゚)「ああ。抵抗するものは、容赦しない」

止んだ銃声が、また鳴り始めるのか。
ブーンは言った。
戦争は、回避のできない人の性だと。

放たれた銃弾。
振り下ろされた刀剣。

止められない物を、止める者。
止める者を、止める者。

('A`)「……ブーン」

軋んだ音が、胸に響き渡る。



( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第23話 『底なし沼』 完

30 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:26:52.20 ID:U+1Qwlr+0

第3部 第一話終了時点
人物簡易テンプレ

('A`) ドクオ。駆動兵器『2CH-VB』を操る兵士。
フサギコと、バルケン。二人に疑問を抱く。ブーンを間接的に殺した人物への復讐心を燃やす。

( メωФ)ロマネスク。駆動兵器『2CH-VP』を操る兵士。隻眼。
いち早くブーンの死の疑問に気づいた人物。荒巻と共に真相を解明しようとする。

/ ,' 3 荒巻スカルチノフ。駆動兵器を作った第一人者。ロマネスク同様、ブーンの死に疑問を抱く。

从'ー'从 ワタナベ。NRPの搭乗員。
ブーンを愛し、ブーンに愛された女。ブーンの死を、くすんだ銀色のバッジと共に静かに受け止める。

( ゚∋゚) クックル。ラウンジ駆動兵器『セパタクロウ』を奪還。ワカッテマスを迎えるために、南部指令基地へと向かう。

(´・ω・`) ショボン。クックルと共に、南部指令基地へ向かう。

川 ゚ -゚) クー。タナシンとの戦闘に勝利後、NRPの収容ポイントへと急ぐ。

( ^ω^) ブーン。死亡。

31 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:27:32.41 ID:U+1Qwlr+0
今晩の本編は、以上で終了です。
あと、機体簡易説明を追加してから、ちょっとした短編を投下させていただきます。

32 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:30:30.10 ID:U+1Qwlr+0

駆動兵器機体別簡易説明

・セパタクロウ

ラウンジの天才科学者、シラネーヨが開発した、大型光粒子カノンを搭載した、機動性重視の駆動兵器。
VIP以外にヴィプクロメタリウムが使用された初めての機体であり(どのようにして入手したかは現在不明)、
ブーンとドクオの初陣へツーが搭乗し、ツーが優勢の状態で引き分けた。
フォルムは、非常に角が無く、丸みを帯びている。腕部にはミサイルが装てんされてあり、
トリガーを一定の握力で握ることによって発射させることができる。
ミサイルの単発の威力は低めだが、連発して出すことによって大きな威力を発生させることができる。
そして、脚部の大きな車輪があらわすように、非常に素早く移動、敵を翻弄しながら戦う事を得意とする。。

・2CH-VP

紫色のボディカラーの駆動兵器。
禍々しいともいえる、メインカメラについた牙。
そして、あばら骨が飛び出したような、腰関節部に格納されているニードル。
中央研究所を守るために配置された、実質的なVIPの砦である。
スレスト湿地へと出撃した際は、荒巻が開発した、充電式槌矛『ミヨルニル』を装備していた。
細身のボディの割に、大きな武器を装備することができる。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:30:47.78 ID:pVIKcL6B0
>( ^ω^) ブーン。死亡。
あっさりしすぎでフイタ

34 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:31:13.72 ID:U+1Qwlr+0
10分ほど休憩してから、空気キャラによる短編を投下します

35 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:39:56.74 ID:U+1Qwlr+0
それでは短編投下していきまーす

36 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:40:43.42 ID:U+1Qwlr+0

短編

( ゚д゚ )は砂を噛み、血反吐を吐くつもりだったようです

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:41:15.76 ID:mrZUckzG0
支援

38 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:42:28.68 ID:U+1Qwlr+0

あの時から、私の人生は大きく変わってしまった。
それは、天から地へ落ちるような……、まさに”落ち”たものであった。

国民代表。
そんな立場に、少し酔っていたのかもしれない。

いや、酔っていた。
そして、今に至る。

VIP軍、南部指令基地所属。ミルナ二等兵。

いわば、軍の最下層。

戦争を勃発させてしまった私だ。
軍人達が、手厚く迎えてくれるだろう。

銃弾でも、何でもかかってこい。
私は、全てを受け入れて、前へと進んでやる。


そう、思っていた。

39 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:43:12.73 ID:U+1Qwlr+0

( ゚д゚ )「……今日から、このVIP軍南部指令基地に所属させていただきます!!ミルナ二等兵であります!!」

 『おお!クマーに一発くれてやった奴じゃねえか!!』
        『よろしくな!!ミルナ二等兵さんよ!!』

(;゚д゚ )「……え?」

な、なんなんだこの歓迎ムードは……。
私は、殺される覚悟でここにきたんだぞ?

『よく軍に入るなんて決心がついたな!!男らしいぜ!!』

       『共にνをぶっ潰してやろう!!』

(;゚д゚ )「……」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:43:22.20 ID:pVIKcL6B0
支援

41 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:43:59.32 ID:U+1Qwlr+0

(∴゚ з゚ )「それでは、ジョルジュ一等兵。君に早速だが指令を出そう!!」
( ゚∀゚)「はっ!!」

(∴゚ з゚ )「ミルナ二等兵に、この南部指令基地を案内してきなさい!」

( ゚∀゚)「え……。そんだけですか?」
(∴゚ з゚ )「なり立ての一等兵一人に重大な任務任せられるはずないでしょ!!」

なんなんだ!?
この軽い空気は……。
軍とは、こういうものなんだろうか……。

( ゚∀゚)「了解!!ミルナ二等兵!後をついてきたまえ!!」

『あんまし偉そうな顔してんじゃねーぞ!!』
  『二等兵と一等兵なんてかわらねーじゃねーか!!』

( ゚∀゚)「ほら、早く行くぞ?」

(;゚д゚ )「は、はい」

42 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:45:26.05 ID:U+1Qwlr+0

そうして、南部指令基地をゆっくり連れまわされていると、日が暮れてきた。
それでも、窓から覗く夕焼けが、いつ見納めになるかわからない。そう思って、しっかりと目に焼き付けた。

( ゚∀゚)「……ミルナさん。あんときは、俺たちの心の拳、代弁してくれてありがとうございます」

先ほどとは打って変わって、態度を改めて話すジョルジュに、少し驚きつつもミルナは答えた。

( ゚д゚ )「……そんな、褒められる事をしたんでしょうか」
( ゚∀゚)「しましたよ。少なくとも、俺には……。
ほら、ここから出た先にあるベンチ。こっから見る夕焼けは最高ですよ。
好きなんでしょ?さっきもずっと見てたじゃないですか」

そう言って、ドカッとベンチに座るジョルジュ。
ミルナも、後につられるようにベンチへと腰掛けた。

43 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:46:25.66 ID:U+1Qwlr+0

( ゚д゚ )「私は……。感情に任せて、戦争を起こしてしまった。
その償いに、と思いここへ入ってきたんです。血反吐でも、なんでも吐いてやろう、そういうつもりで……」

( ゚∀゚)「じゃあ、血反吐を吐くくらい、がんばってやればいいじゃないですか。
他人にどうされようと、何されようと、ミルナさんの思うようにすればいい。
そういう人間が多いですよ、VIP軍は。ただ、VIPへの大義は忘れてはいないですけどね」

( ゚д゚ )「……」

( ゚∀゚)「そういえば、この場所。
俺の友人で、でっかい兵器に乗って戦ってる奴らが気に入っている場所なんですよ。
あいつらも、こういう夕焼けを見ながら、こんな話してるんだろうなぁ」

( ゚д゚ )「……そうですよね」
( ゚∀゚)「?」

44 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:47:28.79 ID:U+1Qwlr+0

( ゚д゚ )「私は、間違っていました。罪滅ぼし、償い。
そんな事、関係無いんですね。私が今ここにいるということは、VIPに対して、
正義を抱いているということ。そして、ν帝国に対して、敵意を抱いていること。こういうことでしょうか」

( ゚∀゚)「まだ、一つ足りてないんじゃないですか?」

( ゚д゚ )「足りてない?」

( ゚∀゚)「あいつ……。クマーの顔面に、もう一発。叩き込んでやりましょうよ」
( ゚д゚ )「……ふっ。そうですね」

バッと立ち上がるジョルジュ。
夕焼けの光が、消えるのを嫌がりもがく様に、増して行く。

45 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:48:11.84 ID:U+1Qwlr+0

( ゚д゚ )「もう一発、叩き込んでやります」

( ゚∀゚)「……ふふふ。その意気だ!!ミルナ君!!」

背中を強くたたくと、ジョルジュは先に行ってしまった。
少し痛みが残る背中を気にしながら、ミルナも後を着いて行く。


( ゚д゚ )「VIP南部司令部所属!!ミルナ二等兵であります!!」


今日も、小銃を片手に胸に大きな野望を抱く。
クマーに、もう一度拳を叩き込む。



( ゚д゚ )は砂を噛み、血反吐を吐くつもりだったようです 完

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:49:34.73 ID:4+esuAiK0
短いな

47 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:49:41.29 ID:U+1Qwlr+0
以上で、本日の投下を終了させていただきます!!

いつものように、質問等は受け付けていますのでお気軽にどうぞ。
次回はまた少し未定になるのですが、もう佳境に入りだしてきたので、熱が冷めないうちに書いてしまおうと思います。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:50:30.76 ID:4+esuAiK0

もうブーンの登場なし?回想のみ?

49 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:52:10.62 ID:U+1Qwlr+0
>>48
えっと、その事についてですが、たまに聞かれる

『ブーン生き返るんでしょ?』
『ブーン死んで無いんでしょ?』

等の質問と一緒に返答させていただきますが、ブーンは死んでいます。
回想による登場のみ、ということですね。

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:53:36.73 ID:pVIKcL6B0
乙〜

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 22:54:58.80 ID:t3naXRh2P


結局タイトルは変更ないの?

52 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 22:56:19.89 ID:U+1Qwlr+0
>>51
やっぱり、読者さんやオムライスさんにも、ややこしいかと思いまして
0話のタイトルが、ブーンが死んだ後のタイトル案だった、ということくらい、ですかね

53 :作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/07/12(木) 23:01:38.31 ID:U+1Qwlr+0
今日はこのくらいでしょうか。

これともう一つ、

( ФωФ)ようこそ!何でも屋『浪漫堂』へ!のようです

というのもたまーに書いているので、見かけたら生暖かく接してあげてください。
泣きながら喜びます。

それではみなさま、おやすみなさい。

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 23:04:05.91 ID:jA7OinTeO
おつ

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 23:17:37.68 ID:0mEe0C4DO
あぁ!?久々に見掛けたのにPCがあがらない?!

絵を投下させてください…ちょっとの間だけ保守

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 23:24:27.69 ID:d0s+V83iO


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 23:25:16.75 ID:+UnMzP8DO


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 23:27:42.58 ID:0mEe0C4DO
>>56
ありがとうございます

http://p.pita.st/?m=grthhopq

とりあえず今、何処かに落としてるので、携帯sizeで

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/12(木) 23:31:39.48 ID:hOHMFvlF0
>>57
こんな馬鹿の為に、ありがとうございます

http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/27401.jpg

ペイントじゃこれが限界…

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