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( ^ω^)スーパーロボット大戦BOON のようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:45:05.18 ID:M4fMsOMw0
そして、神は愚かな人類に宣た。これはもはやゲリラではない。長いし

ということで、俺が他の人の作品を勝手に使って勝手に合作ということにしますた
勝負だマジ切れ合作!! 
って、終わってるぅうぅぅぅうぅうぅうう!!!!!!111

遅かった! 色々な意味で!

でも知るか! 同情するなら内定をくれ! 内定をくれぇぇぇぇ……
俺は俺のやり方で俺なりの義理を通す! 略してオレオレやぎ! ンメェ〜
文句が来たらやめるかどうかは文句が来てから検討する

前スレURLを貼って続きからやろうかと思ったけど、心機一転ということで一から投下するわ
「ロボ」って言葉があればそれだけで満足しちゃう人にオヌヌヌヌヌ


俺流BGM:ttp://203.131.199.131:8000/realtime.mp3
※Winampとかメディアプレイヤーとかにぶち込んでファイヤーオン

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:47:35.29 ID:M4fMsOMw0
銀河に浮かぶ、無数の天体。

燃え上がる太陽、様々に姿を変える月、輪を侍らす土星……。
漆黒の空間の中で、その存在を示すかのようにそれぞれ星は個性を持つ。

そして、その中にはともすれば宇宙に反するような、真白なる星があった。

だが、白き星が他の天体と一線を画すのはそれだけではない。
この星は意思を持ち、自らの思考を持つ。
ただ、その息吹に生命らしさは感じられず……。

「……人類の……探査を……開始する……」

どこかで響いた声と共に、星の表面から何かが切り離される。
それはある程度進んだ後、速度を上げて一直線に地球へと向かう。

白き星はその様子を見届け、そしてその果てにある青き星をただじっと見つめていた。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:49:14.67 ID:M4fMsOMw0
統一2ch暦八年……人々は未だ、争いの歴史を繰り返そうとしていた。

北半球に位置するν帝国の、起こるべくして起こった宣戦布告。

VIP、ラウンジ、ニーソク各国は様々な応対で戦争へと参加し、戦火は大陸全土へと広がっていった。

列国の軍事強化が進み、その中心には駆動兵器と呼ばれる人型の兵器の存在があった。

人型兵器――ロボットによる軍需産業は戦争の中で進歩し、より効率的、より強力な兵器としてのロボットが生み出されていく。

しかし、戦火から離れた場所に、純粋なロボット工学の進歩を続ける一つの島国が存在していた。

技術大国、日本。

その国内だけでなく、世界でもトップクラスの大企業である、荒巻コーポレーション。

企業を統べる荒巻社長は、若き頃に偶然にもネット上で地球に迫る危機を知り得ていた。

そして、その脅威に対抗するため、秘密裏に計画されたDプロジェクト。

超古代文明の遺産を得て、計画は順調に進められていく。

だが、それを隠すにも限界があった。

物語は、VIP国の基地にある組織から一つの情報が届けられるところから始まる……

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:50:54.68 ID:n2QTd3rh0
C

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:51:33.09 ID:M4fMsOMw0
      ____ __    ___ __      __   __   _ __
     /     /::/  ,rー 、:::/   /:/ /7了:::::::/  /::::/  イT7 ,.イ /
     /      |::::/  /_!_゚_ ノ:/   /:::/ /ー┴ ':::::::/ /::::::::/ /__:7 /::/ /了
    ――i  /:::/  / イ__:/_ /7 / ̄   ̄了::::::::/ /::/_ ̄   / ̄了 /二
        /  / 了 /|  | / // /__,  ___/::::::::::/   ̄∠  、__/ ' ' /  i´
    / 、イ__/ /:::!  L」 // / 了  /了77 ァ  ___/:ノ  /::/_' '_/7 l 7__
   /  ,   了′/:::::|  |:/ // / /  | |::7' /′ /:::/    了  ーァ  /
   /  イ  /:/  l:::::::|  l/   / /  /| |/ //  /:::/  /!  l7 r/  /
  // ヽ |:/__l:::::::|_|__┬::::l_/::::7___//_/:::/ / ヽ |l__// 人/
  /′   `                      /´    丶 /´  `  
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                                ┃┗━┛┃┗┛┃┗┛┃┃┃┗┛┃
                                ┗━━━┻━━┻━━┻┛┗━━┻



                ―――  S T A R T  ―――
                      R O A D
                       C O N T I N U E

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:52:43.08 ID:M4fMsOMw0
――VIP国南部指令基地。

VIP国の主力兵器である駆動兵器を保有するその基地に、本国より一つの暗号伝聞が入ってきた。
状況が状況なだけに、基地もそれ相応の覚悟で閲覧したが、意外にもグレードは最低のCランク。
暗号の仕方も、一番簡単な縦読み方式であった。

それでも最初に閲覧したのは基地を担当する立場のフサギコだったが、その内容に彼自身も眉をひそめる。
本国から届けられたその情報は、一触即発の戦時下において、いささか場違いとも取れるような内容だったからだ。

( ,'3 )「未確認兵器の偵察……ですか?」
ミ,,゚Д゚彡「ああ」

基地内の司令室にて、バルケンは少し前のフサギコと同じように眉をひそめた。
フサギコも若干訝しげな表情を作り、話を続ける。

ミ,,゚Д゚彡「なんでも、日本においてその……未確認兵器の開発が進められているそうだ」
( ,'3 )「未確認……と言いますと?」
ミ,,゚Д゚彡「知らん。だから未確認なんだろうよ」

フサギコはふう、と溜め息を吐きながら情報が書かれた文書をデスクの上に放る。
バルケンがちらりとその書面上を覗き見ると、余白をたっぷりと使った文面が確認できた。

( ,'3 )「つまり、何かを造っている、という情報だけなのですか?」
ミ,,゚Д゚彡「らしいぞ。どう考えても場末の仕事だな……全く」

フサギコは憎々しげにそう呟く。
それもそのはず、この南部指令基地は、もはやVIP国戦力の主力とも言っていい場所だからだ。
理由は駆動兵器を有している点であるが、フサギコ自身のキャリアにおいても、このような命令は遺憾であった。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:54:46.49 ID:ZfMVPGkiO
うわぁ(;^ω^)

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:55:21.09 ID:M4fMsOMw0
( ,'3 )「それで、如何様に?」
ミ,,゚Д゚彡「もちろん作戦は遂行する。本国からの命令だからな。それに……」

そう言って、フサギコは顎に手を当て、何かを考えるような仕草を取った。

ミ,,゚Д゚彡「恐らくだが、何か……裏がありそうな気がするんでな」

先ほどは無碍に不満を発したようなフサギコだったが、その考えは別のところにもあった。
このような不確定な情報を、何故この南部基地に発信したのか、ということである。

ミ,,゚Д゚彡「この南部基地と他の基地との違いはなんだ?」
( ,'3 )「……駆動兵器、でありますか」

バルケンの答えを、フサギコはわかっていて頷く。
何故、このような指令がこの南部基地に届いたのか。どうして、このような戦時中に届けられたのか。
書面には作戦内容しか書かれていないものの、そこに存在する何らかの意図を、フサギコは感じ取っていた。

ミ,,゚Д゚彡「……今回の作戦には駆動兵器隊を使う」
( ,'3 )「!」

言葉には発しなかったものの、バルケンはその表情に明らかな驚愕を見せていた。
このような作戦に、基地の主力である駆動兵器を使うなどと、決してまともだとは言えない。
戦火が拡大し、いつ攻撃を受けるやも知れないこの基地にとって、もはや丸腰になるようなものであった。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:55:26.99 ID:9aKE9RM10
sien

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:57:06.57 ID:56OT2hRYO
>>1の始めのコメントに吹いた支援

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:57:55.23 ID:M4fMsOMw0
( ,'3 )「恐れながら、この基地の戦力はどうするので?」
ミ,,゚Д゚彡「……この前の作戦で鹵獲した兵器はまだ解析中か?」
( ,'3 )「はい」

一週間ほど前の作戦において、クーが鹵獲したν帝国の新型兵器は未だ解析を続けられていた。
操縦者の死亡や、核を動力とすることなどの理由で、扱いに細心の注意が必要とされていたからだ。

ミ,,゚Д゚彡「なら、戦力はあるんだな」
( ,'3 )「は……?」

バルケンはフサギコの言動に、当惑の表情で応えた。
しかし、その表情はすぐに驚愕のものに変わる。
直前の会話の内容から、自ずとその意味が把握できてしまったからだ。

(;,'3 )「ま、まさか核ですか!?」
ミ,,゚Д゚彡「使えはせずとも、相手は簡単にこの基地に手は出せんということさ……」

裏返ったバルケンの言葉に、フサギコはにやりと笑う。
その表情に、バルケンは背筋にぞくりと冷たい感覚を通らせた。

ミ,,゚Д゚彡「作戦は予定通りに行う。各員への伝達を急げ」
(;,'3 )「ハ……ハッ!」

体に染み付いているおかげで、バルケンの敬礼は咄嗟でも見事なものだった。
だが、やはりそのおぼつかない足取りに、隠し切れない動揺が含まれていた。

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 20:59:52.83 ID:M4fMsOMw0


 第00話 

  極めて近く、限りなく遠い世界に

     -Deus ex machina-



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:00:39.91 ID:M4fMsOMw0
――太平洋上空。

世界で最も広大な海の上に、VIP国が誇る高性能輸送機、NRPの姿があった。
ステルス機能を存分に発揮し、幾多の雲を掻い潜るその姿は、まさに飛燕のようである。
今回の潜入という任務において、これほど向いている機体もなかった。

機内の貨物室で、三機の駆動兵器が静かにその時を待ち構える。
目的地の日本までは残すところ約四百キロ、到着は日本時間の午後二時ほどであった。

川 ゚ -゚)「それでは、作戦事項を確認する」
( ^ω^)('A`)「了解」

客室より大分開けたミーティングルームにて、機体に搭乗する三人の姿があった。
後ろ手に組んだクーが電光掲示板を操作すると、たちまち画面に文字が羅列される。

川 ゚ -゚)「今回の作戦は日本へ潜入し、未確認の兵器を偵察すること。行動は秘密裏に行われる」

クーの操作で画面表示が切り替わり、今度は日本国内の地図が映し出された。

川 ゚ -゚)「ここが潜入する場所となる荒巻コーポレーションのビルだ。
     これだけの大会社なら、当然セキュリティも充実しているだろう。そこで……」

そう言うと、クーは懐から何かを取り出し、二人に見えるようにそれを掲げる。
取り出したのは、一片のマイクロデータチップだった。

川 ゚ -゚)「これを使って一時的にあちらのデータを改竄し、内部での行動を可能にする」

クーはチップを懐に戻し、再び掲示板の操作を行う。
すると、今度はビル内部の詳細なデータが表示された。

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:00:56.84 ID:9aKE9RM10
sien

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:02:54.70 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「国内でも有数の高さに広大な敷地面積、階数も五十を優に超える。公式ではな」

クーはわざと最後を強調して言う。
席に座ってそれを聞く二人も、当然その意味は理解していた。

川 ゚ -゚)「情報が事実ならば、恐らくは地下か、別の場所に大規模な施設を有していると思われる。
     作戦は以上だが、何か質問はあるか?」

そう言って、クーは二人へと向き直る。すると、すぐにドクオが手を挙げた。

('A`)「チップを使うにも、その使う機会はどう作るんですか?」
川 ゚ -゚)「そこは多少実力行使となるだろう。装備に腕時計型麻酔銃も加えられている」
('A`)「……なるほど、了解しました」

偵察任務ということで、比較的“そういったこと”はしないと思っていたドクオだが、彼とて軍人である。
クーの言葉によって任務に対する覚悟が緩むことはない。
それは、もちろん隣で聞いていたブーンにも当てはまることだ。

ドクオの質問が終わると、今度はブーンの方が手を挙げた。

( ^ω^)「万が一見つかった場合は、どのような対処をするんですかお?」
川 ゚ -゚)「……必要な場合、射殺も許可されている」

クーの言葉を聞いて、ブーンとドクオは体に若干の緊張を走らせる。
もちろん二人がそれを想像しなかったわけではない。任務を遂行するためならば、当然のことと認識もしていた。
だが、相手は武装した軍人ではなく、民間人なのだ。やはり、相応の覚悟が必要だった。

('A`)「……外交問題になりかねないのでは?」
川 ゚ -゚)「そうならないように細心の注意を払えということだ。だが、情報では相手は兵器を極秘裏に扱っていると聞く。
     そう簡単に大事にはしないはずだ」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:05:08.26 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「質問は以上か?」
( ^ω^)('A`)「はい」
川 ゚ -゚)「よし、それでは装備の説明に移る」

再び電光掲示板を用いて、クーが説明を始める。
しかし、その時ドクオの思惑は別のところにあった。

('A`)(……やっぱ、それだけじゃないんだろうな、今回の任務は……)

今回の任務について、ドクオには気がかりな点がいくつか存在していた。
まず、VIP国が戦争中とはいえ、公式な外交もなく、いきなり潜入を行うということである。

日本という国は他国の戦争には常に中立を保っており、難民救助などはあっても決して軍事介入を行おうとはしない。
そんな国に、何故いきなり潜入などということを行うのか。
更には、そんな国がどうして未確認の兵器を造っているなどという情報が流れるのか。

次に、その情報はどこから得たものなのか。
現在も任務は遂行中だが、今回の情報はあまりに突然過ぎるのである。
一体どのようにして、この情報がVIP国に伝えられたというのか。

今までずっと中立だった国が、いきなり兵器を造っているなどと、にわかに信じられる話でもない。
VIP国が独自に調査を続けていたのだとしても、ドクオはそんな話を聞いたこともなかった。

('A`)(一番気になるのは……何故、俺達かってことだ……)

そして、最も気がかりな点。それは、「何故、駆動兵器を持ち出す必要があるのか」ということだった。
潜入、及び偵察が目的なら、今回の任務にこのようなものは過剰だと言える。
これではまるで、駆動兵器を用いるのが前提になっているようなものだ。

('A`)(……もしかして、既に上層部は知ってるんじゃないか? その“未確認の兵器”が何なのか……)

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:07:29.32 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「……以上で装備の説明を終了する。それでは、各自のコードネームを確認するぞ」
( ^ω^)('A`)「了解」

クーは使う必要のなくなった掲示板の電源を切り、二人の方へと近付いていく。
それに合わせて、二人の方もいそいそと机から立ち上がった。

川 ゚ -゚)「ブーン、お前のコードネームは?」
( ^ω^)「はっ! どうも、本田太郎ですお!」
川 ゚ -゚)「うむ」

見事な角度の敬礼が決まった後、クーはドクオへと視線を向ける。そして、同様の質問を繰り返した。

川 ゚ -゚)「ドクオ、お前のコードネームは?」
('A`)「はっ! こんにちは、松田一郎です!」
川 ゚ -゚)「うむ」

二人の姿勢が揃ったのを見て、クーは満足そうに頷く。
そうして、クーが軽く手を挙げ、二人は緊張させた腕を降ろした。

川 ゚ -゚)「私のコードネームは豊田花子だ。ゆめゆめ忘れぬようにな」
( ^ω^)('A`)「了解」

それぞれのコードネームは上層部より伝えられたものだが、流石に三人も由来までは聞かなかった。
上からの命令は絶対、そのような意識が働いたのである。
それでも一応、「日本で最もポピュラーな名前」だと説明はされていた。

川 ゚ -゚)「よし、それではそれぞれ日本について学んだことを述べてみろ。まずはブーン」
( ^ω^)「はっ! ブーンは日本の民俗学について学びましたお」

軽くおほん、と咳払いをした後、ブーンは自慢げに何かを取り出した。

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:09:43.52 ID:M4fMsOMw0
( ○ω○)「まじかるちぇ〜んじ!」

ブーンが取り出したのは眼鏡、バンダナ、リュックサック、そして穴空きグローブであった。
装着する時に何やら裏声で叫んだブーンだったが、クーとドクオは至って冷静にそれを受け止めた。

( ○ω○)「……」
川 ゚ -゚)「……?」
( ○ω○)「……ハァ……ハァハァ……」
川 ゚ -゚)「どうしたブーン、どこか苦しいのか?」
(* ○ω○)「……ぐ、軍服……女上官……萌え〜」

頬を染め、目元が垂れ下がり、熱い吐息を漏らしたブーンがクーに生温かい視線を送る。
表情にさえ出なかったが、クーは本能的にその場から二、三歩下がった。

川 ゚ -゚)「よし、ブーンもういい」
( ○ω○)「はっ!」
川 ゚ -゚)「では、次はドクオ」
('A`)「はっ!」

すると、ドクオは上半身を少し猫背気味に曲げ、何やら気だるそうな表情でどかっと椅子に腰を下ろした。

('A`)「……マンドクセ」
川 ゚ -゚)「……?」

無気力状態のままただ座り尽くすドクオに、クーは訝しげな目線を送る。

すると、ドクオはその視線に気付いた途端、急に落ち着きがなくなっていった。
汗をかき、きょろきょろと周りを見渡し、時折ちらちらとクーへと横目で覗く。
当然ながら、彼女にはその行動が何を意味するのか理解できなかった。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:10:23.18 ID:n2QTd3rh0
C

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:12:20.12 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「……?」
('A`)(ビ、ビジンニ、ミツメラレテイル、ダト……)
川 ゚ -゚)「……」
(*'∀`)(モシカシテ……オレニキガアル、トカ……)

そうして、ドクオは突然「フヒヒヒ」と薄気味悪い笑顔をクーへと向ける。
クーは先ほどのブーンとはまた違った、おぞましいような悪寒を感じていた。

(*'∀`)「ア、アノ……」
川 ゚ -゚)「よし、ドクオもういいぞ」
('A`)(ウツダシノウ)

果たしてクーは何かを感じ取ったのか、少々強引にドクオの言葉を遮った。

川 ゚ -゚)「では、これにて終了する。各自、解散!」
( ○ω○)('A`)「了解!」
川 ゚ -゚)「ブーン、それはもう脱げ」

少々の疑問を残しつつも、ミーティングは終わりを迎える。
その後、ブーンとドクオは自室へ、クーは機体の点検で貨物室へと散っていった。

NRPは速度を落とすことなく、白雲を越しながら進んでいく。
日本本土への到着まで、もう間もなくというところであった。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:14:39.62 ID:M4fMsOMw0
――荒巻コーポレーション地下格納庫。

そびえ立つ近代的な都市郡の真下、そこに荒巻コーポレーションが有する地下格納庫は存在する。
スペシャリストとして各分野から選出された作業員、NA○A顔負けの技術力、何重にもされた防音壁、耐衝撃隔壁……。
優秀な人材と最先端技術の融合した、まさに奇跡とも呼べるような設備である。

その存在は一般市民の間では都市伝説として流布しているが、確証にまで至った者はいない。
だが、時折茶色のロングコートに帽子という、いかにもな風貌をした探偵が調査していたりもする。

「おーい! ここの部分にくっつけるのはこれでいいんだっけー!」
「違いますよ先輩ー! そこはまだ作業しなくていいんですってー!」

(´・ω・`)「……」

格納庫の一角にて、一人のしょぼくれた顔の男がじっと作業を見つめていた。
その視線は鋭いようで、奥に愛おしさを秘めるような、独特のものである。

彼の名はショボン=バーボン。
着ているものはここの作業服だが、この荒巻コーポレーション専属のテストパイロットだった。
  _  
( ゚∀゚)「おいショボン、おいおいショボン」
(´・ω・`)「なんで二回言うんだい」

すると、ショボンの背後より眉毛に特徴のある男が近付いて来た。

使い古された作業服を着て、油の臭いを感じさせる彼の名はジョルジュ長岡。
三度の飯よりおっぱいが好きそうな容姿をしているが、これでもここの整備技術主任である。
  _  
( ゚∀゚)「またぼーっと突っ立ってんのか、お前は」
(´・ω・`)「いいじゃないか別に。邪魔をするわけじゃないんだから」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:17:16.16 ID:ZfMVPGkiO
どんまい支援

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:17:47.91 ID:M4fMsOMw0
  _  
( ゚∀゚)「正規のパイロットに選ばれたんだろ? 何をそんなしけた面してんだよ」
(´・ω・`)「……正規、か」

長岡の発した言葉を自らも呟き、そのままショボンはうつむく。
元々下がった眉が、さらに沈んでいるように見えた。

(´・ω・`)「……名前だけさ、正規パイロットなんて」

そう言ってショボンはポケットに手を入れると、そこから一枚の折り畳まれた紙を取り出した。
綺麗に折れ線が付けられたそれをショボンは広げ、そして虚ろな瞳で見つめる。
その後ろから、長岡が興味深そうに覗いていた。
  _  
( ゚∀゚)「……なんだそれ?」
(´・ω・`)「今までのテストの結果さ。……ひどいもんだよ」

紙に表れていたのは、ショボンの言う「テスト」の結果のグラフであった。
全部で六回分のデータが記されていたが、そのどれもが素人目の長岡が見ても良いとは言えないものである。
一番成果の高いものでも、最高値の半分に達するぐらいだった。
  _  
( ゚∀゚)「ふーん。でもよ、数字が悪くても動かせるんだろ?」
(´・ω・`)「ふーん、って……まあ動かせることは動かせるけど……」
( ゚∀゚)「じゃあいいじゃん。愛があればラブイズオーケー」
(´・ω・`)「……はぁ」

ショボンは呆れと疲れが入り混じった息を吐き、紙をまた折り畳んでポケットにしまう。
並び立つ二人の表情は、見事なまでに対照的だった。
  _  
( ゚∀゚)「大丈夫だーって! 俺の作った頼れる兵器の数々がお前にはついてるぞ!」
(´・ω・`)「頼れる兵器?」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:19:47.28 ID:n2QTd3rh0
C

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:20:19.66 ID:M4fMsOMw0
  _  
( ゚∀゚)「よくぞ聞いてくれたな!」

瞬間、ショボンは「しまった」と後悔した。
これから起こる事態を容易に想像できたショボンは辟易し、再び溜め息を漏らす。
既に彼の目の前には、喜色満面とした長岡の表情、そして、どこからか取り出された分厚い企画書の束があった。
  _  
( ゚∀゚)「まずはこれだ!」
(´・ω・`)「これは……銃かい?」

長岡が提示した企画書の一枚には、シンプルなデザインの銃が描かれていた。
しかし、どこかデザインが乱調で、ところどころ絵としての出来上がりがよろしくない。
専門的な言葉を使うならば、作画崩壊を起こしていた。
  _  
( ゚∀゚)「ただの銃じゃねえぞ! 撃った瞬間、まぶしい光で相手の目をくらませるんだぜ!」
(´・ω・`)「うおっまぶしっ……目くらましはともかく、威力はどうなんだい」
(;゚∀゚)「えっ!」
(;´・ω・`)「いや、えっ、じゃなくて……」

すると、長岡はいきなり言葉を濁し始めた。
どうやらまぶしい光を出すことしか頭になかったせいで、肝心の武器としては何の効果もないらしい。
ショボンもそれに気付いたのを知ると、長岡はさっさと次の企画書を差し出した。

(´・ω・`)「ちゃんと使えるものにしてくれよ……」
( ゚∀゚)「まあ見ろよ、こっちこそ本命だぜ! その名も“レーザービーム”だ!」
(´・ω・`)「ん、名前は強そうじゃないか」

ショボンはわずかな期待を胸に企画書を覗く。
だが、目を通した時点でそこにあるのが彼の想像とは全く違うことに気が付いた。

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:22:35.10 ID:M4fMsOMw0
(´・ω・`)「なんだいこれ……野球の道具じゃないか」

企画書の紙面上には、適当に描かれた野球道具一式と、その名称として確かに「レーザービーム」と記載されていた。
ショボンはそういう形の武器なのかと思ったが、どこにもそれらしいことは書かれていない。
むしろ、説明の部分にはただ一言、「バックホーム」とだけしかなかった。
  _  
( ゚∀゚)「これでお前も安打製造機!」
(´・ω・`)「敵と野球で戦えとでも言うのか君は……アイ○ンリーガーじゃあるまいし」
( ゚∀゚)「でも、オ○マだって野球ロボットとして育ったんだぜ?」
(´・ω・`)「そういう問題じゃない」

冷たく言われ、長岡は「ちぇー」と不満そうに企画書をしまう。
ショボンは「どうしてこんな奴が主任なんだろう」と、何度目かもわからない疑問を抱いていた。
  _  
( ゚∀゚)「じゃあこれはどうだ? “瞬間固着トリモチガン”」
(´・ω・`)「なんかまたどっかの未来から来たのが言いそうな名前だね」

とりあえずショボンは企画書を受け取ると、さっさとその性能だけ目を通す。
何やら名前の通り、一瞬で固まる液体を発射するものらしい。
念のために隅々まで、それこそライトで紙を透かすまでに確認したが、特におかしな点は見られなかった。

(´・ω・`)「あれ、これ使えるんじゃないか」
( ゚∀゚)「そうだろ! ア○ンアルファなんて目じゃないぜ!」

ここぞとばかりに胸を張る長岡に、ショボンは少しだけ苛立ちを覚える。
しかし、その技術力は認めようと、自分の中で収めるに留まった。

(´・ω・`)「じゃあ、早速実用化に向けて進んでくれるかい」
( ゚∀<)「うん、それ無理♪」
(;´・ω・`)「はあっ!?」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:22:49.32 ID:9aKE9RM10
s支援

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:24:41.02 ID:M4fMsOMw0
油臭い作業着を着たいかつい男のウインクは、とても気味が悪い。

当然ながら、ショボンはこの言動に面食らう。
そして、その理由を問いただすが、長岡は全く悪びれる様子もなかった。
  _  
( ゚∀゚)「いやー、瞬間固着剤を作るまではいいんだけどさー。大量に作れるようなもんじゃないんだよねー」

当たり前のようにさらっと答える長岡に、ショボンは全身の力が抜けていくのを感じた。
どうやら長岡が言うには、固める固着剤はあるものの、戦闘に十分なほどの分量は確保できないらしい。
ショボンはだったら何故あれほど自信満々で薦めたのか聞きたくなったが、湧き出る疲労感の方が勝っていた。
  _  
( ゚∀゚)「あ、でも既に実用段階には入ってるんだぜ? 警備用のロボットが装備してるぞ」
(´・ω・`)「……もういい、熱意はわかったよ」

そう言ってショボンはその場を離れようと思ったが、長岡がそれを引き止めた。
どうやら、まだ自作の兵器自慢がし足りないらしい。
全く減っていない企画書を覗き、ショボンはどうやって逃げるか画策するが、果たしてそこに救いの手が差し伸べられた。

ξ ゚听)「長岡さーん! ちょっといいですかー!」

長い金髪を一つに束ね、汚れた作業着ではごまかせない可愛らしさを携えた少女がぱたぱたと、二人の元へ駆け寄ってくる。
その手には何かしらのファイルが持たれており、急いで来たのか、少し息が荒くなっていた。
  _  
( ゚∀゚)「おう、どうした嬢ちゃん」
ξ ゚听)「はい、ちょっと……あ、なんか話してました?」

彼女の名は荒巻ツン。長岡は慣れた態度で話すが、何を隠そう彼女こそ荒巻コーポレーション社長、荒巻スカルチノフの一人娘である。
未だ高校生という若さながら、ロボット工学の分野で類まれない才能を発揮し、若き革命児とまで呼ばれている。
この秘密裏に進められているDプロジェクトにおいても、まさに中核を成す人物だった。

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:26:52.46 ID:M4fMsOMw0
(´・ω・`)「そういうことなら僕は退散するよ」
( ゚∀゚)「あっ、待てぇルパーン!」

良い口実ができたと、ショボンはすぐさま踵を返す。
長岡が捕まえようとするのもあっさりとかわし、その場を後にしていった。
  _  
( ゚∀゚)「ちっ、逃がしたか……」
ξ ゚听)「あのー?」
( ゚∀゚)「奴はとんでもないものを盗んでいきました……」
ξ ゚听)「あのー……」
( ゚∀゚)「……あなたの心です!」
ξ ゚听)「そうですか」
( ゚∀゚)「冷てえなぁ」

観念したジョルジュは企画書の束を脇にしまうと、ツンと共に格納庫の奥へと歩いていった。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:28:36.57 ID:M4fMsOMw0
――奥多摩山中。

太陽はとうに沈み、月の光もおぼろげな時刻。
鬱蒼とする木々は闇夜を殊更に深め、辺りに人影などありはしない。
あったとしてもそれは人ならざるものとして扱われるであろうその場に、不釣合いな機影が存在していた。

着陸時の噴射で地面に空気の螺旋が形成され、NRPは三脚の車輪を外に出す。
数本の木が折れ、騒音が辺りに広がったが、それに気付くような者もいない。
人の住み着かない山奥であることと、少し離れた場所に自衛隊駐屯地があることが大きかった。

NRP格納部のハッチが徐々に開いていき、中に三機の駆動兵器の姿が確認できる。
クーの2CH-VR、ブーンの2CH-VG、そして、ドクオの2CH-VB。
闇夜に紛れるため、機体にはそれぞれ特注の迷彩コートが被せられていた。

川 ゚ -゚)「これより作戦を開始する。各機体、起動せよ」
( ^ω^)('A`)「了解」

クーの号令を受け、ブーンとドクオの両名は機体のメインエンジンを動かす。
その際にドクオはメインカメラを動かし、モニターで格納庫内の様子を確認した。

('A`)「……そういや、やけに修理器具や換えのパーツも多いんだよな……」

格納庫内には駆動兵器の他に、専用の部品が入ったコンテナが何個か搭載されていた。
何事かあった時のためのフォローだと好意的に受け取ることもできるが、ドクオの心中はそうではなかった。

偵察任務においてのその数はまるで、“何かあることを前提としている”ように受け取れるのだ。
しかも、その“何か”とは駆動兵器に損傷を起こすようなことである可能性が高い。
その内容も、既にドクオは検討が付いていた。

('A`)「……起こるな、戦闘が……」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:28:52.07 ID:n2QTd3rh0
C

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:31:10.28 ID:M4fMsOMw0
ドクオの脳裏に、駆動兵器での初めての出撃、初めての敗北が浮かび上がる。
あの時に感じた恐怖や絶望は何よりもリアルなものとしてドクオを捕らえ、そして今も離さない。
そんなものと向き合いながらも、ドクオは未だコックピットの中にいる。

( ^ω^)「うぅ、緊張してきたお。ドクオは平気かお?」
('A`)「……平気じゃねえよ、また下手こいたらたまんねえからな」

機体の通信機から、2CH-VGに搭乗したブーンの声がドクオに届けられる。
それは、いつもと全く同じ調子の言葉であった。
それによって、ドクオはわずかに感情の波を抑えることができた。

('A`)(ブーンは気付いてるのかね……)

ドクオにとって、共に戦火を潜り抜ける存在であるブーン。
かつては答えが出ないと知りつつも、戦争の意味を問いかけたこともあった。

ドクオにはそんな彼が子供に見えたり、はたまた憧れを抱くような人物に見えたこともある。
頼りにしているのも事実だが、同時に無駄に迷惑をかけたくないとも思っていた。

だから、今は疑問を己の中に留め、ドクオは物言わぬ兵士に徹する。

ハッチが限界まで開かれ、虚ろな月明かりの下にそれぞれのシルエットが浮かび上がった。

川 ゚ -゚)「迎えが来るのは明朝九時だ。それでは各機、発進」
( ^ω^)('A`)「了解!」

駆動音と共に、隊列を組んだ三機が格納庫を飛び出す。
木々の隙間を駆け抜けながら、目的地である首都――東京へと向かう。

――そして、そこに現地の協力者が待っているはずであった。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:31:45.01 ID:v+tOP5aU0
支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:34:06.77 ID:M4fMsOMw0
――東京。

大規模なビル郡が立ち並ぶ都心から少し離れれば、緑化計画によって植えられた木々がぽつぽつと目立ち始める。
公園で遊ぶ家族連れ、ゲートボールに励む老人、リストラされて途方に暮れるサラリーマン。
慌しい都会の光景でなくとも、この街は様々な人間像が交差する場所で埋め尽くされている。

しかし、この日に限ってはそんなリアリティを根底から覆すような、悲惨な出来事が行われていた。

(’e’)1「オラオラ大人しくしやがれ! イー!」
(’e’)2「抵抗する奴は食っちまうぞ! イー!」

子供達の育成の場である幼稚園を、全身黒タイツの連中が占拠していた。
傍目から見るとただの変態にしか見えないが、集団なので怪しげな宗教団体にも見える。

建物の中にいた子供達や保母は恐怖に慄く――こともなく、その様子をわいわいと眺めていた。

「あはははは! ダセェ! 何その格好! ダッセェー!」
「あたしの方が絶対センスあるー!」

(’e’#)1「ダサい言うな! センスって、お前らみんな同じ服だろ!」

彼らもれっきとしたセントジョッカーという秘密結社の戦闘員なのだが、そのことごとくが子供達に舐められていた。

「ねえねえ! ビーム出せんの? てか出せ! ビーム! ビーム!」
「じゃあ俺にはアイス出せー!」
「あたしガツンとみかんがいいー!」

(’e’#)1「出ねえよ馬鹿! アイスは親に買ってもらえ!」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:37:07.32 ID:M4fMsOMw0
騒ぎを聞きつけた近隣の住人が何人か駆けつけてはいるものの、特に何もすることなくその場で終わっていた。
何せこの調子なので、幼稚園の方で用意された催しか何かだと勘違いするのである。
しかし、包囲はされているものの、特に幼稚園に何らかの被害が及んでいるわけでもなかった。

(’e’)1「おい! お前ここの保母だな! 子供の親に身代金を要求しろ! イー!」
从'ー'从「あれれ〜? 先生脅されちゃってるよ〜? こわいね〜みんな〜?」
(’e’;)1「いや、だから……」

リーダー格と思われる戦闘員の男が保母の女性を脅すものの、全く信じられる様子はなかった。
しかし、それ以前にこの女性がとてつもなくのんびり屋なのか、端から危機感を持つのかどうかも怪しい。
平気で子供に尻を触られたりしているものの、全くと言って困るような素振りも見せていなかった。

(’e’)1「俺達は本物なの! いいから親に連絡しろ! イー!」
从'ー'从「それじゃあ〜みんな〜? ヒ〜ロ〜を呼ぼうか〜?」
(’e’;)1「だから聞けよ!」

こういう時だけ子供達は声を合わせ、「助けてー!!」と大合唱を始める。
戦闘員はその様子に疲れ気味に肩を落とすが、次の瞬間、本当にヒーローがやってきた。

「そこまでだ!!」

(’e’)1「だ、誰だ! イー!」

いつの間にやら、子供達のいる建物の外に別の変態五人組の姿があった。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:39:59.88 ID:M4fMsOMw0
「どこかで誰かが呼んでいる!悪を倒せと叫んでる!」

( ,,゚Д゚)「ゴルァレッド!」

('A`)「喪男ブルー!」

ξ゚听)ξ「ツンデレイエロー!」

(*゚ー゚)「冴えないグリーン!」
  _  
( ゚∀゚)「おっぱいピンク!」

( ,,゚Д゚)('A`)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)「五人合わせてニュー速戦隊!ヴィップレンジャー!!!」
( ゚∀゚)「YES! プリキュ(ry」

テレビ番組でやっている戦隊物の如く、勇ましくヴィップレンジャーが悪を討つために参上した。

(’e’)1「またお前らか! イー!」
( ,,゚Д゚)「悪のあるところ、ヒーローありだぜ! ゴルァ!」

やたら叫ぶ赤い人が勇ましくポーズを決め、やはり叫ぶ。
そのやりとりを見た子供達は、やんややんやと歓声を飛ばし始めた。

('A`)「今のセリフ、結構カッコイイな」
(*,,゚Д゚)「そ、そうか? 照れるなゴルァ!」

「なんかヒーローの方も格好ダサいぞー!」
「そもそもヒーローには見えなーい!」

しかし、すぐに無邪気と言うにはあまりにも辛辣な言葉が、戦闘員だけでなくレンジャーの方にも飛び火していた。

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:42:11.37 ID:M4fMsOMw0
从'ー'从「みんな〜? ヒ〜ロ〜が来たから、座りましょうね〜?」

「はーい!」
「とっきゅーしれーいー! ○ルブレイーン!」
「かーけぬーけーろー♪ ソ○ブレーイン、いますーぐー♪」

のん気に歌を口ずさむ子供達はさておき、戦闘員は建物の外へと躍り出る。
そして、戦闘員は奇声を上げつつ広がるように動き、レンジャーをあっという間に取り囲んだ。
睨み合い、一触即発のふいんきが漂うが、そこへ少々緊張感のない声が聞こえてきた。

川 ゚ -゚)「遅れてすまない」

たなびく長い黒髪、モデルのようなすらっとした体型、そして見るものを虜にする美貌。
およそ戦いの場にはふさわしくないような容姿の女性が、コンビニ感覚で輪の中に入っていく。
そのあまりに堂々とした様子に、戦闘員達もつい無言で見送ってしまった。

( ,,゚Д゚)「また遅刻か博士、ゲームもほどほどにしろよゴルァ」
川 ゚ -゚)「すまん、どうしてもカ○ラが倒せなくてな。あの四回攻撃はチートではないのかと」
('A`)「今度は新○太郎伝説か……」

場違いな様相で場に割って入り、場違いな会話を女性は繰り広げる。
しかし、博士と呼ばれる彼女こそレンジャーのブレイン的存在であり、欠かせない要員なのだ。

ξ゚听)ξ「博士、アイツは楽に倒す方法がありますよ」
川 ゚ -゚)「だめだ! 今は再戦のためのレベル上げ中なのだ、そこから先は言ってはダメだ!」
(*゚ー゚)「あ、あの……戦闘員さんが待ってますよ……」
( ゚∀゚)「そうだぜ、それにようやく密林から爆乳御仏八百万(ばくにゅうみほとけやおよろず)が届いたばっかりなんだ」
( ,,゚Д゚)('A`)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚) 「それはどうでもいい」
  _, ,_
( `Д´)「やだやだ! おっぱいおっぱい!! やおよろぉず! やおよろぉず!」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:44:39.37 ID:M4fMsOMw0
(’e’#)1「お前らいつまで小粋なトーク繰り広げてんだ! イー!」
(’e’#)23「そうだ! それにカ○ラは半分の玉を使えば一瞬で撃破できるんだよ! イー!」
(’e’#)1「だからお前も何をアドバイスしてんだ! イー!」

改めて戦闘員は身構え、レンジャーもそれに応える形で身構える。
ただ一人、博士だけが無言で立ち尽くしていた。

( ,,゚Д゚)「博士! ここは危険だから逃げ……」
川  - )「……」

赤い人が博士に振り返った瞬間、その表情が一変する。
スーツ越しでもわかるかの如く緊張し、それはすぐに他のレンジャーにも伝わっていった。

(;,,゚Д゚)「お前らまただ! 早くここから逃げろ!」
(;'A`)「建物から子供達を避難させるぞ!」

レンジャーはなりふり構わず建物の中へと急ぎ、取り残された戦闘員は呆然とそれを見送る。
事態に気付いた戦闘員はそれを追いかけようとするが、すぐにその場に漂う剣気に気が付いた。

川  - )「ほう……半分の玉か……」
(’e’;)1「なんかこの状況……前にもあったような……」

次の瞬間、博士の懐から彼女の身長と同じぐらいの日本刀が姿を現す。
体全体を使って彼女は刀身を鞘から器用に抜き放ち、そのままあろうことか片腕でそれを担ぐ形で構える。
その身から放たれる異様な殺気に、戦闘員はいつぞやの如く凍りついた。

川  - )「やってくれた喃……戦闘員よ」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:45:30.53 ID:I8eHlAMhO
なぜエクシードラフトにしなかった

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:46:40.35 ID:M4fMsOMw0
細身からは考えられない体勢から、彼女はその剣先に全身の力を込めていく。
しかし、このような細腕でまともに長刀を扱うことができるのか。
自らを取り囲む複数の戦闘員を相手に立ち回ることができるのか。

できる、できるのだ。

川  - )「た、種ぇ……」
(’e’;)全員「お、お戯れをぉおおお!!」

ようやく命の危機に気付いた戦闘員は散り散りに逃げるが、時既に遅し。
博士の太刀は一振りで五人、返す刀で十人を斬り捨てる。
レンジャーは繰り広げられる惨事を子供達に見せないようにするのが精一杯であった。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:48:16.86 ID:M4fMsOMw0
――都内某ビル。

(’e’;)1「はあ、はあ……」

一般には開放されていない入り口から、ぼろぼろになった戦闘員がビル内へと入り込む。
幼稚園での惨劇から命からがら逃げ延びたのは、彼一人のみだった。
腕から流れる血を手で押さえ、足を引きずりながら歩く姿は実に痛々しい。

从゚∀从「お?」

その戦闘員の姿を、廊下の向こうから見掛ける白衣の人物の姿があった。
顔立ちからすぐに女性だとわかるが、着ている服は少しだらしなく、髪も伸ばしっぱなしという印象である。
彼女は戦闘員が傷だらけであることに気付くと、慌てて彼の元に近付いた。

从;゚∀从「おいおいおい! また派手にやられたなぁ!」
(’e’;)1「長髪の、女……日本刀……イー……」

戦闘員は介抱する女性へとしなだれかかると、そのまま荒くなった呼吸を整えようと努める。
女性はとりあえずの応急処置として、持っていたハンカチで彼の出血する腕を結んだ。
そして、止血のために傷ついた腕を心臓より高くして肩を貸し、そのままゆっくりと歩き出す。

二人は医務室への道を進むが、その時、後方で扉の開く音がした。

(’e’)69「高岡博士! VIP国からの使者をお連れしました! イー!」
从゚∀从「ん?」

高岡と呼ばれた女性は振り向き、そこに軍服を着た三人の姿を確認する。
寄り添う戦闘員もそれに続いたが、次の瞬間、彼の様相が一変した。

(’e’;)1「うわぁあぁあああぁぁ!? ウッディ!!」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:50:15.20 ID:M4fMsOMw0
从;゚∀从「おっ、おい! どうした!?」
(’e,)1「……あふぅ、○希眠いの〜……」

突然の奇声を上げ、戦闘員はそのまま全身の力が抜ける。
幸いまだ息はしているようだが、完全に失神してしまっているようだった。

从゚∀从「仕方ねえな……おいそこの! こいつを医務室まで連れてけ!」
(’e’)69「はっ! イー!」

命令された戦闘員は医務室へと患者を運ぼうとするが、意識がないのでもはや背負うしかなかった。

从゚∀从「騒がしくて悪いね」
川 ゚ -゚)「いや……あの者は大丈夫なのか?」
从゚∀从「さあ? なんか嫌なことでも思い出したんじゃねえの」

あっけらかんとした口調で答えた後、高岡を先頭に四人は廊下を進む。
先へ進むに連れ、建物内はどんどん異様なふいんきが漂っていった。

从゚∀从「そうそう、私の名は高岡。あんた達は?」
川 ゚ -゚)「私は豊田花子。そして……」
( ^ω^)「どうも、本田太郎ですお」
('A`)「こんにちは、松田一郎です」
从゚∀从(偽名だろ、常考……)

深くは追求せず、高岡は続けて自分達の組織について説明する。

と言っても、話したのは「セントジョッカー」という組織名と、大まかな規模についてだけだった。
秘密結社という名目上、当然と言えば当然のことである。

しばらくして、四人は大仰とする扉の部屋に辿り着いた。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:52:28.65 ID:M4fMsOMw0
从゚∀从「この部屋だ。ショボンって奴が中にいる。詳しい話は奴から聞いてくれ」
川 ゚ -゚)「案内、感謝する」
从゚∀从「いや……そうだ、後ろの二人は気を付けな」
( ^ω^)('A`)「?」

忠告と思わしき言葉を発した後、高岡はひらひらと手を振ってどこかへと消えていく。
若干の不安と緊張を感じながらも、クーは目の前の扉を押し開いた。

(´・ω・`)「やあ、待っていたよ」

中にいたショボンという人物は、独特のふいんきを持つ男だった。
グレーのスーツに身を包み、見下ろすように入ってきた三人を見つめる。
しかし、その眼差しは一人一人に対して若干違いがあるようだった。

(*´・ω・`)(軍人か……流石、いい体だね……)
(;^ω^)(;'A`)「?」

どこか射るような視線を感じ、ブーンとドクオはぶるりと体を震わせる。
そして、無意識に前に立つクーに隠れるように移動した。

川 ゚ -゚)「ショボンさん、早速本題に入って構わないか?」
(´・ω・`)「ん、ああ。構わないよ」

少しつまらなそうに返事をした後、ショボンは三人を部屋にある椅子へと促す。
そうして、歩きながらゆっくりと話し始めた。

(´・ω・`)「今回あなた方に潜入していただく荒巻コーポレーション……そこが未確認の兵器を有しているのは、紛れもない事実だ」
川 ゚ -゚)「何か証拠でも?」

クーにそう聞かれると、ショボンは傍にあったデスクの引き出しから何枚かの写真を取り出した。

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:54:53.58 ID:M4fMsOMw0
(´・ω・`)「まあ見てくれ」
川 ゚ -゚)「む、これは……」

              ¶  ¶ 
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
          ./  (,)   (,)  ヽ
         |     | ̄|     |
         ヽ     ̄ ̄    /
          |  |   |  |   |
         .ノ .ノ ヽ ノ .ノ   .|
         (_ノ  (_ノ    .|
            / /  ̄/ /
           < <   .< <
            ヽ ヽ   ヽ ヽ

写真は巨大な人型兵器を写したものだった。
その頭から操縦桿と思しきものが確認でき、恐らくは有人操作によって動くものと判断できる。
ただ、そのあまりにもな容姿から、写真を見たクーはつい「こっち見るな」と思ってしまった。

川 ゚ -゚)「これは……我が国の脅威となり得るのか?」
(´・ω・`)「もちろんだ。見かけで判断すると痛い目を見ることになる」

続けてショボンはこの兵器の武装について説明する。
しかし、その内容を聞いてクーは眉をひそめた。
何故なら、音速を越えての飛行、周囲十キロを火の海にする、月まで拳を伸ばせるなど、まずありえないことばかりだったからだ。

クーだけでなく、後ろで聞いていた二人も首をかしげ、部屋には怪訝なふいんきが漂う。
ショボンが話をすればするほど、その真実味が薄れていくことになっていた。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:56:42.40 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「……」
(;´・ω・`)(まずいね、どう見ても信じてない……)

既に写真を見る様子もないクーを見て、ショボンにも段々焦りが見えてくる。

しかし、彼が持つカードはそれだけに留まらなかった。
ショボンはすぐに気分を落ち着かせ、一旦デスクの方へと近付いていく。
そして、デスクの上にあったノートパソコンに手を掛けた。

途端、彼の表情は自身に満ち溢れたものとなり、次いで出た言葉にもそれが現れていた。

(´・ω・`)「それでは、決定的な証拠を見ていただこう」

そう言って、ショボンはパソコンの画面を三人に向け、何かしらの操作をする。

すると、数秒の間隔の後、画面に何かの映像が浮かび上がった。
その内容はどこかしらの室内で演説が行われているようであり、周りには大勢の観衆が確認できる。
しかし、重要なのはその演説の内容にあった。

/   3「……であるからにして、我々こそが世界を統べる存在となり得るのである!」

川 ゚ -゚)「これは……」

スピーカーから聞こえてきたのは、高らかに世界征服を宣言する男性の声だった。
あからさまなその内容に三人も若干身を乗り出し、映される映像に注視する。
その様子を、ショボンは満足そうに眺めていた。

/   3「今こそ我々は武力によって世界を制する! そのためにはまず、この日本を……」

川 ゚ -゚)(……誰だ、この人物は……)

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 21:59:22.36 ID:M4fMsOMw0
クーの期待に応えるかのように、段々とカメラが演説をする人物の方へと寄っていく。
そして、ついにはその面がはっきりと見えるまでになった。

川 ゚ -゚)「む、これは……」

画面上に、鈍い銀色の光を放つ甲冑を身に付けた初老の男性が映る。
それを見て、途端に三人の表情が一変した。

(;'A`)「こ、こいつは……!」
(´・ω・`)「そう、荒巻コーポレーション社長……荒巻スカルチノフだよ」

画面に映った人物を見て、ブーンとドクオは驚愕の表情を作る。
クーも表情には出さなかったものの、やはり若干の動揺に駆られていた。

川 ゚ -゚)「……これは本当に、荒巻スカルチノフ本人なのか?」
(;´・ω・`)「な、何を言うんです。見ればわかるでしょう?」
川 ゚ -゚)「それでは、この格好は?」
(;´・ω・`)「さあ、そこまではわかりかねます。それより、このような危険人物を放って置くおつもりか?」

クーはショボンの曖昧な態度に、わずかながら疑問を感じる。
しかし、画面に映っている男性は確かにクーの知っている荒巻に瓜二つであった。
やはりその奇抜な格好が気にかかるものの、確かめるには一度本国に戻る必要がある。

川 ゚ -゚)「……いずれにせよ、調査の必要はあるだろう」

そうして、クーは一つの決断を下した。
情報が確定したものでなくとも、とりあえずの結果を求める形となった。

その言葉を聞いてショボンは安堵し、後ろの二人は気を引き締める。
言葉を発したクー自身も、何かの予感に体を強ばらせていた。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:03:01.10 ID:9aKE9RM10
sien

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:03:23.73 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「この写真と、今の映像を頂戴してよろしいか?」
(´・ω・`)「構いませんよ。少々お待ちを……」

ショボンはパソコンを操作し、本体から一枚のディスクを取り出す。
未だ熱の残るそのディスクを専用のケースにしまい、クーへと手渡した。

(´・ω・`)「写真も今持っているのを使って構いません」
川 ゚ -゚)「把握した。それでは、ご協力感謝する」

三人は椅子から立ち上がり、ショボンへ向けて敬礼を行う。
そしてさっさと踵を返し、そのまま部屋を後にしていった。

(´・ω・`)「……ふう」

ショボンは一人になった部屋の中で、一度だけ深い深い溜め息を吐く。

(´・ω・`)「これでいい。これで邪魔なものを排除できるはずだ……」

ショボンはそう呟き、デスクの方へと振り返る。
そして、再びパソコンの画面に演説の映像を映し出した。

(´・ω・`)「しかし、すごいね。偶然もここまで来ると……」

画面に映る初老の男性を見つめながら、ショボンはくつくつと笑みを浮かべた。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:05:47.40 ID:M4fMsOMw0
――荒巻コーポレーション。

時刻は昼の十二時。
作業は休み時間に入り、途端に格納庫から人の気配が少なくなる。
その代わりに、数体の警備ロボットが各所を忙しなく動き回っていた。

「休む時はしっかり休む」という長岡が立てた指標のおかげで、作業は実にメリハリのついたものであった。
社内食堂には多くの作業員が詰めかけ、各自それぞれの方法で休息を得る。

以前の作業はサービス残業が当たり前、休む時間があったら働くという、辛いものであった。
なので、今のこの状況は一重に作業員達の努力と、監督した長岡やツンの成果だと言える。

そして、その長岡の姿はと言うと、売店で買ったサンドイッチを片手に、未だ格納庫内のレストルームにあった。
  _  
( ゚∀゚)「ん〜……」

長岡はファイルとにらめっこしながら、持っているサンドイッチを豪快にかじる。
その拍子にパンくずがぽろぽろと膝に落ちるが、全く気にする様子もなかった。

「いたいた、お〜い長岡!」
  _  
( ゚∀゚)「あん?」

サンドイッチを頬張りながら、長岡は声のした方向へと視線を向ける。
すると、そこにはここの人間ではないことを現す服装をした二人組みの姿があった。
  _  
( ゚∀゚)「おお! 流石兄弟じゃねえか!」
( ´_ゝ`)「ぃょぅ長岡、久し振りだな」
(´<_` )「その流石兄弟って呼び名も久し振りだな、兄者」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:07:41.84 ID:M4fMsOMw0
現れた二人は長岡の知り合いであるようで、合った途端に「ピシガシグッグッ」と独特の挨拶を展開する。
長岡の言ったことや、「兄者」という発言から、二人は兄弟であるようだ。

兄と呼ばれた男性は「I LOVE ラルク」と書かれたTシャツにジーンズというラフな格好で、首にはドッグタグが掛けられている。
顔立ちはのっぺりしているが無精ひげが目立ち、服が内側から盛り上がって体つきはたくましいことがわかる。
そのふいんきはどことなく長岡のものと似ていた。

対して弟と思われる男性は兄よりも鼻が高く、まるでハーフのような顔立ちである。
服装もライダースジャケットにパンツで、兄よりも若干細めの体つきだった。
  _  
( ゚∀゚)「まだ軍でパイロットをやってるのか?」
( ´_ゝ`)「いや、今はどちらかと言えば教える立場になったよ」
(´<_` )「俺はまだ現役だが……遅かれ早かれだろうな」

三人はレストルームのソファに腰掛け、昔話に花を咲かせる。
その会話の内容から、兄の方は流石兄者、そして弟の方は流石弟者という名前であることがわかった。

そして、長岡の言った「流石兄弟」とは、彼ら二人のコンビ名のようなものらしい。
彼らは軍に在籍しているようで、そこでの通り名だと思われる。
  _  
( ゚∀゚)「それで、一体今日は何しに来たんだよ?」
( ´_ゝ`)「うむ、実は新しいソニンのブロマイドが手に入ってな……」
( ゚∀゚)「ソニンか……いいおっぱいしてるよな」
(´<_` )「いや、違うだろ」

兄者が懐から出した写真を長岡がまじまじと見つめる様子に、弟者が冷静に注意する。
その掛け合いは見事に息が合っており、三人が長年の付き合いであることを感じさせた。

( ´_ゝ`)「ホントはな……ちょっと自慢しに来たんだ」
( ゚∀゚)「自慢?」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:08:24.58 ID:9aKE9RM10
sien

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:10:11.56 ID:M4fMsOMw0
長岡が怪訝そうな表情を作るのを見て、兄者はにやりと口元を緩ませる。
そして、もったいぶった後に何か話そうとするが、次いで言葉を発したのは長岡の方だった。
  _  
( ゚∀゚)「あ、ちょっと待ってくれ、おーい!」
( ´_ゝ`)「ん?」

急に長岡がレストルームの外へと声を掛け、流石兄弟の二人もその方へと視線を動かす。
すると、そこには休息を終えたのか、数人の作業員の姿があった。
  _  
( ゚∀゚)「まだ休み時間のターンは終了してないぜー!」
(::A:)「いえ、もう十分に休みましたので……」

帽子を目深に被った作業員は聞こえるか聞こえないかという声で呟き、そのまま行こうとする。
そのつっけんどんな態度に三人は少し言葉を紡ぐが、それ以上引き止めようともしなかった。
そうして、態度の冷たい作業員を先頭に、何かの荷物を運びながら二人の作業員が続く。
  _  
( ゚∀゚)「……ん、ちょっと待て」

荷物を運ぶ作業員がレストルームの前を通り過ぎようとした瞬間、突如長岡が再び彼らを呼び止めた。
しかも、今度は最初よりもその視線が鋭く、何かを捉えるかのようにある一点を見つめている。

(::A:)「何か?」
( ゚∀゚)「お前じゃねえ……なあ、そこのお嬢さん」
川 ::-:)「……私ですか?」

長岡はソファから立ち上がると、つかつかと作業員の元へと歩いていく。
そして、その女性作業員の傍まで近寄ると、あろうことかまじまじとその体を見つめ始めた。

当然女性作業員は気味悪がって顔を背けるが、長岡は一向にその視線を外そうとしない。
そのただならぬ様子に、慌てて流石兄弟も後を追った。

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:12:27.89 ID:M4fMsOMw0
(´<_` )「一体どうしたっていうんだ? そんなに気にすることないだろう?」

弟者は作業員をねめつける長岡をいさめる。
彼自身、長岡は先ほどのそっけない態度に腹を立てたのだと思っていた。
しかし、やがて発した長岡の言葉はそんな考えとは全く別のものであった。
  _  
( ゚∀゚)「あんた……ここの人間じゃねえだろ?」
川 ::-:)「……」

その突飛な発言に、一気にその場が凍りつく。
言われた女性は目深な帽子のせいか落ち込んでるようにも見え、慌てて兄者と弟者が駆け寄った。

( ´_ゝ`)「え、なに、ディスってんの?」
(´<_` )「上等だメーン、やんのかメーン」

兄弟のとっておきの冗談も決まらず、場のふいんきがさらに重いものとなる。
その張本人である焦りからか、兄者は長岡に対して詰め寄った。

( ´_ゝ`)「どういうことだよ長岡? 何を根拠にそう思うんだ」
( ゚∀゚)「やっぱりそうだ、見たことねえ」
(´<_` )「見たことないって……もしかしたらお前が顔を覚えてないだけかもしれないだろ」
( ゚∀゚)「いや、ない。絶対に見たことない……」

そして、長岡は高らかに言い放った。
  _  
( ゚∀゚)「このおっぱいの形、俺は今まで見たことがねえ!!」
(;::A:)「ぶっ!?」

真面目な顔で放たれたその言葉に、作業員達は思わず噴き出す。
言われた女性も、表情には出さないが、確実に嫌気を感じさせていた。

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:14:22.90 ID:M4fMsOMw0
(;::A:)「何を言うんです……もう行っていいですか」
( ::ω::)「すいませんお、僕らも急いでるんですお」

そう言って作業員は立ち去ろうとしたが、すぐにその腕を引き止められた。

( ´_ゝ`)「いや、待て」

止めたのは意外にも長岡ではなく、兄者であった。
作業員にとってはもちろん予想外であったため、少し動揺が態度に現れる。

(;::A:)「なんです……まさか信じたわけじゃないでしょう?」
( ´_ゝ`)「いや、そのまさかだ」
(;::ω::)「なっ!?」
(´<_` )「信じられない気持ちもわかるが、こいつは女性の胸に対してはおかしいんだ。
       俺はこいつが女性を胸だけで誰だか言い当てたのを何度も見たことがある」

にわかには信じられない言い分だが、彼らの表情は皆一様に真剣そのものだった。

途端、作業員達の表情にも緊張の波が走る。
その中で長岡は一緒に来るよう告げるが、それに返された答えは言葉によるものではなかった。

(;´_ゝ`)「うおっ!?」
川 ::-:)「……チッ」

突然兄者の首に掛けられたドッグタグに何かが当たる。
肉眼で確認するのは難しいが、女性の腕時計から放たれた麻酔針だった。

川 ::-:)「作戦失敗だ、撤退するぞ」
( ::ω::)(::A:)「了解」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:16:35.15 ID:M4fMsOMw0
女性の一声の後、作業員達の動きが明らかに一変した。

先頭で手が空いていた男が、いきなり至近距離から弟者の腹部へと拳を叩き込む。
小さく息を吐き、体を折り曲げる弟者だが、間一髪クリーンヒットは避けたようだった。

弟者は突き出された拳を受け止め、そのまま肘関節を決めようと試みる。
だが、男も体をひねってそれに対応し、弟者の体を蹴って距離を離す。
そうしてすぐさま男は体勢を低くして構え、弟者の追撃の前に素早く他の作業員達と合流した。

(;´_ゝ`)「お、おい弟者!」
(´<_`;)「気を付けろ兄者……こいつら軍人だ!」

自らも軍人であるからこそわかるのか、先ほどの攻防で弟者は作業員達の素性を見切っていた。

そうこうする間もなく、作業員三人の内の男二人が女性をかばう形で前に出る。
その標的を流石兄弟に定め、二人は低くした体勢から飛び掛った。

( ::ω::)「おおっ!」
(;´_ゝ`)「ぐっ!」

腰を捻って繰り出された右フックを首だけでかわし、そのまま兄者は腕を取って投げ飛ばそうとする。
しかし、それより先に男が拳を引っ込め、続けざまに膝蹴りを繰り出す。
兄者は自ら体を折ってダメージを減らすが、そのまま首相撲の体勢に入られてしまった。

( ::ω::)「だおらぁっ!」
(;´_ゝ`)「うぐおっ!?」

連続で放たれる膝蹴りを、兄者は両腕で必死に防ぐ。
だが、それにも限界があった。兄者はその腕力だけでなんとか男を弾き飛ばす。
それでも、ダメージは明らかに兄者の方が大きかった。

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:17:43.99 ID:N2487ETo0
>>1
もうVIPにはお前しかいないようだ。

支援age

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:17:56.16 ID:9aKE9RM10
支援

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:19:19.66 ID:M4fMsOMw0
川 ::-:)「二人とも下がれ」

わずかな警告の後、二人の作業員が格闘から身を離す。
何事かと思われたが、兄弟の二人も女性作業員が銃を構えているのを見てすぐに事態を把握した。

(;´_ゝ`)「おおっ!」
(´<_`;)「ぐうっ!」

すぐさま二人はそれぞれ近くにあった物陰へと跳躍する。
次の瞬間、断続する銃撃音がその場に轟いた。

(;´_ゝ`)「くっそー! 武器持ちか!」
(´<_`;)「どうする兄者!」
(;゚∀゚)「ま、任せろ! 警備ロボーッ! カームヒアーッ!!」

一足先にレストルームへ避難していた長岡が叫んだ後、その場にサイレン音が鳴り響く。
そうしてすぐに赤い光と共に警備ロボットが近付いてきた。

川 ::-:)「まずいな、二人とも戦闘を継続しつつ後退」
( ::ω::)(::A:)「了解」

作業員は運んでいた荷物からそれぞれ銃を手に取ると、緊急用のエレベーターに向かって走り出す。
それを、数体の警備ロボットが追撃した。

ロボットは山型の本体に手が生えたような形状をしており、小型ながら独自の浮力を搭載している。
作業員は後退しつつ銃を乱射するも、的が小さいのでなかなか当たらない。

それでも流石に鍛えられた脚力のおかげで、エレベーターまでは苦もなく辿り着く。
先頭だった女性作業員が制御スイッチのカバーを叩き割り、災害避難用の厚い扉が重低音と共に開かれる。
銃撃で牽制しつつ、作業員達は中へと踏み込んでいった。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:21:17.36 ID:M4fMsOMw0
(;::A:)「うおっ!?」

作業員の一人がエレベーターに入ろうとしたが、突然何かの強い力でその身を引っ張られる。
見ると、何やら持っていた銃が黄色い液体のせいで壁に張り付いていた。
液体は正しく一瞬の内に凝固し、作業員はなんとか離そうとするが、もはや人間の力ではどうしようもなかった。

川 ::-:)「やむをえん、その銃は捨てろ」
(;::A:)「りょ、了解!」

銃を離し、作業員は転がるようにしてエレベーターへと飛び込む。
それを銃撃で援護しつつ、女性作業員は文字盤を操作する。
再びの重低音の後、重々しい扉が閉じていった。

(;´_ゝ`)「くっ、逃げちまったか……!」
(´<_` )「待て兄者、この銃は……」

銃は完全に壁に張り付いてしまっていたが、そのグリップから弟者は何かを読み取る。
そして、そこに小さく彫られたマークのようなものを確認した。

(´<_` )「間違いない、この銃はVIP国製だ。このマークに見覚えがある」
( ´_ゝ`)「む……? しかし、なんだってVIP国が?」
(´<_` )「さあ、そこまではわからん。もしかしたらわざと他国の銃を使っているかもしれんしな」

思案を続ける兄弟の元に、顔を強張らせた長岡が駆け寄る。
走ったことよりも緊張で息を荒げ、弟者から銃のことを確認した。
  _  
(;゚∀゚)「VIP国? しかし、もう確かめようもねえな」
( ´,_ゝ`)「……そうでもないかもしれんぞ」

そう言って、兄者は意味あり気な笑みを浮かべていた。

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:23:25.18 ID:M4fMsOMw0
(;'A`)「申し訳ありません少尉! 銃を……」
川 ゚ -゚)「いや、私のせいで見つかったのだ。お前は気にしなくていい」
(;^ω^)「でも! あんなの誰にも予想できませんお!」

三人はエレベーターから離れ、緊急用の非常口へと走る。
セキュリティを突破するためのチップが幸いしたのか、警備用の設備は完全には起動していない。
三人はとにかく脇目も振らずに走り、雪崩れ込むようにして非常口から飛び出した。

外へと出た後、三人は雑踏を避けながら道路脇に停めてあった脱出用の車へと駆け込む。
車種はホワイトのライトバン。ブーンが運転席、残る二人が後部座席へと乗り込んだ。

川 ゚ -゚)「あまり速度は出すな。気付かれるとまずい」
( ^ω^)「了解!」

キーが差し込まれ、車のハザードランプがウィンカーの点滅へと変わる。
人通りは多かったが、車の数はそれほどでもなかった。
ブーンは一般道のそれよりも気持ち速めに車を走らせる。

( ^ω^)「……おっ?」

すると、しばらくして突然周りの景色が薄暗さに包まれる。
ブーンは雨が降るのかと思ったが、フロントウィンドウに水滴が落ちる様子もない。
何事かと思っていると、いきなり後部座席からドクオの驚愕する声が聞こえてきた。

(;'A`)「う、上だ!!」

ドクオが窓から首を出して見上げる先。そこに、彼が驚く理由があった。

(  _ゝ )「……見つけたぞ」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:25:41.48 ID:M4fMsOMw0
(;'A`)「な、なんだありゃ!? 駆動兵器なのか!?」

車から数十メートル上空を飛ぶ“それ”は人型の機械――ロボットであった。
機体はメタリックブルーとホワイトで彩られ、背部には肩上に飛び出す小型のウイングジェネレーターが確認できる。
角張った部分が多く見られるが、関節部分はすっきりとしており、どうやら装甲の厚みがそうさせているようである。

肉眼では武装まで確認できなかったが、大きさは三人の搭乗する駆動兵器の二倍以上だった。
だが、それよりも彼らを驚かしたのは単独での飛行を可能とする点である。

VIP国が所有する駆動兵器は局地戦闘にも優れ、それ自体の能力は極めて高い。
しかし、単独での飛行能力を持つ機体は存在していなかった。

それ故、クーは独自に思考を走らせる。「その技術力は脅威に成り得る」、と。

川 ゚ -゚)「ブーン、目的地変更だ。港の倉庫に向かえ、全速力でな」
(;^ω^)「えっ……りょ、了解!」

ブーンは多少乱暴にハンドルを切り、アクセルを思い切り踏み込む。
車は一気に加速し、人通りの少ない港の方向へと進んでいった。

(;'A`)「くっ、なんで俺たちの居場所がわかったんだ……?」
川 ゚ -゚)「……ドクオ、自分の体を調べてみろ」
(;'A`)「え……アッー!」

ドクオが自分の首筋に手を這わせると、そこで何か固い感触を発見した。
摘んで見てみると、それは発信機であった。これによって三人の居場所は突き止められていたのである。

川 ゚ -゚)「恐らくあの警備の機械の仕業だろうな。ということは、やはりあれは追っ手か」
(;'A`)「も、申し訳ありません、俺……」
川 ゚ -゚)「気にするな。汚名はこの後返上すればいい」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:28:19.53 ID:9aKE9RM10
sien

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:28:54.48 ID:DHFB2tFRO
さるさんの始まりだ!

しばらくお待ちください

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:37:47.40 ID:DHFB2tFRO
まだまだ

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:39:36.28 ID:9aKE9RM10
支援だぜ

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:42:34.54 ID:DHFB2tFRO
念のため

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:43:19.99 ID:M4fMsOMw0
車は猛スピードで進むが、道は路地裏や、狭い道を優先して選んでいた。
相手が相手なだけに、見逃すようなこともないが、これなら手を出される心配もない。
多少回り道となる場合が多いものの、車は確実に目的地の港へと迫っていた。

( ^ω^)「……! 港ですお!」
川 ゚ -゚)「よし、二番倉庫だ。突っ込め」

スピードを落とさぬまま、車は倉庫の扉をぶち破って中に入る。
そのまま倉庫内をいくらか進んだ後、車はエンジンを切られ停車した。

車が倉庫内へと姿を消した後、港はしばし波風のそよぐ音に支配される。
しかし、それもすぐに終わり、上空から接近する大きな影が存在していた。

三人を追いかけていた、青と白の機体である。
機体は港の開けた場所に着陸すると、扉の壊された二番倉庫の前で静止した。

( ´_ゝ`)「追い詰めたぞ、とっとと出て来い!」

機体から通常音声でその場に声が響き渡る。
声の主――コックピットに座るのは、専用のスーツに着替えた兄者だった。

兄者の駆るこの機体こそ、コメリカ合衆国のシマンテック社が開発した最新鋭の人型武装兵器。
形式番号BBQ-072L/R、その名もワロスブルーダーであった。

未だ試作機のために武装は完全ではないが、それでもその機構のほとんどは通常稼動することを可能としている。

実は、兄者達は今回、この機体の輸送任務に就いていた。
だが、その輸送の途中に荒巻コーポレーションの近くを通るため、ついでに長岡に見せびらかそうという魂胆だったのだ。

長岡は以前に軍の技術開発部門で勤めていたことがあり、その際に二人とは顔見知りだったのである。

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:46:55.84 ID:M4fMsOMw0
兄者はその後も何度か通告を繰り返すが、果たして相手側には投降する意思すら感じられなかった。

( ´_ゝ`)「仕方ない……実力行使と行くか」

兄者は機体を倉庫に向かって接近させる。
そのまま機体はしゃがみ込み、壊れた扉へと手を掛けた。

(;´_ゝ`)「うっ!?」

その瞬間、兄者の見るモニターに無数の弾幕が映し出された。
弾丸は倉庫の扉を穴あきチーズのようにしながら機体の胸部装甲に直撃する。
兄者は機体左腕部に装備されているシールドでそれを防ぎ、そのままじりじりと後退させていく。

やがて、銃撃が止むと、倉庫の扉が音と埃を上げながら倒れ、中から一筋の硝煙が覗き出た。

( ´_ゝ`)「やはり駆動兵器か!」

未だ多く熱の残るV-Rifle1の銃口を向けながら、倉庫内より真紅の機体が姿を現す。
クーの駆る駆動兵器、2CH-VR。型式は古くとも、汎用性に優れ、特に格闘性能に優れている。
搭乗者によって力を発揮するという、クーにおあつらえ向きの機体だった。

川 ゚ -゚)「……射撃は性に合わない……」

機体が持つV-Rifle1にはまだ残弾が十分にあったが、クーはその場に銃を放らせる。
そうして機体を象徴する鉤爪の付いた両腕を構え、兄者へと突撃した。

(;´_ゝ`)「くっ!」

咄嗟に兄者は機体左腕部のシールドに収納された携帯用刀剣、デリーティングカッターを引き抜く。
刀身を相手の鉤爪に絡ませ、そのまま左腕で押し込むようにして防いだ。

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:48:01.01 ID:9aKE9RM10
支援

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:50:28.90 ID:M4fMsOMw0
(;´_ゝ`)「小さいのに……! 力持ちだな……!」

そう口走った兄者だが、やはり機体の出力差は現れ始めていた。
大型であるブルーダーの方が逆にVRのことを押し返していく。
クーの機体もその爆発力には目を見張るものがあるが、この状況でそれを発揮するには至らなかった。

川 ゚ -゚)「力では劣るか……だが、我々はチームだ」

クーは出力を維持しつつ、機体の体勢を若干低くする。
その瞬間、倉庫内より光速の矢がブルーダーの肩を掠めた。

(;´_ゝ`)「ぬおっ!?」
('A`)「この距離……スコープは必要ないか」

現れた漆黒の機体、ドクオの2CH-VB。
クーの機体が至近距離にあるにも関わらず、躊躇なくドクオは機体腕部のクレインクラインによって追撃の矢を発射する。
兄者は出来うる限りで的を小さくするよう努めたが、このままでは狙い撃ちにされるのが必然であった。

('A`)「見た限り装甲は厚そうだ……だが、直撃すれば関係ない……!」
(;´_ゝ`)「そうはさせるかっ!」

兄者はスラスターを噴かし、機体を上空へと退避させる。
領空を支配できるのは兄者の機体、ワロスブルーダーだけの特権である。

だが、その有利も長くは続かなかった。
地上より、純緑に彩られた閃光が襲い掛かったのである。

( `ω´)「おおおおおっ!!」
(;´_ゝ`)「うわっ!?」

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:54:00.72 ID:M4fMsOMw0
ブーンの2CH-VGに搭載された超加速を可能にする機能、ノトーリアス。
それを限定的に発揮し、ブーンは機体を遥か上空へと飛び上がらせた。

加速によって威力が何倍にも膨れ上がったVGの拳は、容赦なくブルーダーの装甲を砕く。
兄者は機体のコントロールを失い、真っ逆さまに海上へと落ちていった。
大型の機体が海面に衝突した瞬間、それ相応に天高く飛沫が舞い上がる。

(;´_ゝ`)「くっそぉ……まだ、動くだろうな……?」

兄者は衝撃でわずかに朦朧とする頭を定めながら、機体の損傷箇所を確認する。
見ると一番ダメージが大きかったのは胸部の辺りだが、それでも装甲の一部が欠けただけで留まっていた。

(;´_ゝ`)「スキンアーマーがちょっとやられたぐらいで……これならまだいける」

兄者はモニターを確認し、相手戦力を今一度見極める。
港には赤、黒、緑の三機が揃い踏み、そこには一分の隙など見当たらない。
それぞれがそれぞれの長所を活かし、短所を補い、まさに見本とも呼べるチームワークであった。

川 ゚ -゚)「あまり時間をかけてもいられん……一気に攻勢を仕掛けるぞ」
( ^ω^)('A`)「了解!」

指示を出すクーの機体を先頭に、海上のブルーダーへと三機が迫る。
万事休すという状況に兄者も歯がゆさを覚えたが、すぐにいい考えが浮かぶわけでもない。

そうして、三機の駆動兵器が今まさに追撃を加えようとした瞬間、突如三発の銃声が轟いた。

川 ゚ -゚)「む……!」

機体の足を止めるように放たれた銃撃はVRの前面を掠め、すぐさまクーは周囲を見渡す。
しかし、辺りにそれらしい機影は見えず、兄者が行ったわけでもなかった。

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:57:29.66 ID:oGKA4Y0T0
おれはこの無駄に長い文章を書く作者が誰か知っている・・・

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 22:57:57.33 ID:M4fMsOMw0
川 ゚ -゚)「なんだ……?」
(;'A`)「っ! 少尉、レーダーに反応があります! しかし……!」

ドクオはそこで思わず言葉を詰まらせる。
何故なら、レーダーに反応があったと言っても、それは港から数キロ離れた市街地の方向であったからだ。
念のためにドクオはレーダーを遠景タイプに切り替えるが、それでもその反応は確認できた。

つまり、先ほどの弾丸は数キロも離れた距離から狙って撃たれたものなのである。

( ´_ゝ`)「ん……やっと来たか」

兄者もレーダーでその機影を確認し、その表情に余裕を浮かび上がらせる。

そして、そこから数キロ離れた上空に、もう一つの隼の姿があった。

(´<_` )「ふむ……スナイピングモードの精度はこんなものか」

専用の武器オクスタントンファーを構え、高速で空を突き進むのは弟者の機体、ワロスフレール。
兄者のブルーダーとは兄弟機であり、開発も同じシマンテック社の試作機である。

ブルーダーと同じく青と白を基調とするパーソナルカラーだが、こちらは流線型を意識させるフォルムとなっていた。
背部のウイングジェネレーターも大型化しており、より飛行能力に特化した機体だと言える。

四枚の大型ウイングが特徴的で、その鋭いカメラアイが猛禽類を想像させた。

川 ゚ -゚)「……どうやら増援が来るようだな」

クーは海上のブルーダーと接近するフレールをレーダーで見据え、思考を巡らせる。
機体の数だけならば未だクー達の方が有利だと言えるが、相手は最新鋭の高性能機である。
とても余裕を作れるような状況でもなかった。

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:01:36.51 ID:M4fMsOMw0
( ^ω^)「クー少尉、どうしますかお?」
('A`)「相手戦力の偵察だけならば、既に十分とも言えますが……」
川 ゚ -゚)「いや、戦闘を続行する」

すぐに返って来たクーの答えは、その戦闘意欲をまじまじと現すものだった。
先ほど兄者と刀を合わせ、既にクーはその機体性能、操縦者の技術、どれも評価に値すると判断していた。

それ故、今の彼女の中にはある欲求がその鎌首をもたげている。

強いものと戦い、勝利するという、彼女にとって格別の快楽であった。

川 ゚ -゚)「相手は我々にない飛行能力を有している。障害物の多い市街へと移動するぞ」
(;'A`)「し、しかし、それじゃあ不要な人的被害が……!」
( ^ω^)「そんなこと言ってる場合じゃないお! ドクオはやられてもいいのかお!?」

ブーンの問いに、ドクオはぐっと言葉を詰まらせる。
自国が戦争の真っ只中であるのに、他国で撃墜されるなど言語道断、そんなことはもちろん理解している。

しかし、今の彼には迷いが生じていた。

戦争では敵を倒し、国を守ることが真実である、そう信じて戦うこともできた。
だが、この国はVIP国ではない。ましてや戦時中でもないのだ。

クーとブーンの言葉は力強く感じられる。しかし、それは真実なのかと、ドクオは頭を悩ませる。
今の彼にとって、それは非常に酷な決断だと言えた。

川 ゚ -゚)「既に避難勧告は出されているはずだ。今は勝利することだけを考えろ」
(;'A`)「……了解」

その返事にはまだ迷いがあるも、今はクーの命令にドクオは従うしかなかった。

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:05:33.74 ID:M4fMsOMw0
駆動兵器の小隊は踵を返し、海上のブルーダーから離れていく。
兄者はそれを見届けると、機体の体勢を整えて特定の通信回線を開いた。

( ´_ゝ`)「弟者、聞こえるか。奴らは街に向かったぞ。後、来るのが遅い」
(´<_` )「機体の使用許可とか諸々やってたんだ。とにかく把握した。挟み撃ちにしてやろう」

兄者は機体の出力を徐々に上げていく。
スラスターから放たれる噴射で海面に波が作られ、そのまま機体が海上から浮き上がる。
カッターは元の鞘に仕舞い、代わりに腰に下げていた二挺の試作型リボルヴァーカスタムを構えた。

レーダーで確認できる点との距離はどんどん開いていくが、兄者にそれを焦る様子はなかった。
ブルーダーに搭載されたスラスターは最新鋭のものである。追い付くのにそれほど時間はかからない。

各部のジェットノズルで機体を水平に保ち、ブルーダーは高速飛行を開始した。

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:07:54.50 ID:M4fMsOMw0
駆動兵器と流石兄弟が激闘を繰り広げる最中、街には逃げ惑う人々の姿で溢れていた。
弟者の指示で既にシェルターへの避難勧告は出されていたが、早々完了するものではない。
荒巻コーポレーションと警察などは総動員で誘導を行うが、ほとんどパニック寸前の状況であった。

(;,,゚Д゚) 「落ち着けゴルァ! 誘導員の指示に従って逃げるんだゴルァ!」
ξ;゚听)ξ「ちょっとギコ! そんなんじゃ不安を煽るだけでしょ!」

そんな街中には、避難民を先導するヴィップレンジャーの姿もあった。
やはりその特用のスーツを装着しているが、人々にそのおかしさを気にするような余裕はない。
むしろ、その目立つ格好が気を引き、先導に有利な形で働いていた。

ξ;゚听)ξ「他のみんなは大丈夫かしらね?」
(;,,゚Д゚) 「まあドクオとしぃなら大丈夫だろ。ジョルジュと博士の方はちょっと心配だが……」

レンジャーは各方面の救助に回るため、チームを三つに分けていた。
ギコ達の担当する地区は順調に避難が進んでおり、ドクオ達の地区も戦場から距離は離れている。
戦場に最も近い地区を担当するジョルジュ達が、レンジャーの心配の種だった。

(*‘ω‘ *) 「ぽっぽ! ぽっぽ!」
(><;) 「キャッ! ちんぽっぽちゃん、跳ねたら危ないんです!」
川∴○д○)「ちょっとどきなさいよっ!」
(*‘ω‘ *) 「ぽっ!?」
(;,,゚Д゚) 「おい! 何やってんだゴルァ!」

騒ぎに気付いたギコはすぐさまその場へと駆け寄る。
倒れた少女を抱き起こし、ぶつかった女性に注意しようとするが、既にその姿はなくなっていた。

(;,,゚Д゚) 「大丈夫か?」
(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」
(><;)「大丈夫、ありがとうと言ってるんです! ちんぽっぽちゃん、もう僕から離れないで欲しいんです!」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:11:18.01 ID:M4fMsOMw0
川∴○д○)「全く邪魔なのよ……このルル×スザ本だけは絶対に無くせないんだから……」

大きな紙袋を持った女性は息を荒げながら、避難用の大型シェルターへと走る。
その様子を、物陰から見つめる一つの影があった。

(○)「……腐る者……」

その物体は白い球体のようだったが、表面にはランダムに蠢く突起が現れていた。
そして、その中央と思われる部分には鏡面体のようなものが存在しており、どことなくカメラのレンズを思わせる。
発せられた声は電子音に近く、あまり生きている感じは見られなかった。

物体はふわりと空へと浮かび上がると、上空から逃げ惑う人々の姿を覗く。
その中には、先ほどの少年少女の姿もあった。

(><;)「ちんぽっぽちゃんは僕が守るんです!」
(*‘ω‘ *)「ぽっ!」
(><;)「だから跳ねないで欲しいんです!」

二人の動きに合わせ、物体の鏡面体がぐりぐりと移動する。
それはまるで、対象を鑑定しているかのようにも見えていた。

(○)「……跳ねる者……守る者……」

再び物体は呟き、そのまままた移動を開始する。
しかし、今度は人々から離れ、まるで何かを探すように動き始めた。

(○)「……素体……」

しばらくして、物体は移動をするのを止め、上空でその身を停止する。
しかし、それもほんのわずかの間。やがて物体はどこかへ向けてあっという間に飛び去ってしまった。

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:16:27.66 ID:M4fMsOMw0
――都内某地下駐車場。

薄暗く、湿気に塗れた人気の無い駐車場を、一人の女性が悠然と闊歩していた。
だらしなく着こなされた白衣、手入れを忘れられたぼさぼさの髪、そして、その手にはバールのようなものが握られている。

从 ゚∀从「……」

秘密結社セントジョッカーの科学者、ハインリッヒ高岡。
彼女には、秘められた過去があった。その胸に、燃え滾るある一つの感情が眠っていた。

遠き昔、彼女はいつまでも見つめていたかった背中を失った。
それを奪ったのは、忘れもしない五色の英雄達――ヴィップレンジャー。

奪われた代わりに彼女が得たのは、仇を討つという復讐心。
それは彼女が成長すると共に大きくなり、そしてその根を深くしていった。

やがて、彼女は甦らせた。復讐する手段、命を落とした父が、その思いを残したもの。

从 ゚∀从(この混乱……私にとってはチャンスなんだ)

高岡は駐車場をしばらく進むと、ある場所でその歩みを止める。
下げられた視線の先には、何の変哲もないマンホールが一つ。
しかし、その眼差しは強く、同時に愛おしさのようなものも感じさせる。

手に持ったバールのようなもので、高岡はマンホールのふたをこじ開けた。
むわっとする異臭が彼女の鼻を突き、わずかに吐き気を催させる。

高岡はその場にバールのようなものを放ると、静かにマンホールの中を降りて行く。
この下水道の奥に、彼女の求めるものがある。
久し振りの再会が、この先に待っているはずであった。

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:17:40.42 ID:n2QTd3rh0
C

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:19:35.34 ID:M4fMsOMw0
下水道をしばらく進み、高岡は“その場所”へと到着する。
思いと共に眠らせた、“それ”が眠るその場所へ。

暗闇の中、浮き上がるシルエット。それは鎖で繋げられ、復讐の機会を待ち望んでいた。

从 ゚∀从「さあ行くぜ……親父の仇を討ちになぁ!」

操縦席に乗り込み、高岡はメインエンジンのスイッチを入れる。
豪快な重低音と共に、眼差し鋭い眼光が甦る。

高岡の血が作り上げた決戦用兵器、コッチミルナ号。
それは、ヴィップレンジャーとの戦いに投入される――はずだった。

从;゚∀从「っ!? な、なんだ!?」
(○)「……素体……適合……」」

突如、高岡の目前に白き物体が飛来する。
それは吸い込まれるようにしてミルナ号へと張り付き、その全身を覆っていく。
物体の質量を無視し、凄まじい速度で行われるその様は、まるでミルナ号を侵食するかのようであった。

从;゚∀从「う、うわっ!?」

侵食は操縦席にまで到達し、慌てて高岡は地面へと飛び降りる。
驚きを隠せないままに愛機を見上げたが、既に物体は機体の丸ごとを覆ってしまっていた。

从;゚∀从「な、なんだってんだよ……」

そうして、高岡の目の前で侵食は第二段階へと移行する。
機体は巨大化していき、爪や牙が生え揃い、より生物的なフォルムへと近くなっていく。
復讐のために使われるはずだったミルナ号は、まさにそれにふさわしい姿へと変貌していった。

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:23:05.16 ID:M4fMsOMw0
(´<_` )「くらえっ! トンファータックル!」
(;^ω^)「うわっ!?」

オクスタントンファーを格闘用に切り替えたフレールの体当たりで、ブーンのVGが吹っ飛ぶ。
ただの体当たりと言えど、フレールは質量差で上回る上、その威力はトンファーによって大幅に強化されている。
ヴィプクロメタリウム製の強固な装甲も、これにはダメージを隠せなかった。

(;^ω^)「このおっ!」
(´<_` )「むっ!?」

VGの伸縮する両腕が動き、フレールの片足をすくい上げる。
バランスを失った機体に、横から黒き影が襲い掛かった。

('A`)「カッツバルゲル展開っ! くらえええっ!!」

ドクオのVBの右腕部に収納された短剣、カッツバルゲルがその刃の先にフレールを捉える。
弟者はスラスターを噴射して機体の体勢を調整し、そのまま頭部バルカン砲で迎え撃った。

VBの装甲はバルカン砲の銃撃など跳ね返して見せるが、ドクオは思わず衝撃で目を瞑ってしまう。
その隙に弟者はトンファーで足を掴む腕を振り払い、そのままVBに爪先をめり込ませた。

(´<_` )「トンファーキック!!」
(;'A`)「おっあああああっ!?」

バルカンとは比べ物にならない衝撃がVBを襲い、そのまま放物線を描きながら機体は後方へと飛んでいく。
そして、その先で高くそびえ立つビルへと機体は衝突した。

(;'A`)「くっ、そぉ……」

ビルの破片や窓ガラスの残骸を振り落としながら、ドクオは機体の体勢を取り戻した。

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:26:35.12 ID:M4fMsOMw0
(;'A`)「あの野郎……ん?」

ドクオはすぐに戦線に復帰しようとするが、そこでモニターの隅に何かを見つけた。
それは何やら人のようだったが、ピンク色の奇抜なスーツを身に着けている。
何事かと思い、ドクオはその地点を拡大してモニターに映し、そして集音機能の感度を上昇させた。
  _  
(;゚∀゚)「お嬢ちゃん大丈夫か!? 今助けてやるからな!」
l从;∀;ノ!l「うあああん! 痛いのじゃ……」

ピンクスーツは瓦礫の下から少女を抱きかかえ、開けた場所へ移動していく。
その瞬間、少女のいた場所はがらがらと崩れる建物で埋め尽くされていった。

(;'A`)「あれは……」

ドクオはその光景に、痛感の意を示す。
ああなったのは、ドクオ達が戦闘を行ったせいだからだ。
この瞬間だけドクオは戦うことを忘れ、モニターへと釘付けになっていた。
  _  
(;゚∀゚)「博士! この子、足を怪我してるみたいなんだ。早く手当てしてやってくれ!」
川 ゚ -゚)「任せろ。しかし、お前も無茶をするな」
(;゚∀゚)「当たり前だろ! すぐそこに泣いてる奴がいるってのに、何もしないでたまるかってんだ!」

ピンクスーツの知り合いらしき女性が少女の足に包帯を巻く。
それも終わると、ピンクスーツは少女を背負い、女性と共に街中を駆け抜けていった。

(;'A`)「……なんだ、あいつ……」

ドクオはモニターの拡大を止め、ただ呆然と宙を見つめる。
しかし、すぐに機動を再開し、VBは火花散る戦場へと戻っていく。
ただ、少女を背負うピンク色の背中、そしてたった今聞いた言葉が、ドクオの心を掴んで離さなかった。

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:28:08.42 ID:n2QTd3rh0
C

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:30:23.83 ID:M4fMsOMw0
(;'A`)「どうなったっ……戦況はっ……!」

ドクオが離れたのもわずか数分の間だったが、戦況はがらりと変わっていた。
兄者とクー、そして弟者とブーンが相対していたが、やはり性能差なのか、流石兄弟の方が明らかに攻勢を増していた。

( ´_ゝ`)「当たれっ! このっ!」
川 ゚ -゚)「くっ……」

その飛行能力を最大限に活かし、上空よりブルーダーはリボルヴァーで射撃する。
対するVRは対抗する射撃武器を持たず、反撃するにはその身を晒す他ない。

建物の物陰に隠れながら回避するクーだが、試作型と言えどリボルヴァーの銃撃は凄まじいものである。
丈夫な鉄骨で造られたビルが、あっという間に半壊させられていく。
迂闊に距離を詰めることさえできなかった。

( ´_ゝ`)「ちっ、弾切れか……」

唯一の隙と言えば、この銃をリロードする瞬間である。
だが、ブルーダーが銃を備え付けられていた腰部に戻すと、一瞬にして弾丸が補充される。
なので、隙と言ってもほんの数秒の間しかない。

玉砕覚悟で攻めるとしても、あまりにもリスクが大き過ぎる戦法だった。

(´<_` )「ほらほらどうした! 足元がお留守になってるぞ!」
(;゚ω゚)「うわっ!?」

そして、弟者とブーンの方は明らかに戦力に差が見えていた。

最初に見事な狙撃を披露した弟者だったが、本来彼は格闘戦の方を得意としていたのだ。
ブーンが繰り出す攻撃をいとも簡単に捌き、防ぎ、逆にその攻撃は確実に当てていく。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:33:50.29 ID:M4fMsOMw0
飛行能力も存分に発揮し、いくらヴィプクロメタリウムの装甲と言えどこれだけの攻撃は致命的である。
加えてブーンも精神的に追い詰められ、それが機体の動きを鈍らせていた。

(;'A`)「くそっ!」

ドクオはすぐさまVBの武装を展開する。
右腕のクレインクライン、そして腰に備え付けていた粒子散弾銃スターマインを左手に構えさせる。
ブルーダーとフレールのそれぞれに照準を定め、トリガーを引き絞った。

(;'A`)「ブーン避けろおおおおっ!!」
(´<_` )「むっ!」
(;´_ゝ`)「な、なんだ!」
(;^ω^)「ノ、ノトーリアス展開っ!!」

空中と地上へ向けて、無数の閃光がばら撒かれる。
当てることなど考えない、我武者羅な射撃。それ故に、正確な狙撃を上回る成果をも生む。
流石の二機もその全ては避けられず、装甲の数箇所を削り取られた。

(;´_ゝ`)「なんだ弟者! あれはお前の担当だろ!」
(´<_` )「さっき吹っ飛ばしたのが戻ってきたみたいだな」

比べて被害の大きかった兄者が通信で弟者に愚痴をこぼすが、返って来た答えはひどく現実的なものだった。

この隙にブーンとドクオはクーの元へ合流し、兄弟も空中にて並び立つ。
三機と二機はお互い睨み合い、戦いは仕切り直しへと移行する。

しかし、始まりの鐘を鳴らしたのは駆動兵器でも、ブルーダーでもフレールでもなかった。

瞬間、その場にいた全員が突然の轟音と光にその身を戦慄かせる。
相対する五機の間を、巨大な雷鳴が貫いた。

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:37:42.77 ID:M4fMsOMw0
(;^ω^)「な、なんだお!?」
(;´_ゝ`)「あ、あそこだ!」

兄者が見つめる先、そこには不自然に盛り上がった地面があった。
コンクリートには無数の亀裂が走り、その中心部から何かが飛び出している。

地面から姿を現しているのは、腕だった。
天高くそびえ立つ巨大な腕が五指を広げ、地中より姿を現していたのだ。
その掌には微弱な電流が帯電され、先ほどの電撃はこの腕の仕業だと思われる。

やがて、地面がさらに蠢き、中からその腕の持ち主が這い出てくる。
まずは上半身が露出し、その顔面には赤く光を放つ眼と、肉食獣を思わせる顎まで伸びた鋭い牙が存在していた。

(;'A`)「な、なんだありゃ……」
(;^ω^)「お、大きいお……」

その大きさは上半身だけでも駆動兵器を軽く凌駕しており、続いて下半身が地面を砕きながら出現する。
この時点でブルーダーとフレールも見下ろす形となり、その全長はおよそ五十メートルにも及んでいた。

(´<_`;)「! 兄者、あれが長岡の言っていたものなんじゃないのか!?」
(;´_ゝ`)「っ! そ、そうか! あれが“ARASHI”か!」

兄弟間にて、そう通信を交わすと、兄者は通信機能を一般用のものに切り替える。
半径数キロ以内へ無差別に電波を送る、広域通信用のものだった。

(;´_ゝ`)「お……い! 聞いてくれ! 駆動兵器のパイロット!」
(;'A`)「っ!」
(;^ω^)「あ、あの二挺拳銃のパイロットかお?」
川 ゚ -゚)「……」

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:39:23.66 ID:za7uG7iMO
支援

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:42:57.70 ID:DHFB2tFRO
さるさんパートツー

またしばらくお待ちください

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:45:15.98 ID:ahR4/sVnO
支援

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:45:23.64 ID:n2QTd3rh0
黙々と支援するのが主義だけど
>>44
のAAかわえええ
あと>>1の音楽聴けない。まぁいいけど

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:50:15.69 ID:9aKE9RM10
支援

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:51:25.22 ID:DHFB2tFRO
マジでごめん

これで聞こえると思う

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:54:31.15 ID:M4fMsOMw0
突然入ってきた通信に、三人は一斉に反応する。
強制的に割り込んできた通信のため、音声には若干のノイズが含まれていた。

(;´_ゝ`)「突然……が、聞いてくれ! もうお前らと争ってる場合じゃないんだ!」

相対する敵と通信を交わすなど、軍人である三人にとって褒められることではない。
だが、その声は聞くからに切迫しており、どことなく恐怖心さえ伝わって来る。
何より、三人も状況を理解したい気持ちは一致していた。

川 ゚ -゚)「……話を聞かせてもらう。全機、こちらからも通信を開け」
(;´_ゝ`)「! 感謝する!」

通信の向こう、ブルーダーのコックピットにて、兄者は安堵の溜め息を漏らす。
それほどに、今の彼の心境は逼迫したものだった。

川 ゚ -゚)「あれは何なのだ? 生物なのか?」
(;´_ゝ`)「それはわからん。ただ、あれが俺の知っている通りのものなら、
       俺たちは協力してでもあれを倒さなければならん」
川 ゚ -゚)「なに? それはどういうことだ」
(;´_ゝ`)「俺も詳しくは知らないが、恐らくあれは“ARASHI”という存在だ。
       その目的は実にシンプルで……人類の、滅亡だ」

最後は少し、嘲笑するように兄者は言う。しかし、それは実に弱々しいものだった。

川 ゚ -゚)「そんな話を……信じると思っているのか?」
(´<_` )「だったらさっきの電撃で黒焦げになるだけだ」

兄者と同じく切迫しているが、それでいて力強い弟者の声が通信に割り込む。
それを聞いてクーは黙り込み、視線を地中から出現した怪物の方へと向ける。
当の怪物は完全に地上へ四足を降ろした後、不気味に静止したままだった。

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:55:36.40 ID:czWfBYdK0
支援

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:58:22.34 ID:M4fMsOMw0
(;'A`)「ク、クー少尉、どうするんですか……?」
川 ゚ -゚)「……」

クーはモニターで拡大し、怪物の姿をまじまじと見つめる。
それは拡大して見れば画面を覆い尽くすような大きさで、自らが乗る駆動兵器とは雲泥の差がある。
もはや、怪物が駆動兵器であり、駆動兵器が人間のようなものなのだ。

加えて、先ほどの轟雷のような電撃。ただの一度ながら、あまりにも強烈な印象を残していった。
しかし、クーの心に恐怖心のようなものはない。むしろ、軽度の興奮状態にすらある。

川 ゚ -゚)「……あれが敵ならば、倒すだけだ」

新たに現れた“敵”は、恐らく今までのどれよりも強い。
彼女は決して戦闘狂ではないが、強きものと戦い、勝利することに特別の喜びを感じる業を抱えている。

クーはVRの腕を背部に回し、長身の業物――オオテンタを抜く。
そんな彼女の闘争心にも似た感情が、解き放たれたようであった。

(;'A`)「……了解」
(;^ω^)「了解……フォルテセスタス、展開」

クーに呼応して、VBはスターマインを持ち直し、VGは両腕に粒子の鉄拳を装着させる。
それを確認し、ブルーダーとフレールも地上に降りてリボルヴァーとトンファーを構え直した。

(;´_ゝ`)「行くぞ弟者……気を引き締めろよ」
川 ゚ -゚)「全機、標的を当該物へと変更だ」

地上に並び立つ五機は一斉にその照準を巨大な怪物へと向ける。

果たして、その“敵意”を感じたのか、静止した怪物の瞳に再び赤光が灯された。

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/20(土) 23:58:51.69 ID:ahR4/sVnO
支援

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:01:36.07 ID:5T5KvYOy0
( ´_ゝ`)「敵に接近する! そちらにも援護頼めるか!」
川 ゚ -゚)「了解した。ブーン、行くぞ」
( ^ω^)「了解!」

先頭を切って兄者のブルーダーが飛び出し、それにVRとVGが続く。
その様子を怪物はぎろりと睨みつけ、そのまま二足歩行の体勢へと動き始める。
動物のように背筋を曲げた姿だったが、それでも迫り来る三機を見下ろす形となった。

( ´_ゝ`)「デカブツがっ!」

兄者は機体を上空に飛び上がらせ、そのまま頭部へとリボルヴァーを発射する。
怪物は空を仰ぐように右掌を動かし、その直撃を免れる。
しかし、それでも戦車砲の威力を凌駕する銃弾は、防ぐ手の指を数本吹き飛ばした。

川 ゚ -゚)「ブーン、私に続け」
( ^ω^)「了解!」

VRの持つオオテンタの刀身を発光する粒子が覆っていく。
その切れ味を増した刀剣でクーは怪物の左足首を斬り付け、続けてブーンも同じく粒子でコーティングされた拳を炸裂させる。
連撃によって怪物の足首は傷つき、そのまま巨大な体がぐらりと揺らいだ。

(´<_` )「おい黒いの、兄者達を援護するぞ」
('A`)「……了解」

弟者はトンファーをライフルモードへと変更。中距離から怪物を狙う。
ドクオは弟者の命令にわずかに抵抗を感じたが、すぐにクレインクラインとスターマインを引き絞る。
弟者の号令を皮切りに、三つの銃口によって一斉砲火が為された。

放たれた無数の火の飛礫は体勢を崩した怪物の胴体に着弾し、そこから火柱が上がる。
巻き上がる硝煙は怪物の巨体を隠し、衝撃で吹き飛ぶ肉片や破片がそこら中に飛び散った。

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:05:06.90 ID:5T5KvYOy0
(´<_` )「……やったか?」

濛々と怪物を埋め尽くす煙が晴れていき、段々とその姿が露になる。
各員はその様子をじっと見届けるが、そこには予想だにしない光景が待っていた。

(;゚ω゚)「えっ!?」
(;´_ゝ`)「無傷……だと」

煙の中から現れた怪物は、初めてその姿を見た時と何ら変わっていなかった。
吹き飛ばしたはずの指も、斬り裂いたはずの足も、飛び散った肉片も全てそこに備わっている。

怪物は煙立つその場から一歩踏み出し、ぎろりとその眼を瞬かせた。

(;'A`)「防がれたわけじゃない……全て当たったのに!」
川 ゚ -゚)「信じられんが……恐らくは」

すると、VRはオオテンタを腰に仕舞うように構え、ブーストを瞬間的に展開させる。
短い距離ながら高速で間合いを詰め、居合いの形に刀が振るわれた。

刀身は再び怪物の足を斬り裂き、その巨体の喉から唸るような低い音が発せられる。
クーは追撃をすることはせず、そのまま怪物の様子をじっと見つめた。

川 ゚ -゚)「……やはりな」
(´<_` )「再生能力、か」

怪物の斬られた部分から触手のようなものがうねり、そのまま傷口をくっ付けていく。
そうして、数秒と経たない内にクーの付けた刀傷は消えてしまった。

その光景を見たものは思わず言葉を失ったが、すぐにそんな暇は消え去る。
何故なら、怪物が諸手を上げて襲い掛かってきたからだ。

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:08:06.75 ID:5T5KvYOy0
(;´_ゝ`)「くっ!」

一番距離の近かったブルーダーに、怪物の振り上げられた右腕が迫り来る。
先ほどまで動きの鈍いように見られていた怪物だが、その動きは素早く、兄者は決死のところで回避する。
しかし、飛行していたせいもあり、腕が振り下ろされた際に巻き起こった風圧が機体を大きく吹き飛ばした。

(´<_` )「させるか!」

頭部に狙いを定め、弟者がトンファーで撃ちまくる。
怪物は左掌を顔の前に広げ、弾丸はそのほとんどがそこに吸い込まれた。

その隙に兄者は機体のバランスを取り戻すが、怪物の息はそこで止まらなかった。
広げた掌に熱が集まって行き、そこから一筋の光線が放たれたのだ。

(;'A`)「うわっ!」
(´<_`;)「ぐうっ!」

弟者のフレールは予め上空に移動していたため回避は可能だったが、ドクオのVBはそうはいかなかった。
光線はその丁度目の前の地面に直撃し、爆発と共に巨大な火柱が巻き起こる。
VBはその爆風に巻き込まれ、機体は大きく宙を舞った。

(;'A`)「くそぉ……」

VBは地面を擦りながら着地し、なんとかよろよろと立ち上がる。
装甲や関節部分の多くが傷つき、左手のスターマインは使い物にならなくなっていた。
熱線が落ちた地面にはクレーターが出来上がり、中にはどろどろのマグマが流れ込んでいる。

(;´_ゝ`)「で、電撃だけじゃないのか!?」
(´<_`;)「兄者! まだ来るぞ!!」

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:09:16.25 ID:iKlJmL4rO
支援

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:11:14.01 ID:5T5KvYOy0
気が付けば、既にブルーダーに向けて開いた右掌が向けられていた。
すると、今度は掌に何やら白い靄のようなものが集まって行き、徐々にそれが収束されていく。
ある程度固まった瞬間、掌から白い光線が撃ち抜かれた。

(;´_ゝ`)「こんの……っ!」

兄者は目いっぱいレバーを引き、急加速で機体を上方に退避させる。
直撃は免れ、光線はブルーダーの背後にあったビルへと着弾した。

(´<_`;)「な、なんだと!?」
(;^ω^)「ビルが……凍っていくお……」

光線は着弾した後、ビルを取り囲むように拡散する。
そして、ビルにはみるみる内に霜が出来上がり、そのまま完全に凍り付いてしまった。
太陽の下にあって、それは見るからに異常な光景である。

(;´_ゝ`)「電撃、熱線、瞬間氷結、それに再生能力だとぉ……!?」
川 ゚ -゚)「まさに化け物、だな」

冷静に放たれたクーの言葉だったが、その場にいる全員がまともな心境ではなかった。

単純な膂力に加え、三種の異なる特性を持った光線。
巨体から繰り出される攻撃のどれもが、直撃すれば致命傷の免れない威力である。

その上、こちらの攻撃が効くとはいえ、傷口はすぐに再生能力によって塞がれてしまう。
敵に全く死角の見当たらない、最悪の状況に等しかった。

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:13:57.62 ID:5T5KvYOy0
(´<_`;)「……どうする、兄者?」
(;´_ゝ`)「どうすると言われても……」
(;^ω^)「ク、クー少尉……」
川 ゚ -゚)「……」

もはや、その問いに即答できる者などその場にはいなかった。
さしものクーでさえ、その口を噤む。

そして、そんな心の隙を広げるかのように、敵の猛攻は止まらない。
怪物は獲物を狙う獣の如く、低い体勢から飛び掛る。

(;´_ゝ`)「ぐっ!」
(;^ω^)「うわっ!?」

身を低くしたと言っても、その巨体故に兄者達には山が動くかのように見える。
怪物の大蛇のような右腕がうねり、鋭利な爪が振り下ろされた。

五機はそれぞれ散り散りになって逃げるが、衝撃波まで避けれるものではない。
特に重量で劣る駆動兵器には辛いものとなった。
VRはオオテンタを地面に突き刺して耐えるが、VBとVGの二機は容赦なく建物に機体を打ち付けられた。

川 ゚ -゚)「……っ、とにかく攻撃を与えるしかあるまい」

駆動兵器の装甲を形作るヴィプクロミニウムは、搭乗者の体の“流れ”によってその動力を高める。
クーはその効果を得るため、半眼にて精神の集中を行った。

攻勢を仕掛けるにも、怪物の一撃は是が非にでも回避しなければならない。
VRは地面から刀を抜き取ると、正眼にて構えた。

川 ゚ -゚)「……行くぞ」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:17:55.18 ID:5T5KvYOy0
VRは剣道の摺り足にも似た飛び込みで、一気に距離を詰める。
そのまま瞬時に怪物の足元に突きを繰り出すが、その質量差から大したダメージは与えられない。
するとクーは無理矢理機体の手元を捻り、真横に引き抜くようにして斬り付けた。

怪物の足に深い横一文字の刀傷が作られる。
だが、刀で斬った痕は綺麗なもので、その再生も早い。
そこで、VRは再びオオテンタを構えると、今度は滅多斬りに振り回した。

川 ゚ -゚)「はっ!」

斬り上げ、斬り下ろし、突き。滅茶苦茶にも見えるやり方で怪物の皮膚を斬り裂いていく。
傷口に鉤爪を突き刺し、抉るようにかき回す。
そうして、それは徐々に怪物の再生する速度を上回っていった。

( ´_ゝ`)「援護するぞ弟者!」
(´<_` )「応!」

クーの猛攻に、上空よりリボルヴァーとトンファーの銃撃が加勢される。
当然、怪物とてそれを黙って受けるわけはない。

足元のVRに爪が振り下ろされ、その頭上に迫る。
それを察知したクーは機体を百八十度回転し、そのまま後方へとブーストで退避する。
怪物の爪は地面に深々と突き刺さり、わずかな揺れがその場に響いた。

川 ゚ -゚)「……っ!」

その様子を見たクーは再びブーストを展開し、今度は怪物の振り下ろした手元へと突っ込む。
勢いを使って機体の足を引っ掛け、そのままどんどん巨体を登っていく。
最後は曲芸師の如く飛び上がり、オオテンタを上段に振りかぶった。

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:18:15.96 ID:iKlJmL4rO
支援

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:20:38.87 ID:5T5KvYOy0
川 ゚ -゚)「はぁっ!!」

気合一閃。振り下ろされた刀身は怪物の頭部を斬り裂き、その眼球にまで到達する。
その瞬間、怪物の喉から今までにないほどの甲高い叫び声が鳴り響いた。

クーは手応えを感じ、すぐさま二合目を繰り出そうと構えるが、怪物の首がぐるりと動く。
その赤い瞳がVRを捉えた後、大口が機体を飲み込まん勢いで開かれる。

クーはその喉元を突いてやろうと刀を引くが、果たしてそれは叶わなかった。
何かが競り上がるようにして怪物の喉が蠢き、その口から鈍色の信管が現れる。
次の瞬間、怪物の喉から巨大なミサイルが発射された。

川;゚ -゚)「な、なんだとっ!」

VRは刀を盾に構えるものの、その質量を押さえられるものではない。
ミサイルの勢いによって機体は吹き飛び、オオテンタもその手元を離れ、飛んでいく。
機体も実に数十メートルは宙を舞い、そのまま地面へと叩き付けられた。

(;´_ゝ`)「ミ、ミサイルが来るぞっ!」
(;'A`)「ブーン逃げろおおおおおっ!!」
(;^ω^)「うああああああっ!!」

発射されたミサイルは放物線を描き、やがて地面へと着弾する。
大量の火薬が一気に爆発し、ドーム状の爆炎がその場を覆い尽くしていく。

建物やビルは塵のように四散し、地面のコンクリートが凄まじい勢いで剥がされる。
ようやく爆発が収まると、そこは都市が存在していたことが信じられないような焼け野原と化していた。

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:23:35.45 ID:5T5KvYOy0
(;´_ゝ`)「ぐ、ぐぐ……」
(;'A`)「うう……」

爆発に巻き込まれた機体は、そのどれもがひどい有様だった。
装甲が焼けて落ち、関節など駆動系の多くに支障を来たしている。
瓦礫の山に覆われながら、未だに機体のあちらこちらから火花が散っていた。

「――!!!!」

勝利を確信したかのように、怪物は高らかに雄叫びを上げる。
金切り声のようなそれはおぞましく、そして聞く者を不快にさせた。

(;'A`)「う……ク、クー少尉……」
川 - )「……」
(;'A`)「え……少尉? クー少尉!?」

ドクオは何度も通信を続けるが、一向にクーの声を聞くことはできなかった。
途端、その額にぶわっと冷や汗が浮かび上がる。

(;'A`)「気絶してるのか!? 少尉! 応答してください少尉!!」
(´<_`;)「お、おい! 危ないっ!!」
(;'A`)「え――」

その瞬間、ドクオは一度見た雷鳴を目撃する。
だが、雷はVBの頭上を飛び越え、遥か向こうの街を直撃した。
遠雷でも落ちたかのように煙が上がり、怪物は同じように狙いをつけて雷撃を続けていく。

(;'A`)「な、何を……」
(;´_ゝ`)「言っただろ……こいつの目的は人類の滅亡だってな」
(;'A`)「なっ……!」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:23:51.72 ID:to2+Uz6b0
大展太支援

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:26:35.60 ID:5T5KvYOy0
怪物の熱線によって、雷撃によって街が蹂躙されていく。
このような光景、戦争を経験するドクオも目を疑うしかなかった。

(;'A`)「や、やめろ……」

近代的な都市郡は見る影もなく、その被害は一撃の度に拡大していく。
巻き上がる戦火の中に、ドクオはある光景を思い出していた。

(; A )「やめろ……」

それは、泣き叫ぶ少女の姿と、それを救うピンク色の背中だった。

ドクオにとって戦争とは、VIPという国を守るため、どうしてもやらなければいけないことだと考えていた。
そのために引き金を引き、敵を討ち、戦ってきた。全てはVIP国の未来を切り開くため、そう信じてきた。

だが、それなら何故、彼の脳裏にその光景が焼き付いたのか。

戦火のないこの国で、その姿は純粋に人を助けようとするものだと思えた。
何のしがらみも受けず、未来を守るだけでなく、目の前の現在(いま)を救おうとしていた。
そんな彼の姿が、ドクオはとても眩しく見えた。羨ましいと、思えたのだ。

(; A )「やめろ……!」

戦争でもない、あまりにも一方的な破壊行動が続く。
絶望の光が、人々の命を、生きようとする意志を奪っていく。
ここで何もしなければ、あの純然な意思が無駄になると、ドクオは思った。

だから、ゆっくりと機体は立ち上がっていく。そして、叫んだ。

(`A')「やめろおおおおおおおおおっ!!!!」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:29:01.31 ID:5T5KvYOy0
ぼろぼろの機体を奮い立たせ、VBは怪物へと突撃する。
クレインクラインを乱射し、ブーストで一気にその腰部にまで飛び上がった。

(`A')「おおらあああっ!!」

カッツバルゲルで腰の肉を抉り、若干のスペースをそこに設ける。
そして、肩部分に装着された小型収束爆弾、W-5を取り外し、拳と共に打ち込む。

VBが距離を取った途端、傷口から光が放たれ、凄まじい爆発が起こった。
W-5の威力によって怪物の腰の部分が大きく抉り取られ、悲痛な声を上げながらその巨体が沈む。
強大な地響きと風圧がその場に轟いた。

(;^ω^)「ド、ドクオ!」
('A`)「ブーン! お前は少尉を連れて退避しろ!」
(;^ω^)「なっ……ドクオはどうするんだお!?」
('A`)「俺もすぐ行く! とにかく少尉を早く手当てしないと!」
(;^ω^)「わ、わかったお!」

ドクオはクレインクラインで追撃し、その隙にブーンは機体を立ち上がらせる。
そして、負傷したVRを担ぐと、できるだけ衝撃を与えないように後退していく。

(;^ω^)「ドクオ! 必ず戻ってくるんだお!」
('A`)「わかってるよ!」
(;^ω^)「絶対だお! 約束だお! 破ったら承知しないお!」
('A`)「ああ!」

通信範囲の限界まで、ブーンはドクオへ何度も同じ問いを繰り返した。
そして、ドクオもそれに何度も答えを返す。その間も、ドクオによる攻撃は続いていた。

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:30:14.10 ID:p8ReaNb80
しえん


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:31:38.11 ID:5T5KvYOy0
('A`)「!」

一人戦闘を続けるドクオの後方から、怪物の胴体に銃撃が行われる。
モニターで確認すれば、そこには銃を構える二機の姿があった。

( ´_ゝ`)「まだまだこんなもんじゃないぞ、俺達だってな」
(´<_` )「ああ、もちろんだ兄者」

至る部分の装甲が欠けた機体を維持しながら、ブルーダーとフレールが攻撃に参加する。
リボルヴァー、トンファー、そしてクレインクラインによる多重掃射が続けられた。

('A`)「このっ! このっ!」
( ´_ゝ`)「なんだ! お前は退避しないのか!?」
('A`)「するさ! こいつを始末したらな!」

三機による攻撃は激化を増し、上手く身動きの取れない怪物を苦しめる。

だが、それが長くは続かないことはわかりきっていた。
既にドクオが与えた腰部の傷は、異常な速度で再生が始まっている。

傷ついた三機が相手するには、やはり途轍もない相手であった。

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:36:00.83 ID:0bIzGCPwO
二度あるさるさんは三度ある
でもタイミングは悪くない

やっぱりしばらくお待ちください

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:42:12.27 ID:0bIzGCPwO
すごい現行の数だな

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:47:46.30 ID:0bIzGCPwO
やべえ二重さるさんくらっちゃった

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:48:02.48 ID:SiH1d3rFO
あっちはブリトニーなのにねぇ。ショボン

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:48:22.19 ID:IarnvGiW0
C

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:55:27.64 ID:0bIzGCPwO
どうすっかなぁ

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 00:59:03.56 ID:IarnvGiW0
最後まで読みたいので、もしまとめサイトでなくてもどこかに依頼して欲しい。


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:00:20.76 ID:5T5KvYOy0
――荒巻コーポレーション地下格納庫。

地上から遥か深く離れたこの場所では、忙しなく動き回る足音と、喧騒のような声が飛び交っていた。
至るところに設置されたモニターに凄惨な地上の様子が映され、作業員はそれを憎々しげに見つめる。
パイロットスーツに着替えたショボンも、その内の一人だった。

(;´・ω・`) 「……っ!」

ショボンの焦りに比例するように、地上の戦火は激化していく。
美しかった街の景色は時が経つ毎に崩壊し、逃げ惑う人々の叫びが聞こえてくるようだった。

(#`・ω・´)「……我慢なんか……できるかぁっ!!」

怒りと共に壁に拳を叩きつけ、その場の作業員達が驚いてその姿に目を向ける。
だが、彼らとてショボンの気持ちは痛いほど理解していた。

荒巻コーポレーション内で秘密裏に行われているDプロジェクト。
それは、地球に迫り来る未知の脅威――“ARASHI”に対抗するために始められたものだった。

ところが、そのための肝となる兵器は未完成で、出撃することは叶わない。
今はただ、明らかに不利な状況を、指をくわえて見ているだけ。
現場にいる者達のフラストレーションも、もはや限界に近付いていた。
  _  
( ゚∀゚)「落ち着けショボン……頼むからもう少しだけ待ってくれ」
(#`・ω・´)「もう少しだって……? 一分……いや、一秒だって待つ時間なんかないだろう!!」

ショボンの怒号を、長岡は甘んじて受ける。
それを見て、彼は自分の発言を後悔せざるを得なかった。
長岡とて、悔しい気持ちは同じなのだ。ショボンは長岡から瞳を逸らし、焦燥に息を吐いた。

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:02:58.20 ID:5T5KvYOy0
(;´・ω・`) 「……くっ、すまない、長岡……」
( ゚∀゚)「気にしてねえよ。それに、その怒りはあの敵にぶつけてやれ」
(;´・ω・`) 「え……それはどういう……」

「遅くなってすまない」

ショボンは背後からした声の方向に振り向き、その人物を見て驚愕する。

(;´・ω・`)「あ、荒巻社長!?」
/ ,' 3「うむ」

紺色のスーツを着た、貫禄のある壮年の男性。
作業員達が一斉にその手を止め、服装を正し、尊敬と畏怖の念を込めた視線を送る。

彼こそが、荒巻コーポレーションの社長にしてDプロジェクトの発案者。
“世界のARAMAKI”こと、荒巻スカルチノフその人であった。

(;´・ω・`)「あ、荒巻社長……熊本の視察に行かれていたのでは……?」
/ ,' 3「知らせを受けてな、すぐに戻ってきた。長岡、準備の方は整ったか?」
( ゚∀゚)「もちろん! 後は社長による承認を待つだけですよ」
(;´・ω・`)「え? え?」

その会話の内容が理解できず、ショボンはただ荒巻と長岡の交互にへと視線を動かす。
滑稽とも言えるその様子に、長岡はにやりと口元を緩める。
そして、一度だけ荒巻と視線を交わし、混乱するショボンに話しかけた。
  _  
( ゚∀゚)「動力のバイパス部分をちょっといじくった……短い時間だが、これで通常に近いパワーを得られる」
(;´・ω・`)「そ、それじゃあ……」
/ ,' 3「うむ。緊急時により、ダイヴィッパーの使用許可を承認する……!」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:04:13.98 ID:IarnvGiW0
何聞いてるからリストplz

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:05:31.65 ID:n9oajwXZ0
てか何時間投下してんのよw

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:06:03.16 ID:5T5KvYOy0
荒巻の承認の後、ショボンはすぐさま機体のコックピットへと向かう。
開放されたハッチから潜り込み、待ち望んでいたシートへ腰を下ろした。

(´・ω・`) 「VIP、START」

ショボンが言ったキーワードと腕のVIPライザーに反応し、コックピットの中に光が灯る。
周りの景色が丸々映し出され、続けてショボンは目の前の筒のようなものに両手を通した。
瞬間、ショボンの脳内を爽やかな風が通り抜ける。

イメージがリンクし、機体の一挙手一投足がショボン自身のものとなっていく。

b*゚ー゚)「起動確認。クオリティ・エンジン、モニター、共に異常なし。発進シークエンスに移行します」

管制室からの声の後、機体を乗せる台座はレールの上を走り、そのまま地上へと向けたカタパルトへ進む。
確認作業が終わった頃には機体に固定するための器具が装着され、発進の体勢に入っていた。
  _  
(b ゚∀゚)「いいかショボン! 五分だ! それ以上は機体が強制停止するぞ!」
(´・ω・`)「……それだけあれば、大丈夫さ」

通信機から聞こえてくる長岡の忠告に、ショボンは自信を込めて答える。
だが、それだけではない。その声には静かな怒気も含まれていた。
自らの無力に煮え湯を飲まされ、溢れ出した生の感情である。

やがて、邪魔となるクレーンなどの障害物が移動させられ、発進準備が整えられる。
モニター上で見る電光掲示板に、カウントダウンの数字が表示された。

b*゚ー゚)「カタパルト、オープン。3、2、1……ダイヴィッパー、発進します!」

カタパルトの火薬が点火され、機体は凄まじい勢いで地上へと排出されていった。

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:09:31.92 ID:5T5KvYOy0
(;'A`)「はあ……はあ……」

ドクオは汗で滲んだ額を拭いながら、懸命にレバーを動かす。
その疲労から、視界にはモニターがぼやけて映っていた。
駆動兵器の動力が操縦者に依存するとはいえ、ドクオはもはや気力だけで機体を動かしていた。

(;´_ゝ`)「ぐっ!」
(´<_`;)「兄者、来るぞ!」

振りかざされた怪物の両手から、二対の熱線が発射される。
比較的被害の軽い流石兄弟の二機が囮役を買い、その攻撃を一手に引き受けていた。

ブルーダーとフレールも未だ高速飛行にて回避して見せるものの、その動きは明らかに鈍っている。
反対に、怪物はその傷口を回復させ、その攻撃の威力は依然として凄まじい。
爆発の衝撃に大きく機体が揺れ、兄弟はコックピット内で激しく体を打ちつけた。

(;´_ゝ`)「くそっ……ピンピンしやがって」
(´<_`;)「弾薬も残り少ない……万事休すか」

絶望的な状況に、思わず二人は弱音を漏らす。
その声をドクオも聞くが、もはや否定することもできなかった。

まさに、絶体絶命。怪物の巨体が、今まで以上に恐ろしいものとして三人の瞳に映り込む。
そんな心を見透かすかの如く、怪物はその両掌を三機へと向けた。
この後何度できるかわからなくとも、三人は回避に向けて身構える。

だが、その瞬間――反撃の爆炎が轟いた。

(;'A`)「な、なんだ!?」
(;´_ゝ`)「……! やっと来たか……!」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:12:54.53 ID:0bIzGCPwO
BGMリスト:ttp://www.uploda.org/uporg1074788.txt.html

パス:srw

今は30番目

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:13:46.66 ID:5T5KvYOy0
三人の目の前で、怪物の体が爆発に覆われていく。
その正体は、どこからか放たれた無数のミサイルだった。

ミサイル自体は小型ながら、休みなく起こる爆発が連鎖を生じていく。
どんどん爆発が肥大していき、終には凄まじい大爆発を巻き起こした。

(´<_`;)「……すごいな」

怪物は爆発を両腕で防いでいたが、やはりそれだけで威力を打ち消せるものではなかった。
頭部は残っているものの、その体のところどころにぽっかりと穴が開いている。
それは今にも折れそうな、朽ち果てた白い木のように見えていた。

爆発が起こった地点から数メートル離れて、そこには雄々しく街中を進む、巨大な機体の姿があった。
ミサイルを発射した背部ハッチを閉じ、見守る三機の元へと近付いて来る。
そして、怪物から三機を守るようにして立ちはだかった。

(;'A`)「あ、あれは……!?」
(;´_ゝ`)「よく見とけ、駆動兵器のパイロット。あれが俺達の……人類の希望だ」

三人が見つめる先にある機体。それこそ、“ARASHI”に対抗するために造られた人類の切り札。
全長五十メートル、重量六千トン。獅子の娘が超古代の遺産から造り上げた、人々を守る無敵のロボット。

鋼の愚神、ダイヴィッパー。今、白日の下にその雄姿を現した。

(´・ω・`) 「待たせたね」
(;´_ゝ`)「全く、遅れるにもほどがあるぞ……それと、久し振りだな」
(´・ω・`) 「うん、すまない。……でも、これで終わりだ」

ショボンはモニターにて傷ついた怪物――“ARASHI”の姿を確認する。
その燃え上がる闘志と共に、超弩級の戦いが始まった。

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:16:39.19 ID:5T5KvYOy0
(´・ω・`) 「各機、少し離れてくれ……巻き込んでしまうかもしれない」

冷静な忠告のように聞こえたショボンの声だが、その語気には感情がわずかに現れていた。
破壊し尽くされた街の光景に、彼の拳がわなわなと震える。
機体の歩みと共に、その静かに燃える闘志が強くなっていくようだった。

ショボンはふらふらと立つこともままならない怪物に近付くと、渾身の拳を繰り出すイメージを展開する。
怪物に優る巨大な腕が、唸りを上げて振り切られた。

「――!!!!」
(`・ω・´)「おおおおおっ!!」

拳が怪物にぶつかった途端、巨大な体が紙のように吹っ飛ぶ。
近隣の建物を破壊しつつ、怪物は背後のビルへと直撃した。

ショボンはそれを追って機体を走らせ、そのままサッカーのシュートのような蹴りを見舞う。
その凄まじい衝撃に押し出され、怪物の体が厚いビルの外面を貫いた。

(;'A`)「す、すごい……」
(;´_ゝ`)「当然だ、あれぐらいじゃないと勝てない」

巻き上がる土煙と共に地面を滑った後、怪物も無残なものとなった体を起き上がらせる。
そして、左の掌を掲げると、そこに白い靄のようなものが集まっていく。

しかし、それを見届けた後も、ショボンは特に動こうとはしなかった。
ただ機体も同じく左手を前に出し、そのままその場に留まる。
ほどなくして、怪物の掌から白い光線が撃ち出された。

(´・ω・`) 「ふん……」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:19:20.33 ID:5T5KvYOy0
ショボンは光線を避けることなく、かざした機体の左手が氷に覆われる。
その凍った様子をモニターで一度だけ確認するが、その表情に少しも慌てる様子はなかった。

すると、ショボンは左手に少しだけ力を込めるイメージを作り出す。
次の瞬間、左手を覆っていた氷が一瞬にして四散した。

(´・ω・`) 「こんなもの、ダイヴィッパーには通用しない」

水滴で濡れた左手が握られ、そのまま機体は振りかぶる。
今のお返しだと言わんばかりに、怪物へと拳が叩き込まれた。

(´・ω・`) 「……ん?」

繰り出された鉄拳に怪物は吹っ飛ぶが、今回は先ほどと状況が変わっているように見えた。
拳を両腕で防ぎ、ふんばりを効かせて怪物は離れた位置に着地する。
見れば、穴だらけだった体が、徐々に元の姿を取り戻しつつあった。

(´・ω・`) 「再生能力か……、厄介だね」

未だ完全には修復しないものの、既に運動能力はほとんど取り戻したようである。
怪物は低く構え、爪を突き出しながら機体に向かって突進する。
ショボンはそれを甘んじて受け止め、逆にこちらから跳ね飛ばした。

まだ怪物が力を取り戻していないこともあるが、膂力に関しては優にダイヴィッパーの方が上回っている。
負けじと怪物は至近距離より電撃を繰り出そうとするが、それより先にその手首を掴まれた。

ショボンは掴んだ手首を持ち上げさせ、天高く雷が昇っていく姿となる。
そして、そのまま掴んだ手首を引き寄せ、強引に怪物の体勢を崩した。
空いた腕で拳を作り、機体はそのまま頭部を殴りつける。

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:22:09.79 ID:5T5KvYOy0
(´・ω・`) 「……」
( ´_ゝ`)「圧倒的だな! 待った甲斐があったってもんだ!」
(´・ω・`) 「……いや、このままじゃ不味いね」

意気揚々と話す兄者に返って来た答えは、意外にも弱気なものであった。
コックピットの中で、ショボンはじっとある計器を見つめる。
それこそが、彼のこの発言を裏付けるものだった。

(´・ω・`) 「思っていたよりエネルギーの減りが早い……このままじゃ動けなくなる」

ショボンが目にしていたのは、機体の動力を示すパラメータだった。
既に針は大きく傾き、危険領域であるレッドゾーンへと差し掛かっている。

どうやら、激しい動きで余計にエネルギーの消費が早まってしまったようだ。
ショボンの見立てでは、後一分が活動の限度というところである。
その説明を聞いて、その場の全員は再び強い落胆を憶える。

(´・ω・`) 「一気に決める……決められればいいんだけどね」
(´<_` )「……一つ、いいか」

全機へ向けて、弟者の通信が伝い渡る。
その声の緊張感に、聞く者全てが耳を澄ました。

(´<_` )「これは俺の推測に過ぎないんだが……奴は頭部が弱点なんじゃないんだろうか」
(´・ω・`) 「どうしてそう思うんだい?」
(´<_` )「俺の見る限り、奴は足元などへの攻撃には少々無頓着なほどなんだ……なのに、
       頭部への攻撃に関してだけは、必ず何らかの方法で防いでいる」
( ´_ゝ`)「……言われてみれば、そうかもしれんな」
('A`)「そういや、確かに一度刀で斬り付けられた時も、凄まじい反応だった……」
(´<_` )「もちろん確証はないが……どうする?」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:25:01.62 ID:5T5KvYOy0
(´・ω・`) 「決まっているさ」
( ´_ゝ`)「そうだな、このまま攻め手にあぐねるよりも……」
('A`)「わずかな可能性に賭ける……!」

四機は並び立ち、立ちはだかる悪鬼の姿を見つめる。
既にその傷は修復し、嘲笑うかのように邪悪な赤い瞳が揺らめいた。

いざ、決戦の時である。

(´・ω・`) 「兄者、弟者、頭部を攻撃するにはあの両腕が邪魔だ……できるかい?」
( ´_ゝ`)「当たり前だ、なあ弟者?」
(´<_` )「両腕と言わず、邪魔になりそうなものは全部吹っ飛ばしてやるさ」

ブルーダーとフレールはその場から飛び立つと、そのままぐるぐると怪物の頭上を旋回し始める。
その間に、ダイヴィッパーは一度距離を取るために後退していく。
ドクオのVBもそれに続くが、その途中であるものが視線に飛び込んできた。

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:27:46.97 ID:5T5KvYOy0
('A`)「あれは……」

ドクオは急遽進む方向を変え、地面に落ちていたそれを機体の手に持たせる。
そして、改めてダイヴィッパーの後を追った。

('A`)「なあ、人類の希望さんよ」
(´・ω・`)「うん? 僕のことかい?」
('A`)「あいつにどうやって止めを刺すんだ?」

そう聞かれて、ショボンはダイヴィッパーに装備された武装について説明する。
すると、何かを少し考えた後、ドクオはにやりと笑う。
そうして、ショボンへある提案を持ち出した。

(´・ω・`)「え……本気かい?」
('A`)「少しでも確実な方がいいだろ?」
(´・ω・`)「構わないけど……どうなっても知らないよ」

すると、ショボンは通信の回線をある特定のものに合わせる。
そして、何らかの指示を伝えると、機体をその場にしゃがみ込ませた。

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:30:17.90 ID:5T5KvYOy0
( ´_ゝ`)「さて、あれをやるぞ弟者」
(´<_` )「把握した。しかし、確実に機体は使い物にならなくなるな」
( ´_ゝ`)「なあに、それをするには申し分ない相手だ」

流石兄弟の二人は上空を飛行しながら、コックピット内のレバーを徐々に引いていく。
それと共に飛行する機体の速度がぐんぐんと増して行き、そのまま自由に空を飛び回る。
やがて音速の壁に近付いた時、それが攻撃の合図となった。

(´<_` )「行くぞ、ハイコート・マウスミサイル!」
( ´_ゝ`)「おらおらおらおらぁっ!!」

フレールの背部から放たれた二発のミサイルが、真っ直ぐ怪物の元へと向かう。
それに合わせ、ブルーダーは矢鱈滅多にリボルヴァーを乱射させた。

(´<_` )「オクスタントンファー、ライフルモード!!」

ミサイルを撃ち尽くし、フレールはすぐさまトンファーをライフルモードに変更する。
無数の銃撃の雨が怪物を襲い、その身を再び枯れ果てた木へと変えていく。
怪物は迎撃に両掌から雷撃を繰り出すが、速度に乗った二機に命中するはずもなかった。

(´<_` )「蹴散らすぞ、兄者!!」
( ´_ゝ`)「見せてやる……コンビネーション戦闘の集大成……!」

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:31:14.05 ID:n9oajwXZ0
支援

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:34:43.34 ID:0bIzGCPwO
OK!カモン松本(さるさん)!!

やりすぎコージーでも見てお待ちください

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:42:02.75 ID:0bIzGCPwO
ジャーンジャーン!!

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:44:43.89 ID:n9oajwXZ0
支援

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:48:48.93 ID:0bIzGCPwO
八木オモスレー

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:49:56.67 ID:5T5KvYOy0
( ´_ゝ`)「スキンアーマー、パージ!!」

その瞬間、ブルーダーは空中で脱皮するように外部装甲を着脱する。
防御力の代わりに機体は身軽になり、そして、人間で言うふくらはぎの部分にスラスターノズルが出現する。
そこからジェット噴射が吐き出された瞬間、機体は一気に音速の壁を突破した。

( ´_ゝ`)「これで俺も一つ上の男だ」
(´<_` )「こんな時に下ネタとは、流石だな兄者」

兄者に続き、弟者もスラスターの出力を限界まで引き上げる。
二機がその速度を合わせて飛行すると、もはや人間の目では捉えるのが不可能な領域にまで踏み込んでいた。

ブルーダーとフレールはそれぞれカッターとトンファーを構え、その場で急旋回を行う。
既に怪物とは途方もなく離れていたが、今の二機に距離という概念など全く意味がなかった。

得物を構え、二機の周囲をソニックブームの波が覆っていく。
赤い瞳がぎょろりと蠢くが、超音速の機体を相手にするなど不可能である。
無防備な怪物に、瞬時にして二機が襲い掛かった。

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:52:21.48 ID:5T5KvYOy0
( ´_ゝ`)「>>1ゲット!」
(´<_` )「>>2ゲット!」
( ´_ゝ`)「>>3ゲットッ!」

ブルーダーとフレールの二機が怪物の体を矢継ぎ早に切り刻む。
カッターが怪物の脇腹を切り裂けば、すぐにトンファーが右の掌を貫く。
それはとても息の合った、しかして競い合うようなとめどない連撃。

だが、その速度を生み出すのは諸刃の剣でもあった。
未だ試作段階である二機にとって、この機能は無茶以外の何ものでもない。
すぐに機体の関節や動力機関が悲鳴を上げ、スラスターからは黒煙が上がる。

( ´_ゝ`)「行くぞ! 弟者!」
(´<_` )「応!!」

それでも二人は決して操縦する手を緩めず、急加速、急旋回を繰り返す。
己とその機体を信じ、ただ自由に大空を駆け抜けた。

( ´_ゝ`)「ツイン! ワロス!」
( ´_ゝ`)(´<_` )「ストラァァァーイクッ!!!!」

風の刃を得た二対の凶鳥が、巨大な腕を根元から喰い千切る。
怪物の肩から胸にかけた部分がごっそりと削られ、その場に二本の腕が落下した。

二機はやっと速度を緩め、その様子を遥か大空より見つめる。
機体のあちらこちらから機器がショートして火花が散り、飛行するのがやっとの状態であった。

(´<_` )「兄者よ」
( ´_ゝ`)「うむ」
( ´_ゝ`)(´<_` )「流石だよな、俺ら」

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:53:47.23 ID:n9oajwXZ0
支援だ

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:56:08.81 ID:TyezL4l70
面白すぎワロタwwwwww


142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:56:38.57 ID:0bIzGCPwO
やべえさるさんが本気出してきた

時間帯かぁ・・・どうするかな

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 01:57:06.72 ID:n9oajwXZ0
むろん続行

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:02:49.15 ID:0bIzGCPwO
とりあえず前スレを密かにオムさんがまとめてくれてたから頼みに行ってくるわ

まさか自分から頼むことになるなんてなぁ・・・

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:02:53.21 ID:nmJlYSkSO
上野クリニック自重ww

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:05:55.51 ID:5T5KvYOy0
(´・ω・`) 「……さて、僕達の番のようだね」
('A`)「ああ」

流石兄弟の活躍を見届け、ショボンはイメージのための精神集中を開始する。
それと共に機体は右の拳を握り締め、そのまま肘を曲げて腕を後方へと動かす。
弓を引き絞るような体勢で、狙いを目前の怪物へと定めた。

(´・ω・`) 「……本当にいいんだね?」
('A`)「ああ」

そうぶっきらぼうに返事をするドクオの搭乗機は、地面より遥か上の場所にあった。

しかし、それは飛行しているわけではない。
VBが立っているのは今まさに撃ち出されようとしている――ダイヴィッパーの拳の上であった。

機体の足をトリモチ状の瞬間接着液で固定し、自らも同じ怪物へと得物を向ける。
その手には、先ほど回収したオオテンタが握られていた。

('A`)「あの敵をほっといたらVIPの……いや、世界中の脅威となる」
(´・ω・`) 「……」
('A`)「だからこれは……今俺がやっているこの行為は……正解だっ!!」
(´・ω・`) 「……わかった」

ドクオの力強い答えを聞き、ショボンは一切の雑念を振り払う。
その思い浮かべるイメージはただ一つ。怪物の頭部を貫き、粉砕する。
純粋なイメージが力となり、全てのエネルギーが右腕へと収束されていく。

やがて、一瞬の金属音の後、機体右腕の肘部分のロックが開放される。

撃鉄が、起こされた。

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:09:34.53 ID:5T5KvYOy0
(`・ω・´)「クリティカル……」

引き絞られた右腕が、火薬の点火と共に前へ突き出される。
瞬間、肘部分から凄まじい閃光が放出された。

(`・ω・´)「ブロォォォォォッ!!!!」

艦載砲のような爆発音と白煙を撒き散らし、ドクオを乗せた右腕が撃ち出される。
拳はただ一直線に、吸い込まれていくように怪物の頭部へと進む。
その凄まじい風圧が、容赦なくVBの機体を襲った。

(;`A')「ぐっくく……」

今まで味わったことのない圧力に、ドクオは気を抜けばすぐにでも意識を失いそうになる。
しかし、渾身の力で操縦桿を操作し、機体が刀を構える体勢を維持し続ける。

やがて、その拳と切っ先が、大敵の赤い両眼に届いた。

(;`A')「お、わ……り、だああああああああっ!!!!」

触れた瞬間、凄まじい拳圧と剣圧が怪物の頭部を圧倒する。
防ぐための両腕を失った怪物には、その衝撃に抵抗することも許されない。
ドクオは叫び、その思いを刀身へ、そしてその向こうの怪物へとぶつける。

破壊を生み出す両撃はその気迫を力に変え、一気呵成にその道を拓いていく。

そうして、ドクオの次の呼吸を待たず、怪物の頭部は一瞬によって失われた。

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:13:26.14 ID:5T5KvYOy0
胴体と脚だけになった怪物は、膝折れてその場に地響きと共に沈み込む。
そのまま動かなくなり、また再生するような様子もなかった。

(;'∀`)「勝った……! 勝ったぞコンチクショオォォォーッ!!」

子供のように歓声を上げ、真っ先にドクオは勝利の感覚に喜ぶ。
少しして、すぐに兄者らの喜ぶ声も通信から聞こえてきた。

歓喜に包まれる中、倒れ込んだ怪物の体が凄まじい速度で風化していく。
やがて、無数の灰になった怪物の体が崩れていき、中から何かが現れる。
それは怪物に取り込まれたはずのミルナ号であった。

(´・ω・`) (どういうことだ……? これは“ARASHI”じゃなかったっていうのか?)

しばらくして、撃ち出された拳が遠隔操作で元の位置へと戻る。
それと同時に、上空よりブルーダーとフレールも着陸した。

無茶に機能を酷使した二機の状態は特に悪く、修復には時間がかかりそうである。
コックピットの兄者はばつの悪そうな顔で、「減棒かな……」と泣き言を漏らした。

( ´_ゝ`)「……とにかく、協力に感謝するぞ、駆動兵器のパイロット……確かドクオ、だよな」
(;'A`)「……あ」

今更ながら、ドクオはそこで自らの任務や、コードネームのことを思い出す。
綺麗さっぱり忘れていたが、もはや訂正する気も起きなかった。
なので、若干開き直ってドクオは兄者の意に答える。

('A`)「……共に戦えたことを、誇りに思う」
( ´_ゝ`)「ああ、ありがとよ」

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:17:08.79 ID:5T5KvYOy0
(;'A`)(しかし……)

ドクオはメインカメラを機体の足元へ動かし、たっぷりと塗られた接着剤に頭を抱える。
試しに操縦してみるが、まるでそこに根を生やしているかの如く動かない。
もはや、機体の足首を壊すしかないかと、ドクオは思っていた。

(´・ω・`) 「ああ、機体の足を横にずらすように動かしてごらん」
(;'A`)「え?」

突然そう言われ、とりあえずドクオはその通りに操縦してみる。
すると、あれだけ強固だった接着剤が、いとも簡単に外れてしまった。

(;'A`)「と、取れた……」
(´<_` )「貝柱かよ」

ショボンはダイヴィッパーをしゃがませ、VBが降りやすいように右腕を動かす。
ドクオは小刻みにブーストを展開し、機体を地上に降り立たせる。

('A`)「……ところで、できれば聞かせて欲しいんだが」
(´・ω・`) 「この機体のこと……それに、あの敵のことだね」

「それは私から説明しよう」

二人の会話に割り込むように、モニターに強制的に人物の姿が映り込む。

('A`)「あ、あんたは……!」
/ ,' 3「お初にお目にかかる。私は荒巻スカルチノフ。Dプロジェクトの創設者だ」

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:17:39.14 ID:n9oajwXZ0
支援

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:20:27.51 ID:IarnvGiW0
C

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:23:08.08 ID:5T5KvYOy0
そうして、荒巻はドクオに語り出した。
この地球に迫り来る未知の外敵――“ARASHI”の存在。

そして、南極で発掘された超古代の遺産。
それを基にして造られた、“ARASHI”に対抗する唯一の手段。

必ず果たさなければならない使命と、もはや一刻の猶予もないことを。

('A`)「……」

ドクオはその夢物語のような話を、ただ無言で聞き入れていた。
言葉を続ける荒巻の表情は真剣で、その証明も今回の戦闘で体験している。
しかし、あまりにも突然なその話に、受け入れることは難しかった。

/ ,' 3「すぐに理解してくれとは言わん。ただ、我々は他国に攻め入る気は一切ない」
('A`)「……!」

荒巻は今回のドクオの目的について、ほぼ検討は付いていた。
それ故にはっきりと、真摯にその意思を告げる。
ドクオにも、それが嘘ではない真実の言葉だと思えていた。

('A`)「……一つ、聞いていいか」
/ ,' 3「何かね?」
('A`)「あんた、コスプレする趣味があったりするか?」
/ ,' 3「……? 何を言っているんだ?」
('A`)「そうか……いや、なんでもないんだ」

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:27:11.68 ID:5T5KvYOy0
話を聞き終えて、ドクオは少しの間思考を巡らせる。
だが、記憶の中にある荒巻と、今目の前にいる荒巻。
どちらを信じるかは、既に明白なものであった。

('A`)「把握した。本部には相応に報告しておく」
/ ,' 3「……ありがとう」

緊張感がほぐれたのか、荒巻の頬が緩む。
しわの寄った表情は穏やかで、積み重ねてきた年齢を感じさせた。

('A`)「ところで、実はもう一つ頼みがあるんだが……」
/ ,' 3「む?」

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:30:50.45 ID:5T5KvYOy0
――VIP国南部指令基地。

ミ,,゚Д゚彡「……なるほどな。それが今回の結果か」
川 ゚ -゚)「はい」

任務の後、三人は無事にVIPへと帰国し、今はクーがフサギコへの報告を行っていた。
駆動兵器は全て修理の方へと回され、今も急ピッチで作業が続いている。

ミ,,゚Д゚彡「まさか、未確認の兵器を見つけ、そのまま撃破したとはな」

フサギコはデスクの上に置かれた二枚の写真を見つめ、ふん、と鼻を鳴らす。
写真はセントジョッカーと名乗る組織から渡されたものと、壊れたミルナ号が写っているもの。
そして、戦闘後のブルーダーとフレールが撮られたものだった。

これはもちろん、後から合流したドクオが説明と共にクーへと渡したものである。

川 ゚ -゚)「部下からの証言で、私自身は目撃しておりませんが……」
ミ,,゚Д゚彡「……ふん、まあいい。報告ご苦労、下がっていいぞ」
川 ゚ -゚)「はっ!」

敬礼の後、クーはくるりとフサギコに背を向ける。
そのまま司令室を後にしていくが、その胸には一つの思惑が存在していた。

川 ゚ -゚)(あれが怪物の正体とはな……だが、あの二機をドクオが一人で倒したなどと……信じられん話だ)

クーが司令室を出た後、フサギコは今一度ミルナ号の写真を手にする。
しかし、少し眺めただけで、またすぐにデスクの上に放った。

ミ,,゚Д゚彡「まあ、今は捨て置くさ……私にはやることがあるからな……」

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:34:27.94 ID:5T5KvYOy0
――都内某ビル。

薄暗い廊下を、荷物を抱えた戦闘員がばたばたと走っていく。
辿り着いた先には一つの部屋があり、ドアの向こうから女性の呻き声が聞こえてくる。
戦闘員は念入りにノックをした後、いざ部屋の中に足を踏み入れた。

(’e’)765「頼まれたものを持ってきました! イーッ!」
从;゚∀从「おう! そこらへんに置いとけ!」

高岡は額に汗しながら、パソコンに新たなプログラムを打ち込んでいく。
その傍らには父と、初代ミルナ号を写した写真が飾られてあった。

从;゚∀从(見てろよ親父……必ずミルナ号を修理して見せるからな……!)

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:35:01.22 ID:n9oajwXZ0
支援

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:38:23.52 ID:5T5KvYOy0
――荒巻コーポレーション。

高々とそびえ立つビルの社長室に、パソコンを見つめる荒巻の姿があった。
「無題」と表示されたフォルダをクリックし、出てきた認証画面にてパスワードを打ち込む。
中身が展開されると、それはニュース速報(VIP)掲示板の過去ログを集められたものだった。

/ ,' 3「……やはり、ない」

荒巻は何度もログを確認するが、果たして目的の記述を見つけることはできなかった。
それは今回現れた怪物……ミルナ号に寄生した“ARASHI”についてのものである。

/ ,' 3「あれは間違いなく“ARASHI”だ……しかし、完全にイレギュラーだということか……」

荒巻はパソコンから離れ、大きく横に伸びた窓の方へと向かう。
外を眺めると、既に復興の始められている街の様子が垣間見えた。
その光景を、荒巻はいとおしそうな視線で見つめる。

/ ,' 3「何かが起ころうとしているのだ……何か、大きな変革が……」

荒巻の考えは、決して間違っていなかった。
この世界に存在する、あらゆる可能性。
それは平行線のように伸びており、同じ方向に進むことはあっても、交わることはない。

だが、その秩序が今崩れようとしていた。
世界の可能性とは、乱立する不特定多数の世界。

それらは必ず不可侵の状態にあるはずであり、それが理想であった。
しかし、今まさにその世界達が交わらんとしている……。

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:42:00.05 ID:5T5KvYOy0
( ^ω^)「ぐう・・ぁ・・・ツンを・・・助けにいくんだお・・・」

――九州、火の国にて、日常に死が含まれる場所が存在していた――


( ^ω^)「今回は悪者退治だお!腕が鳴るお!!」


――闇に覆われた地下世界にて、一人前のレイヴンを目指す一人の青年の姿があった――


( ^ω^)「え、えと、大丈夫ですお。……というか、君は誰だお?」
???「あ、私はマナといいます。……あの、大丈夫でしたら、少し移動をお願いします」


――遥か宇宙の彼方にて、記憶を失った兵士がいた――

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:45:33.04 ID:5T5KvYOy0
('A`)「新人かよ。どうせまた死ぬんだろうな……」


――宇宙に旅立ち、そして戦火に身を置く兵士の姿があった――


《――登録完了 具現化開始》

(;´ω`)「おーい、ちょ、聞いてますかお?」


――大いなる運命の渦に、今まさに飛び込もうとしている少年がいた――


そして――

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:48:25.59 ID:n9oajwXZ0
支援

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:50:56.30 ID:0bIzGCPwO
最後のレスとスタッフロールを前にさるさんだよ

さるさん空気嫁よー

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:56:04.92 ID:IarnvGiW0
投下途中だけど質問OK?

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 02:57:26.82 ID:0bIzGCPwO
質問?

いいよさるさんだし

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:00:04.18 ID:n9oajwXZ0
俺も質問
やはり巨大ロボットは必読か?
てかアレは完結してんの?

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:03:35.20 ID:0bIzGCPwO
>>164
まあ読まないよりは読んだ方が話がわかりやすいかね

でも未完だからオススメしないな


投下も質問も同時進行でいきますよ

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:04:05.17 ID:5T5KvYOy0
( ^ω^)「……ブリトニー・スピアーズ」
('A`)「レニー・ゼルウィガー」
( ^ω^)「キルスティン・ダンスト」
('A`)「……グィネス・パルトロウ」
(;^ω^)「ク、クリスティーナ・アギレラ」
(;'A`)「アー……サ、サラ・ミッシェルゲラー」

いずれ地球を背負う戦いに身を投じることなど知らずに、少年達は戯れに明け暮れていた。
夢中になっているのは、“強そうな名前の外人女優古今東西”である。

連なる世界が交わる時、それらは新たなる一つの世界を作り出す。
それは全てを無作為に混ぜ合わせた、ひどく不安定な世界。

新たな世界の中で、人々はどう戦い、どう生きるのか。
戦乱、慟哭、厄災……今、遥かなる戦いが幕を開ける。

その行く末に向けて、神の見えざる手が動き始めた。

いざ集え、極めて近く、限りなく遠い世界達よ――




                   To be continued......in the somewhere thread......

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:04:32.54 ID:Xfh+bN/f0
>>165
何か他に書いてるの?

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:07:22.95 ID:5T5KvYOy0
                                / ̄ヽ
                                , ┴、 / ̄ヽ
               _              | , ´ \/ ̄ヽ
           /  ̄| |            |  \_ノ / ̄ヽ
          /  ,  ┘└ 、  ガオーッ (/.l`   `-イ _ / /
         .l /       ヽ       /l  \       /
        _ノ L (二二二ニ)      /  \O  ̄ - /
   _   \( 八∪八∪ノ|      /       ̄ - O
      ヽ._/ヽヽ_ ( > 」    /l         /
       |    \   ̄ ̄ | _  / \ _ /
      ノ       ̄ ̄ ̄ ヽ ソ      /
    /                / )  /
                      / / /



参戦作品(俺の知ってるロボ&ロボっぽいものブーンスレ)リスト

・( ^ω^)ブーンが巨大ロボットに乗り込んだようです
・( ^ω^)は駆動兵器を操るようです
・从 ゚∀从高岡は科学者のようです
・ガンパレードブーン
・( ^ω^)ブーンがACに乗るようです
・( ^ω^)ブーンはガンダムのパイロットのようです
・('A`)ドクオが宇宙を駆け抜けるようです
・( ^ω^)ブーンと4色の音色達のようです
・サガミオリジナル

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:09:13.68 ID:n9oajwXZ0
乙だぜ
最近無職でヒマだから巨大読んでみるわ

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:09:25.55 ID:RyHm/W9vO
音色完結したっけ?

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:09:48.90 ID:0bIzGCPwO
>>167
ブーンが巨大ロボットに乗り込んだようです
ブーンが都市伝説に挑むようです
世紀末救乳主ジョルジュ(レア)

なんと上二つが未完
素人にはオススメできない

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:10:14.68 ID:Xfh+bN/f0
>>171
まずそれ終わらせるべきじゃね

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:10:32.44 ID:5T5KvYOy0
      __
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->    
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ       
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤      
.    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|
   / .」   i   /./7r‐く  lー!
.   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
.  l_i____i__|   |___i,__i_|

      シナリオライター 

         俺

   脳内キャラクターデザイン 

         俺

    脳内メカニカルデザイン 

         俺

         音声

         俺

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:13:10.09 ID:0bIzGCPwO
>>170
してない。残念だよな

>>172
耳が痛い。でも大丈夫、会社落ちまくって時間ができてきた
もう「完結してくれれば・・・」とは言わせない

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:13:22.51 ID:5T5KvYOy0

                             /⌒ヽ   「VIP START!!」
      _  ̄―===━___ ̄― ==/( ^ω^)
     ___―===―___ ___/ ̄ ̄ ̄\|_/ ̄ ̄\
     ̄ ̄―‐――  _______ //   /\    /\ ヽ  _ ___ _
     ___―= (___)_____ ̄ ̄)      (_人_)   )_____)_)
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    __―===   ̄ ――_―― ̄ | \/ /\__/    
          ―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐―.| 0)  /    /
        ――――    ==  ̄    |  __/ √ ̄//
                           ヽノ_0 ) ̄ ̄\
                              ( ____)

                    ディレクター

                      俺

                  製作・現場総指揮 

                      俺
                  じっぱひとからげ


                   プロデューサー

                      俺

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:14:16.86 ID:RyHm/W9vO
>>174
音色は是非とも再開して欲しいよな

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:15:41.66 ID:5T5KvYOy0
      ____ __    ___ __      __   __   _ __
     /     /::/  ,rー 、:::/   /:/ /7了:::::::/  /::::/  イT7 ,.イ /
     /      |::::/  /_!_゚_ ノ:/   /:::/ /ー┴ ':::::::/ /::::::::/ /__:7 /::/ /了
    ――i  /:::/  / イ__:/_ /7 / ̄   ̄了::::::::/ /::/_ ̄   / ̄了 /二
        /  / 了 /|  | / // /__,  ___/::::::::::/   ̄∠  、__/ ' ' /  i´
    / 、イ__/ /:::!  L」 // / 了  /了77 ァ  ___/:ノ  /::/_' '_/7 l 7__
   /  ,   了′/:::::|  |:/ // / /  | |::7' /′ /:::/    了  ーァ  /
   /  イ  /:/  l:::::::|  l/   / /  /| |/ //  /:::/  /!  l7 r/  /
  // ヽ |:/__l:::::::|_|__┬::::l_/::::7___//_/:::/ / ヽ |l__// 人/
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                                ┃┏┓┃┃┏┓┃┏┓┃┏┓┃┃┃
                                ┃┗┛┗┫┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
                                ┃┏━┓┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
                                ┃┗━┛┃┗┛┃┗┛┃┃┃┗┛┃
                                ┗━━━┻━━┻━━┻┛┗━━┻


                 THANK YOU FOR READING !!

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:17:45.35 ID:5T5KvYOy0
総ww投ww下ww時ww間ww6ww時ww間ww以ww上wwwwww
食らったモンキーパンチは8回です。ヒュウ♪


今更だけど、元ネタの作品を読んでると256倍楽しめます
こんな時間まで読んでくれた人には本当に感謝
唯一悔やむことは、この時間じゃもうオナニーができないということかな

まあこの投下がオナニーだけどね! 上手いっ!

でも実際BGMを聴いてた俺が一番楽しんだな
作者からの抗議が来なくて良かった
あと、やっぱ俺が仕込むネタはどれも古くてわかりにくいや

ゲリラ発表から勢いだけで進めて、こんなに長くなるとは思わなかった
でも、初めて合作らしいものが書けて嬉しかったよ
それじゃ、読んでくれた人ホントありがとう!!

バイバイキーン☆

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:19:04.67 ID:5T5KvYOy0
あ、質問

>>162がまだ質問あるんだっけ?

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:20:03.74 ID:IarnvGiW0
同じ顔なのに、立場が違うことに違和感あったけど>>1の文読んだら何となく分かった。
これから同じ顔同士が何故一緒の世界にいるのかが解明されていくでOK?

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:23:26.33 ID:5T5KvYOy0
>>180
さあ? 続きはみんなの心の中だからわかんない

でもそんな絡みもあるんだろうね

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:28:17.96 ID:ytpouB/M0
エアー以来久しぶりに会った気がする

ゲリラがよもやアンタだったとは・・・乙!

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:35:30.86 ID:IarnvGiW0
各作品のキャラの顔文字に差をつけて欲しい。
(駆 ^ω^)とか。
今のままだと分かる人にしかわからないと思う。
ただ、音楽を聴きながら読むとかなり熱かったから期待。
特にツインバードストライクとrocksの所はかなり熱かったぜ。


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:39:33.76 ID:5T5KvYOy0
>>183
つけて欲しいっても、もう投下しちゃったからどうすりゃいいのか
一応荒巻以外はそんな大きな絡みは作らなかったんだが

マジ切れ合作に足りなかったのは熱血だと思っている

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/21(日) 03:40:38.78 ID:5T5KvYOy0
え、ちょっと待って。もしかして勘違いしてない?

これ続かないよ? ここで終わりだよ?

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