5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

( ^ω^)は綺麗な街に住んでいるようです

1 :代理:2007/07/22(日) 23:52:16.19 ID:LWHDihjY0
今日はにぎやかな日だな

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:52:38.03 ID:5GeKnWuk0
だな

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:53:05.81 ID:GhwyadjZ0
だな

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:53:57.41 ID:vA7vjzwH0
これもきたか

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:55:34.85 ID:9oy4WB+r0
今日はいそがしいな

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:55:58.05 ID:TkvYPpVd0
代理d!
本日は第2章より、第10話を投下させて頂きます。

まとめさまhttp://vip.main.jp/284-top.html

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:56:32.78 ID:FkAncWVxO
ぬおー。渡部にゆにむ

8 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/22(日) 23:57:14.99 ID:TkvYPpVd0
第10話


ミ,,゚Д゚彡「……っと、つまりラウン湖の水を、そのまま女神像の噴水に使用しているわけだ」

授業内容であるフーの、周辺地理等の話がどうにも頭に入らない。
それもそうだろう、まさか……

从'ー'从「………」

渡辺さんもスペシャル……この街の秘密を知る人とは、考えもしなかったからだ。

しかし、今は授業だ。生徒は黙り、フーの言葉をノートに書き留めなければならない。
考え事をしてしまったため、話を聞き逃しそうになって、少しばかり焦る。


確か、12時半からは昼休憩があるらしい。
そのときに、渡辺さんから話を聞いてみよう。


そう考えながら、僕は必死にノートを取った。
授業内容はやがて、ペルトンだとか、カプランだとか、水車の話へと移り変わっていった。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 23:57:34.03 ID:n5Ph5eNRO
作者みんなで月曜を辛くさせようって魂胆か…

10 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/22(日) 23:59:01.26 ID:TkvYPpVd0
・・・ ・・・・

やがて12時半となり、昼休憩を迎えることになった。


時間になると同時にフーは資料室から姿を消し、
入れ替わるように割烹着を着た数人が、昼食を運びに給食用ワゴンを引き、部屋に入ってくる。

銀色のワゴンに乗せられている食器群は、
トン、トン、と僕たちの目の前の机の上に置かれていく。

きれいな飴色のオニオンスープ、
干乾びきった、硬いバケットのスライス。
オリーブオイルと塩胡椒で味付けされたレタスのサラダ。

あまり食欲をそそるラインナップではないが、、
パン切れをスープに浸しながら口に運んでいると、
渡辺さんから、僕に話しかけてきた。

从'ー'从「まさか、ブーン君たちもスペシャルだなんてね……」

スープで汚れた口元を拭いながら、少し驚いていた様子であった。

( ^ω^)「まさか、僕たちも渡辺さんが、だなんて驚いたお」

从'ー'从「えぇ〜? ふふふ……」

11 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:01:36.50 ID:k12P+wOm0
ショボンは無言の状態で、硬いままのパンに齧りついている。
よく見ると目の焦点が合っていない。かなり驚いたのだろう。

ドクオは渡辺さんの話には、まるで興味がないようで、オニオンスープに舌鼓を打っていた。
ぶつ切りにされた玉葱が特に気に召したようで、
しきりに「うめー」「うめーよ」と呟いていた。

渡辺さんと会話が出来る状態の人間は、どうも僕だけのようだ。

( ^ω^)「どういう経緯で……なったんだお?」

从'ー'从「んん〜っと、スペシャルに?」

( ^ω^)「そうだお」

この街の秘密を知ることが出来た……というのなら、
もしかしたら渡辺さんは、ただのオトボケな女の子ではないのかもしれない。

(´・ω・`)「ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ」

('A`)「ショボンショボン、スープちょうだいよ」


从'ー'从「なんかね〜、散歩してるときに気付いたの」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:03:06.31 ID:8IDRzS9f0
支援

13 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:03:43.96 ID:k12P+wOm0
( ^ω^)「気付いた……?」

从'ー'从「うん。清掃局のトラックのタイヤがね……」

( ^ω^)「え? タイヤかお??」

从'ー'从「ヴィップの街中を走るだけにしては、おかしいタイヤなの。
     まるでここ、地下のような激しい砂利道を走るような感じなの」

ヘェ……ってことは……ええと、
清掃局とここ、CPの関係が根深いということか。

从'ー'从「それで考えてたら、何か捕まっちゃって〜
     そのままスペシャルになっちゃったの」

(;^ω^)「はぁ……」

从'ー'从「6月頃からかなぁ……ブーン君たちはどうして?」

( ^ω^)「えっと……気付いたのはゴミ箱の回収についてで………」

渡辺さんに今までの経緯を話す。それが終わると同時に時間となり
割烹着の人間がまた現れ、食器を片付けてそして消えていく。

それから5分も経った頃であろうか、フーが再び部屋に気だるそうにやって来た。

ミ,,゚Д゚彡「よし。それでは授業を再開する」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:06:56.11 ID:8IDRzS9f0
支援

15 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:07:16.76 ID:k12P+wOm0
・・・ ・・・・

フーの授業は4時まで続いたが、
所々に休憩時間が挟まれていたため、あまり苦痛には感じなかった。

ミ,,゚Д゚彡「今日の授業はこれで終了だ、ファイルはあの棚ん中へ仕舞え」

言われた通り、指差されたその棚へ、
使用したプリントとノートを挟み込んだファイルをしまう。

勉強スペースから離れ、
本棚が壁代わりと為っている 扉の見える、メインの場所へ移動する。

この部屋にはどれだけの本が、蔵書されているのだろうか―――
そう考えているとき、扉が外からノックされるのに気付いた。
そして「失礼します」の声と共に扉は開かれ、
少し怯え気味な、スーツ姿の男が小走り気味に、フーの近くへと歩み寄った。

その男は、部屋前にて僕達を案内した あの男だった。

(;´ー`)「すいません、フーさん! サージェントが予定時間より早く到着しまして……!」

ミ,,゚Д゚彡「あの軍曹か……予定より1時間近く早いな。……おう、今から行くわ」

開かれたままの扉から、フーはさっさと消えてしまった。
挨拶する一瞬もなく。 
残されたスーツ姿の男は、くるりと僕達の方へと向いた。

16 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:09:51.90 ID:k12P+wOm0
( ´ー`)「お前達、外の道に白バンが停車してるからそれに乗れ。今日はもうええ」

それだけ言うと、その男も小走りで廊下へ向かい、やがて見えなくなった。

(´・ω・`)「………」

('A`)「んじゃ、けーるか」

ドクオが促し、全員は部屋の外へ出る。
ショボンはしきりに、資料室を見渡していたが、
やがてそれをやめて、僕達と一緒にバンへ乗り込んだ。


運転席の作業服の男は、スペシャル全員が乗っていることを確認した後
エンジンを掛け、車を揺らす。
助手席に居た男は相変わらず、アイマスクとヘッドホンを僕達に配る。
全員が装着したのを確認し、車は発進した。


この現状に慣れてきそうな自分が、怖い。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:10:12.29 ID:xEA19CVc0
支援

18 :明智光秀 ◆up0uojTooY :2007/07/23(月) 00:10:33.94 ID:zf0aaPGkO
>>1
今まで見た事ない 泣き顔を見て 僕は君の手を 握ってた

この手を離せば もう逢えないよ 君と 笑顔で別れたいから言う 

マタアイマショウ マタアイマショウ (^ω^;)

19 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:13:35.41 ID:k12P+wOm0
・・・ ・・・・

いつもの公園に戻された。
しかし、渡辺さんだけは降ろされずに、そのまま白いバンは消えてしまった。
降ろす位置が違うのだろう。

バンの走った方向を見つめながら、ドクオはあっけらかんに言う。

('A`)「そんじゃまー、今日もお開きにすっか」

(´・ω・`)「いや、帰りに僕の家に寄ってくれないかな?」

ショボンが、確信めいた何かを瞳に宿らせながら誘う。
なんだろう? 気になるな。。。

( ^ω^)「どうかしたのかお、ショボン?」

(´・ω・`)「ん? ちょっと見せたいものがあるんだよ」

('A`)「あんだよ〜……」

そう言うと、ショボンはさっさとヒルズへ向かって歩き出してしまう。
慌てて僕とドクオは、ショボンを追いかける。


ショボンの「見せたいもの」の内容が分かったのは、ショボンの家の前でのことだった。

20 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:14:58.35 ID:k12P+wOm0
(´・ω・`)「仕掛けておいたんだ」

('A`)「 ? 」

( ^ω^)「えと……何をだお?」

ショボンは鍵を回し、そして扉を開ける。
……すると、何か、理解したような気がした。
家に入れる必要性を考えたら、多分……うん、あれだな。


(´・ω・`)「まぁ、待ってくれよ」

自分の部屋の中へ招くショボンは、どことなくノリノリだ。
ドクオは頭の上に?を浮かべながらも、ズカズカと部屋に入り込む。

部屋の中。ショボンは自分のパソコンに電源をつけた。


(´・ω・`)「まぁ、ブーンは気付いてる顔って感じだけど……」

( ^ω^)「いやっほっほっほ」

('A`)「な、何の話だよ?」

(´・ω・`)「あのバルコニーエリアに、発信機を置かせて貰ったのさ」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:15:08.27 ID:xEA19CVc0
支援

22 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:17:16.56 ID:k12P+wOm0
( ^ω^)「おおー」

('A`)「え、あ……あぁ……そう……」

何故かドクオは、あまり乗り気ではない。元々やる気のある人間ではないのだが、
やはり少し気になってしまう。

( ^ω^)「どうかしたのかお、ドクオ?」

('A`)「ん、いや……」

そういえば、昨日の帰りもこんな風に、しどろもどろだった。
何か言い出したいけど、それが出来ないような……。

(´・ω・`)「どうしたんだドクオ、嫌だとか?」

ドクオは口をもごもごと動かし、視線も定まらない。
しかし、とうとう喋りだした。

('A`)「俺達は……さぁ……特に学校でも目立ってないし、勉強だってさ、
    ショボン以外はダメダメじゃん………」

それは、卑下だった。

( ^ω^)「(……何を突然? それに僕はドクオ程、頭悪くないお!)」

23 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:18:41.40 ID:k12P+wOm0
(´・ω・`)「……で?」

('A`)「だからさ……俺とかは、この先就職しても、ロクなとこにゃ就けないし
    それに、あいつらにバカにされたまま、見返せなくってそのままさ……」

あいつらとは、学校で自分のことを馬鹿にしてくる連中のことだろう。

( ^ω^)「………」

('A`)「でもさ、この……スペシャルて、何ていうか……チャンスじゃん」

(´・ω・`)「チャンス?」

('A`)「あ……だからさ、この……このまんまの人生じゃ、クズみたいなもんだし……」

ドクオの言いたいこと、それは要するに……
スペシャルのままで居よう、というものだろう。。。
変に調べたりせず、このままスペシャルから幹部になろうという、 諦めの考え。

でも、それも完全に否定することは出来ない……
ドクオの言うことに、理がないワケではないのだから。

('A`)「だから……さ、スペシャルなら……人生が……」

24 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:19:59.15 ID:k12P+wOm0
( ^ω^)「ドクオ……」

ようやく糸口を見つけたようで、
少し口が滑らかになる。

('A`)「だからさ、もうやめよう!
    調べるなんてよ、やったって意味がねえんだよ!!」

こんなタイミングで、ドクオが本音をぶちまけたのは
他でもない、現実が怖かったからだろう。
CPが本当に、悪行を犯しているかもしれないという、現実。


('A`)「なぁ! ブーン、ショボン!?」

ドクオは促す。
CPのことを調べれば、やがて殺されるかもしれない。
そんな恐怖も、ドクオの背景には存在しているように思う。


(´・ω・`)「……ふうん……じゃあ……」

25 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:21:34.57 ID:k12P+wOm0
(´・ω・`)「それは、その考えは……CPがどんな悪行をしでかしてるか、
       判明したとしても、揺ぎ無いものなのか?」

(;'A`)「そ、それは……だから……」

ドクオは狼狽する。
どこか心の底で、"そうであって欲しくない"と願っていたのだろうか。

(´・ω・`)「それでも君はCPにすがりつくのか?」

('A`)「まだ分かんないだろッ!?」

突然、大声を張り上げた。


( ^ω^)「……本気なのかお? ドクオ?」

('A`)「………」

ドクオは俯き、そして顔を上げる。

(;A;)「だ、だってさぁ……! CPブッ倒してもさぁ!! 
    また俺達はバカにされる生活に戻るんだぞ!!??」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:23:49.34 ID:8IDRzS9f0
支援

27 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:23:53.21 ID:k12P+wOm0
ドクオはそれだけ叫ぶと、腕で涙を拭う。
顔もまた伏せる。嗚咽が聞こえだした。

(´・ω・`)「ブっ倒すかなんて、まだ分かっていないだろう」

( A )「………」

( ^ω^)「そうだおドクオ、まだ……僕たちは調べてるんだお」

よく考えてみると、ドクオはその"調べる行為"を止めようと
言っているのだから、あまりこの発言は意味がないのかもしれない。

( ^ω^)「だから……」

( A )「ん……」

肯定とも否定とも取れるような生返事を、ドクオは発したかと思うと、
震える声でこう呟く。

( A )「……帰るな、俺……あとさ、それ降りるわ……」

ドクオは背を向け、玄関へ向かう。

28 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:25:23.98 ID:k12P+wOm0
玄関の扉が開き、キィィという音を立てる。

(´・ω・`)「……逃げるのかい?」

返事はなかった。
その代わり、扉の閉じる音だけが鳴り響いた。


( ^ω^)「……行っちゃったお」

(´・ω・`)「……んー」

ショボンはパソコンに向かいながら、キーボードを手馴れたように打ち込んでいる。

(´・ω・`)「……あいつは、あんな奴さ」

(´・ω・`)「現実を知るのが怖いくらい脆いくせに、誰かから認められたい、目立ちたい……
       でも傷つきたくない……そんな考えがあいつの中に、渦巻いてるのさ」

パソコンを眺めるそのショボンの顔は、どこか真剣で、そして悲しそうだった。


(´・ω・`)「無理にでも現実を見せないと、ああいうのは行動を起こさないよ」

( ^ω^)「現実……かお」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:26:17.68 ID:xEA19CVc0
支援

30 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:27:04.33 ID:k12P+wOm0
現実を見せる。てことはつまり……

( ^ω^)「CPが何を目的をしているか、それをドクオに見せ付ければいいんだお!?」

(´・ω・`)「……んー」

変にやる気のない変事をしながら、まだパソコンに向かっている。

(´・ω・`)「あいつはさ、変なとこで調子乗りなクセしてチキンなんだよ」

( ^ω^)「お?」

唐突な話だ。

(´・ω・`)「まあ……CPの裏を暴いても、あいつが動くかは分かんないよ?」

( ^ω^)「むむう………」

それは、僕にとっては嫌な話だった。
僕が、この街の秘密を暴こうと動いたのは、偏にドクオとショボンが居たから。
この3人だからこそ、僕はここまで進めた気がする。

ドクオが離脱したことに、相当なショックを僕は受けていた。
ドクオが抜けただけで、僕はもう本当にCPの裏を暴けるのか不安になっていった。
どんよりとした、泥のような不安だ。

(´・ω・`)「………おや」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:27:10.43 ID:xEA19CVc0
支援

32 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:29:17.41 ID:k12P+wOm0
ショボンはパソコンから目を離し、僕を見る。

(´・ω・`)「ブーン、あのバルコニーエリアが大体どこら辺にあるかが分かったよ」

( ^ω^)「……お!? ホントかお!? ショボン!」

ショボンは回転イスを揺らしながら、
ニヤリとほくそ笑んだ。

(´・ω・`)「シティーポリスマン町長の家の前、だ」

( ^ω^)「町長の家の前……」

町長の家……それは家という単語で片付けることが出来ない。
豪邸とか、屋敷とか、そんな形容をすべき代物だった。

大会社「ひぐらし」の前社長として、それは相応しい構えと気品を漂わせていた。


(´・ω・`)「ということは、だ。あのロビー・ホールの奥にあった、
       あの黒いエレベーターは………」

( ^ω^)「 !! 町長の屋敷に通じてるかもしれないお!!」

(´・ω・`)「そういうこと」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:30:03.89 ID:q8/Ng3aL0
それにしてもこのブーンはIQ高そうだ支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:30:47.57 ID:8IDRzS9f0
支援

35 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:33:22.91 ID:k12P+wOm0
(´・ω・`)「……というよりは、まず繋がってると思うよ。あのエレベーター」

( ^ω^)「そうかお」

(´・ω・`)「まあ予想なんだけどね、ほぼ確実に繋がってるよ、うん」

矛盾した言葉だな、と思いつつ窓を見る。
もう、日は完全に暮れていて、夜となっていた。

そろそろ帰らないと怒られてしまう。

(;^ω^)「あー、ショボンっ 今日は帰るお!」

(´・ω・`)「ん? おお、もうこんな時間か」

僕は立ち上がり、整頓されたショボンの部屋を出て玄関に向かう。
ショボンは見送りとして付いてきてくれた。

(´・ω・`)「明日も少しだけど、授業あるしね。じゃあ、また明日」

( ^ω^)「また明日だおショボン!!」

僕は玄関の扉を開けて、ショボンに手を振り外に出る。
エレベーターへ向かいながら、ドクオのことを考えていた。。。。

36 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:35:58.91 ID:k12P+wOm0
家に帰り、親に「明日も昼御飯は、いらない」と告げる。
最近外出時間が長いのを、気にしていたみたいだけど、なんとか了承は貰った。

どうすれば、心配を掛けずに過ごせるんだろうか。



・・・ ・・・・

次の日。
いつも通りの女神像公園に、いつも通りの時間。

( ^ω^)「おはようだお!」

いつも通りの集合場所と、いつも通りの集合時間。

(´・ω・`)「やあ、おはよう」

今から白バンが来るのを待つ。
ドクオはまだ来ていない。

( ^ω^)「今日も勉強かお?」

(´・ω・`)「そうなんじゃないの?」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:37:01.68 ID:wBdKaAnQO
この三人組が何かに似てると思ったが気付いた

作者は間違いなくズッコケ三人組を読んでいる………!

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:37:12.37 ID:f567O8ozO
やっぱりしょうがないけど支援が足りないな…

39 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:39:26.83 ID:k12P+wOm0
( ^ω^)「はぁ〜……。嫌になるお」

僕は公園内へ目を向ける。
乳母車をひき、笑顔で赤ちゃんに話しかける主婦。
ポコペンを本心で楽しんでいる小学生達。
そして相変わらず美しい女神像と、その噴水。

( ^ω^)「こーんな綺麗な街の地下で……無理矢理勉強させられるだなんてお」

(´・ω・`)「……まぁ、そう言うなよ」

前方から、1つの影が見える。

よろよろと歩きながら近づくその人間は、ドクオだった。


('A`)「………」

( ^ω^)「おはようだお、ドクオ」

('A`)「ん、あぁ……」

(´・ω・`)「………」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:40:27.93 ID:wBdKaAnQO
今リプレイもやってるからな
そっちの支援数は多いみたいだし

41 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:42:09.02 ID:k12P+wOm0
その顔は青ざめていて、目も疲れきっていた。
髪の毛も妙に脂っぽい。夜更かしでもしたのだろうか?

('A`)「……ふぅ……」

ドクオは太陽の影になるよう茂みの近くに腰掛ける。
視線を僕たちに向けないよう、顔を伏せながら。

ショボンはそんなドクオを、ちらっと眺めるも
その後はそ知らぬ顔で、天を眺めていた。


(;^ω^)「…………」

(´・ω・`)「…………」

ドクオはドクオで、吐きそうな顔をしながら
地面をぼーっと見つめていた。

('A`)「…………」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:45:30.01 ID:8IDRzS9f0
支援

43 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:46:24.81 ID:k12P+wOm0
誰も話をしない。
聞こえるのは公園内の遊び声と、蝉のなく声ばかり。

行動も起こさない。
動いているのは天に白い杖を伸ばしている飛行機のみ。

('A`)「…………」

(´・ω・`)「…………」

息の詰まりそうな、嫌な空気が流れていた。


(;^ω^)「(な、何か言うべきかお……)」

この空気、どうしよう……

どっちかに話しかけるべき? いや、う〜ん……。
それとも、全員が話を出来るよう、努めるべきか?

その打開策を考えているうちに、目の前に高級車が停まった。

(´・ω・`)「ん……?」

しかし、それはいつもの白いバンではなかった。

('A`)「メルセデスのS……?」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:47:38.52 ID:xEA19CVc0
支援

45 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:50:13.65 ID:k12P+wOm0
ドクオの言う通り、それはメルセデス・ベンツだった。
高級感漂わせる重厚な黒のボディーが、
空の青色と、息を呑むほどの対比を作り出していた。

でも、これはあのCPのものだろうか。
分からないことが、まず多すぎる。

僕たちとは、関係のないのかもしれない。。。
そう考えていると、車の扉が開き、見覚えのある顔が姿を現した。

( ´_ゝ`)「今日はこれに乗り込め」

運転席に座っているらしい兄者が、そう促す。
よく見ると助手席には弟者が座りながらノートパソコンに何かを打ち込んでいた。

言われたとおりに3人で後部座席に乗り込む。
何故かアイマスクとヘッドホンは渡されなかった。

('A`)「……今日は、つけないんですか? 耳と目に」

ドクオが目と耳に、手を当ててジェスチャーする。

( ´_ゝ`)「ああ。いつもとは別のトコなのでな」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:51:03.27 ID:f567O8ozO
遅延

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:53:18.30 ID:8IDRzS9f0
紫雲

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:54:26.13 ID:DOgtHYsM0
支援


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:54:33.08 ID:buwr9PewO
支援

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:55:08.96 ID:4yKAimDHO
wktk支援

51 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 00:55:40.09 ID:k12P+wOm0
(;^ω^)「(違うところ?)」

( ´_ゝ`)「お前らも知っているはずだ」

兄者は手馴れた風にハンドルを回し、車をUターンさせる。
ミラー越しに僕たちの姿を確認しながら、兄者は呟く。

( ´_ゝ`)「中央集会所さ」

そして、車は目的地へと走り出した。


・・・ ・・・・

中央集会所。
僕たちが昔、遊び場として使っていたところだった。
卓球台、トランポリン、児童書が沢山入っている本棚。

小学校の頃は、帰りにランドセル抱えたまま、毎日遊びに行ってた気がする。

今は、全く違う目的で向かっている。


中央集会所は、そう遠くない。
流石兄弟と僕たちを乗せたこの車は、5分も掛からずに目的地に到着した。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 00:57:46.08 ID:DOgtHYsM0



53 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:00:36.37 ID:k12P+wOm0
中央集会所の正面玄関には、
「関係者以外立ち入り禁止」という看板が、掛けられていた。

駐車場には、お決まりの白いバン、それに農業用車や自家用車まで色々と停まっている。

(´<_` )「ついてこい」

流石兄弟は正面玄関を開け、集会所内へ ズカズカと入り込む。
僕たちはそれにそろそろと、くっついて進んでいく。

受付のオバさんは、流石兄弟の顔を見ると
「どうぞこちらへ」と、奥の廊下を指しながら、顔を伏せた。
そのオバさんは、子供の頃からここで働いていた人で、顔馴染みだった。

その光景に僕はショックを受けつつも、
流石兄弟の後を追い掛ける。

やがて、襖が目の前に見える。
兄者はそれを引き、中に入る。弟者も同様に、中に入る。

僕たちも、襖の向こうに行く。
そこは、広い和室だった。
ざっと20人近くの人間が座布団の上で正座をし、円を囲んでいた。

座布団は敷かれているが、人の座っていない円の一部分が存在している。
全部で、6つ。僕たち3人と流石兄弟で5人。
後の1人は……?

54 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:03:54.70 ID:k12P+wOm0
この1つは誰だろうか―――そう考えながら、座布団の上に座る。
全員が座ったのを確認すると、兄者は立ち上がり、円の中心へ向かう。

( ´_ゝ`)「それでは、中央支部定例会議を始める」

その言葉が発せられると同時に、一斉に紙をめくる音が聞こえる。
よく見ると、僕たち以外の人間は資料らしきものを手に取り、それを眺めていた。

( ^ω^)「(説明不足だお……会議ってことくらい、事前に知らせて欲しいお)」

少し怒りを覚えながらも、円を囲んでいる人間達を観察する。
普通の人間……やや年寄り気味か、
CPの人間とはあまり思えないような人達だった。

('A`)「………」

( ^ω^)「( ん? )」

ドクオがある一点を見つめ、不快そうな表情を浮かべていた。
何かあるのだろうか、その方向を僕も見る。

( ,'3 )「………っち……」

1人の老人が、同じく苛々とした表情をしながら、ドクオを睨みつけていた。
それだけじゃない、僕とショボンのことにも
時折「殺すぞ」と言いたげな視線を送っている。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:04:33.39 ID:4yKAimDHO
支援

56 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:07:59.33 ID:k12P+wOm0
すいません、少し風呂とか入ります!
なるべく早く投下再開しますんで。

>>37
大好きっすよ。
>>38
さるにならなければ大丈夫だったり、支援ありがとうございます。

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:12:38.94 ID:8r7i+tWG0
支援

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:13:29.48 ID:4yKAimDHO
保守

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:13:34.99 ID:f567O8ozO
ほっしゅ

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:13:44.99 ID:wBdKaAnQO
頑張れ支援

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:19:37.08 ID:4yKAimDHO
保守age

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:26:32.84 ID:rjv3yxwsO
保守

63 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:29:54.54 ID:k12P+wOm0
保守をありがとうございます!

投下再開します

64 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:33:12.93 ID:k12P+wOm0
この老人には、見覚えがある。
この集会所脇のゴミ箱に、発信機を捨てた(正確には送り込んだ)際に、
因縁をつけて邪魔をしてきた人だ。
それだけじゃない。 公園にただ居るだけで、
怒鳴りつけるような真似も、平気で行うような人間でもある。

苦手……いや、大嫌いな人種だ。
そして今も、この老人は僕たちに因縁をつけていた。


( ´_ゝ`)「……そして、このスペシャル3人はここ、中央支部所属となるのだ」

兄者の説明で、ハっと我に返る。
内容は僕たちについて、だった。

視線も急に集まり、突然緊張しだす。

( ´_ゝ`)「ブーン・ホライゾン、ドクオ・モイタン、ショボン・オンザロックの3人だ」

円陣を囲んでいる数人が、ぱらぱらと拍手を僕たちに送る。
嬉しいやら恥ずかしいやら。そんな感情に包まれている中、
襖が開き1人の若い男が、分厚い書類鞄を持ちながら飛び込んできた。

( ゚∀゚)「失礼します。追加資料を持ってきました」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:34:25.30 ID:FYe8sEUgO
支援

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:34:31.01 ID:f567O8ozO
シェン

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:35:04.58 ID:f567O8ozO
シェン

68 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:37:48.88 ID:k12P+wOm0
その男は1人ずつに資料を手渡し、それが終わると今度はお茶を差し出す。
秘書か何かだろうか? そう思いながら、男からお茶を受け取った。

その男は全員にお茶を渡し終えると、1つ空いていた座布団……僕の隣に座り、
持っていた資料を熟読し始めた。

兄者の説明は僕たちの話を終えて、レベル3とか、よく分からない話へと移っていった。

すると、あの秘書らしき男が、ひそひそと話し掛けてきた。

( ゚∀゚)「なあ、君達が新しいスペシャルの3人なのかい?」

( ^ω^)「あ……はい、そうですお」

( ゚∀゚)「そうか。まぁ……頑張れよ、負けんなよ」

それだけ言うと、男は目線を再び資料に戻す。
僕は返答代わりに軽く頷き、兄者の話に耳を傾けた。


ふと気付く。
あの老人が、僕に話し掛けてきてくれたこの男の人を
まるで馬鹿にするかのような、勝ち誇ったかのような顔をしながら睨みつけていたのを。

69 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:42:26.92 ID:k12P+wOm0
(´<_` )「……それでは、休憩時間に入る」

弟者は時計を一瞥してから、そう宣言する。
円を組んでいた人達は、姿勢を崩しながら、にこやかに談笑し始めた。
ドクオは部屋の隅に縮こまり、眠りだす。

( ^ω^)「(どうしよっかお)」

そんなことを考えてると、ショボンが立ち上がり襖の方へ向かっていく。
そして僕の方を見て、「来て」と誘う。

何だろうな、そう考えながら僕はショボンに誘われたまま、襖を開け廊下へ
そして、集会所の玄関を通り、外に出てしまった。

(´・ω・`)「う〜ん……」

ショボンは周りをキョロキョロと見渡していた。

( ^ω^)「どうしたんだお? ショボン」

(´・ω・`)「ん? ここでなら、言えるからさ……!」

( ^ω^)「ま、まさか! 僕への愛の告白かお!?」

(´・ω・`)「ふふふ……いわゆる御名答、て奴だね」

(;^ω^)「な、なんと!?」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:44:35.11 ID:4yKAimDHO
支援

71 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:44:57.00 ID:k12P+wOm0
(´・ω・`)「……って、んなわけあるか。探してるの」

突然ノリをブチ切られる。

(´・ω・`)「君がさっき話していた、あの秘書っぽい人……」

( ^ω^)「……を、探してるのかお? 何でだお?」

(´・ω・`)「ひそひそ声が聞こえたんだけどね。あの人スペシャルらしいよ」

( ^ω^)「お!?」

ショボンは少し頬を上げ、得意気に話を再開する。

(´・ω・`)「あの人は、ジョルジュって人らしい。最古のスペシャルだよ。
       でも、今はもう幹部候補生ではないらしい………」

んん? 何で幹部候補生ではないのか??

( ^ω^)「何でだお……?」

ショボンは少し、表情を変える。

(´・ω・`)「……どうも、実力がそぐわなかったらしい。
       今では、この中央支部の秘書とか、地下で少し働いているって……」

(;^ω^)「はぁ……」

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:47:48.57 ID:f567O8ozO
さるさん回避

73 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:49:43.76 ID:k12P+wOm0
何と言うか、聞いてるだけで気まずくなるような、居心地の悪い話だった。
しかし、本当に居心地が悪いのはそのジョルジュという人だろう。
どんどん降格されていく身は、さぞ辛いだろう。。。

(´・ω・`)「ん……!?」

ショボンは集会所の裏を覗き込む。
そして、僕に「こっちに来い」と手招きをする。

(;^ω^)「なんだおなんだお……」

僕のその集会所の裏に、顔を覗かせてみる。

そこに広がる光景は、水場と並木通り、そして自動販売機。
その自動販売機により掛かっている人間が見えた。

ジョルジュ、あの人であった。

疲労でもたれ掛かっているのだろうか、と
僕はよく観察して、彼を見る。そして気付いた。

彼は、すすり泣いていた。体を震わせ、歯を食いしばりながら。。。

74 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 01:50:43.67 ID:k12P+wOm0
やべ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:52:23.08 ID:FYe8sEUgO
しえ ん?

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:58:18.76 ID:QVFhCP7DO
支援

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 01:58:47.50 ID:QVFhCP7DO
>>74

どうした?

78 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 02:00:16.52 ID:k12P+wOm0
あ、いやすいません。
ラストの2レスを書き忘れていたので、今急遽仕上げてるとこです

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 02:09:49.44 ID:WXSVfbxVO



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 02:12:11.09 ID:4yKAimDHO
保守

81 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 02:13:27.73 ID:k12P+wOm0
その光景に気付いたとき、僕とショボンは思わず
覗き込み行為を止めて、正面玄関前まで無言で走り出してしまった。

見てはいけないものを、見てしまった。

知ってはならない人の心を、覗き込んでしまったのだった。
罪悪感がどうしようもなく襲い掛かる。

それはショボンも同様で、少し後悔したような顔をしている。
お互い、無言に為らざるをえない状況だった。
そのとき後ろから声が鳴り響いた。

「おい、クソガキっ!!」

その怒声に、僕とショボンは振り返る。
あの……例の老人だった。

( ,'3 )「お前らもな! ああなるんじゃッ!! 分かったか!?」

悪意のこもった声は、唾とともに老人の口から飛び出していく。
入り口へその体は向かいながらも、その言葉は止むことがない。

( ,'3 )「無能モンはいつか堕ちるんじゃ!! 
     調子に乗るんやないぞッガキ!!分かったか!?」

そして老人は、集会所の中へ入っていった。

82 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 02:17:19.30 ID:k12P+wOm0
呆然とその入り口を眺めていると、更に後ろから声が聞こえた。

「おーい、おいおい! 何かやっちゃったの!?」

おどけた調子で、爽やかな声。
振り向く、その声の主はジョルジュだった。

( ゚∀゚)「バルケンさんが、まーた火山噴かせてたからさ」

(;^ω^)「あ……いや、その」

( ゚∀゚)「なんだなんだ? インネンつけられちまったってか!?」

(;^ω^)「たはは………」

( ゚∀゚)「まったくなぁ……困ったもんだよ」

屈託のない笑みを浮かべながら、ジョルジュは僕との会話に興じていた。
すると、ショボンが突然変わったことを言い出す。

(´・ω・`)「ジョルジュさん……実はちょっと、
      来て欲しいんですよ、いいですか?」

( ^ω^)( ゚∀゚)「え……?」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 02:18:38.98 ID:f567O8ozO
Support

84 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 02:19:50.58 ID:k12P+wOm0
―――……、、ザザァ……

ラウン湖は、今日も美しく飛沫を上げながら波を打っていた。
彼女、クー・イノセントと出会った、僕の運命の場所でもある。

彼女は言った、僕のことが好きだと。
僕も言った、「僕もあなたが好きだ」と。


どれほど語り合ったろう、ヴィップの未来や芸術について。
廃墟の退廃的な美しさを、彼女も理解してくれたんだ。

( ・∀・)「ふふふ……」

そして今。彼女は僕の目の前に居る。
押せば、湖の中に入るような、距離。


僕は彼女の首を締め上げて、光悦の表情を浮かべているんだ。

85 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 02:22:10.41 ID:k12P+wOm0
川  - )「うッ……!ぐぁ……っ」

( ・∀・)「まさか、君の父親が、ヴィップを汚す、癌の正体だったとはねぇ」

川  - )「そっ……それは私も……!」

( ・∀・)「………」

僕は彼女の首に掛けた手に、力を思い切り込める。
ぎうぅ、という嫌な音が聞こえる程に。

川  - )「っ………」

やがて、彼女はグッタリとして、動かなくなった。

僕はそのまま彼女の体を突き落とし、湖の中へ落とし込んだ。
ここはラウン湖の中でも深い部分だ。
ま、浮かんだら何か対策を立てるか………。

彼女の死体が見えなくなった。
さて、これから僕はどうすればいいのだろう?
後悔をするのか? それとも、涙を流すか?

違う。そんなことをしても、意味はない。
彼女を愛していた、それは確かだ。 だが、
彼女を殺すのは、必要でもあったのだ。 しょうがない。
殺してしまったのはしょうがない。しょうがないから、もう問題はない。
でも、彼女のことは、心の底から愛していたんだ。(第10話終)

86 : ◆tOPTGOuTpU :2007/07/23(月) 02:24:25.84 ID:k12P+wOm0
以上で第10話は終わりです。
途中何度か抜けてしまい、すいませんでした。

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 02:24:57.14 ID:r+njvYDM0
乙!

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 02:26:09.79 ID:FYe8sEUgO
作者サン乙!

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/23(月) 02:26:13.47 ID:f567O8ozO
乙彼

36 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.02 2018/11/22 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)