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( ^ω^)は綺麗な街に住んでいるようです

1 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:01:43.17 ID:hMJXek430
もう五ヶ月も経ってしまったのか

まとめ様 http://vipmain.sakura.ne.jp/284-top.html

第26話投下します

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:03:51.08 ID:TkORI+Ya0
おうおう、支援

3 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:04:09.73 ID:hMJXek430
第26話

あまりにも静寂としているヴィップの道を進むのは、
気持ちのよいものではなかった。


駆けているうちに自然と目に入る光景には考えさせるものがあった。

電柱に貼られている張り紙も、跡を残さず剥がされていた。
地面にゴミが落ちていないなど、当然だった。
歩道橋のレンガも若干修復されている気がする。
常緑樹はまるでニスを塗ったかのように、不気味な生命力を見せ付けている。


昨日より相当綺麗になっていた。



それは死に化粧のように思えてならない。


                       

4 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:06:03.34 ID:hMJXek430
( ^ω^)「ん……?」

歩道橋の階段に崩れるようにして倒れている男性を発見した。

より一層足を速めて、その人物に近づいて様子を見る。

(-@∀@)

(;^ω^)「…………」

死んでいるわけではなかったが、やはり意識は無かった。
まるで人形のように階段に倒れているこの男性は、身なりから察するにサラリーマンのようだ。
酒の匂いは全くしないため、酩酊状態というわけではないらしい。
目は完全に閉じきっている。寝息も合わせると熟睡中みたいだ。

だが、男の額には尋常でない量の汗が吹き出ていた。
身体の末端部分、特に指先には絶え間ない痙攣が顕著に現れている。


(;^ω^)「これは……」


"睡眠ガス"の副作用かもしれない。
カウントダウンに使用するのなら、まず強力なものを選ぶだろう。
その際に副作用の強弱を奴らが問うとは、とても考えられることではなかった。

                             

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:08:09.25 ID:t8TtanXSO
支援

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:10:25.74 ID:MoTfagNr0
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7 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:10:31.81 ID:hMJXek430
しかし……睡眠ガスの他に可能性はあった。
あの"綺麗好き"の町長ならまず、考えそうなものだ。

腰を下ろしてバッグを漁り、ミネラルウォーターの入ったペットボトルを取り出す。
それのキャップを開けると、中に入っていた水を宙に向けて撒いてみる。

始めは透明だった水も、ばらけて弧を描いて地に落ちる頃には
僅かながら白っぽく変色していた。やがて時間が経つと
その水の色も変化が薄れていき、始めの無色透明へと戻っていった。


(;^ω^)「……やっぱり……」

今の現象からいって、何らかの薬剤が散布されているのは確定した。
ただ、それが具体的にどういったものなのかは、当然ながら判別はつかない。
カウントダウンの利に適うものから、おそらくこれではないのか、
と推測するのみだ。


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:12:21.11 ID:TkORI+Ya0
支援

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:13:07.79 ID:UvLGBV1A0
支援

10 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:13:08.75 ID:hMJXek430
この水の色の変化は睡眠ガスの効果の1つの表れかもしれないが、
しかしまた色が元に戻ったところを見ると、
町長にとっての利と合致する部分から、僕の推察したものも撒かれていると
考えてよいのかもしれない。

僕は一旦考えをとめて、ゴミ箱の方へ目をやった。
目を引くのはゴミの投入口が閉ざされているところだった。
シャッターを完全に下ろしていた。
もはやゴミ箱としての仕事をすることは今後ないだろう。



(;^ω^)「……もう、時間はないお……」


口に出した瞬間、突如激しい後悔に襲われた。

何故、何も考えずに町長の屋敷を飛び出し
仮死のヴィップを奔走したのか、と。


11 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:16:15.53 ID:hMJXek430
あいつに何か、解決策でも聞けばよかった……でも、どうやって?
モララーは僕が何をしようと、カウントダウンを完璧に遂行するつもりだというのに。

だからって。
ここに来た意味はあるのだろうか……?
僕に出来ることはあるのだろうか……?

戻ればいいのかもしれない。
でも、それでどうすればいいんだ。

ここに来たことが正解なのかもしれないというのに……。

一体どの行動が最善策なのか、まるで分からない。
「最善策などはない」……とだけは、考えたくはなかった。
袋小路では決してない、諦めてはいけない。


そうだ、諦めて何もかもが無くなるなど嫌だ。
絶対に、それだけはしたくなかった。


( ^ω^)「ん……!?」

アテなど無かったのだが、たった1つだけ、思い浮かぶものがあった。

町長が異常に愛している、あの女神像だ。

12 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:20:15.10 ID:hMJXek430
ここから女神像公園は近くはなかったが、
それでも行くしかなかった。

周りに自転車など、移動に使えるものはない。
自分の足で進もうと決めると、
歩道橋を渡り始めた。


カンカンと鉄を軽く叩く、僕の足音が静寂のヴィップに浸透していった。
それの影に隠れるようにして、「ゴゴゴゴゴ……」という、地響きのような音も。



(;^ω^)「……時間はないお……」


その音に急かされるように
僕は足を速めて、女神像公園の方へ一心不乱に向かっていった。



恐ろしいほどに閑々しい綺麗な街の中を。



13 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:23:43.11 ID:hMJXek430



人間味のない街だ、といつも思っていた。
息苦しく、枠にはめられた街だ、とも。


だけど、それが今では……


( ω )「街ですらない……」



どんなに息苦しくとも、ヴィップは街であり、故郷だった。
暮らすことは出来た。……でも。



夜が明ける頃には、ヴィップは街ですらなくなり、
町長の考えた"美"に囚われて、死んでしまうのだ。





14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:27:12.05 ID:jnDhNI0JO
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15 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:27:19.81 ID:hMJXek430
(;^ω^)「ふぅ……ふぅ……」

かなりの距離を走った。
疲労感は不思議と無かったが、息はあがっている。
長距離ランニングはあまり得意ではないのに、ここまで進むことが出来たのは
火事場の馬鹿力のお陰だろうか。
心身共に、異常事態に対応しているようだ。


時間だけは大分消費してしまったが、僕はようやく辿り着いた。


(;^ω^)「……女神像、公園……」


見慣れたこの公園ですら、まるで風化したような違和感があった。
グルリと取り囲む重厚なゴミ箱には
ただならぬ雰囲気を感じ取ってしまう。

入り口に足を踏み入れる。
ジャリっとした小石の感触が靴底から伝わってくる。
その小石もまた、一層綺麗に敷き詰められている。

静かに、だが確かに歩いていく。


女神像公園は僕を除いて誰も居なかった。一度見回してから、
静かに水を噴いている女神像を眺めた。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:27:42.03 ID:NGXRCFNbO
まんまんねりねりまんねりねり
あの頃のwktkは何処へ…

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:29:20.21 ID:EQHyf6TKO
幻の大地見たいなぁ
逃げたか

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:30:12.80 ID:TkORI+Ya0
支援

19 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:30:19.12 ID:hMJXek430
噴水の中心に鎮座している女神像は、この街の明日など
関係なく美しさを保ち続けていた。

シンとした空気の中、絶え間なく続いている流水の音が
不気味でしょうがなかった。耳にこびりついてくる。

その噴水に、近づいていった。
足元の砂のざらつく音もまた、耳から離れない。

噴水の円縁に手を置く、大理石のヒヤリとした冷たさが
火照った手のひらによく馴染んだ。


この女神像に、何か秘密があるのだろうか……
と考えた瞬間、
後ろの気配に気づきサっと振り返った。



「……あまり触れないでくれるかなぁ……」

抑揚のない声だったが、苛立ちが伺えた。
月のひかりを浴びているモララーの顔は、まるで若返っているみたいだった。


( ・∀・)「君ならここに来ると思っていた……」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:32:54.95 ID:TkORI+Ya0
支援

21 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:33:17.13 ID:hMJXek430
風が吹いた。広場の周りに点在しているケヤキの葉がサワサワ
と音を立てる。砂も微かに巻き上がり、僕とモララーとの間でダンスをした。
それが終わったと同時に、モララーは再び僕の方へ向かって潤歩する。

ガスマスクを装着していない。睡眠ガスやらが蔓延しているこのヴィップ
で実に堂々と息をしていた。特殊な抗生物質でも投与したのだろうか。
モララーの乾いた足音に紛れて、またもや「ドドドド……」という音が聞こえてきた。

その音を気にしている僕の様子を見て、モララーは頬を上げてニヤリと笑った。


( ・∀・)「……わかるかい……? この音の真意が」

( ^ω^)「………」

聞かれるまでもなかった。
決定的な破滅の音だ。その音はさっきよりも強くなっていた。


( ・∀・)「……そろそろ第一波か……」


それきりモララーはピタリと口を紡ぐと、横を向いて動かなくなった。

攻撃しようかと迷ったが、その不気味な姿を見ていると躊躇ってしまったが、
ようやく踏ん切りをつけて
殴りかかろうとしたときだった。突然沸き起こった地面の振動に揺らされ、動けなくなってしまった。

22 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:35:54.88 ID:hMJXek430
(;^ω^)「ぅわっ!!」

視線は自然と、地面の方に向けられた。
地面を流れる異変が、いやでも目についた。


砂の大地に染みこみつつも、こちらにユックリと進んでくる「水」が。
それはコップから溢したかのように、障害を知らず進行している。
2つの公園の入り口から侵入してきたようだ。

これが、「第一波」なのか。


水の進行は僕の足元に辿り着くことはなかったが、モララーの革靴を濡らすことは出来た。
だがモララーは全く怯むことなく、ニヤニヤと笑顔を顔に張り続けている。

僕へその目をやると、悠長に喋り始めた。


( ・∀・)「まずはこんなものだ。だが君の顔に驚愕の様子が見受けられないなぁ。やはり分かっていたか」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:36:34.04 ID:TkORI+Ya0
支援

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:37:47.43 ID:45PfgZhD0
おもしろいけど
もうちょっとテンポよくしてくれるとうれしい
支援

25 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:38:20.82 ID:hMJXek430
(;^ω^)「……水没させることかお」

( ・∀・)「そうだ。分かっているようだな、さすがだ。
      およそヒルズの12階の位置にまで水は攻めてくる。カウントアップするようにな……
      勿論……ヒルズの12階より上に住んでいる人間達の対処はすでに、 すんでいる」


言い切ったというのに、モララーの顔に満足気な部分がない。
まだまだ足りない、甘い、百点ではない、とでも言いたげに。



そうだ、カウントダウンにはまだカラクリが残されている。

催眠ガス以外にも、この空気の中には異物が澱んでいる。

水と化合すると保存液のような類になる、散布剤のようなものが。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:38:51.42 ID:gqgCUTnMO
支援

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:39:38.43 ID:MoTfagNr0
支援

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:39:49.87 ID:DJb+sJgRO
草加

29 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:40:39.25 ID:hMJXek430



カウントダウンは国一番の貯水量を持つラウン湖から水を引き、
この山々に囲まれたヴィップを水没させる。

そうして、選別された人間のみが地下で過ごし暮らして
滅びの街ヴィップを鑑賞し続けるというもの。
いつかの展覧会で見た
モララーの趣味の1つである、水没した廃墟の街の鑑賞のように。


だが、これだけでは足りないとばかりに、モララーは更に用意する。

人間の死体を水中に長時間放置しておけば、それはもう
見るに耐えない姿へと変貌する。ましてや街を水没させるとなれば、
地獄絵図になることは目に見えているだろう。
水も放置しておけばやがて腐り、濁っていく。

そうさせないためにも、化学薬品等を睡眠ガスと共に
散布させるのはすぐに予想がついた。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:42:37.28 ID:Nqwgg3WlO
支援

31 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:43:49.83 ID:hMJXek430
加えて、

( ^ω^)「……軍も、使うんだお?」

引き抜きされたという軍の素性は詳しく知らないが、
町長が利用することを考えると、やはり"自衛"のためだろう。

街1つが水没するという事態に、国は必ず捜査を開始する。
水質調査などされれば、この現象が人為的なものであるという
結論にすぐ達するのは当然のことだ。モララーの存在もやがては突き止められるだろう。
裏へ手を回すといっても、限界がある。
そうなればモララーの芸術鑑賞に支障をきたすのは間違いない。

好ましくないことであり、必ず阻止せねばならないことだ。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:44:44.41 ID:hXOo2nU+O
支援

33 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:45:44.38 ID:hMJXek430
( ・∀・)「ほう……軍とな? 具体的に、どうするんだい?」

(;^ω^)「…………。 この街を調査させないために、仕掛けてるんだお? 色々……」

みるみる喜びを顔に表していくモララーを見据えながら、僕は
言葉を続けた。

( ^ω^)「防腐剤とか」

( ・∀・)「ほう!?」

堪えきれないといった様子で歓声をあげたモララーは
大股でさらに僕の方へ歩き寄る。

( ・∀・)「……いや、まったく! 素晴らしいな君は。兄者が強く推薦していたのも、頷けるよ」

( ^ω^)「…………」


時間は無いというのに、僕はこの男の話に耳を傾けていた。
いや、モララーの余裕な表情からみて、まだ時間はあるのかもしれない。
いずれにしろ、この男の言動や仕草が鍵だった。


( ・∀・)「……今でも遅くはない。CPで働かないか……?
      水の都と化したこの街を鑑賞しつつ……ロイヤルクラスの部屋で……」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:47:28.58 ID:TkORI+Ya0
支援

35 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:48:57.15 ID:hMJXek430
( ^ω^)「……僕がオーケーするとでも思ってんのかお?」

( ・∀・)「しないのか……残念だな、なら君はどうするつもりだ?」

( ^ω^)「分かってるだお?」

( ・∀・)「まぁね……」


会話はそこで終了した。モララーに動じた様子はない。
第二波はまだなのだろうか。

そう考えていくうちに、ふとモララーの女神像にやる視線の
光に気づいた。薄暗い情熱を帯びたその光には狂気が携えられている。
だが、その狂気には女神像への愛を感じられた。

そもそもモララーは何故、こうも女神像を愛でているのか……
一体、彼と女神像にはどんな関係があるのか。疑問が降って来た。

突破口かもしれない。

女神像の秘密を知るべきだと、静かに悟った。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:51:08.03 ID:TkORI+Ya0
支援

37 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:52:30.89 ID:hMJXek430
女神像の容貌は、美しい女性だと思っていたが
よく観察してみると、どこかあどけなさを残す少女であることに気づいた。
大人びた顔つきであるが、おそらく成人していないだろう。

モララーには偏執的な少女愛でもあるのだろうか。

いや、それよりも深い、確執めいたものがあるに違いない。
どう話を切り出せばいいか、迷ったのだが
結局単純な言葉から入ることにした。


( ^ω^)「……聞きたいことがあるお」

( ・∀・)「なんだ?」

( ^ω^)「女神像のモデルは誰だお?」

( ・∀・)「………」

喜びが一瞬にして消え去った。
途端にモララーの表情が、悪しき崩れ方を倣っていく。
古傷に触られかのように、醜く眉間を歪ませると、
身体を強張らせながら静かに怒りを放つ。


( ・∀・)「……それが、どうした……関係、ないだろう……お前には……」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:52:42.10 ID:Xs465Gc+O
追いついた支援

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:54:11.16 ID:Nqwgg3WlO
支援

40 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:55:48.30 ID:hMJXek430
その変貌ぶりは、高飛車なモララーのイメージとはかけ離れていた。
モデルの少女についての部分は、アキレス腱のような存在であるらしかった。

少し、違和感を覚えた。
この街に住む者なら、女神像のモデルは誰なんだという疑問を持ってもおかしくない。
地下には少女の肖像画や絵画、銅版油彩が随所に配置されている。部下も気にするはずだ。
その状況下で、問われてここまでうろたえるモララーは一体何なのだろうか。
聞かれることを想定していなかったのか? いや、そんなことはないだろう。

何かあるのは間違いない。
奇妙なこの非合理性から見つかるものは、果たして
幸か、
不幸か。

ともあれ、揺さ振りをかけてみることにする。
この少女と関連のありそうなもの……カウントダウンの、概念とか……?


( ^ω^)「カウントダウン……いや、水と関係あるのかお?」

(#・∀・)「うるさいッ!!!」


モララーは吐き捨てた。
ほとんど、ただの鎌かけだったのだが、図星に当てることが出来たようだ。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:57:40.49 ID:hXOo2nU+O
スーパー伏線回収タイム支援

42 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 20:58:11.96 ID:hMJXek430
気がつくと、モララーは平静を保とうとしていた。
笑みを貼り付けて諭すように僕に話しかける。


( ・∀・)「なぁ……? 今はそんなこと関係ないだろう? それよりも第二波g……」

( ^ω^)「関係ない?」

そんなことはないはずだ。必死に取り繕うその様子が、裏付ける。

カウントダウンと少女は関係がある。
とりわけ……水とは特に。

だとすれば、モララーは一体少女に何をした?


この狂人が、少女をどうした……?


深い執念、黒い情愛を生み出すほどに……。


1つの恐ろしい予想が浮かび上がった。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:58:23.45 ID:Xs465Gc+O
支援

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 20:59:30.20 ID:Nqwgg3WlO
支援

45 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:01:18.40 ID:hMJXek430
( ^ω^)「……殺したのかお……?」

( ・∀・)「ッ……!」


(;^ω^)「カウントダウンを計画する前に……水で少女を殺したのかお!?」

(;・∀・)「ぅうっ……うううぅ……!」


モララーはショックを受けていた。
まるで秘めていた古傷を抉り出されたかのように。

たったこれだけのことで、目の前の男は慄いている。
どこまでも不安定で、おかしな男だと思った。

( ・∀・)「……違う……てない……」

(;^ω^)「……お?」


( ・∀・)「死んでいない……水の中では、人間は死なないんだ……」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:03:17.42 ID:MoTfagNr0
支援

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:04:14.32 ID:TkORI+Ya0
支援

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:04:22.88 ID:OavxefFe0
ちょwwwwリアル遭遇ktkrww

かげながら応援してまつ

49 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:04:25.43 ID:hMJXek430
(;^ω^)「…は?」

いきなりこの男は、何を言い出す? 意味が分からなかった。


( ・∀・)「だから……殺していない……神聖な湖の中、彼女は生き続けてるんだ……」

いよいよ言動に狂気が発生した。
耐えかねて僕は叫ぶ。

(#^ω^)「何言ってんだお!!」

( ・∀・)「死んでない……死んでない…… 死んでない……」


生き続ける? この街の人間、何千何万という数の人間を
殺害するくせに……。滅んだ街と人間を観察するという
ある種のスナッフ・ビデオのマニアのようなことをしでかすくせして……!

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:04:25.54 ID:Nqwgg3WlO
支援

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:06:06.29 ID:Js0ZFcCf0
支援


52 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:06:51.15 ID:hMJXek430



( ・∀・)「死なない……酸化防止や延命処置を施すよう、薬を散布させた……
      だから……カウントダウンでは……ここの住民は死なない……だから、クーも……」

(#^ω^)「いい加減に……」

(#・∀・)「彼女は生きているんだッ!!!」



冷静さを失いモララーは怒号を発した。
それは夜の中、いつまでも反響して聞こえる。
完全に残響が途絶えるまで、
僕とモララーは動かないでいた。

 
 

53 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:08:44.64 ID:hMJXek430
(#・∀・)「彼女は……ッ 水の中……! で……この街に移されて…!
      僕がっ…………見る、街と共に……!」

今にも吐きそうなほど、胸を痙攣させながら
モララーは必死に言葉を、たどたどしく繋げていく。
秘め事を覆っていたかさぶたは、もうほとんど捲れかかっている。
感情の蒸気が、モララーの身体から噴出している。
目も突出して、さっきとは明らかに様子が変わっている。悪しき方向へと。

ヨロヨロと歩き出して、進路の妨げになっていた僕の突き飛ばし
噴水のすぐ近くまで進むと、モララーは
躊躇うことなく、女神像を取り囲む水の中へ足を入れた。
革靴や靴下、脚がどんなに濡れようと一向に構わないようだ。
両手で女神像の至る部分を撫でながら
モララーは甘えた声を垂れ流していく。


( ・∀・)「君は……本当は生きているんだろぅ……? 殺したかと思ったけど、違ったんだよね……」

(;^ω^)「……モララー……?」


次にはモララーは女神像を抱き締めて
満足げな顔で女神像の顔に自らの頬を擦り当てていた。
その仕草がどうにも
薄気味悪かった。


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:10:14.93 ID:Z6ioqusWO
支援

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:10:32.20 ID:MoTfagNr0
支援

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:10:33.44 ID:hXOo2nU+O
支援

57 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:11:58.25 ID:hMJXek430
( ;∀;)「君は生きてるんだよぉぉおおおおお!!!! 生きてるッ!! 生きてるッ!!
       生きてる生きてる生きてる生きてる生きてる生きてる生きてる生きてるッ!!!
       ……生きてるぅうううゥ……ゥウウウウ……ァアアアアア……ァアァ……ッ……!」


(;^ω^)「ッ!?」

とうとうモララーの感情の激動を防いでいた防波堤は完全に崩壊した。
ドス黒くも純粋な感情が、切り傷から出る血のように溢れ出ている。

涙を流して、唇の端に泡を溜まらせて、鼻水を垂らして、
それでも尚、頬ずりを止めることはなく
僕のことなどお構いなしに、女神像を愛でていた。

( ;∀;)「ぁあ………ァァァ……ッ……ヒ……ヒッ……ヒアアァ……ハハ……ァハ……」


壊れた笑いをあげながら、モララーは舌を
石像の顔面に這わせていった。
薄暗い夜の中、その跡は生々しくテラテラと光っている。
その動作をやめることなく、モララーは執拗に舐め続ける。


        

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:13:05.46 ID:Nqwgg3WlO
支援

59 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:14:58.60 ID:hMJXek430

人間とは思えない……それほどまでに狂っていた。


(;^ω^)「……」


どうすればいいのか、まるで知る由もなかったが
少なくとも現状は、モララーのペースになっている。

自分が何を目的にしているか思い出せ……。
バットを握る手の力を増幅させた。

そのときだった。


『ドォォォ――……ン』と、何かが爆発したような音が
遠くの後方から聞こえた。



(;^ω^)「え!?」

 
何が起きた? 

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:17:18.94 ID:Z6ioqusWO
支援

61 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:18:00.66 ID:hMJXek430
「第二波だ……次は本格的な本波が来るぞ」

モララーが顔をこちらに向けず、
舐めるのをほとんど止めないまま、言葉を僕に送った。


すると、山々に囲まれているはずの街ヴィップに
さざ波の音が浮かび上がっていった。


ザザァ……ザザァ……。


そして、第一波よりも強い勢いを持った「第二波」が
公園の敷地全てに向かって押し寄せてきた。

(;^ω^)「っ……!」

水が噴水の縁に激突し弾かれた。その余波の粒が
更に僕の衣服を襲う。


水はくるぶしの位置まであったが、少し時間が経つと
砂の中に大半が沈み込まれていった。水に浮かぶ砂の量が
異常に少なかった所を見ると、地面はコーディングでもされているのだろうか。

62 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:20:59.66 ID:hMJXek430
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒィッ!」

けたたましい笑い声に驚き
モララーの方を、女神像の方を向いたのだが
既にそこにはモララーの姿が無かった。


(;^ω^)「な、なんで……!?」

どこにもいなかった。
水を跳ねながら噴水の周囲を歩きまわったのだが、まるで何も見受けなかった。


それでも、耳の中ではいつまでもその笑い声はこびりついていた。

「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒィッ!」
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒィッ!」
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒィッ!」


(;^ω^)「う……ぅう……」


たまらなく不安になってきた。
1人になった瞬間、何もかも……身包みを剥がされたような気分になってしまった。

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:23:34.88 ID:Z6ioqusWO
支援

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:23:58.51 ID:Js0ZFcCf0
支援

65 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:24:28.33 ID:hMJXek430
「アハハアハハハッハハハハァァァ……ハハッハッ!」


またも、狂気を塗した笑いがこだました。
間違いなく、モララーの声だった。それは公園の外から聞こえた。
一体どうなったのか。
全く理解出来なかった。

第二波に気を取られているうちに、逃げられてしまったのか。


……1人……取り残されてしまった。

この、死にゆく街に。


(;^ω^)「そんな……そん……」


僕は必死な気持ちで公園から、
美しいタイルの貼られた道路に出た。
アテなどなかったが、全力で疾走する。
自分がどこへ向かっているのか、全く分からなかった。

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:25:13.90 ID:bkMzNq3vO
そして、ここttp://c-au6.2ch.net/test/-/juku/1193843247/nに
『見に行く人は生クリームペロペロ』
と書かなきゃ、これみた奴一生童貞な

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:25:44.09 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
支援
へたれですまなんだ
http://imepita.jp/20071107/768320

68 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:27:04.88 ID:hMJXek430
気がつけば自分の息切れは、相当激しくなっていた。
自分の今居る位置も、涙目のせいで視界が曇り、よく分からない。


(; ω )「はぁ……はぁ……はぁ……」

足を止めたかった。肺が、横腹が、抉られるように痛い。
嵐の前兆のようなまとわりつく生暖かい空気のせいで、余計に
辛さが増していた。

だけど、走るのをやめるわけにはいかなかった。


足を止めたら……そのまま、
立ち尽くしていたら、重圧に耐え切れそうにもなかったからだ。



自分が今、1人だということを考えたくなかった。

 

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:28:45.27 ID:sJYHr2hF0
せん

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:28:50.68 ID:BJ6qcJMF0
これ雲の世界のパクリ?展開がそっくりだ

71 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:29:04.26 ID:hMJXek430
(;^ω^)「あ……」

右脚を軸足にしようと体重を乗せた瞬間、
何故か力がまるで入らず、
そのまま崩れ落ちるように倒れこんでしまいうつ伏せの状態になってしまった。
身体の前面に、張り手を食らったようなジンとした痛みが発光しはじめる。
両掌を擦り動かすと、アスファルトとその上に転がる小さな砂利の感覚があった。
視界に広がるのは、真新しいアスファルトのみ。
それを見ていると、どうしてか立ち上がることが出来なかった。

何も頭に思い浮かぶものもなく、ただただそのままの姿勢でいた。

すると、頬に何か暖かい液体のようなものが流れていることに気がついた。
瞬きをする度に、まつ毛にその液体が付着して動かしづらくなっていた。
考えるまでもなかった。僕は涙を流していた。

胸から喉に痙攣が走る。やりきれない感情がこみ上げてくる。
そのまま目を細め顔をグシャグシャにしながら、
嗚咽を漏らした。


「ぅっ……く……ひっく……っ……ぅう……」

まるで自分の咽び泣く声が、他人の声のように思えた。
涙によるフォーカスのかかった視界を段々広げていく。
やはりそこにはただの薄黒いアスファルトしかなかった。
それを見るだけで心の中の虚無が肥大化していくのだった。

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:30:18.71 ID:Z6ioqusWO
支援

73 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:31:57.58 ID:hMJXek430
僕は、1人だ……。
思い出してしまった、考えてしまった。


僕は……僕は……
仲間を失って、こうして転んで涙をながして……
何をやっているんだろう……?

なんで僕だけ生き残ってしまったのだろう……。

気がつけば僕は、渡辺さんとショボンの死を認めてしまっていた。
どうしてか否定する気持ちすら浮かんでこない。

「なんで僕は……こんなことに……なって……」

頭の中に浮かび上がった言葉を、そのまま口に出す。
突然後ろで、またもや『ドォォォ――……ン』と音が鳴り響いた。
続けて2発、3発と。

その音の連なりが鼓膜にいつまでも、こだました。
完全にそれが途絶えたとき、やっと無機質に立ち上がる。
掌についた汚れをパンパンと払うと、項垂れていた頭を
無理矢理持ち上げて、正面を向いた。

遠くにこの街を取り囲む山の1つが見えた。
確認すると、その方向へふたたび僕は駆け抜ける。

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:32:25.23 ID:TkORI+Ya0
支援

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:33:44.94 ID:BJ6qcJMF0
そうか。何か展開が似てたから元ネタかとおもた

76 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:33:53.59 ID:hMJXek430
(; ω )「…………」

今度はまるで痛苦を感じなかった。


「馬鹿野郎……」


ただただもう、感じるのは自分への憤りだけだった。
モララーなどどうでもよくなってしまっていた。

僕はどこに向かって走る? 何が目的なんだ?
僕はそもそも、何がしたいんだ?


自問自答したところで、足の動きが止まるわけでもなく
ふつふつと自己嫌悪が沸き起こってくるばかりだ。
それはまるでこちらへ向かってくる獣のような気がしてならなかった。
ただの幻想に過ぎないのに、僕は顔を背ける。

ヒルズが目に入った。
僕の住んでいた、ドクオの住んでいた、ショボンの住んでいた――
母さん……父さん……

(  ω )「ツン……」

彼女は……まだ生きている。この街の住民の大半もそうであるように。
僕はそれでもここから逃げようとするのか?

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:34:36.79 ID:Z6ioqusWO
支援

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:34:53.13 ID:1r5zZk3JO
>>70
天国だろ
しぃが皆を転生出来なくさせるやつ

俺はひぐらしっぽさが少しあると思う

79 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:35:21.80 ID:hMJXek430



立ち止まれ……立ち止まってくれ……
 いや、立ち止まったところで、どうしようもない
だからって、だからって逃げるなよ
 感傷的になってどうするんだ? 僕はどれだけの重責を背負っていると思う
みんなを置いて行きたくない……

だが、それでも、足を止めずに僕は走り続けていた。


冷静になろうとしている自分に嫌になった。


僕の逃げは、諦めなのか―――


走りながら天を見上げた。
ゾっとするような広大な夜空が目に飛び込んできた。
月の光が、まるで無意味を暗示しているかのようだ。


しょせん、ただのガキの僕には、何も……出来ない……。



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:36:05.17 ID:Z6ioqusWO
支援

81 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:36:48.47 ID:hMJXek430
蟠りがどうしようもなく巨大化していた。
息苦しい。これは決して走っているからではなかった。

何もかも、吐き出してしまいたかった。



( ;ω;)「うぁあああぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁッ!!」



なんでこんなことになったんだ。
なんで……もう嫌だ、なにもしたくない。

全てを振り切りたかった。



……みんな………。

 


82 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:38:29.65 ID:hMJXek430
叫んで、叫んで………


どこまでも走って……

逃げて



どこまでも……




            僕は、僕は――      (第26話終)


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:38:53.65 ID:Z6ioqusWO
乙!

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:39:17.24 ID:3+SqncGk0


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:40:07.41 ID:Xs465Gc+O
>>78
それどこにあるんだ?kwsk

86 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:40:07.92 ID:hMJXek430
以上で第26話終了です、続けて27話投下します

ひぐらしは、多分影響受けてると思うかな
前半ほのぼの、後半鬱みたいなの書きたかったから

87 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:42:27.24 ID:hMJXek430
第27話



 9月1日。







 ヴィップは、滅びた。



      

 

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:43:11.56 ID:Z6ioqusWO
引き続き支援

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:43:45.25 ID:Nqwgg3WlO
支援

90 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:44:19.92 ID:hMJXek430

『 私が最初に現場に辿り着いたとき、そのあまりにも異常な事態に思わず
 「嘘だろう」と呟いてしまった。それほどまでに、不可思議なものだった。
 しかし、言われなければ、それが異常な事態だっだとは気づかなかっただろう。
 私の目の前に広がる、山々に囲まれた雄大な湖は自然の産物としか思えなかったからだ。
 この湖が一夜にして出来た代物とは、とても信じられないのである。

  コンクリートの舗装がされている山道の上から見る限り、一面水面ばかりだったのだが、
 地平線よりほんの僅か内側の位置に、四つの島らしきものを発見した。
  よくよく観察すると、それは島にしてはあまりに輪郭が直線的だ。どうも違うようである。
 そうして、ようやく気づいたのだが、あの四つの島のような物体は資料に載っていたハルヒルズ
 と同じものだ。資料によれば十五階建てらしい。

  どれほどの量の水がヴィップという街を沈めたのか。
 少し想像しただけで寒気が走ってしまった。
 やはり、ここまでの量の水となると、ヴィップのすぐ近くに存在するラウン湖の介入以外
 考えられないだろう。私自身、ラウン湖との境が決壊したことにより発生した事故と思っていた。

  だが、その痕跡が何一つ見つからないのだ。
 山々とラウン湖の間には、水の通った跡が、全くないのである。

 これは一体、どういうことなのだろうか。

 謎は更にまだあるのだ。


  

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:45:25.91 ID:Js0ZFcCf0
2話投下かw
支援

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:45:37.42 ID:Z6ioqusWO
支援

93 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:46:48.70 ID:hMJXek430

  水質調査の結果、多量の薬物が検出されたのだ。その薬物の詳しい内容については
 明らかにされていない。ラウン湖は、国一番の貯水量だけでなく、美しさも誇る湖である。
 当然であるが、ラウン湖からはそのような薬物は一切検出されなかったそうである。
  
  不可解なものだ。少なくとも、自然現象ではないことは、明らかであろう。

  なら、だとしたら、何が原因でこの痛ましい災悪が起きたのだろうか。

 
  手掛かりとしては、このヴィップにとある大物が住んでいたことであろうか。
 某製薬会社の元社長が、町長の役目を背負いつつ、美しくなっていったヴィップ。
 この街を襲った悲劇には、裏があるのは間違いないはずである。


  綺麗な街に振り被った、あまりにも残酷で、居た堪れない「事件」。



  この「事件」の真相を解明するのが、我々ジャーナリストとしての義務ではないだろうか?



    ・・・ ・・・・
                  』

                週間新速9月3日号
  

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:47:59.37 ID:/3DEOYCbO
支援

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:48:14.35 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
なんか核分裂が起きそうな名前だな支援

96 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:48:51.61 ID:hMJXek430


……しかし、実際には。


始めのうちはセンセーショナルに取り扱われていた綺麗な街の大惨事も、
時と共に段々と他の話題に埋もれていった。


「この災害は人為的なものの可能性が極めて高い」

こう高々に宣言していた国も、段々と声が小さくなっていった。



最初はマスメディアが興味を失っただけかと思っていた。


違ったのだ。




影に隠れて、国はこの件に関する捜査を、


打ち切っていたのだった。               


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:50:28.70 ID:Nqwgg3WlO
支援

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:50:44.87 ID:Z6ioqusWO
支援

99 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:51:42.86 ID:hMJXek430
それを知ったのはつい最近のことだ。

理由はよく分かっていない。
モララーが本格的に裏へ手を回したのかもしれないし、
国が怯えて手を引いただけかもしれない。

確信的な証拠はいくつもあるはずにも関わらず。







無情に流れていく時の中、
忘却の彼方へと引き摺りこまれていくようだ。


綺麗な街は   ヴィップは   僕の、故郷は……


朽ち果てていく。      (第27話終)

100 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:53:30.90 ID:hMJXek430
続けて最終話投下します

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:54:23.71 ID:F8UhkDP80
いやっほおおおう
支援

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:54:54.89 ID:Nqwgg3WlO
凄いな
支援

103 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 21:55:13.05 ID:hMJXek430
シマタ
いい加減風呂入らないと殺されるw
ちゃちゃっと入ってパパっと投下すまする

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:55:16.72 ID:1P49PGduO
マジかwww
支援

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:55:39.66 ID:SHFIX6wo0
最終話記念カキコ

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:56:29.55 ID:Z6ioqusWO
待ってる保守

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:56:52.70 ID:8aVv4+/j0
一挙三話とかどんだけの豪勢ップリ

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:57:01.68 ID:CiTbBUKF0


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:57:22.49 ID:o3fXM9WCO
マジかwwwww

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:57:52.04 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
27話はなんか幕間みたいな感じだな。


とりまがんがれ!!

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 21:58:44.52 ID:Js0ZFcCf0
ついに最終回か・・・感慨深い
お前の風呂に支援

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:02:19.49 ID:b6irjejlO
支援

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:03:47.59 ID:MoTfagNr0


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:05:50.31 ID:8amQY688O
今追い付いた
いよいよ最終話か…

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:07:10.18 ID:8aVv4+/j0
保守

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:09:47.30 ID:MoTfagNr0


117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:09:57.32 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
風呂の中から支援

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:10:03.44 ID:bBs7WS44O
C

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:12:40.29 ID:Z6ioqusWO


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:12:49.87 ID:ytGn3R0/O
支援

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:14:25.77 ID:mcHeYSoc0
支援

122 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:16:16.81 ID:hMJXek430
元からシャワー浴びてたから、思ったより早く投下できてヨカタです( ^ω^)

風呂抜けとか何度やらかしたことだろう、本当みんなには感謝してもしきれません!

では、投下します

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:17:13.24 ID:kkqum2jUO
wkhk

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:17:36.33 ID:8amQY688O
しえ

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:18:11.03 ID:Z6ioqusWO
支援

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:18:12.75 ID:8aVv4+/j0
ギダ

127 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:18:23.93 ID:hMJXek430
最終話

とある研究室の一角の、来客用のソファに座り僕は腕を
組み、ジっと待っていた。テーブルの上のきのこの山とたけのこの里を
同時に口に含むと、
少し心が落ち着いたような気がする、焦りが解消されたようだ。


「ふう……」


チラ、と横に目をやり黒電話の方を見る。
何秒か見張ったのだが、まるで動く様子はなかった――

と、考えた瞬間

電話の着信ベルの音が、唐突に研究室中に鳴り響いた。

弾けたように立ち上がると、
転びそうになりつつも受話器を取り、耳に押し当てた。


「も、もしもし?!」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:21:14.19 ID:Z6ioqusWO
支援

129 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:21:18.72 ID:hMJXek430
ワンテンポ置いてから、電話を掛けた主の声が聞こえてきた。

『……ぉう、ワシだ。 ……単刀直入にいうとな、成功だったわ』

「!!」

その返答に、思わず息を呑んでしまい、
言葉を返し忘れたが、電話主は気にする様子もなく話を続ける。

『まぁ、このクックル様にかかればどうってことないっちゅうなw
 例の発信機の微弱な反応が無かったら危なかったかもしれんけど……
 構成員の1人を垂らしこんだのもあるから、その2つを照らし合わせてな……』

ここで一瞬、途切れたかと思うと
誇らしげな語気の言葉が受話器から発せられた。

『……見っけたぜ、その出入り口をな。 ……お前の推測通りの場所だ』

「……そうかお」

『それに、"入れ替え"の日もな。 ……3日後の深夜らしいが、大丈夫か?」

「平気だお」

『……ガンバレよ』

労いの言葉の後、電話は切れた。「ツー ツー」と無機質な電子音が鳴り響く。

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:21:50.38 ID:Xs465Gc+O
支援

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:22:07.13 ID:8DVsz4ok0
今来た支援

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:22:16.16 ID:MoTfagNr0
支援

133 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:22:21.66 ID:hMJXek430
ソっと受話器に置いてから、テーブルの方に戻り
きのこの山とたけのこの里の残りを口に入れて流すと、
コート掛けから上着を取り、それを羽織る。

上着の胸ポケットに入っていたタバコを吸おうかと思ったのだが、
この研究室は禁煙だということを思い出し、自重すると
「ふぅ」と溜息をついた。


3日後……準備を考えたら、随分ギリギリな気がする。
今から手配に取り掛かるべきだ、と扉の方へ目をやった。



( ^ω^)「……よし」


僕は研究室を後にする。


5年経った。

   

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:22:54.71 ID:rc+frkU80
支援

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:23:04.98 ID:8aVv4+/j0
支援

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:23:17.28 ID:Z6ioqusWO
支援

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:24:28.71 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
クックルで笑いかけたが( ^ω^)が復k(ry支援

138 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:24:41.35 ID:hMJXek430
・・ ・・・・


ヴィップの水面と、ラウン湖の水面は常に同じ水位だったのだが、
調べてみたところ、とある周期においてはその限りではないことが分かった。
その前後に「ひぐらし」の薬品用トラックが何度も目撃されていることから、
水の入れ替えなどをしているのは間違いない。
それの定期的な周期、つまり次の水門の開閉のある3日後に備えて
僕は準備をしなければならなかった。




…………。




   

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:25:32.41 ID:Z6ioqusWO
支援

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:25:33.90 ID:Xs465Gc+O
wktk

141 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:26:27.54 ID:hMJXek430
「……てな、その防水バッグで……。 ブーン、おいブーン!?」

(;^ω^)「え!? ぁあ、聞いてるお」

自分を呼びかける声に気づき、ようやく思案から意識を現実に戻す。
目の前にいる、友人でもある先輩のクックルが白いワゴンに積んでいる
用具の1つ1つについて説明していたところだった。
肝心の用具の取り扱いについては、既に頭に入っている。
ただの復習のようなものだったため、特に興味を持っていなかった。

それはクックルも了承していたのか、
手早くその説明を終えようとしていた。

やがて全ての説明を終了すると、しみじみした風に息を漏らす。
クックルの癖だった。本当に言いたいことがあると、必ずそういうサインを示す。

( ゚∋゚)「いよいよか」

クックルは喋りながら煙草を取り出して口に加えた。
ターボライターの、掠めるような音が耳に入る。
火のついた煙草の煙を揺らしながら、更にしみじみと溜息をついた。
白煙が僕の顔に向かって突進してきたが、すんでの所で上方へ雲散していった。


( ^ω^)「……だお」

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:27:49.73 ID:Nqwgg3WlO
支援

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:28:11.91 ID:vrzkAI5e0
追いついた死艶

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:28:39.63 ID:a0Q1JR450
支援

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:28:50.94 ID:ie60YF9rO
支援

146 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:29:30.29 ID:hMJXek430
便乗して僕も煙草を吸うことにする。
上着の胸ポケットから愛煙しているエコーを取り出して、
底の片側をトントンと指で叩いて1本抜き取ると、
それを口に加える。そうして、エコーのパッケージに見入った。

相変わらずチープなデザインとは思うが、どこか懐かしさを含んでいる。
今から自分の成し遂げる"こと"と重なって、淡い思い出を想起した。

しばらくボーっとしているうちに、いつの間にか自分の口にある煙草に火がついていた。
クックルが気を利かせてつけてくれたらしい。
感謝の会釈をすると、肺いっぱいに煙を吸い込んだ。


未だに煙草の味はよく分からないけど、嫌いではなかった。
心が落ち着いて、信念が深くなっていくような気がする。


( ゚∋゚)「しっかしいつも安っちい煙草吸いやがってw」

( ^ω^)「うっせwマルメラ野郎は黙れwww」


しばらく談笑してから、本題に入ると言わんばかりに
白いワゴンに2人で乗り込んだ。

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:29:30.75 ID:Z6ioqusWO
支援

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:29:51.32 ID:oRHhDN7y0
支援

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:30:06.51 ID:a0Q1JR450
支援

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:30:39.43 ID:Z6ioqusWO
支援

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:31:56.22 ID:TkORI+Ya0
支援

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:31:58.58 ID:8DVsz4ok0
支援

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:32:13.71 ID:Nqwgg3WlO
支援

154 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:32:42.26 ID:hMJXek430
荷台にはかなりの量の用具が揃えられている。
これだけを揃えるには、僕1人では到底不可能な話だった。
本当に、クックルには感謝してもしきれない。
エンジンを充分にふかしてから、車を発進させた。
大学の駐車場の入り口を抜けると、下町の大通りに出る。

そこでクックルを降ろして、決意の言葉を告げた。


( ^ω^)「……じゃあ、行ってくるお」

( ゚∋゚)「おう」

返事をするとさっさとクックルは背を向けて路地の人の流れの中に
紛れ込んでしまった。すぐに姿が見えなくなる。
それを確認してからウィンドウを上げ締めて、アクセルを踏み込んだ。


・・・ ・・・・

1人になってからは、この大通りの風景を横目に運転をすることにした。
スーパーの入り口から飛び出してくる少年たちの笑顔と、
母親の困ったような表情が印象的だった。

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:32:48.27 ID:PoFSe6Rd0
支援

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:33:42.41 ID:Z6ioqusWO
支援

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:34:04.66 ID:vrzkAI5e0
支援

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:36:18.83 ID:8amQY688O
しえん

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:37:18.64 ID:Nqwgg3WlO
支援

160 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:37:27.97 ID:hMJXek430
この街は、まさにヴィップとは対照的だった。
排気ガスが目に見えるほどで、空気は綺麗ではない。
その上、道端には吸殻やコンビニゴミはちらほら見受けられた。
建物もペンキは所々剥がれ落ち、赤錆は目をひくほどだ。

それでも住民は皆、楽しそうだった。

汚ければいいというものではないことは、勿論分かっている。
それでもイキイキしているこの街には、
綺麗なだけの街が故郷の僕としては、考えさせられるものがあった。
みんな、この街に住んでいることに、窮屈さを感じていないのだろう。

「……やっぱり、1人が作るものじゃないお……」

意識せずにボソりと呟く。

ヴィップにも、活気が欲しかった……
だから、……これからは……決して独り善がりではいけない。
「綺麗だから素晴らしい」という大義名分を持ち出しての、独り善がりなど。


そろそろ日も暮れてきた。急がなくては。
商店街はテントの影とオレンジ色の夕日が交じり合って、
はかなげだけど力強いインスタレーションを生み出していた。

それがどこか、羨ましくて。

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:40:01.80 ID:Z6ioqusWO
支援

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:40:19.89 ID:a0Q1JR450
支援

163 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:40:34.36 ID:hMJXek430
・・・ ・・・・

夜道は僕のワゴン以外、何も走っていなかった。
当然か。ヴィップの隣町には使用されていない、ほとんど
ラウン湖とヴィップ専用の通り道なのだから。

僕は思いを馳せた。これからについて。
クックルへの調査料諸々は、全てを終えてから支払うことになっていた。

……全てを、終えてから。


何が全てなのか、よく分からないのだが
とにかく調査料などを考えずに、遂行することが出来る。
ありがたいことだった。
今の僕は、もう一杯一杯だ。ここに上り詰めるまで、いままで
何を行ってきたのかほとんど記憶にないほど、ギリギリだった。


(;^ω^)「……うーん……」


僕の全てといえば、これからがそうなのだろう。
いつ折れてもおかしくなかっただろう。
それでも、忘れることは……決して無かった。

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:41:06.78 ID:a0Q1JR450
支援

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:43:10.38 ID:Z6ioqusWO
支援

166 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:44:46.49 ID:hMJXek430
あのカウントダウン開始前のこと、
シャキンさんのこと、ジョルジュのこと、渡辺さんのこと、
ドクオのこと、ショボンのこと、

食い止めることが出来なかったこと、
そして1人逃げたこと。

……諦めない、という感情も。


それを証明してやりたくって、いつ自爆しても
おかしくない怒りと悔しさを必死に支えていた。


……今日という日は、僕にとってのカウントダウンのようなものだ。

ハンドルを握る手の力が強くなっている。
既にフロントガラス越しにヴィップを取り囲む山々が見え始めていた。

もうヴィップへ着くだろう。
僕は曲がり道を左折して、ラウン湖の方へ進んでいった。

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:44:48.40 ID:8DVsz4ok0
支援


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:44:48.51 ID:Nqwgg3WlO
支援

169 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:45:00.96 ID:hMJXek430
あのカウントダウン開始前のこと、
シャキンさんのこと、ジョルジュのこと、渡辺さんのこと、
ドクオのこと、ショボンのこと、

食い止めることが出来なかったこと、
そして1人逃げたこと。

……諦めない、という感情も。


それを証明してやりたくって、いつ自爆しても
おかしくない怒りと悔しさを必死に支えていた。


……今日という日は、僕にとってのカウントダウンのようなものだ。

ハンドルを握る手の力が強くなっている。
既にフロントガラス越しにヴィップを取り囲む山々が見え始めていた。

もうヴィップへ着くだろう。
僕は曲がり道を左折して、ラウン湖の方へ進んでいった。

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:45:34.93 ID:MoTfagNr0
支援

171 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:46:39.93 ID:hMJXek430
山道をヘッドライトのみで渡る。
途中ヒヤりとするかと思ったのだが、どうやら整備されており
難なくラウン湖の畔に辿り着くことができた。
考えてみれば、ここはモララーの愛している湖への道だ。
整備されているのは当然か。

森に囲まれたラウン湖は美しかったが、国一番の
大きさというのはピンとこない。森の中の小さな泉のように見えたからだった。
芝生にワゴンを停めて、僕は降り立った。
光源は満月のみだったが充分明るく、
何も見えなくなるという心配は不要だった。

芝生を踏み締めて湖の傍にまで歩く。
青臭い芝生の感触とその音は、不思議と揺り動かされる。

さざなみの音を間近で聞いた。
穏やかだった。水面に映る満月ばかりに視線が向かう。


僕はしばらく堪能した後に、ワゴンへ
戻り、用具の準備に取り掛かった。

    もう少し……
              

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:49:46.68 ID:a0Q1JR450
支援

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:49:54.89 ID:PoFSe6Rd0
支援

174 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:50:18.77 ID:hMJXek430
これからまず、ラウン湖の水中へ潜り
水門へと侵入する。そこからはクックルの裏からの情報等を頼りにして
地下内を探求し、暴いていく。……何度も何度も往復することになろうとも。

大丈夫だ。自分に言い聞かせる。
この水門からの道は、奴らにとっての死角なのだ。
それだけでなく、後続の研究チームもやがてはここに到着する。
先発の僕は、ただ成し遂げるしかないのだ。


水中用の着替えを済ませ、暗視ゴーグルを装着した。
巨大な防水バッグを背負い、もう一度水面のすぐ近くまで歩いた。


これからの道筋を頭の中で反復する。

大丈夫だ、大丈夫だ……

何も臆することなどないんだ! 


      

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:51:07.62 ID:Z6ioqusWO
支援

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:52:01.97 ID:h3bEGbVF0
支援

177 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:53:03.15 ID:hMJXek430
浮かんでは消え、浮かんでは消えていく
ヴィップの頃の友達、家族、知り合いの顔……

彼らの表情を思い出すだけで、勇気がわいてくる。
頑張れる、どこまでもやり通すことが出来そうだ。


( ^ω^)「……かーちゃん、とーちゃん、おばさん。先生……ツン……」


( ;ω;)「みんな……!」


自然と頬を伝う涙、それを丁寧に拭うと

深呼吸をして、

瞬きをして、

一瞬無心になり、そして


『ドボン』


飛び、水中に潜り込んだ。

  

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:53:03.17 ID:DJb+sJgRO
創価

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:54:52.83 ID:Z6ioqusWO
支援

180 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:55:35.07 ID:hMJXek430
冷たい水の温度が、しくしく肌を突き刺していく。
火照った身体にはとても心地良いものだった。

脚を中心に動かして、下へ下へと突き進む。

この辺りはラウン湖でも比較的浅い。
下方にはユラユラと何かが動いている、水草だろうか。


もっと、下へ。
慣れない水泳に挑戦しつつ、僕はさらに潜り続けた。



ボンヤリと水に揺れる光が底から見えてきた。
あれが水門なのだろうか。位置は……合っている。


(……よし)


 僕は少し喜びながら、
  その光に向かって進んでいった――――(最終話終)

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:56:15.64 ID:B5AOfoBe0


182 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:56:30.51 ID:hMJXek430






         第4章「I Am The Walrus」終




 

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:57:01.54 ID:Z6ioqusWO


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:57:14.00 ID:UvLGBV1A0
えっと…これで終わりなのかな?なら質問良いかい?

185 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:57:32.05 ID:hMJXek430
エピローグ


何十年後のこと。

新しい公園が生まれた。名を「記念碑公園」と言う。


町長の死を謹んで、最後の要望によるものだった。



その碑には、刻まれる人物が刻まれるべき場所に刻まれておらず、
住人もはじめは混乱したのだが、やがてはそれを受け入れて、
公園はより一層親しまれていくこととなった。

いつまでも、いつまでも。




ヴィップという、綺麗な街にて。


  

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:57:37.35 ID:3+SqncGk0


187 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:58:32.86 ID:hMJXek430

――碑文――

英雄

ジョルジュ・長岡

ドクオ・モイタン

ショボン・オンザロック

シャキン・オンザロック

渡辺・ゆきみ



       ―――みんな、本当にありがとう。
                       ブーン。 ―――

188 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 22:59:12.43 ID:hMJXek430







     「( ^ω^)は綺麗な街に住んでいるようです」終







189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 22:59:27.16 ID:zqX2y/LP0
UTIKIRI?

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:00:00.23 ID:VFqJrFRSO
最後まで頑張って下さい><

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:00:04.36 ID:Oat77rlP0
^^;・・・



192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:00:14.18 ID:BJ6qcJMF0
これは酷い

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:00:18.36 ID:dPrWWCU80
なんだこの打ち切りっぽいエンドは

194 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:00:37.04 ID:hMJXek430
あとがき

五ヶ月もかかったけど、ようやく完結に漕ぎ着けることが出来て、本当によかった。
途中合作があったり、謂れもない扱いを受けたり、投下中に捨てられたりと
色々あった。けれどようやく完結。随分スローペースだったけど
まあこれからもマイペースで進んでいこうかな、と。
これからもよろしくお願いします。

まとめてくれたオムさん
プロトタイプを読んでくれた総合
改善点を指摘してくれた某スレ
そして支援、乙、激励をくれたここのみんな、
コメ欄のみんな、合作の仲間、絵師の方々


本当に感謝してもしきれない! ありがとう!!

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:00:44.36 ID:CiTbBUKF0


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:00:47.02 ID:JqfRO6mQO
しっくりこない

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:01:10.74 ID:Xs465Gc+O
   ( ゚д゚)
 _(__つ/ ̄ ̄/__
   \/   /
     ̄ ̄ ̄

   ( ゚д゚ )
 _(__つ/ ̄ ̄/__
   \/   /
     ̄ ̄ ̄


  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

 ⊂( ゚д゚ )
   ヽ ⊂ )
   (⌒)| ダッ
   三 `J


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:01:23.95 ID:XHRMfX9SO
ゴメンこれは無い

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:01:29.44 ID:zqX2y/LP0
んーやっぱり名前だけって感じかな

まぁ乙

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:01:32.11 ID:b6irjejlO
まあ 俺は悪くない引き際だと思う

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:01:43.45 ID:BJ6qcJMF0
乙がもらえると思ったか?
こんな打ち切りじゃ……ねぇ?

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:01:57.05 ID:SHFIX6wo0
ちょwww
とりあえず乙

だが一つ聞きたい
これが当初のプロットにあったエンドなのかどうか

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:02:01.18 ID:DJb+sJgRO
創価…

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:02:05.09 ID:UvLGBV1A0
ん〜と…ショボンと渡辺さんが死んだって言う事を
描写せずにモララーの言葉だけにしたのはわざとなんだよね?
後、モララーどこ行ったの?

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:02:34.30 ID:gGRI5XVY0
死ね乙

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:02:47.17 ID:7mWdH4wt0
う〜ん…


207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:02:59.40 ID:BJ6qcJMF0
ダメだこりゃ。

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:03:02.25 ID:JqfRO6mQO
作者は感傷に浸ってるみたいだが、これは糞すぎる。


もとからてまらん作品だったがもう一生VIPにくんな

209 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:03:06.23 ID:hMJXek430
ラストの終わり方については色々賛否が分かれるかもしれないけど
このラストを目指してスタートを切りました。
そのため納得がいかない、て人には申し訳ない。
打ち切りっぽく見えたら、本当にゴメンなさいとしか。


今作は書いていて楽しかったし、大好きな作品。
これからの自分の作品の原点みたいになるのかなぁ、と。

ただ、粗があったのは事実で、次回作はそれを改善していきたい。
特にこの「綺麗な街」では出来なかった展開など盛り込みたかったり。

というわけで次回予告投下します。

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:03:33.91 ID:+JYhtp080
期待してたけど、最後がちょっとな……
でも、良く頑張った。乙!!

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:03:41.63 ID:c710VnZA0
え? こんな辛口な批評が流行ってんの? 全然知らないんだけど。

何にせよ、完結出来たんだから乙っていうべきなんじゃないの?

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:03:51.15 ID:BJ6qcJMF0
しょーがねーな、次回作に期待してやるよ

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:03:58.08 ID:MoTfagNr0
乙!

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:33.10 ID:SHFIX6wo0
次回は何系だろうwktk

215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:33.18 ID:UvLGBV1A0
>>211
みんな、期待してたから最期の尻すぼみが…って思う人が多いんだと思う。

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:33.74 ID:UnYXXFhoO
結局最後ブーンは何したかったんだ?


217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:35.85 ID:BJ6qcJMF0
>>211
最後が締まらなければ納得できないだろJK

ラストってのは物語で一番大事なんだぜ

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:37.54 ID:+JYhtp080
あ、次回予告wktk

オチはこれでも内容がかなりよかったしwkwktktk

219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:42.70 ID:gGRI5XVY0
ぽく?








ぽく?

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:43.87 ID:JqfRO6mQO
次回作とかいらないから





はやく死んでください

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:04:59.19 ID:Nqwgg3WlO


222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:05:12.93 ID:j9XkiQtVO
自分も質問

何でモララーはブーンが女神像のとこに来ると分かってたの?

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:05:20.65 ID:Z6ioqusWO
次回は宗教批判だっけか

224 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:05:37.53 ID:hMJXek430
>>204
そうですね、死を直接的に描写したくないなぁと思っていました。
モララーについては説明不足です、ブーンが気を取られている間に
発狂して行ってしまったのが、真相みたいな感じです

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:05:41.43 ID:Q2DvBBnOO
面白かった。
乙。

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:05:59.72 ID:JWXNvOI0O
× 完結したから乙
○ 面白かったから乙

ともあれ、作者お疲れさま

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:05:59.92 ID:h3bEGbVF0
>刻まれる人物が刻まれるべき場所に刻まれておらず

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:06:13.94 ID:gqgCUTnMO
乙!
大好きだよ
次回も期待してる

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:06:14.14 ID:7F63vwW00
>>224
ならなんでそこを説明しなかったのさ

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:06:30.95 ID:XHRMfX9SO
典型的な説明不足か?
自分の中で補完しちゃってるとこが多いのかもな

231 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:06:34.39 ID:hMJXek430
>>222
ブーンなら気づくだろうと推察してたからです

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:06:47.94 ID:NgdVm9tCO


流石とフサの安否を頼む

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:06:55.35 ID:gGRI5XVY0
聞かれて今考えたんだろ

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:06:56.20 ID:JqfRO6mQO
もうVIPにスレ立ててまで投下すんなよ糞カス




非難所でやれまじで

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:07:09.44 ID:BJ6qcJMF0
次回、創価はすばらしいようです
作者きれい

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:07:37.71 ID:rc+frkU80
携帯多過ぎワロタ

237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:08:12.67 ID:4jwQTHQ/O
最終話記念支援

238 : ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:08:36.06 ID:hMJXek430
>>229
あまりモララーに気を取られているブーンよりも
ブーンが逃げる方を優先したかったからです、

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:08:44.66 ID:JqfRO6mQO
同じブーン小説作者としてはずかしい





死ねまじで

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:09:28.57 ID:ie60YF9rO


241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:09:41.01 ID:UvLGBV1A0
後は…シャキンっていつ死んだ?海に沈んだ時で良いんだよな?


242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:09:40.93 ID:BJ6qcJMF0
次回予告まだー?

243 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:10:19.91 ID:hMJXek430
灰色のランタンの灯りの下、輝くドレスを纏った
女はいつもより妖艶に映る。女は礼拝堂の陰という
場所を忘れて、白い華奢な腕を目の前の男の腰に巻きつけた。

女はしかと男と見つめ合うと、
美しい紅色をした唇をねぶるように動かした。

ξ゚听)ξ「大丈夫なの……?」

その語気には緊張もあったが、それ以上に
誘惑を交えていた。男の鼓膜にいつまでも残る色気だった。

女の瞳はランタンの光を反射して、更に妖しく魅力を放つ。
男は脂汗を額に溜め、魂を抜かれたかのように息を吐くと、
震える手で女の背へ腕を回し、喉を鳴らす。

男は自分が緊張していることに愕然としていた。
つまり、それほどまでに魅力的な女なのだ―――男は、ヒヤリと
させられつつも、段々喜びと興奮を高めていった。

絞るような声で、しかし獣の気配を醸し出しながら返答する。

(;^ω^)「平気だお……」

ξ゚听)ξ「そう……」

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:10:25.91 ID:JqfRO6mQO
次回作の予告とかいらないから回線切って首吊って死ね

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:10:51.49 ID:j9XkiQtVO
>>231
何に? クー関係だとするとモララーがそれを指摘されて発狂するのおかしくないですか?

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:11:00.32 ID:ytGn3R0/O


247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:11:00.36 ID:TkORI+Ya0
http://boonpict.run.buttobi.net/cgi-bin/up/src/boonpic_1200.png

乙。渡辺さん描いたつもりだけど渡辺さんぽくないや。

次も期待してるよ。

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:11:03.89 ID:3+SqncGk0
>>239
乙の一言も言えない奴がなに言ってんだか

249 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:12:04.19 ID:hMJXek430
          


女は、ススゥと男の腰を擦るように手を動かし、
男も手に力を込め、女を自分の元へ寄せる。 


「愛している」

声には出さず、そう呟くと
男の厚い胸板に自らの身体を投げ預けるのだった。



 ―――――――――

 ――――――

 ―――

 ――



………


250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:12:23.60 ID:gGRI5XVY0
もう突っ込むのやめろよ
後付けをその場で出されるのは興醒め

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:12:40.57 ID:Js0ZFcCf0
乙です

流石はあのまま死んだと考えていいんかな
弟者が兄者に依存どうこうってのも、
説明あるかと思ってたんだが

5年後のブーンは、ダム?に潜ってヴィップ湖に入って
記念碑に名前刻んできたって事…かな?
スマン、理解力なくて

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:12:44.30 ID:XHRMfX9SO
やっつけ仕事やるからこんなことになるんだよね

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:13:15.24 ID:JqfRO6mQO
>>248
乙って言ってないからなんなの?ねぇ?
ちゃんて説明してよ^

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:13:37.84 ID:fzaxOo8fO
いくらなんでも説明不足だね

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:14:34.09 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
終わり…?もちろんサイドストーリーみたいなのあるんだよね?(´・ω・`)

とにかく面白い作品だった乙

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:14:33.82 ID:FtbnTF5OO
ブーンは町長になったのか

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:14:56.97 ID:JqfRO6mQO
次回作は荒らしますから^^

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:15:07.13 ID:NgdVm9tCO
ツンや流石やフサのあたりの話は補完してもらいたい気分だな

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:16:03.83 ID:gGRI5XVY0
補完とかいいって
この作品の事は忘れて次回作に力を入れて欲しい

260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:16:04.62 ID:sq3POszB0
>>257
お前が何の作者か知りたい。

261 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:16:33.49 ID:hMJXek430
大学のフラタニティの中でも上等な位置に属している
男は、他校とのクラブのパーティーが終わりを見せ始めた頃、
フト、いつだったかに昔目につけた女を発見した。
その美しさに惑わされフラフラと調子付いて声を掛けたのだった。
好物のジン&トニックで
ホロ酔い加減だった男の口は驚く程に饒舌で滑りがよく、

女も微笑みをいつまでも
浮かべ続けていた。やがて会話の途切れ目となった辺り
女は無言で礼拝堂の裏を指差したのだった。

パーティー会場となっている礼拝堂正面の庭から
少し外れた二人は、今 愛の契りを交わそうとしていた。
人は周りに見当たらなかった。部外者など居なく、灰色のランタンが
不気味に輝き続けている以外、何一つ変わったことはなかった。

今、男――内藤ホライゾンは内で暴れまわっている喜びと開放感を
抑えきれずにいた。普段、性欲ばかりで事務的に女性と接していた内藤にとって
久々に、純粋に"美しい"と思えたこの女、ツンを自らの物に出来る
という事実は、あまりにも素晴らしいと思えたのだ。

内藤は、自分が開放的になり、酔いが更に強まっていくのを感じていた。

  

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:17:02.02 ID:o3fXM9WCO

ずっと追ってたよ
良い物を長い間ありがとう
本当に乙

263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:17:22.69 ID:XO96DNi0O
今ww北ww産wwww業
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264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:17:23.33 ID:ie60YF9rO
チンカスが潜んでるな

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:17:31.64 ID:UvLGBV1A0
>>251
記念碑に名前刻んだんじゃなくて水を抜きに行ったんじゃないのか?
で、ヴィップにまた新たに街を作って…
でそこに公園が出来てそこには最初の町長のモララーの名前は無い。

解釈違ってるかな?

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:17:37.47 ID:JqfRO6mQO
>>260
言うわけねーだろカスwwwwwwww



ま、ここの糞よりはおもしろい作品だよ

267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:17:51.12 ID:SHFIX6wo0
でも
―――みんな、本当にありがとう。 ブーン。 ―――

は正直うるっときたけどね

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:18:14.89 ID:XO96DNi0O
今ww北ww産wwww業
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269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:18:19.99 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
>>257大丈夫だ、誰も気にしないから。

うん

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:18:22.45 ID:Xs465Gc+O
完結乙


個人的にはサイドストーリー的なカタチで補完してもらいたいわ。


次回作ガンガレ

271 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:18:28.40 ID:hMJXek430
既に失ってしまったと考えていた、純粋な恋の匂いに
光悦的な気分になり、内藤はツンを強く抱き寄せる
と熱い口付けをする。背中に手を摺り寄せ、
ドレスの止め具を外そうと蠢かすのだった。

ツンも内藤の
新調されたばかりのスーツに手を手繰り寄せながら、
自ら誇る豊満な胸を内藤の身体に押し付ける。

その行為によりとうとう我慢出来なくなった内藤は、
無理矢理ツンを抱きかかえると、再度ツンの唇を味わおうとした。

 
内藤は幸せだった。

自我が崩壊するような甘美な現実に、
脳髄を焼き尽くされる思いだった。【暗転】

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:18:51.40 ID:SHFIX6wo0
>>265
英雄の中にブーンの名前がなかったんじゃないの?

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:19:13.60 ID:79byLY6ZO


274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:19:32.47 ID:PoFSe6Rd0


275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:19:35.41 ID:sq3POszB0
>>266
じゃあ教えろよ
酉だけでもいいから

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:19:36.05 ID:XO96DNi0O
すいません僕KYなんでwwww
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277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:19:36.85 ID:4jwQTHQ/O
結局完結できたんだから、まあ乙だな

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:19:47.80 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
>>260所詮惚れ薬だろ^^

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:20:30.46 ID:rc+frkU80
>>251
水門に潜入
↓何らかの工作を施しヴィップを復活させる
↓その後復活したヴィップにおいてブーンは町長に
↓ブーン死亡、遺言で記念碑建立を依頼

だと思う

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:20:30.97 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
>>275惚れ薬だろ常考

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:21:26.92 ID:PoFSe6Rd0
>>268 
説明厨
発狂
荒らす

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:21:27.57 ID:XO96DNi0O
乙で〜すキレイさんwwww
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283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:21:49.65 ID:UvLGBV1A0
>>272
ブーンが自分の名前入れなかったって事か。
自分は逃げ出したから英雄じゃないって


284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:22:25.15 ID:XHRMfX9SO
惚れ薬はホントにいらない子

285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:23:21.32 ID:oRHhDN7y0
結局なんでモララーはクー殺したんだろう

286 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:23:24.60 ID:hMJXek430
少し投下の休憩を

>>245そこは……すみません、凄い脆い設定でした
>>251、265さんの解釈であっています
弟者は単体では活躍しにくいタイプでしたので、
いつもペアだった兄者に感謝している、て感じです。

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:23:41.22 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
話が完結した後に来た荒らしタンは





自分の思ったようなエンディングじゃないから荒らしてるだけだろwwww

>>1ガンガレ

288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:24:08.22 ID:SnbtG5J+O
最後ぐらい綺麗に終わらせてやれよ



…どう?



289 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:24:22.00 ID:hMJXek430



………。

……? ……あれ……。

どうしたのだ……一体……。

ここは……ゥウン……?


ボンヤリとした視界。眼には涙が溜まっている上に
頭にはピンク色の霞とマドロミが充満しているからか。

意味の分からない……と内藤は頭を抑えながら、
過去を思い出そうとしていた。しかし、脳内の霧が邪魔をする。

(;^ω^)「……ぇえっと……」

遅延されたシナプスの動きをユックリと待つ間に、
今現在、自分がどこにいるのか把握しようと考えた。


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:24:52.33 ID:gGRI5XVY0
このエンディングを期待してた奴がいるとは思えんがな

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:25:06.23 ID:XO96DNi0O
復活w
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292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:25:08.30 ID:1UDSc7d/0
期待しすぎてたっていうのもあるんじゃないの?

293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:25:19.78 ID:b6irjejlO
水抜くなんてできんの?

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:26:46.06 ID:PoFSe6Rd0
説明不足・設定ミスはあったかもしれんが
最後らへんのざっくり感は割りと好き。
何から何まで説明されるより余韻がある。

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:26:59.69 ID:lO7ZqV1e0
乙!

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:27:03.39 ID:wLI7MF/cO
悪くないラストかと
ただ何の決着もついてないのが惜しい

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:27:17.22 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
>>290まぁそれは作者のセンスってワケだ。うやむやに終わらせて読者に波紋を広げたかったんだと思う…がドンマイ


とにかく次に期待すりゃいいがな

298 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:27:27.09 ID:hMJXek430

上半身を起こすと、掛かっていた青の薄手の毛布が
ずり落ちた。その様子を何の興味もないように
内藤は頭を軽く揺らすと、
自分がシンプルなベッドの上に寝ていたことを知った。
 

次に頭を寝かせていた場所を見ると、そこにはやはり枕があり、
ますます内藤は「自分は誰かの部屋に泊まってしまった」と確信して
「一体誰の部屋に泊まったのか」
「自分は昨日何をしていたのか」……といった具合に、内容を
思い出そうとするのだったが
やはり頭の中にあるのはポォーっとしたマヤカシだけで、
結局のところ軽い頭痛を引き起こしただけに過ぎなかった。


(;^ω^)「ぅう……ん……?」


その頭痛に誘発されるように、一つ思い出した。
ツンという女性についての記憶であった。

内藤はそれが最後の記憶であることを、感覚で理解していた。
ダンダンと鮮やかになっていくその記憶を
何度もリプレイしていると、当然の疑問に衝突した。

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:27:27.67 ID:Js0ZFcCf0
>>265
>>279
>>283
なるほど!正直すまんかった

>>285
そういえばそこも気になってた
たしかにちょっとひぐらしぽいな
真相がわからない

300 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:29:09.76 ID:hMJXek430
(;^ω^)「……あのあと、どうなったんだお……?」


あの魅惑の出来事の最中に記憶を失ったのだろうか、
それとも行為のすんだ後だろうか。どちらにしても、
ツンと交合したのかしなかったのか、検討をつけることも出来ない。

内藤はそれが悔しかった。童貞に引き戻されたかと
思うほどのあの高揚感は二度と味わえないのではないか……と。


振り払うように自分の居場所を見回した。
赤いカーペットの敷かれた床は、塵一つ落ちていない。
やたら古めかしい、アンティークじみた木製の家具の数々は
まるで新品のような光沢を放っていた。
その一つ、内藤の寝ているベッドとそう離れていない
ダイニングテーブルらしき机の上に、何か
変わった物が置いてあることに気がついた。

( ^ω^)「なんだお……?」

黒の小さな固形物だ。周りとの違和感が気に掛かってしょうがなかったが、
それ以外にも注意の目を向けてみることにする。


ここは……部屋というよりは、小屋だろうか?

内藤はこの天井や壁の輪郭から、何となくそんな風に想像した。

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:30:26.84 ID:UvLGBV1A0
>>299
なるほどって言うか俺の解釈で会ってるか分からないw
予告終わったら作者に質問責めしてやるww

でも本当に乙!

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:30:43.49 ID:SHFIX6wo0
>>283
『ブーンは生き残って町を復興させた最大の英雄』っていう認識がまず町人にはある。
でも英雄として記されてるのはドクオ、ショボン、シャキン、渡辺。
ブーンの名前は英雄達への礼の中にしか見られない。

石碑はブーンが建てたけど、自分の偉業を振りかざしたいんじゃなくて、仲間たちへの感謝が最大の目的だから。

と解釈した。

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:31:09.01 ID:j9XkiQtVO
>>286
なるほど。

あと一つだけ 結局モララー以下CPや一部の人達は地下に逃れてたの?

304 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:31:41.49 ID:hMJXek430
クリーム色の壁に、ブラインドのついた丸窓が四方全てにあった。
扉は二つ、それぞれプレートに「水場」と「廊下」とだけ書かれている。
水場といっても、台所はこの部屋の隅にある。トイレや洗面所、風呂などのことだろうか、と
内藤は半分納得をした。
「廊下」とは、その文字通りの意味だろう。
となれば、玄関もそこに……?


内藤はすっかり、「誰かに泊めさせてもらっている」という考えを捨てきっていた。
少しずつではあるが、記憶の巡りが回復していた。
記憶の途切れた点を発見することは未だ出来ていないのだが、
自分の意思でここに来たという可能性を認めるつもりは、内藤には無かった。

あまりにも不自然だからだ――
どんどん高ぶっていく不安を抑えることは出来ない。
内藤はガバっとベッドから起き上がると
「玄関」と書かれた扉へ一直線に向かった。


(;^ω^)(おかしい……おかしいお……!)

扉を開けると、その先には暗い通路が続いていた。
一番奥には、隙間から若干の光を漏らしている玄関。

まるで飢えているかのように内藤は無我夢中でその玄関へ走ると、
ドアの開く音を大きく立てて、玄関から飛び出したのだった。

305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:33:02.49 ID:4jwQTHQ/O
結局モララーはいつ死んだんだ?

306 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:33:48.27 ID:hMJXek430

光が眩しい……内藤は外に出た瞬間、目を閉じた。
外は雲ひとつない、清々しい晴れだった。
その割に空気は涼しい。秋の昼前のようだ、と内藤は考え洩らした。

地面には、若々しい芝生に囲まれつつも廊下の
延長線のように飛石が並んでいた。その先は井戸のようだ。

ただの井戸ではなかった。
屋根は時計塔と融合しているだけでなく、全体の形が
しなやかな流線形になっていて、砂時計を連想させる。


しかし、ここの穏やかな雰囲気とは裏腹に、内藤は辟易してしまう、
まるで見覚えのない場所だったからだ。
森の中の円形に開かれた広場のような此処は、全く内藤の記憶になかった。
一見すると、大学の校庭のようなところだったが、それでも
内藤に心当たりはまるでない。


内藤は若干躊躇ったものの、どこに行くべきかまるで
分からないため、とりあえず自分の足元からのびている
飛石の上を、歩いて進もうと決めた。

(;^ω^)(何なんだお……どこなんだお!?)

307 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:34:51.47 ID:hMJXek430
内藤は途中足を止めると振り返った。今しがた自分の眠っていた
部屋の外観を確かめるためだ。
それはまさしく内藤の想像通り、小屋だった。
煙突を付ければまるで、童話に出てもおかしくないほどの、のどかな外見だ。

確認が済むと、内藤は井戸のすぐ傍にまで辿り着いた。
そうして、この広場をグルリと見渡した。小屋から出たときより
はるかに見通しが良くなっている。

内藤は、自分の居た小屋と同じ構造の小屋が
他にも五つ、この広場に建っていることに気がついた。
つまり、全部で"6"つあった。

この井戸を起点として放射状に6つの線――飛石が
のびており、その到達点に小屋が建っている。


木々に囲まれているこの緑の謎の広場に、内藤は脅威を感じた。
森の樹木の一本一本が、まるで牢獄を形作っている
ように思えてならなかったからだ。


(;^ω^)「!?」

思わず身体を強張らせた、他の小屋から……一つの小屋
につき一人、人間が現れはじめたのだ。

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:35:06.40 ID:CrMEwiGYO ?2BP(125)
ID:XO96DNi0Oはただのリアル厨と見た。

ただの作品荒らしじゃん(笑)他も荒らしてる(笑)

309 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:36:27.69 ID:hMJXek430

その人間達も訝しげな仕草だったが、
ソロソロと全員、この井戸に向かっていった。


やがて程無くして、全ての小屋の住人が井戸の周辺に集まった。
しかしその人間達は、まるでコミュニケーションを取るつもりは無かった。
全員が全員、視線を合わせようともしない。
内藤も、周りの人間と会話をするつもりなど毛頭無かった。
おそらく此処にいる人間全ても、そう思っているに違いない……内藤はそう感じていた。

知り合いどころか、顔を知っている人すら居なかったのだ。
それだけなら、内藤は「会話をしない」と思いつめることもなかっただろう。
問題は、一人一人がどこか不気味な空気を身に纏わせていたからだった。
そして自分がそれを纏わせていることに気がついていない、
にも関わらず、他人のその怪しげな雰囲気は感じ取っている。

奇妙なチグハグさが場を満たしていた。
誰も会話の口火を切ることもないまま、時間だけは過ぎていく。


('A`)「なんなんだよ……ったく……」

貧相な顔つきの小柄な男が、小石を蹴り飛ばしながらぼやいた。
はじめての言葉だったため、全員が注目をしたがすぐに興味を失う。

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:36:37.80 ID:Np9SxMuT0
いまさらだけど、乙!

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:36:53.75 ID:jnDhNI0JO
予告してんだから考察は後にしろよwwww

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:37:00.88 ID:LcOtQzoQO
乙だがガッカリしたというのが本音

313 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:38:07.00 ID:hMJXek430
(;^ω^)「…………」

内藤は考えていた。ここに集まっている人間は一体何者なのか、と。
自分を除いた五人は、どういう人物なのだろうか。いや……

そもそも、何故ここに集められたのか?

そして、誰もがそれを公言していない。
まるで誰かを待っているかのように。


唯一の女性。

川 ゚ -゚)「……」


快活そうな男性。
  _
( ゚∀゚)「……はぁ……」
 

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:38:31.20 ID:/kGUONYo0
とりあえず乙
だがなにもかが中途半端
はっきりいって失望した

315 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:39:20.80 ID:hMJXek430
底意地の汚そうな男。

('A`;)「……ちっ……」


聡明そうな青年。

(´・ω・`)「………」


そして温厚そうな男性。

(;´∀`)「………」



( ^ω^)(……お?)

ふと内藤は思い出した。この人間達の抱える謎の空気の正体とよく似たものを。

それは……


『―――……聞こえるかね、聞こえるかね……? プレイヤーの諸君』

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:39:28.33 ID:VFqJrFRSO
乙です。

こういう終わり方好きだな。自分で考えて自己完結できるし

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:39:30.75 ID:FtbnTF5OO
>>308
どいつかと思ったら既にあぼーんしててわらたwwwww ww

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:40:14.48 ID:XHRMfX9SO
予告長すぎ

319 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:40:16.24 ID:hMJXek430

突如、謎の音声が場を支配した。全員が
飛び上がったように驚いた後に、音の発信源の方へ振り向いた。

発信源とは井戸だった。
穴の底から、機械的な声がしたのである。
五、6秒時間を置いてから
再び同一人物から言葉が送られてきた。

『さて……サテ? 自分がなぜここに居るのか……その真意といい……
 君らは全く知らされていないのではない……。
 そのために、ここに来いと、机の上の再生機に誘われたのだろう……?』

内藤は小屋の中の、テーブルの上にあった黒い物体を思い出した。
あれは再生機だったのか、じっくりあの場所で待っていれば、
いずれは情報を得られていたのだろう。
しかしそれは既に過ぎ去ったことだ、と内藤は今の音声に集中する。


『集まってもらったのは……ナニ、単純なことだ……我々の用意した、一つの
 ゲェムを君ら6人に堪能させたいだけなのだ……。
 
 そして……そのゲームもまた、単純なものであるから……安心して欲しい……』

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:40:39.81 ID:SHFIX6wo0
プレイヤー支援

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:40:50.36 ID:D/YS6Fxf0
はっきりいって失望したよ
人に見せるものを自己完結で適当に終わらせるとか下の下
まあ乙

322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:40:53.38 ID:/kGUONYo0
予告長すぎて読む気なくした

323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/07(水) 23:41:46.89 ID:jnDhNI0JO
>>322
良かったな
浦沢作品と一緒だ

324 :プロトタイプ ◆tOPTGOuTpU :2007/11/07(水) 23:42:09.26 ID:hMJXek430
『……今ここに居る人間は全員、とある宗教なんぞの、熱心な教徒だ……そうであろう……?
 全員、それぞれ違う宗教をね………君らの家の表札に、その宗教名をキチンと彫っておいたよ……』

(;^ω^)「え……!?」

内藤はたまらず声をあげた。
自分が宗教なんかに属している覚えなど、まるで無かったからだ。
何かの手違いではないのか……? そして、ここの人間達がカルトじみた空気を持っている
ことに気がついた。
祈るような思いで、黙って次のセリフを聞いた。


『……全部で、6つの宗教だ……選出方法は聞かないでくれたまえ……
 そこでするゲェムとは……全くもって、単純……単純……』


勿体ぶったその言い回しに、段々内藤はイラつき始めていた。
周りの人間も同じようなものだった。特に、貧相な顔つきの男はコメカミをヒクつかせている。


『……この広場のすぐ近くに……小さな集落がある………
 その集落の住民全てを……君達には、自分の愛する宗教で染め上げて頂きたい……』


内藤はワケがわからなかった。
と同時に、自分はこの"ゲェム"に参加する資格すらない、と叫びたい思いでイッパイだった。


理不尽過ぎる、不条理過ぎる……と。

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